お試し期間付きのソファーベッド
この記事ではコアラスリープの「コアラソファーベッド」についてご紹介します。
なお、今回はメーカーさんから体験レビュー用に商品をレンタルしました。
実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ご参考いただけますと幸いです。
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
この記事を書いた人
目次
コアラソファーベッドの基本情報
サイズ | シングル、ワイドダブル |
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カラー | ライトグレー、ダークグレー |
価格 | シングル:75,000円 ワイドダブル:110,000円 |
\120日トライアル付き/
コアラ公式で見る
メーカーの「コアラスリープ」とは?
コアラスリープは2015年にオーストラリアで創業した寝具メーカー。代表的な商品は「コアラマットレス」が有名です。
コアラマットレスは、販売開始後あっという間にオーストラリアのマットレス市場において最高評価を得るまでに成長し、2017年10月に日本市場へ参入しました。
コアラスリープは当初マットレス(コアラマットレス)のみの展開でしたが、最近ではベッドフレームや布団、ソファーやテーブルなど、家具・寝具を総合的に取り扱うようになりました。
ちなみに、社員の方から聞いたところ、オーストラリア本国ではマットレスよりもソファーベッドの方が人気があるとのことです!
コアラソファーベッドの特徴・メリット
背もたれを伸ばすとベッドに変身
ソファーベッドにはいくつか変形パターンがありますが、コアラソファーベッドは、ソファー時には背もたれと座面が蛇腹のように折りたたまれていて、それを引っ張って伸ばすとベッドになります。(当サイトでは「折りたたみタイプ」と呼んでいます)
折りたたみタイプのソファーベッドは、座面幅=ベッド幅のため、幅広の設計ができるので、ベッドとして使うときにゆったりと寝やすいことがメリットです。
ソファー時 | ベッド時 |
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マットレスとしての寝心地も良い
コアラソファーベッドは、マットレス(コアラマットレス)のノウハウを活かして作られた商品だけあって、一般的なソファーベッドよりも寝心地が良いと感じました。
さらに、厚さが20cmほどあるため、一般的なベッドマットレスよりも分厚く、底付き感もありません。
組み立てが簡単
コアラの家具全般の特徴ですが、組み立てがとても簡単です。
部品が少なく、構造もシンプルなため、組立自体は10分くらいで完成できました。
なお、他メーカーでは完成品で届くことも多いですが、完成品の場合、組み立てが不要というメリットはありますが、運送費が高いことや、引っ越しなどに対応しにくいというデメリットもあります。
コアラソファーベッドは、簡単に分解・再組立できるので、引っ越しにも対応しやすいタイプと言えます。
ソファーベッドで貴重な「お試し期間付き」
コアラの商品は基本的にすべて120日のお試し期間付きで、本商品(ソファーベッド)も対象です。
マットレスでお試し期間がある商品はそこまで珍しくありませんが、ソファーベッドも対象なのは貴重です。
コアラソファーベッドのデメリット
コアラマットレスと比べると寝心地は悪い
すぐ上で『マットレスとしての寝心地も良い』と書きましたが、それはあくまでソファーベッドの中での話です。
いくらコアラマットレスのノウハウをつぎ込んだからとしても、やはりソファーベッドには限界があり、コアラマットレスと比べると寝心地の良さは劣ります。
これは、寝ることに適した構造(弾性の三層構造)などがソファーには採用しづらいことや、わかりやすいところでは折りたたみの分割部分の寝心地がどうしても悪くなってしまうという点です。
また、側生地(カバー)の伸縮性や機能性(吸湿・吸水性等)が、マットレスとしては不向きです。
寝心地の良さを大切に考えるのであれば、コアラソファーベッドではなく、コアラマットレスを選ぶのがおすすめです。
大きい
コアラソファーベッドはひじ掛けの幅が広く、結果的にソファー全体がかなり大きくなります。
なお、幅はシングルサイズで130cm・ワイドダブルで207cmです。
ソファーの幅が広いことは悪いことではありませんが、狭い部屋には置きづらい点はデメリットのひとつと言えるでしょう。
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【体験レビュー】コアラソファーベッドを実際に試してみた
実際の組立工程や具体的な使用感など、ご参考いただけますと幸いです。
