ポケットコイルマットレスの特徴、おすすめ商品をご紹介
この記事ではポケットコイルマットレスについて、ベッドメーカーに勤めていた筆者が徹底解説します。ご参考くださいね。
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当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
【公平性について】この記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。ただし、おすすめ商品および掲載位置はメーカーの関与はなく、当サイト独自の評価方法を基に決めているのでご安心ください。
目次
【まず結論】迷ったらコレ!超おすすめのポケットコイルマットレス 1選
当サイトでは、実際に商品を体験し、多くのマットレスのレビューをしております。
その中で、品質・寝心地・価格の総合的なコストパフォーマンスが特に優れたモデルをご紹介します。
『すべて読むのは時間がない』
『まずは1番のおすすめマットレスを知りたい』
という方はご参考くださいね。
【超厳選の1モデルはコレ】 源ベッド「咲夜レアルマットレス」
これ以上のコスパの高さは、たぶんない。
咲夜(さくや)レアルマットレスは、広島県の老舗ベッドメーカー「源ベッド(チヨダコーポレーション)」の新しいポケットコイルマットレスです。
同社人気モデル「夜香ハイグレード」を超えるマットレスとして開発され、高級ホテルにも採用される、巻き数の多い「8.5巻き(6.7インチ)のスプリング」が搭載されました。
それでいて、価格が4万円台からというとんでもないコストパフォーマンスで、実際に寝た瞬間に「本当にこれが5万円以下で買えるの?」と驚きを隠せませんでした。
とにかくスプリングの性能が良いので、幅広い体型や好みにも合いやすいと思います。マットレス選びに迷っていたら、ぜひ一度チェックして欲しいイチオシモデルです。
こんな人におすすめ
- 高級ホテルのような寝心地をリーズナブルに手に入れたい
- 日本製の高品質なマットレスが欲しい
- 仰向けでも横向きでも寝る
- 安心して体を預けられるマットレスが欲しい
- 品質・寝心地・価格のバランスの高さを追求したい
総合評価 | 4.02(総合No.1) |
---|---|
メーカー | 源ベッド(チヨダコーポレーション) |
サイズ | シングル~クイーン |
価格 (Sサイズ) | 44,990円 |
もう少しリーズナブルなマットレスが良い人は「夜香ハイグレード」がおすすめです。
源ベッドならではの高品質なスプリングを高圧縮にしたポケットコイル(6.5巻き・5.7インチ)を使っています。
良い意味でスタンダード(定番)的な特長を備え、しっかり硬めの寝心地が好きな人にぴったりです。
ポケットコイルマットレスとは?
ポケットコイルマットレスとは、バネをひとつずつ不織布(ポケット)に包み、連結させた構造のマットレスのことを言います。
日本市場においては、スプリングコイルマットレス(バネをクッションに使ったマットレス)の種類の中では最もポピュラーで、メーカー各社から多くのモデルが発売されています。
別の言い方をするとポケットコイルは、人気が高い仕様と言えるでしょう。
ポケットコイルのメリット
1. 振動が伝わりづらい(静かな寝心地)
ポケットコイルはコイル同士が独立しているため、振動が伝わりづらいという点が最大の特徴です。
同じくスプリングコイルの種類には「ボンネルコイル」や「高密度連続スプリング®」がありますが、それらのスプリングに比べてポケットコイルは最も振動が伝わりづらい構造です。
要するに揺れを感じにくいため、例えば自分の寝返りなどの些細な体の動きも気になりません。
また、二人でいっしょに眠る場合にもおすすめです。同じマットレスでいっしょに寝た場合、お互いの振動が相手に伝わると眠りを妨げてしまう可能性がありますよね。
ポケットコイルマットレスなら、布団に入ったり、起き上がったりする際の振動が伝わりづらいので、就寝時間が異なったりする場合もストレスを感じにくいでしょう。
2. 体圧分散性が高い
ポケットコイルは「点」で体を支える構造のため、荷重に応じて沈み込みが変化するという特徴があります。
つまり、体の荷重が重くかかる部分が深く沈み、荷重が軽い部分は浅く沈むため、「体圧分散性(体にかかる圧力を分散する性能)が高い」というメリットに繋がります。
なお、体圧が適度に分散されないと、荷重が集中しやすい肩や臀部に痛みを感じやすく、部分的に血液が滞ることによって余計な寝返りが増え、睡眠の質が悪化します。
3. 寝姿勢保持性が良い
ポケットコイルマットレスは体のラインに沿ってコイルの深さが変化します。
そのため、立っている時と同じような姿勢を維持しやすい(寝姿勢保持性が良い)という特徴があります。
一方、低反発ウレタンなど、沈み込みが深いマットレスの場合、背骨の自然なS字カーブ(生理湾曲)が崩れることで、背骨周囲の筋肉が緊張し、体の痛みにつながることもあります。
要するに、寝姿勢保持性が良いマットレスは、体の痛みを感じにくいという特徴があるのです。
また、体の中心がまっすぐに保たれやすく、寝返りがしやすい傾向があります。
寝返りは姿勢を整えたり、血液を循環させる効果があり、ストレスなく寝返りができることは快眠のひとつの条件です。
ポケットコイルのデメリット
1. 重い
スプリングコイルは他の種類のマットレス(ウレタンなど)に比べると、金属を使用しているため、重量が重いです。
さらに、ポケットコイルの場合、バネを不織布でひとつずつ包んでいるため、不織布分の重さがプラスされます。
よって、ポケットコイルマットレスは、スプリングコイルマットレスの中でも特に重いため、力が弱い人は重量にご注意ください。
2. 捨てるのが大変
