ポケットコイル

ポケットコイルマットレスの特徴、おすすめ商品をご紹介

この記事ではポケットコイルマットレスについて、ベッドメーカーに勤めていた筆者が徹底解説します。ご参考くださいね。

この記事を書いた人

椚大輔椚 大輔(くぬぎ だいすけ)
ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、レビューしたベッド&マットレスは100商品を超える。2020年に株式会社悠デザインを設立し、ベッド関連に特化したサービスを展開。ベッド・マットレスの専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。

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体験・検証用の撮影スタジオ当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。

【公平性について】この記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。ただし、おすすめ商品および掲載位置はメーカーの関与はなく、当サイト独自の評価方法を基に決めているのでご安心ください。

目次

【まず結論】迷ったらコレ!超おすすめのポケットコイルマットレス 1選

体験レビュー用の撮影スタジオ
こんな環境で色々なマットレスを検証しています

当サイトでは、実際に商品を体験し、多くのマットレスのレビューをしております。

その中で、品質・寝心地・価格の総合的なコストパフォーマンスが特に優れたモデルをご紹介します。

すべて読むのは時間がない

まずは1番のおすすめマットレスを知りたい

という方はご参考くださいね。

超厳選の1モデルはコレ 源ベッド「咲夜レアルマットレス」

咲夜レアルマットレス

これ以上のコスパの高さは、たぶんない。

咲夜(さくや)レアルマットレスは、広島県の老舗ベッドメーカー「源ベッド(チヨダコーポレーション)」の新しいポケットコイルマットレスです。

同社人気モデル「夜香ハイグレード」を超えるマットレスとして開発され、高級ホテルにも採用される、巻き数の多い「8.5巻き(6.7インチ)のスプリング」が搭載されました。

咲夜レアルと夜香ハイグレードのポケットコイル
咲夜レアル(左)と夜香ハイグレード(右)

それでいて、価格が4万円台からというとんでもないコストパフォーマンスで、実際に寝た瞬間に「本当にこれが5万円以下で買えるの?」と驚きを隠せませんでした。

とにかくスプリングの性能が良いので、幅広い体型や好みにも合いやすいと思います。マットレス選びに迷っていたら、ぜひ一度チェックして欲しいイチオシモデルです。

こんな人におすすめ

  • 高級ホテルのような寝心地をリーズナブルに手に入れたい
  • 日本製の高品質なマットレスが欲しい
  • 仰向けでも横向きでも寝る
  • 安心して体を預けられるマットレスが欲しい
  • 品質・寝心地・価格のバランスの高さを追求したい
総合評価 4.02(総合No.1)
メーカー 源ベッド(チヨダコーポレーション)
サイズ シングル~クイーン
価格
(Sサイズ)
44,990円

このマットレスを見てみる

もう少しリーズナブルなマットレスが良い人は「夜香ハイグレード」がおすすめです。

源ベッドならではの高品質なスプリングを高圧縮にしたポケットコイル(6.5巻き・5.7インチ)を使っています。

良い意味でスタンダード(定番)的な特長を備え、しっかり硬めの寝心地が好きな人にぴったりです。

椚大輔椚大輔

よほど低価格帯(1万円以下など)でなければ、コスパ重視の場合、源ベッド一択と言っても良いほど、ポケットコイルマットレスのコストパフォーマンスが高いです。

特に、夜香ハイグレード夜香プレミアム夜香クラシックデラックス咲夜レアルは、この価格(シングルサイズで5万円以下)ではありえないレベルの寝心地と品質が得られるおすすめモデルです。

源ベッドのマットレス選びは以下で詳しくご紹介しています。

ポケットコイルマットレスとは?