組立の様子
体験した商品はレンタル品のため、梱包していない状態で届きました。よって、梱包時の様子はご紹介できない点はご了承ください。
今回はワイドダブルサイズをレンタルしました。すべてのパーツはこちら。
専用のネジはたったの12個です。
「Koala」のロゴが付いたかわいいネジですね。大きくて丸いのでお子様がいるご家庭でも安心でしょう。
それではさっそく組み立てていきましょう。
まずはソファーを設置したい場所に土台(木のフレーム)を置きます。
ワイドダブルの場合、土台が2つに分かれているので、連結パーツでくっつけます。
連結パーツを片方の土台に固定します。
もう片方の土台を滑らすように連結パーツに挟み込みます。
なめらかに固定できました。
続いて、背もたれを土台に置きます。
このとき、土台にある「青い出っ張り」に、背もたれの板の空洞を入れるようにします。
このように、青い出っ張りと板の空洞を合わせます。
ネジ穴が開いているので、手でネジを回して固定します。
背もたれは4つのネジ穴で固定されました。
続いて、同じ要領でアーム(ひじ掛け)を固定します。
アームのパーツは左右同じなので、組み立てミスが起きづらいですね。
シートクッション(座面)を設置します。
シートクッションと土台はマジックテープで固定します。
この時、背もたれに「少しこすれるくらい」シートクッションを押し込むように設置するのがコツです。
シートクッションを固定すると、ベッドとして使える形になります。
ソファーとして使う場合は、シートクッションを蛇腹に折りたたみます。
説明書が不要なくらい、すごく簡単でした!
外観
続いて、外観をチェックしていきます。
シンプルな見た目で、どんな部屋にも合いやすいでしょう。
すべての角が丸みを帯びた優しいデザインです。
ぶつかっても柔らかい(クッション性がある)ので、小さいお子様がいるご家庭にもおすすめです。
カバーはファブリック製。さらさらとした触り心地です。
カバー表地の材料はポリエステル88%+ナイロン12%です。
すこしベロアっぽい感じで、触った場所に濃淡が出やすい(まだら模様になる)素材でした。
座面の感触は比較的しっかりした硬さです。
このくらいの硬さは長時間座っていても疲れづらいと思います。
背面もファブリックで覆われているので、部屋の真ん中にも置けます。
背もたれの右後ろに「Koala」のラベルが小さくついていました。
土台が板(木)なので、ちょっとした異素材Mix感もあり、おしゃれな印象ですね。
なお、土台の裏面にはキズ防止用のグレーの出っ張り(樹脂)がついています。
ベッドにするにはどうやるの?
ベッドに変形する方法をご紹介します。
まず、背もたれを引っ張り出します。
背もたれには持ちやすいように、布が「ペラっ」となっていました。
そのまま床に置いてベッドに変形が完成です。
寝る面の生地は滑り止めのようなポツポツがありました。
おそらくソファー時にブロックがずれにくいように、こうした滑り止め仕様にしているのだと思います。
公式サイトによると、ベッドとして使う場合、品質と衛生の保持のためにシーツを敷くことが推奨されています。
上でご紹介したとおり、ベッド時の表生地は滑り止め(ポリエステル100%)なので水分を吸いづらいため、シーツは吸湿・吸水性の良い素材を選ぶのがおすすめです。
奥行194cmもあるので、ベッドとしてゆったりと使えますね。
なお、ワイドダブルの場合、シートクッション(座面・背もたれ)を引き出すのに少し力が必要なので、二人で作業した方がスムーズだと思いました。
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コアラソファーベッドの使用感は?
実際の使い心地をご紹介します。
奥行きは?(ゆったり座われる?)
奥行は56cmなので、一般的なソファーと同じくらいです。
すごく広いわけではないですが、平均的な体型の人なら胡坐(あぐら)をかけ、ゆったりと座れるでしょう。
背もたれの感触は?(リラックスできる?)
背もたれの長さは40cmくらいです。
これは、一般的なソファーよりも少し長め(高め)なので、肩部分までもたれることができ、リラックスしやすいと思いました。
ひじ掛けは?
ひじ掛けの幅は26cm(シングルサイズは19cm)です。これはかなりのワイドタイプです。
ソファー自体が大きくなるデメリットはありますが、ゆったりとひじを置くことができるので、くつろぎやすかったです。
座面の広さは?
ワイドダブルの場合、座面の広さは154cmです。
私の身長は171cmですが、上の画像のとおり、ひじ掛けに頭を置くと足の先まですっぽりと入る長さです。ちょっとした転寝(うたたね)くらいならしやすいと思います。
気になる!マットレス時の寝心地は?