ウレタンマットレスなどのノンコイルタイプは、芯材を手やハサミでちぎることができるため、家庭ごみで捨てることも可能です。
一方、ポケットコイルマットレスなどのスプリングコイルは、家庭で分解するのが難しいため、粗大ごみで捨てることが基本です。
しかし、最近では、粗大ごみでも回収NGの自治体も増えていて、そうした場合、自身で解体して焼却施設に持っていく必要があります。
買い替えの場合は「引き取りサービス」を実施しているメーカーもあるので、利用することで廃棄問題は解決できます。
3. 集中した衝撃に弱い
ポケットコイルは荷重を点(ポケット)で支えるため、集中的な強い荷重に弱めです。
たとえば、トランポリンのようにマットレスの上で飛び跳ねたりすると、ポケット(不織布)から中身のバネが飛び出して故障してしまう可能性もあります。
「マットレスの上で飛び跳ねる」などのアピールしている投稿をSNSなどで見かけますが、ポケットコイルマットレスでは絶対に行わないでください。
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他のスプリングとの違い(ボンネルコイル・高密度連続スプリング®)
スプリングコイルには、以下の3種類があります。
ボンネルコイル | ポケットコイル | 高密度連続スプリング® |
---|---|---|
以下より、ボンネルコイル・高密度連続スプリング®との違いをご紹介します。
1. ボンネルコイルとは
ボンネルコイルはスプリング同士を鉄線(ヘリカル線)で連結している構造をしています。体を「面」で支え、しっかりとした寝心地が特徴。比較的耐久性が高いことがメリットです。
なお、ボンネルコイルはコイルの数が少なく作れるため、日本では廉価版モデルという位置づけの商品が多く「とにかく低価格で買いたい人」にはぴったりのマットレスと言えるでしょう。
しかし、バネ感が強く感じられ、振動が伝わりやすいことがデメリットです。
ボンネルコイルはバネ感が強く「バイーン」とした感触をしています。一方、ポケットコイルは体にフィットする「しっとり」とした感触です。
【検証動画】ポケットコイルとボンネルコイルの揺れ方
- マットレス表面にボトルを置いて同じくらいの力で叩く
※左がポケットコイル(黒色)、右がボンネルコイル(グレー色)
以上の動画のとおり、ボンネルコイル(グレー色)は波を打つように振動が伝わり、すぐにボトルが倒れました。
一方、ポケットコイル(黒色)は強く深く押したとしても振動が伝わらず最後までボトルは倒れないままです。
圧倒的にポケットコイルの方が揺れません。
【まとめ】ポケットコイルとボンネルコイルの比較
種類 | ポケットコイル | ボンネルコイル |
---|---|---|
画像 | ||
タイプ | 独立コイル | 連結コイル |
揺れにくさ | 〇 | × |
体圧分散性 | 〇 | △ |
フィット感 | 〇 | △ |
通気性 | △ | 〇 |
耐久性 | △ (部分的には低め) | 〇 (比較的高め) |
価格 | 高め | 安め |
耐久性はあくまで「同じ品質・量のバネ」を使ったときの比較です。
実際にはボンネルコイルは低密度の(コイル数が少ない)ことが多いため、むしろ、ポケットコイルマットレスの方が耐久性が優れていることも多いです。
【どっちがおすすめ?】ポケットコイルvsボンネルコイル
寝心地の好みは千差万別なので、一概にこっち!とは言いにくいのですが、多くの人に満足いただけるのはポケットコイルだと考えています。
理由はやはりポケットコイルならでは「静かな寝心地」です。
ボンネルコイルは、寝返りや少しの体の動きでも横揺れを感じてしまい、結果として落ち着きがない寝心地に繋がります。
また、現在の日本におけるスプリングコイルマットレス市場ではポケットコイルが主軸となり、各社商品開発が行われているため、様々な寝心地から選べるという点もメリットです。
日本では「ボンネルコイル=廉価モデル」が一般的で、寝心地にこだわったボンネルコイルマットレスは少ないです。
2. 高密度連続スプリング®とは
高密度連続スプリング®とは、「一列がつながった鋼線によって、高密度に編み込まれたスプリング」のことです。つながった(連続)構造のため、耐久性がとても高いということが最大の特長です。
見た目がボンネルコイルと似ているのですが、まったく構造が異なります。
高密度連続スプリング® | ボンネルコイル |
---|---|
上の画像のとおり、高密度連続スプリング®は、ラグビーでスクラムを組むようなイメージです。
ちなみに、ポケットコイルはボンネルコイルに不織布を包んでコイル同士を接着剤で繋げた構造をしています(鉄線で繋げていないので、振動が伝わりづらい)。
よって、ポケットコイルとボンネルコイルは同じ「連結コイル」、高密度連続スプリング®は「連続コイル」というタイプに分けられます。
オープンコイル構造(不織布などで包まれていない構造)のため、通気性がよい点もメリットです。
なお、権利の関係で日本ではフランスベッドでしか製造できません。つまり、高密度連続スプリング®マットレス=フランスベッド製ということです。
有名メーカー製ということで、1万円台で買えるような格安モデルはなく、どんなに安くても4~5万円(スタンダードシリーズは10万円以上)はするので、なるべく低価格で買いたい人には不向きと言えます。
【検証動画】高密度連続スプリング®とポケットコイルの揺れ方
- マットレス表面に花瓶を置いて同じくらいの力で叩く
※左が高密度連続スプリング(青色)、右がポケットコイル(グレー)
高密度連続スプリング®はボンネルコイルほど揺れが大きくないものの、やはりポケットコイルと比べると差はハッキリとしています(ポケットコイルの方が振動が伝わっていません)。
高密度連続スプリング®の振動の伝わりにくさは以下のとおり「ボンネルコイル以上、ポケットコイル以下」といったところです。
- ポケットコイル(最も揺れない)