ポケットコイル

ポケットコイルマットレスとは、バネをひとつずつ不織布(ポケット)に包み、連結させた構造のマットレスのことを言います。

ポケットコイル
ポケットコイル(バネを不織布で包んだ構造)

日本市場においては、スプリングコイルマットレス(バネをクッションに使ったマットレス)の種類の中では最もポピュラーで、メーカー各社から多くのモデルが発売されています。

別の言い方をするとポケットコイルは、人気が高い仕様と言えるでしょう。

ポケットコイルのメリット

メリット

1. 振動が伝わりづらい(静かな寝心地)

シモンズのポケットコイル

ポケットコイルはコイル同士が独立しているため、振動が伝わりづらいという点が最大の特徴です。

同じくスプリングコイルの種類には「ボンネルコイル」や「高密度連続スプリング®」がありますが、それらのスプリングに比べてポケットコイルは最も振動が伝わりづらい構造です。

要するに揺れを感じにくいため、例えば自分の寝返りなどの些細な体の動きも気になりません。

また、二人でいっしょに眠る場合にもおすすめです。同じマットレスでいっしょに寝た場合、お互いの振動が相手に伝わると眠りを妨げてしまう可能性がありますよね。

ポケットコイルマットレスなら、布団に入ったり、起き上がったりする際の振動が伝わりづらいので、就寝時間が異なったりする場合もストレスを感じにくいでしょう。

2. 体圧分散性が高い

ポケットコイル

ポケットコイルは「点」で体を支える構造のため、荷重に応じて沈み込みが変化するという特徴があります。

つまり、体の荷重が重くかかる部分が深く沈み、荷重が軽い部分は浅く沈むため、「体圧分散性(体にかかる圧力を分散する性能)が高い」というメリットに繋がります。

なお、体圧が適度に分散されないと、荷重が集中しやすい肩や臀部に痛みを感じやすく、部分的に血液が滞ることによって余計な寝返りが増え、睡眠の質が悪化します。

3. 寝姿勢保持性が良い

ポケットコイルの仕組み

ポケットコイルマットレスは体のラインに沿ってコイルの深さが変化します。

そのため、立っている時と同じような姿勢を維持しやすい(寝姿勢保持性が良い)という特徴があります。

一方、低反発ウレタンなど、沈み込みが深いマットレスの場合、背骨の自然なS字カーブ(生理湾曲)が崩れることで、背骨周囲の筋肉が緊張し、体の痛みにつながることもあります。

要するに、寝姿勢保持性が良いマットレスは、体の痛みを感じにくいという特徴があるのです。

また、体の中心がまっすぐに保たれやすく、寝返りがしやすい傾向があります。

寝返りは姿勢を整えたり、血液を循環させる効果があり、ストレスなく寝返りができることは快眠のひとつの条件です。

ポケットコイルのデメリット

デメリット

1. 重い

スプリングコイルは他の種類のマットレス(ウレタンなど)に比べると、金属を使用しているため、重量が重いです。

さらに、ポケットコイルの場合、バネを不織布でひとつずつ包んでいるため、不織布分の重さがプラスされます。

椚大輔椚大輔

よって、ポケットコイルマットレスは、スプリングコイルマットレスの中でも特に重いため、力が弱い人は重量にご注意ください。

2. 捨てるのが大変

ウレタンマットレスなどのノンコイルタイプは、芯材を手やハサミでちぎることができるため、家庭ごみで捨てることも可能です。

一方、ポケットコイルマットレスなどのスプリングコイルは、家庭で分解するのが難しいため、粗大ごみで捨てることが基本です。

しかし、最近では、粗大ごみでも回収NGの自治体も増えていて、そうした場合、自身で解体して焼却施設に持っていく必要があります。

椚大輔椚大輔

買い替えの場合は「引き取りサービス」を実施しているメーカーもあるので、利用することで廃棄問題は解決できます。

3. 集中した衝撃に弱い

ポケットコイルは荷重を点(ポケット)で支えるため、集中的な強い荷重に弱めです。

たとえば、トランポリンのようにマットレスの上で飛び跳ねたりすると、ポケット(不織布)から中身のバネが飛び出して故障してしまう可能性もあります。

椚大輔椚大輔

「マットレスの上で飛び跳ねる」などのアピールしている投稿をSNSなどで見かけますが、ポケットコイルマットレスでは絶対に行わないでください。

他のスプリングとの違い(ボンネルコイル・高密度連続スプリング®)

スプリングコイルには、以下の3種類があります。

ボンネルコイル ポケットコイル 高密度連続スプリング®
ボンネルコイル ポケットコイル 高密度連続スプリング

以下より、ボンネルコイル・高密度連続スプリング®との違いをご紹介します。

1. ボンネルコイルとは

ボンネルコイル

ボンネルコイルはスプリング同士を鉄線(ヘリカル線)で連結している構造をしています。体を「面」で支え、しっかりとした寝心地が特徴。比較的耐久性が高いことがメリットです。