「厚さ20cm以上」という、一般的なマットレスよりも分厚いクッションなので、底付きは感じませんでした。
また、多層構造タイプのウレタンフォームを使っているので、一般的なソファーベッドよりも豊かなクッション性を感じました。しっかりと支えられつつ、適度なやわらかさもある感じです。
硬さは「ふつう~すこし硬め」くらいです。(反発性は、低反発でも高反発でもない「ふつうのウレタンフォーム」です)
なお、スペック上の硬さは以下のとおりです。
場所 | 硬さ |
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上部(頭部・肩周辺) | 120N |
中央 (腰回り部分) | 上層100N、下層120N |
下部(足元周辺) | 上層 100N、下層 80N |
N(ニュートン)数は高いほど硬いので、コアラソファーベッドの硬さは「頭・肩が最も硬く、脚に行くにつれて柔らかくなる」という感じです。
なお、一般的なマットレスは寝姿勢保持(寝姿勢を正しく保持すること)の観点から、すべて同じ硬さか、腰の落ち込みを防ぐために中央だけ硬くする「センターハード仕様」のいずれかで作られています。
つまり、コアラソファーベッドは一般的なマットレスに比べると寝姿勢保持性は劣ると言えるでしょう。
さらに、マットレス時の表生地が硬い(滑り止め付きの硬質なポリエステル製の)ため、伸縮性がなく、通気性も良くありません。
なお、コアラマットレスの場合は、吸湿性が高いテンセル™リヨセル+ポリエステル素材で伸縮性が高いニット生地という仕様のため、寝たときの体圧分散性や蒸れにくさがまったく違います。
また、コアラソファーベッドは、分割部分(2か所)があることによって、寝心地と耐久性が落ち、さらに、足元に来る場所に生地がピラッと出ているので、寝たときに少し違和感を感じます。
とはいえ、「ソファーベッド」として考えた場合、厚さ20cm以上のボリュームタイプであることや、コアラマットレスのノウハウを活かした多層構造ウレタンという点で、寝心地は良いと言えます。
よって、本商品の寝心地は「ソファーベッドとしては優れているが、コアラマットレスには遠く及ばない」とお考えください。
コアラソファーベッドは「数千円で買える格安マットレスよりは寝心地が良い」という感じです。
コアラマットレスと同等の寝心地を期待している人にはミスマッチになると思うので、寝心地を最優先したい人はコアラマットレスシリーズを選ぶのがおすすめです。
コアラソファーベッドの寝心地を改善する方法
すぐ上でご紹介したとおり、コアラソファーベッドはマットレスとして期待すると寝心地は少し物足りなく感じるでしょう。
『寝心地にもこだわりたいけど、ソファーベッドも欲しい』とお考えの方は、トッパーを使用することがおすすめです。
トッパーとは、マットレスの上に敷いて寝心地を調節・改善するアイテムのこと。(極薄のマットレスとお考えください)
ただし、トッパーでワイドダブルサイズはほぼありません。
よって、コアラソファーベッドのワイドダブルの場合は、ダブルサイズのトッパーを合わせるのが基本となりますが、ダブル(140cm)とワイドダブル(150cm)の幅の差は10cmなので、そこまで気にする差でもないと言えるでしょう。
おすすめのトッパー(マットレストッパー)については以下の記事でご紹介しているので、ご参考くださいね。
口コミ・評判のまとめ
コアラソファーベッドの口コミをまとめると以下のような意見が見られました。
良い口コミ | 悪い口コミ |
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口コミに関する解説
公式サイトにおける口コミ全体は5点満点で4.4の高評価です。(記事公開時点)
全体的に満足されているユーザーさんが多い印象です。
硬さについて
ウレタンマットレス(コアラマットレス)のノウハウを活かして作られたソファーベッドのせいか、一般的なソファーよりも、座面・背もたれがモッチリとした感触があるように思いました。
別の言い方をすると、一般的なソファーでは背もたれにフェザー(羽毛)やシリコンフィル(疑似羽毛)といった素材を使うことも多く、それが「ふんわり」とした感触を生むのですが、コアラソファーベッドにはそうした感触がなく、ウレタンの感触がダイレクトに伝わる感じです。
そうした硬さを「程よい硬さ」と表現されているユーザーさんが多い印象です。
硬さ・柔らかさには好みが分かれると思いますが、コアラソファーベッドはソファーとしては「やや硬め・しっかりとした座り心地」とお考え下さい。