- 高密度連続スプリング®
- ボンネルコイル(最も揺れる)
【まとめ】ポケットコイルと高密度連続スプリング®の比較表
種類 | ポケットコイル | 高密度連続スプリング® |
---|---|---|
画像 | ||
タイプ | 独立コイル | 連続コイル |
揺れにくさ | 〇 | 〇 |
体圧分散性 | 〇 | 〇 |
フィット感 | 〇 | △ |
通気性 | △ | 〇 |
耐久性 | △ (部分的には低め) | ◎ (抜群) |
価格 | 高め | 高め |
【どっちがおすすめ?】ポケットコイルvs高密度連続スプリング®
どちらも優れた仕様です。
ただ、特徴の方向性がやや異なるので、以下のとおり、具体的な利用シーンや、体型などでご判断いただくのがおすすめです。
ポケットコイルが合う人
- 低価格で満足いく寝心地を得たい
- 静かな寝心地が好き
- 細身~平均的な体型
- 二人以上でいっしょに寝たい
高密度連続スプリング®が合う人
- 予算に余裕がある
- しっかりとした寝心地が好き
- 体格ががっしりとしている
- 睡眠時の蒸れが気になる
高密度連続スプリング®の特徴やおすすめマットレスは以下の記事で詳しくご紹介しています。
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【失敗しにくい】ポケットコイルマットレスを選ぶ7つのポイント
ポケットコイルマットレスの販売ページなどでは、以下のような紹介文を見かけることがあります。
『このマットレスは線径1.8mmのSWRH 82 B C という線種のバネを使用した高さ5.7インチのポケットコイルを交互配列で高密度に敷き詰めた商品です』
(あえてわかりづらく表現しましたが)上のように仕様面をセールスポイントとして商品の良さをアピールしていることもありますが、マットレスに詳しい人でない限り、イメージしづらいですよね。
結論から言うと、こうした細かな仕様面はあまり気にしなくて良いと思います。
マットレス作りはバランスです。要素をバラバラに分解してアピールしても大きな意味はありません。
しかし、仕様について理解を深めることで、マットレス選びに失敗しづらくなるのは確かなので、特にポイントとなる以下のキーワードについて解説します。
知っておきたいポケットコイルの仕様
- 密度
- 配列
- 線種
- 線径
- コイル高
- 巻き数
- 圧縮率
少し細かい話になるので「早くおすすめのマットレスが知りたい」とお考えの方は以下のボタンを押すとその場所にジャンプするのでご活用ください。
それでは以下よりポケットコイルの仕様について解説していきます。
1. 密度(コイルの量)
ポケットコイルマットレスにおける密度とは「コイルの量」です。
密度の違いを大雑把にまとめると以下のとおりです。
密度 | 意味合い |
---|---|
300個台 | 低密度(耐久性が不安&バネ当たりも感じやすいので避けた方が良い) |
400~600個台 | 中密度(バネの動きが出やすく寝返りサポート性が得られる) |
600~1,000個 | 高密度(線径が細く、コイル高も高くなるので、ふんわりとした寝心地) |
1,000個以上 | 超高密度(ジェル的で静かな寝心地・バネを感じにくい) |
基本的にポケットコイルマットレスは、密度が低いほどコイルひとつあたりにかかる負荷が高くなるため、特に300個レベルの低密度タイプは耐久性に支障が出る可能性も高くなります。
とはいえ高密度であるほど良いというわけではなく、耐久性としての適切な密度レベルは450個以上で、それ以上であれば耐久性に大きな差はなく、むしろ寝心地の差が生まれます。
超高密度(約1,200個/Sサイズ) | 中密度(465個/Sサイズ) |
---|---|
ジェル的なフィット感が高あり、特に静かな寝心地 | 適度にバネ感が発揮され、寝返りなどがしやすい寝心地 |
→耐久性としては同等レベル(超高密度だからといって耐久性が高いというわけではない) |
超高密度タイプの場合、「一般のポケットコイルよりの○倍!」とアピールしている商品もありますが、コイル数の違いは、あくまで寝心地の方向性を決めるものなので、良し悪しではありません。※とはいえ、超高密度タイプの方が価格は高くなります
2. 配列
ポケットコイルマットレスはコイルの配列方法によって寝心地を調節している場合があります。
基本的な配列方法は「並行配列」か「交互配列」のどちらかです。
※「並行配列」は「平行配列」とも表記されることがあります。意味合い的には「平行」の方が合っていますが、シモンズやサータなどポケットコイルの老舗メーカーのカタログでは「並行配列」と表記されているので、当サイトではそれに倣って「並行配列」と表記しています。
並行配列の特徴
並行配列はコイルを並行に配置することで、コイル同士の隙間ができるため、比較的ソフトな寝心地になりやすいです。
バネ(コイル)のひとつひとつの動きが強くなるので、寝返りがしやすいと感じる人もいます。
並行配列の代表マットレスシモンズ「ゴールデンバリュー」
交互配列の特徴
交互配列はコイルを隙間なく交互に配列するため、比較的ハード(硬めな)寝心地になりやすいです。
コイルの数が多く配列しやすいので、高密度なポケットコイルマットレスは交互配列を採用していることが多いです。
体への追従性が高く、品質が良いものだとバネ感を感じさせず良い寝心地が得られます。
並行配列の代表マットレス日本ベッド「シルキーポケット」
【比較表】配列の違い
並行配列 | 交互配列 | |
---|---|---|
画像 | ||
硬さの傾向 | ソフト | ハード |
跳ね感 | 強い | 弱い |
特徴 | 寝返りがしやすい | 静かな寝心地 |
耐久性 | △ (部分的には弱め) | 〇 |
価格 | 安価に作りやすい | 高価になりやすい |
どっちの配列がおすすめ?