なお、ボンネルコイルはコイルの数が少なく作れるため、日本では廉価版モデルという位置づけの商品が多く「とにかく低価格で買いたい人」にはぴったりのマットレスと言えるでしょう。

しかし、バネ感が強く感じられ、振動が伝わりやすいことがデメリットです。

椚大輔椚大輔

ボンネルコイルはバネ感が強く「バイーン」とした感触をしています。一方、ポケットコイルは体にフィットする「しっとり」とした感触です。

【検証動画】ポケットコイルとボンネルコイルの揺れ方

検証の条件
  • マットレス表面にボトルを置いて同じくらいの力で叩く

※左がポケットコイル(黒色)、右がボンネルコイル(グレー色)

以上の動画のとおり、ボンネルコイル(グレー色)は波を打つように振動が伝わり、すぐにボトルが倒れました。

一方、ポケットコイル(黒色)は強く深く押したとしても振動が伝わらず最後までボトルは倒れないままです。

椚大輔椚大輔

圧倒的にポケットコイルの方が揺れません

【まとめ】ポケットコイルとボンネルコイルの比較

種類 ポケットコイル ボンネルコイル
画像 ポケットコイル ボンネルコイル
タイプ 独立コイル 連結コイル
揺れにくさ ×
体圧分散性
フィット感
通気性
耐久性
(部分的には低め)

(比較的高め)
価格 高め 安め
椚大輔椚大輔

耐久性はあくまで「同じ品質・量のバネ」を使ったときの比較です。

実際にはボンネルコイルは低密度の(コイル数が少ない)ことが多いため、むしろ、ポケットコイルマットレスの方が耐久性が優れていることも多いです。

【どっちがおすすめ?】ポケットコイルvsボンネルコイル

ポケットコイルマットレス

寝心地の好みは千差万別なので、一概にこっち!とは言いにくいのですが、多くの人に満足いただけるのはポケットコイルだと考えています。

理由はやはりポケットコイルならでは「静かな寝心地」です。

ボンネルコイルは、寝返りや少しの体の動きでも横揺れを感じてしまい、結果として落ち着きがない寝心地に繋がります。

また、現在の日本におけるスプリングコイルマットレス市場ではポケットコイルが主軸となり、各社商品開発が行われているため、様々な寝心地から選べるという点もメリットです。

椚大輔椚大輔

日本では「ボンネルコイル=廉価モデル」が一般的で、寝心地にこだわったボンネルコイルマットレスは少ないです。

2. 高密度連続スプリング®とは

高密度連続スプリング®

高密度連続スプリング®とは、「一列がつながった鋼線によって、高密度に編み込まれたスプリング」のことです。つながった(連続)構造のため、耐久性がとても高いということが最大の特長です。

見た目がボンネルコイルと似ているのですが、まったく構造が異なります。

高密度連続スプリング® ボンネルコイル
高密度連続スプリング® 一般的なコイル(ボンネルコイル)
椚大輔椚大輔

上の画像のとおり、高密度連続スプリング®は、ラグビーでスクラムを組むようなイメージです。

ちなみに、ポケットコイルはボンネルコイルに不織布を包んでコイル同士を接着剤で繋げた構造をしています(鉄線で繋げていないので、振動が伝わりづらい)。

よって、ポケットコイルとボンネルコイルは同じ「連結コイル」、高密度連続スプリング®は「連続コイル」というタイプに分けられます。

オープンコイル構造(不織布などで包まれていない構造)のため、通気性がよい点もメリットです。

なお、権利の関係で日本ではフランスベッドでしか製造できません。つまり、高密度連続スプリング®マットレス=フランスベッド製ということです。

椚大輔椚大輔

有名メーカー製ということで、1万円台で買えるような格安モデルはなく、どんなに安くても4~5万円(スタンダードシリーズは10万円以上)はするので、なるべく低価格で買いたい人には不向きと言えます。

【検証動画】高密度連続スプリング®とポケットコイルの揺れ方

検証の条件
  • マットレス表面に花瓶を置いて同じくらいの力で叩く

※左が高密度連続スプリング(青色)、右がポケットコイル(グレー)