寝心地について
こちらもコアラマットレスのノウハウにより、寝心地に満足されている人も多い印象です。
中には『コアラマットレスの方が寝心地が良い』と表現されている人もいますが、それは致し方ないことです。
マイナス評価としては『折り目(分割部分)が腰に当たって気になる』『硬すぎる』『通気性が良くない』と言ったレビューも少しありました。
これもソファーベッドならではのデメリットと言えるでしょう。
低評価について
ネガティブなレビューは『大きすぎる』という内容が多い印象です。
特にワイドダブルの場合は、ひじ掛けが幅広いので、狭い部屋に置いたときの圧迫感は感じやすいと思います。
また、次に多かったのは『段ボールの処分が大変』という意見です。
当記事では梱包なしの状態でレンタルしたため、段ボールの量を具体的に体験していませんが、(特にシートクッションの)パーツが大きいため、それを包む段ボールはかなり大きいことは容易に想像できます。よって「段ボールの処理の大変さ」については、念頭に置いておいた方がよいでしょう。
他に『座面がズレる』という意見もありました。
コアラソファーベッドはシートクッション(座面・背もたれ)蛇腹に折りたたんでソファーにするため、使っていくうちに、少しだけ座面が前に行き、背もたれた下がってきます。
とはいえ、実際に使ってみた感想としては、ズレの幅はわずかでしたし、シートクッションを押し込めばすぐに直るのでそこまで気にしなくても良いかなというレベルです。
似た商品との比較
コアラソファーベッドと同じ「ファブリック製の引き出すタイプのソファーベッド」という条件において、似た商品と比較します。
メーカー | ①コアラ(本商品) | ②インテローグ | ③ニトリ |
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画像 | |||
サイズ (ベッド時) | S・WD | S・SD・D | D |
奥行 (ベッド時) | 194cm | 187cm | 183cm |
カラー | ライトグレー、ダークグレー | グレー、ダークネイビー、ブラウン | グレー |
お試し期間 | 120日 | × | |
価格 | 75,000円~ | 44,764円~ | 44,900円+送料2,200円 |
リンク | 公式サイト | 楽天市場 | 楽天市場 |
競合商品の特徴とメリット
価格優先なら競合商品(②と③)もご検討ください。また、競合商品はひじ掛けがスリムタイプなので、狭い部屋にも置きやすい点がメリットです。
ただし、注意すべきはベッドにした時の奥行の長さです。
一般的なベッド(マットレス)の奥行は195cmなので、この中で一般的なベッドと同じくらい余裕を持って寝られるのはコアラソファーベッドのみです。
一方、他の競合商品は両方とも180cm台なので、快適に寝れる目安としては身長170cmまでくらいの人とお考え下さい。
また、何といってもコアラソファーベッドにはお試し期間が付いていることが大きな魅力。ソファーベッドでお試し期間が付いているのは貴重です。
コアラソファーベッドの廃棄方法
ソファーベッドは基本的に粗大ゴミに出すことになります。
参考までに神奈川県横浜市の場合、主にソファーとして使っていたか、ベッドとして使っていたかで廃棄項目や費用が若干変わるようです。※廃棄費用は500円~1,000円くらい
粗大ゴミの申し込み時前に、廃棄方法をお住いの市区町村にお問合せいただくことをおすすめします。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
コアラスリープの「コアラソファーベッド」をご紹介しました。
折りたたんだシートクッション(背もたれ・座面)を引き出すだけで簡単にベッドに変身する便利なアイテムです。
コアラマットレス(ウレタンマットレス)のノウハウを活かした仕様のため、マットレスとしての寝心地は他のソファーベッドと比べて良いと思いました。
ただし、やはりコアラマットレスと比べると寝心地は劣るので、睡眠を重視したい人はコアラマットレスを選ぶのがおすすめです。
本商品(コアラソファーベッド)は、毎日寝るベッドとしては少し物足りなさはありますが、ゲスト用などの臨時のベッドとしては満足感が高い商品だと思います。
実際の硬さや寝心地をお試し期間(120日)を使ってぜひ試してみてくださいね。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
\120日のお試し付き/
コアラ公式で見る