結論から言うと、配列の差で優劣はありません。
そのマットレスが実現したい寝心地によって配列は決まります。要するに使い分けの問題です。
使い分けで一番多いのは、硬さのバリエーション違いがあるマットレスシリーズ(ソフト・レギュラー・ハードなど)において、やわらかめ(ソフト)を並行配列、硬め(ハード)を交互配列といった形で仕様を変えている例です。
また、高密度タイプにしたい場合は交互配列、コイル同士に適度な間隔を設けたい場合は並行配列、といった使い分けもあります。
「通気性」「硬さ」「耐久性」に関する誤解
商品の販売ページを見ると、配列のメリット(やデメリット)として、「通気性」「硬さ」「耐久性」について紹介されていることがありますが、こうしたアピールはあまり参考にしなくても良いです。
通気性については『交互配列は通気性が悪いから並行配列がおすすめ』という表現を見たりしますが、実用上、交互配列が原因でカビが発生するといったことはほぼありません。
硬さについては、上記で『交互配列は硬め、並行配列はやわらかめ』と書きましたが、これはあくまで傾向です。交互配列であってもコイルの線径を細くすればやわらかめになりますし(逆も同様)、そもそも最終的な寝心地はコイルの上の詰め物などによって調節されることが多いです。
耐久性については、メーカーによって立場が変わるので、双方『うちの配列の方が耐久性が高い』と紹介していたりします。(いわゆるポジショントークですね)
例えば、
A社(並行配列メーカー) | B社(交互配列メーカー) |
---|---|
交互配列はコイル同士が擦れるから、並行配列の方が耐久性が優れている | 並行配列は隙間が多く、コイルひとつあたりの負荷が高まるため、交互配列の方が耐久性が優れている |
などです。
しかし、耐久性は、配列の違いよりもバネや詰め物の品質・グレード、仕立ての良さ(生産品質)などが大きく影響するので、こうしたポジショントークは特に気にしないでください。
3. 線種
ポケットコイルで使われているバネは硬鋼線(こうこうせん)やピアノ線で作られ、その品質はメーカーや商品によって差があります。
バネ自体の品質は「線種(せんしゅ)」と言い、線種の仕様をアピールしていることも少なくありません。
線種の読み方
線種の仕様は「SWRH 72 B C」「SWRH 82 B C」といった形で表現され、そのアルファベッドや数字が意味するものは以下のとおりです。
例えば上記のような「SWRH 72 B C」という表示は以下のとおり解釈します。
表示例 | 意味 |
---|---|
SWRH | マットレスのコイルは基本的に硬鋼線(SWRH)を使用 |
72(反発性) | 数値が高くなるほど反発力が継続する力が高い |
B(耐久性) | マンガン含有量(AよりもBが多く、耐久性がある) |
C(強度) | A<B<Cの順で強度が高い |
なお、以前はバネ(硬鋼線)の品質がマットレスのラベルに表示されていましたが、2017年に品質表示法の改正があり、バネの品質表示義務はなくなりました。
つまり、バネの品質だけではマットレス全体の品質は正確に伝えられないということです。
高品質な鋼線を使用したバネは、確かにバネ自体の耐久性は優れていますが、他の仕様(密度・圧縮率・詰め物等)も大切なので、線種だけの情報に惑わされない方が良いでしょう。
4. 線径
線径とは「バネの太さ」のことです。
線径は、太いほど反発力が高まり「しっかりとした寝心地」になります。逆に細いほど荷重に対して「しなやかに反応する」という特徴があります。
寝心地の目安としては以下のとおりです。
線径と寝心地(目安)
- 線径1.9mm以下:しなやかな寝心地
- 線径2.0mm以上:しっかりとした寝心地
しかし、上でご紹介した線種(SWRH 72 B C など)や配列・密度などによっても寝心地は変わってきます。
線径は太い・細いで良し悪しが分かれるものではありませんが、そのマットレスの特徴的な寝心地を知るために参考はなるでしょう。
5. コイル高
コイル高とは「ポケットコイル自体の高さ(バネを圧縮させて不織布に入れたあとの高さ)」のことです。
コイル高は高ければ高いだけ、ふんわりと荷重を受け止め、体圧分散性が高くなります。
一方、コイル高が低すぎる(且つ、詰め物も少ない)薄型タイプのポケットコイルマットレスはクッション性が低く、底付きを感じやすくなります。
コイル高のクッション性(目安)
- 170mm以上:豊か
- 140~170mm:標準的
- 140mm以下:乏しい
なお、コイル高は「高いほど良い」というわけではありませんが、ふかふかな寝心地が好きな人は、コイル高が高いマットレスの方が合いやすいと思います。
6. 巻き数(間隔)
巻き数は「バネが螺旋状に何回巻かれているか」のことです。
巻き数は、数というよりも間隔が大切で、巻の間隔が狭いほどソフトになり、広がるほどハードになります。
巻きの間隔
- 狭い→ソフト(やわらかめ)
- 広い→ハード(かため)
なお、ひとつのコイルの上下で巻きの間隔を変えているマットレスもあります。
7. 圧縮率
ポケットコイルはバネを圧縮してポケット(不織布)に入れますが、その時の圧縮率が高いほど耐久性にプラスに働きます。
参考までに、1万円台クラスの低価格帯のポケットコイルマットレスは圧縮率10%台が多いですが、有名海外ブランドのシモンズは40%ほどです。
つまり、低価格帯のマットレスは「厚さ」を出すために、バネをギリギリまで引っ張って、少しだけ圧縮させているのです。(最近では「マットレスの厚さ」をセールスポイントにしている商品も多いため)