高密度連続スプリング®はボンネルコイルほど揺れが大きくないものの、やはりポケットコイルと比べると差はハッキリとしています(ポケットコイルの方が振動が伝わっていません)。

椚大輔椚大輔

高密度連続スプリング®の振動の伝わりにくさは以下のとおり「ボンネルコイル以上ポケットコイル以下」といったところです。

  1. ポケットコイル(最も揺れない
  2. 高密度連続スプリング®
  3. ボンネルコイル(最も揺れる

【まとめ】ポケットコイルと高密度連続スプリング®の比較表

種類 ポケットコイル 高密度連続スプリング®
画像 ポケットコイル 高密度連続スプリング
タイプ 独立コイル 連続コイル
揺れにくさ
体圧分散性
フィット感
通気性
耐久性
(部分的には低め)

(抜群)
価格 高め 高め

【どっちがおすすめ?】ポケットコイルvs高密度連続スプリング®

マットレス

どちらも優れた仕様です。

ただ、特徴の方向性がやや異なるので、以下のとおり、具体的な利用シーンや、体型などでご判断いただくのがおすすめです。

ポケットコイルが合う人

  • 低価格で満足いく寝心地を得たい
  • 静かな寝心地が好き
  • 細身~平均的な体型
  • 二人以上でいっしょに寝たい

高密度連続スプリング®が合う人

  • 予算に余裕がある
  • しっかりとした寝心地が好き
  • 体格ががっしりとしている
  • 睡眠時の蒸れが気になる
椚大輔椚大輔

高密度連続スプリング®の特徴やおすすめマットレスは以下の記事で詳しくご紹介しています。

【ご参考】ポケットコイルの「仕様」を読み解くと、より失敗しにくい

ポケットコイル

ポケットコイルマットレスの販売ページなどでは、以下のような紹介文を見かけることがあります。

商品の紹介例

『このマットレスはSWRH 82 B C という線材線径1.8mmのバネを使用した高さ5.7インチのポケットコイルを交互配列高密度に敷き詰めた商品です』

上のように仕様をアピールしていることもありますが、マットレスに詳しい人でない限り、イメージしづらいですよね。

結論から言うと、こうした細かな仕様はあまり気にしなくて良いと思います。

マットレス作りはバランスです。要素をバラバラに分解してアピールしても大きな意味はありません。

しかし、仕様の理解を深めることで、マットレス選びに失敗しにくくなるのは確かです。

ポケットコイルの主な仕様

  1. 密度(コイル数)
  2. 配列
  3. 線材(線種)
  4. 線径(バネの太さ)
  5. コイル高
  6. 巻き数
  7. 圧縮率

繰り返しますが、個別の仕様を比較してもあまり意味はない(優劣はつきにくい)ですが、予備知識として知っておきたい人は、以下の記事を参考にしてくださいね。

【ココもチェック】耐久性・寝心地・価格を決める仕様の違い3つ

ポケットコイルマットレス選びはコイル自体の特徴に注目しがちですが、以下のポイントにも注目しましょう。

その他の仕様

  1. 片面仕様か両面仕様か(耐久性)
  2. ゾーニング仕様(寝心地)
  3. 圧縮梱包か非圧縮梱包か(価格)

1. 片面仕様か両面仕様か(耐久性に影響)

片面仕様とはマットレスの表側しか使えない(裏側で寝られない)仕様のことで、両面仕様は表裏どちらでも寝られる仕様のことです。

片面仕様は、裏面に詰め物がない分、低価格で買える傾向があり、1~3万円程度のマットレスに多いです。

片面仕様のマットレス(裏面には寝られない)
片面仕様のマットレス(裏面には寝られない)

しかし、両面(表裏)に寝られた方が、ローテーションによって寝る面を変えることでき、ヘタリにくくなるので、長期間使いたい人には両面仕様の方がおすすめと言えます。

なお、両面仕様の方が、裏面にも詰め物が施されているという点で、底付きを感じにくいです。

仕様 片面 両面
画像 片面仕様のマットレス(裏面には寝られない) 両面仕様のマットレス
メリット
  • 価格が安め
  • 長持ちしやすい
  • 底付きを感じにくい
デメリット
  • 長持ちしづらい
  • 価格が高め
  • 重量が重め

2. ゾーニング仕様(寝心地に影響)

ゾーニングとは「場所によって硬さ(やわらかさ)を変える仕様」のことです。

NELLマットレスのゾーニング
ゾーニング仕様のマットレス(センターハード&エッジサポート)
ゾーニングの目的(種類)
  1. 沈み込み防止(センターハード)
  2. 外周強化(エッジサポート)
  3. 体圧分散性の向上(プレッシャーリリーフ)

外周強化(エッジサポート)は、ワンサイズ上の寝心地が得られるので、特に寝相が悪い人や、二人で寝る人などにおすすめの仕様です。

沈み込み防止(センターハード)や、体圧分散性の向上(プレッシャーリリーフ)などは、良くも悪くもマットレスの場所によって硬さ(やわらかさ)が変わるので、必要に応じて選んでいただければと思います。

センターハード エッジサポート プレッシャーリリーフ
センターハード エッジサポート プレッシャーリリーフ

3. 圧縮梱包か非圧縮梱包か(価格に影響)

マットレスのお届け時の梱包の違いによって、商品の価格が大きく変わります。

最近では、物流コスト(配送コスト)の高騰から、特に低価格帯のマットレスが多いネット通販では「圧縮梱包」で届くマットレスが増えてきました。

左:圧縮梱包、右:非圧縮梱包
左:圧縮梱包、右:非圧縮梱包

圧縮・非圧縮の特徴の違いをまとめると以下のとおりです。

梱包 圧縮 非圧縮
梱包状態 圧縮梱包 非圧縮梱包
開封直後の状態 圧縮タイプ 非圧縮タイプ
メリット
  • 価格を安くできる
  • 搬入しやすい
  • すぐ届く(宅配便)
  • しっかりとした作り
  • 開封直後から使える
デメリット
  • 仕様に制限がある
  • 復元に時間がかかる
  • 価格が高め
  • 重量が重め
  • 納期が遅い(大型配送文)

高級メーカーでない限り、最近は圧縮タイプが主流(低価格・短納期が魅力)です。

圧縮梱包は安くてコンパクト
圧縮タイプは安くてコンパクト、宅配便なのでお届けも早い

しかし、圧縮では搭載できない仕様(ワイヤー、チップウレタン、交互配列など)もあるため、よりしっかりとしたマットレスが欲しい人は、あえて非圧縮を選ぶのもありです。

圧縮できないワイヤーとチップウレタン
非圧縮タイプはワイヤーとチップウレタンなど、しっかりとした寝心地を作りやすい(ただし、大型配送便のため時間指定NG・納期は1~2週間ほどかかる)

マットレスの硬さの選び方

マットレスの硬さの選び方

マットレス選びは「自分に合った硬さ」を選ぶのが大切です

快適に眠れる寝心地とは人によって異なるため、一概には言えませんが、あくまで傾向として「性別」と「寝姿勢」でおおよそ合いやすい硬さがわかります。

結論から言うと以下のとおりです。

硬さの選び方(目安)

  • やわらかめが合う人→女性・横向き寝
  • 硬めが合う人→男性・仰向き寝

1. 性別の違い

一般的に、

  • 女性はやわらかめ
  • 男性は硬め

のマットレスが合う傾向があります。

なぜかというと体のラインの違いです。

女性の方が体のラインがはっきりしているため、やわらかめのマットレスが合いやすいです。

逆に男性の体は平坦で筋肉質のため、硬めのマットレスが合いやすいのです。

2. 寝姿勢の違い

  • 横向き寝はやわらかめ
  • 仰向き寝は硬め

のマットレスが合う傾向があります。

仰向き寝 横向き寝
仰向き寝 横向き寝

理由は、沈み込みの深さの違いです。

横向き寝は肩や臀部の沈み込みが最も深くなる寝姿勢のため、しっかりと沈み込むやわらかめのマットレスが合いやすいです。

一方、仰向き寝は横向き寝ほど凹凸が少ない寝姿勢のため、硬めのマットレスが合いやすいのです。

なお、無意識にした最初の寝姿勢が一晩のうちに60-70%占めると言われています。自分がどっちの寝姿勢かわからない人は「自分が電気を消して寝ようとするときに、まずどっちを向いて寝るか」をお考え下さい。

3. 迷ったら「少し硬め」がおすすめ

あくまで一般論ですが、日本人の体型・感覚的にはソフトタイプよりハードタイプの方が好まれる傾向があります。

また、これが大事なのですが、硬めのマットレスはあとから敷パッドなどでやわらかく調整できます。

逆にやわかすぎるとあとから硬く調整ができないため、迷ったら少し硬めのマットレスを選ぶのが無難です。

4. やっぱり実際に寝転んで決めた方が良い?