別の言い方をすると、圧縮率を高めるとコストが高くなるので、見えないところで節約しているという具合です。
圧縮率を公開しているメーカー・商品は少ないですが、当サイトでは体験時に圧縮率の測定も行っております。
コイル以外の素材も大切
マットレスはクッション層のコイル以外にも詰め物や側地(表地)などで最終的な寝心地を調整します。
マットレスはこれらの層によって寝心地を高めます。
よって、いくら高品質なバネを使っていたとしても、詰め物などが良くないとマットレスとしては早くダメになってしまいます。
【ココもチェック】耐久性・寝心地・価格を決める仕様の違い3つ
ポケットコイルマットレス選びはコイル自体の特徴に注目しがちですが、以下のポイントにも注目しましょう。
その他の仕様
- 片面仕様か両面仕様か(耐久性)
- ゾーニング仕様(寝心地)
- 圧縮梱包か非圧縮梱包か(価格)
1. 片面仕様か両面仕様か(耐久性に影響)
片面仕様とはマットレスの表側しか使えない(裏側で寝られない)仕様のことで、両面仕様は表裏どちらでも寝られる仕様のことです。
片面仕様は、裏面に詰め物がない分、低価格で買える傾向があり、1~3万円程度のマットレスに多いです。
しかし、両面(表裏)に寝られた方が、ローテーションによって寝る面を変えることでき、ヘタリにくくなるので、長期間使いたい人には両面仕様の方がおすすめと言えます。
なお、両面仕様の方が、裏面にも詰め物が施されているという点で、底付きを感じにくいです。
仕様 | 片面 | 両面 |
---|---|---|
画像 | ||
メリット |
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デメリット |
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|
2. ゾーニング仕様(寝心地に影響)
ゾーニングとは「場所によって硬さ(やわらかさ)を変える仕様」のことです。
- 沈み込み防止(センターハード)
- 外周強化(エッジサポート)
- 体圧分散性の向上(プレッシャーリリーフ)
外周強化(エッジサポート)は、ワンサイズ上の寝心地が得られるので、特に寝相が悪い人や、二人で寝る人などにおすすめの仕様です。
沈み込み防止(センターハード)や、体圧分散性の向上(プレッシャーリリーフ)などは、良くも悪くもマットレスの場所によって硬さ(やわらかさ)が変わるので、必要に応じて選んでいただければと思います。
センターハード | エッジサポート | プレッシャーリリーフ |
---|---|---|
3. 圧縮梱包か非圧縮梱包か(価格に影響)
マットレスのお届け時の梱包の違いによって、商品の価格が大きく変わります。
最近では、物流コスト(配送コスト)の高騰から、特に低価格帯のマットレスが多いネット通販では「圧縮梱包」で届くマットレスが増えてきました。
圧縮・非圧縮の特徴の違いをまとめると以下のとおりです。
梱包 | 圧縮 | 非圧縮 |
---|---|---|
梱包状態 | ||
開封直後の状態 | ||
メリット |
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デメリット |
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|
高級メーカーでない限り、最近は圧縮タイプが主流(低価格・短納期が魅力)です。
しかし、圧縮では搭載できない仕様(ワイヤー、チップウレタン、交互配列など)もあるため、よりしっかりとしたマットレスが欲しい人は、あえて非圧縮を選ぶのもありです。
マットレスの硬さの選び方
マットレス選びは「自分に合った硬さ」を選ぶのが大切です
快適に眠れる寝心地とは人によって異なるため、一概には言えませんが、あくまで傾向として「性別」と「寝姿勢」でおおよそ合いやすい硬さがわかります。
結論から言うと以下のとおりです。
硬さの選び方(目安)
- やわらかめが合う人→女性・横向き寝
- 硬めが合う人→男性・仰向き寝
1. 性別の違い
一般的に、
- 女性はやわらかめ
- 男性は硬め
のマットレスが合う傾向があります。
なぜかというと体のラインの違いです。
女性の方が体のラインがはっきりしているため、やわらかめのマットレスが合いやすいです。
逆に男性の体は平坦で筋肉質のため、硬めのマットレスが合いやすいのです。
2. 寝姿勢の違い
- 横向き寝はやわらかめ
- 仰向き寝は硬め
のマットレスが合う傾向があります。
仰向き寝 | 横向き寝 |
---|---|
理由は、沈み込みの深さの違いです。
横向き寝は肩や臀部の沈み込みが最も深くなる寝姿勢のため、しっかりと沈み込むやわらかめのマットレスが合いやすいです。
一方、仰向き寝は横向き寝ほど凹凸が少ない寝姿勢のため、硬めのマットレスが合いやすいのです。
なお、無意識にした最初の寝姿勢が一晩のうちに60-70%占めると言われています。自分がどっちの寝姿勢かわからない人は「自分が電気を消して寝ようとするときに、まずどっちを向いて寝るか」をお考え下さい。
3. 迷ったら「少し硬め」がおすすめ
あくまで一般論ですが、日本人の体型・感覚的にはソフトタイプよりハードタイプの方が好まれる傾向があります。
また、これが大事なのですが、硬めのマットレスはあとから敷パッドなどでやわらかく調整できます。
逆にやわかすぎるとあとから硬く調整ができないため、迷ったら少し硬めのマットレスを選ぶのが無難です。
4. やっぱり実際に寝転んで決めた方が良い?