ショールーム

実は、ショールームで試して決めたからといって、それが自分にとって寝心地が良いマットレスとは限りません。

そもそもショールームと自宅とでは就寝環境も異なりますし、自分自身の体圧分布はちょっとしたことで崩れるので、試し寝はあくまで参考程度にお考えいただいた方が良いでしょう。

寝姿勢測定機のご紹介

フランスベッドやシモンズのショールームに自分の寝姿勢に合ったマットレスの傾向を診断してくれる測定機があります。

フランスベッド シモンズ
フランスベッドの寝姿勢測定機 シモンズの寝姿勢測定機

自分の寝姿勢や体のラインに合った寝心地がどういったものか(やわらかめなのか?硬めなのか?)の目安を知っておいた方がマットレス選びが失敗しにくくなります。

近くにショールームがある人はぜひお試しすることをおすすめします。

ポケットコイルを採用している有名マットレスメーカーは?

有名メーカーのマットレス

マットレスメーカーはいくつもありますが、採用しているスプリングコイルの種類がメーカーによって異なります。

ポケットコイルを主に採用している有名メーカーは以下のとおりです。

有名ポケットコイルマットレスメーカー

  1. シモンズ
  2. サータ
  3. 日本ベッド

    1. SIMMONS(シモンズ)


    simons
    参照:シモンズ

    世界初のポケットコイル商業化を成功

    シモンズは1870年創業のポケットコイルマットレスを初めて商業化に成功した老舗マットレスメーカーです。ちなみに、クイーンサイズ・キングサイズのマットレスを初めて作ったのもシモンズです。

    シモンズのポケットコイルはピアノ線と同等の高級素材「超硬鋼線」を使用しています。通常のコイルより耐久性が高く、長く使えるポケットコイルマットレスが特徴です。

    シモンズの人気商品はゴールデンバリューというマットレスです。ゴールデンバリューはシモンズ永遠のスタンダードモデルと言われ、シモンズらしい寝心地が体験できます。

    コイル配列 並行配列
    コイル数
    (Sあたり)
    574個
    (ゴールデンバリュー)

    > シモンズ(公式)を見る

    2. Serta(サータ)


    sarta
    参照:サータ

    8年連続で全米売上No.1

    毎年発表される全米売上ランキング(ファニチャートゥデイ誌)にて、8年連続で全米売上No.1を獲得。一流ホテルにも多く納入され信頼の実績とも言えるでしょう。

    ポケットコイルは基本的には交互配列が多いですが、商品やグレードによって並行配列も採用しています。

    「オートクチュール発想の、サータ」というのが現在のブランドコンセプトです。硬さやフィット感、ボリュームといった項目において、様々な素材や仕様を組み合わせて、ユーザーの細かな好みにも対応できるようなラインアップを揃えられています。

    コイル配列 並行配列or交互配列 ※商品によって異なる
    コイル数
    (Sあたり)
    618個
    (i series/ノーマルBOXトップ)

    > サータ(公式)を見る

    3. 日本ベッド


    nihonbed
    参照:日本ベッド

    創業90年の日本のベッドメーカー

    日本ベッドは仕立ての良さに高い評判がある日本のメーカーです。帝国ホテル星のや軽井沢などの一流ホテルへの納入実績も豊富です。

    日本ベッドといえばシルキーポケットシリーズが有名。シルキーポケットとは「バネに直接寝れるマットレスを作ろう」というプロジェクトの大きな成果として完成された日本ベッドの屋台骨的な傑作マットレスです。

    超高密度の交互配列式ポケットコイルが特徴で、とろける絹のような寝心地から「シルキー(絹のような)」とネーミングされました。

    コイル配列 基本は交互配列
    コイル数
    (Sあたり)
    1,200個
    (シルキーポケット)