実は、ショールームで試して決めたからといって、それが自分にとって寝心地が良いマットレスとは限りません。
そもそもショールームと自宅とでは就寝環境も異なりますし、自分自身の体圧分布はちょっとしたことで崩れるので、試し寝はあくまで参考程度にお考えいただいた方が良いでしょう。
寝姿勢測定機のご紹介
フランスベッドやシモンズのショールームに自分の寝姿勢に合ったマットレスの傾向を診断してくれる測定機があります。
フランスベッド | シモンズ |
---|---|
自分の寝姿勢や体のラインに合った寝心地がどういったものか(やわらかめなのか?硬めなのか?)の目安を知っておいた方がマットレス選びが失敗しにくくなります。
近くにショールームがある人はぜひお試しすることをおすすめします。
- フランスベッドのショールーム情報
- シモンズのショールーム情報
※シモンズは東京・大阪など一部店舗のみ
ポケットコイルを採用している有名マットレスメーカーは?
マットレスメーカーはいくつもありますが、採用しているスプリングコイルの種類がメーカーによって異なります。
ポケットコイルを主に採用している有名メーカーは以下のとおりです。
有名ポケットコイルマットレスメーカー
- シモンズ
- サータ
- 日本ベッド
1. SIMMONS(シモンズ)
参照:シモンズ
世界初のポケットコイル商業化を成功
シモンズは1870年創業のポケットコイルマットレスを初めて商業化に成功した老舗マットレスメーカーです。ちなみに、クイーンサイズ・キングサイズのマットレスを初めて作ったのもシモンズです。
シモンズのポケットコイルはピアノ線と同等の高級素材「超硬鋼線」を使用しています。通常のコイルより耐久性が高く、長く使えるポケットコイルマットレスが特徴です。
シモンズの人気商品はゴールデンバリューというマットレスです。ゴールデンバリューはシモンズ永遠のスタンダードモデルと言われ、シモンズらしい寝心地が体験できます。
コイル配列 | 並行配列 |
---|---|
コイル数 (Sあたり) | 574個 (ゴールデンバリュー) |
2. Serta(サータ)
参照:サータ
8年連続で全米売上No.1
毎年発表される全米売上ランキング(ファニチャートゥデイ誌)にて、8年連続で全米売上No.1を獲得。一流ホテルにも多く納入され信頼の実績とも言えるでしょう。
ポケットコイルは基本的には交互配列が多いですが、商品やグレードによって並行配列も採用しています。
「オートクチュール発想の、サータ」というのが現在のブランドコンセプトです。硬さやフィット感、ボリュームといった項目において、様々な素材や仕様を組み合わせて、ユーザーの細かな好みにも対応できるようなラインアップを揃えられています。
コイル配列 | 並行配列or交互配列 ※商品によって異なる |
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コイル数 (Sあたり) | 618個 (i series/ノーマルBOXトップ) |
3. 日本ベッド
参照:日本ベッド
創業90年の日本のベッドメーカー
日本ベッドは仕立ての良さに高い評判がある日本のメーカーです。帝国ホテルや星のや軽井沢などの一流ホテルへの納入実績も豊富です。
日本ベッドといえばシルキーポケットシリーズが有名。シルキーポケットとは「バネに直接寝れるマットレスを作ろう」というプロジェクトの大きな成果として完成された日本ベッドの屋台骨的な傑作マットレスです。
超高密度の交互配列式ポケットコイルが特徴で、とろける絹のような寝心地から「シルキー(絹のような)」とネーミングされました。
コイル配列 | 基本は交互配列 |
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コイル数 (Sあたり) | 1,200個 (シルキーポケット) |
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【超厳選】おすすめのポケットコイルマットレス 10選
1. neruco「バリューポケットコイルマットレス」【イチオシ】
1万円台で選ぶならコレ
ベッド専門店「neruco(ネルコ)」のオリジナルマットレス。格安価格帯では珍しい高密度コイル(512個/S)仕様です。
しっかりとした詰め物が施されているのでバネ当たりがなく、豊かなクッション性が魅力。マットレスの側面はすべてメッシュ構造になっているので通気性も抜群です。
実際に寝てみた感想としては、ふんわりと支えられる感じで、どちらかというとソフトな寝心地のため特に女性に合いやすいですが、男性の筆者も心地よく感じました。
この優れた寝心地でシングルサイズで1万円台は利益が取れているか心配になるほどのコストパフォーマンスの良さを感じた逸品です。
サイズ | セミシングル~キング ※ショート丈・ロング丈あり |
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硬さ | ふつう |
配列 | 並行配列 |
コイル数 (Sサイズ) | 512個 |
価格 | 12,990円~ |
その他 | 片面仕様、圧縮梱包 |
2. 源ベッド「日本製ポケットコイルマットレス 夜香ハイグレード2」【イチオシ】
高品質な日本製、なのに格安
広島県のベッドメーカー「源ベッド」のオリジナルマットレス。同社内の数あるマットレスの中で最も売れ筋の人気商品です。
ポケットコイルは最高クラスの硬鋼線を使用。バネから国内の自社工場で作り上げるという徹底ぶりです。
さらに、詰め物に「防ダニ・抗菌防臭わた」、端が落ち込みにくい「エッジハード」、裏面でも寝れる「両面仕様」という隙がないハイスペックにもかかわらず3万円台から買えるのは驚きです。ここまでコストパフォーマンスが優れたマットレスは見つからないと思います。
寝心地がソフト・レギュラー・ハードの3種類から選べる点もメリットです。実際にすべての硬さを体験をしましたが、特にレギュラーはこれぞスタンダードな寝心地!という印象で、幅広い人に合いやすいと思います。まさに「格安ポケットコイルマットレスの決定版」と言える商品です。
サイズ | セミシングル~クイーン ※ショート丈あり |
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硬さ | ソフト・レギュラー・ハード ※選べる |
配列 | 並行配列 |
コイル数 (Sサイズ) | 465個 |
価格 | 28,800円~ |
その他 | 両面仕様、圧縮梱包 |
3. 源ベッド「咲夜レアルマットレス」【イチオシ】
これ以上のコスパの高さは、たぶんない。
咲夜(さくや)レアルマットレスは、広島県の老舗ベッドメーカー「源ベッド(チヨダコーポレーション)」の新しいポケットコイルマットレスです。
同社人気モデル「夜香ハイグレード」を超えるマットレスとして開発され、高級ホテルにも採用される、巻き数の多い「8.5巻き(6.7インチ)のスプリング」が搭載されました。
それでいて、価格が4万円台からというとんでもないコストパフォーマンスで、実際に寝た瞬間に「本当にこれが5万円以下で買えるの?」と驚きを隠せませんでした。
とにかくスプリングの性能が良いので、幅広い体型や好みにも合いやすいと思います。
この記事の冒頭「超厳選の1モデル」に選んだのはこのマットレスです。
サイズ | シングル~クイーン ※ショート丈あり |
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硬さ | フィット・ジャスト・キープ ※選べる |
配列 | フィット・ジャスト:並行配列、キープ:交互配列 |
コイル数 (Sサイズ) | フィット・ジャスト:465個、キープ:504個 ※Sサイズ |
価格 | 44,990円~ |
その他 | 両面仕様、圧縮梱包 |
4. ビーナスベッド「オリジナル国産ポケットコイルマットレス」
これぞ、ポケットコイルならではの寝心地
岡山県にあるベッドメーカー「ビーナスベッド」のオリジナルマットレス。コイルに使用しているバネは一般的な「硬鋼線」よりもハイグレードな「ピアノ線」を採用しています。
柔軟性が高い詰め物(ワタやネット)を使っているため、ポケットコイルならではの動きが出やすく、体圧分散・寝姿勢保持のレベルが素晴らしい仕上がりになっています。
側地は綿100%で吸水性が良く、両面仕様なので表裏のローテーションも可能。お届けは従来型の非圧縮梱包ですが、ビーナスベッドでは無料で開梱設置が付いているので、力の弱い人でも安心です。
サイズ | セミシングル~キング ※ロング丈あり |
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硬さ | やや硬め |
配列 | 並行配列 |
コイル数 (Sサイズ) | 496個 |
価格 | 37,000円~ |
その他 | 両面仕様、非圧縮梱包 |
5. エアリゾーム「HOLLOW」
ピロートップで約2万円
インテリアショップ「エアリゾーム」のオリジナルピロートップマットレス。ピロートップとはマットレスの上にクッションがついている仕様のことで、マットレスの体圧分散性を向上させます。高級ホテルにもピロートップタイプのマットレスは採用されていることも多いです。
左右一列のスプリングの線径を太くして端部分を強化しているため、沈み込みにくく、寝返りなどでも落下しにくい仕様となっています。寝心地はやわらかいのでどちらかというと女性におすすめです。ピロートップとしては格安価格。
サイズ | シングル~クイーン |
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硬さ | やわらかめ |
配列 | 並行配列 |
コイル数 (Sサイズ) | 465個 |
価格 | 19,990円~ |
その他 | 片面仕様、ゾーニング、圧縮梱包 |
6. ネルコ「 FuwaFuka Mat(ふわふかマット)」
特殊スプリングで「ふわふか」な寝心地
「10万円ほどの高級ピロートップ式マットレスを1/5以下の価格でご提供したい」というコンセプトで開発されたポケットコイルマットレス。あえてピロートップ仕様にせず、新開発の特殊スプリングによってふんわりふかふかなリッチな寝心地を実現しました。
耐久性が高いスプリングを中心としてふんわりの寝心地を作っているため、ピロートップ式のデメリットであるヘタリやすさ(詰め物がヘタリやすい)を克服しつつ低価格で買えるというユニークな逸品。
サイズ | シングル~クイーン |
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硬さ | ややソフト |
配列 | 並行配列 |
コイル数 (Sサイズ) | 578 |
価格 | 19,900円~ |
その他 | 片面仕様、圧縮梱包 |
7. NELLマットレス
120日の返金・返品保証付き
NELLマットレスは、日本のベンチャー企業である株式会社Morghtが福岡県大川市にある老舗マットレス設計会社と共同開発した新しいマットレスです。
シングルサイズあたり約1,200個ものコイルを搭載した超高密度タイプのポケットコイルマットレスで、腰部分と端を強化したゾーニング仕様が特徴。寝返りのしやすさと端の落ち込みを軽減させる工夫を凝らしています。
さらに両面仕様で、抗菌防臭や消臭の機能綿を詰め込んだ贅沢な作り。実際に試しましたが、確かに寝返りがしやすく素晴らしい寝心地だと思いました。
120日間のお試し期間(返金・返品保証)があるので、ぜひ寝心地を体験してみてほしいです。
サイズ | シングル~キング |
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硬さ | ふつう |
配列 | 並行配列 |
コイル数 (Sサイズ) | 約1,200個 |
価格 | 75,000円~ |
その他 | 両面仕様、ゾーニング、圧縮梱包 |
8. 日本ベッド「シルキーポケット」【イチオシ】
バネに直接寝れる高品質
仕立ての良さに評判がある日本ベッドの基幹マットレスシリーズ。超高密度に敷き詰められた高品質なポケットコイルが特長で、そのとろけるような寝心地は「バネに直接眠れるマットレス」と言われています。
日本のもの作りの精神が具現化されたマットレスで、有名ホテルへの納入実績も豊富。睡眠の質にこだわりたい人には間違いなくおすすめの逸品です。
サイズ | シングル~キング |
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硬さ | やや硬め |
配列 | 交互配列 |
コイル数 (Sサイズ) | 1,200個 |
価格 | 170,500円~ |
その他 | 両面仕様、非圧縮梱包 |
9. サータ「ライトブリーズ 5.8(#09)」
人気マットレスの後継モデル
サータを8年連続全米No.1に押し上げた「i series(アイシリーズ)ノーマルボックストップ」の後継モデル。人間の体の中で一番荷重がかかる腰臀部に少し太めの線径2.0mmコイルを配置し補強することでバランスの良い荷重分散と耐久性アップを実現。
ボックストップ(詰め物)内にはブレスフォートという低反発素材を搭載し、体をやさしく包みながら底付き感のない安定した寝姿勢を保ちます。
サータのマットレスは「ファイヤーブロッカー」という難燃素材(燃えにくい素材)が入っているので、防災意識が高い人にもおすすめです。
サイズ | シングル~キング |
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硬さ | ふつう |
配列 | 交互配列 |
コイル数 (Sサイズ) | 618個 |
価格 | 約180,000円~ |
その他 | 両面仕様、ゾーニング、難燃素材、抗菌加工(銀イオン) |
10. シモンズ「ゴールデンバリュー ピロートップ(Beautyrest Selection)」
高級ホテルの寝心地
シモンズのエントリークラス「Beautyrest Selection」のピロートップモデル。シモンズ自慢のポケットコイルの仕様はそのままに、通常モデルから詰め物やカバーをややグレードダウンさせ、リーズナブルな価格設定が魅力です。
Beautyrest Selectionは、どちらかというとホテルに納入しているマットレスに近い作りをしているため、「ホテルで寝たシモンズの寝心地が好き」と言う人におすすめです。
サイズ | シングル~クイーン |
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硬さ | ふつう |
配列 | 並行配列 |
コイル数 (Sサイズ) | 578個 |
価格 | 約150,000円~ |
その他 | 両面仕様、ゾーニング、非圧縮梱包 |
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【一度チェックしたい】おすすめのベッド通販サイト 2選
魅力的なポケットコイルマットレスが買えるおすすめベッド通販サイトと、その中で特におすすめのモデルをご紹介します。
1. 源ベッド
参照:源ベッド
まずは見てほしい!国産なのに低価格
源(みなもと)ベッドは、広島県のベッドメーカー株式会社チヨダコーポレーションが運営するメーカー直販によるベッド専門ショップです。
チヨダコーポレーションは、1965年に創業した老舗の日本製ベッドメーカーで、特にポケットコイルマットレスの製造技術が高いことが強み。
国産かつ、本格仕様のポケットコイルマットレスが2万円台から買えるのはコストパフォーマンスが抜群に良く、当サイトでもいくつか商品を取り寄せて検証しましたが、どれも価格以上の満足感が得られるものでした。
買うならコレ(超厳選の1モデル)
2. neruco(ネルコ)
参照:neruco
豊富な種類・抜群のコスパ
株式会社インテリアオフィスワンが運営するベッド専門の通販サイト。種類も豊富で価格も安いです。マットレスのブランドが幅広いのが特徴。サータやフランスベッド、日本ベッドなどこだわりのマットレスを選びたい人におすすめです。
もともと小売店という形態を取っていましたが、最近ではオリジナル商品の開発に力を入れていて、魅力的な商品が拡充されています。
買うならコレ(超厳選の1モデル)
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ポケットコイルに関する情報
通気性が悪いって本当?
ポケットコイルのデメリットを「通気性が悪い」と紹介されていることがあります。
たしかにオープンコイル系のスプリング(ボンネルコイル・高密度連続スプリング)よりも、構造的には通気性は劣ると言えますが、実用上は問題ありません。
少なくとも、筆者のメーカー勤め時代の経験や、他のポケットコイルマットレスメーカーの話では「ポケットコイルだからカビが生えた」という事例は聞いたことがありません。
すのこベッドと相性が悪いって本当?
「すのこの間にポケットコイルが落ち込むことで寝心地が悪くなる、あるいは破損する」といった注意書きを目にすることがあります。
しかし、上記と同様で一度もそのようなクレームを受けた記憶はないので、現実的には心配しないで良いと思います。お付き合いがある他のベッドメーカーさんにも話を聞きましたが、同様の意見です。
ある一点にあまりにも過剰な荷重がかかった場合、そういうことが起きるかもしれませんが、一般的な使い方をしている分には起こりにくい現象でしょう。
なんでポケットコイルマットレスが人気なの?
日本市場では、ボンネルコイルよりもポケットコイルが主流です。
それは「日本人に好まれる寝心地」だからと言われています。
アメリカの有名マットレスメーカー「サータ」では、過去、ポケットコイルとボンネルコイルを日本市場で販売していた時期がありました。
しかし、ボンネルコイル(連結コイル)の揺れ感が日本人にはあまり受け入れられず、圧倒的にポケットコイル(独立コイル)の方が人気だったそうです。
以降、日本のサータに関してはポケットコイル一本で販売されているそうです。
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まとめ
いかがでしたか。
ポケットコイルマットレスの特徴やおすすめ商品をご紹介しました。
ポケットコイルは、バネをひとつひとつ不織布(ポケット)で包んだ構造をしています。
そのため、コイルが独立した動きが出やすく、体を点で支えることで、体圧分散性が高く、寝姿勢保持性が良い寝心地が特徴です。
マットレスの中で最もポピュラーな芯材のため、低価格~高価格まで幅広いラインアップがあります。
配列や線種、線型など、細かい仕様の違いがありますが、大切なのは詰め物などを含めた、「仕立ての技術」です。
あなたにぴったりなマットレスがが見つかったのならうれしいです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。