    > 日本ベッド(公式)を見る

    【超厳選】おすすめのポケットコイルマットレス 10選

    ポケットコイルマットレス

    1. neruco「バリューポケットコイルマットレス」【イチオシ

    neruco「バリューポケットコイルマットレス」

    1万円台で選ぶならコレ

    ベッド専門店「neruco(ネルコ)」のオリジナルマットレス。格安価格帯では珍しい高密度コイル(512個/S)仕様です。

    しっかりとした詰め物が施されているのでバネ当たりがなく、豊かなクッション性が魅力。マットレスの側面はすべてメッシュ構造になっているので通気性も抜群です。

    実際に寝てみた感想としては、ふんわりと支えられる感じで、どちらかというとソフトな寝心地のため特に女性に合いやすいですが、男性の筆者も心地よく感じました。

    この優れた寝心地でシングルサイズで1万円台は利益が取れているか心配になるほどのコストパフォーマンスの良さを感じた逸品です。

    サイズ セミシングル~キング
    ※ショート丈・ロング丈あり
    硬さ ふつう
    配列 並行配列
    コイル数
    (Sサイズ)
    512個
    価格 12,990円
    その他 片面仕様、圧縮梱包

    このマットレスを見てみる

    2. 源ベッド「日本製ポケットコイルマットレス 夜香ハイグレード2」【イチオシ

    源ベッド「日本製ポケットコイルマットレス(夜香ハイグレード2)」

    高品質な日本製、なのに格安

    広島県のベッドメーカー「源ベッド」のオリジナルマットレス。同社内の数あるマットレスの中で売れ筋の人気商品です。

    ポケットコイルは最高クラスの硬鋼線を使用。バネから国内の自社工場で作り上げるという徹底ぶりです。

    さらに、詰め物に「防ダニ・抗菌防臭わた」、端が落ち込みにくい「エッジハード」、裏面でも寝れる「両面仕様」という隙がないハイスペックにもかかわらず3万円台から買えるのは驚きです。

    寝心地がソフト・レギュラー・ハードの3種類から選べる点もメリットです。実際にすべての硬さを体験をしましたが、特にレギュラーはこれぞスタンダードな寝心地!という印象で、幅広い人に合いやすいと思います。まさに「格安ポケットコイルマットレスの決定版」と言える商品です。

    サイズ セミシングル~クイーン
    ※ショート丈あり
    硬さ ソフト・レギュラー・ハード
    ※選べる
    配列 並行配列
    コイル数
    (Sサイズ)
    465個
    価格 28,800円
    その他 両面仕様、圧縮梱包

    このマットレスを見てみる

    3. 源ベッド「咲夜レアルマットレス」【イチオシ

    咲夜レアルマットレス

    これ以上のコスパの高さは、たぶんない。

    咲夜(さくや)レアルマットレスは、広島県の老舗ベッドメーカー「源ベッド(チヨダコーポレーション)」の新しいポケットコイルマットレスです。

    同社人気モデル「夜香ハイグレード」を超えるマットレスとして開発され、高級ホテルにも採用される、巻き数の多い「8.5巻き(6.7インチ)のスプリング」が搭載されました。

    それでいて、価格が4万円台からというとんでもないコストパフォーマンスで、実際に寝た瞬間に「本当にこれが5万円以下で買えるの?」と驚きを隠せませんでした。

    とにかくスプリングの性能が良いので、幅広い体型や好みにも合いやすいと思います。

    この記事の冒頭「超厳選の1モデル」に選んだのはこのマットレスです。

    サイズ シングル~クイーン
    ※ショート丈あり
    硬さ フィット・ジャスト・キープ
    ※選べる
    配列 フィット・ジャスト:並行配列、キープ:交互配列
    コイル数
    (Sサイズ)
    フィット・ジャスト:465個、キープ:504個 ※Sサイズ
    価格 44,990円
    その他 両面仕様、圧縮梱包

    このマットレスを見てみる

    4. ビーナスベッド「オリジナル国産ポケットコイルマットレス」

    オリジナル国産ポケットコイルマットレス

    これぞ、ポケットコイルならではの寝心地

    岡山県にあるベッドメーカー「ビーナスベッド」のオリジナルマットレス。コイルに使用しているバネは一般的な「硬鋼線」よりもハイグレードな「ピアノ線」を採用しています。

    柔軟性が高い詰め物(ワタやネット)を使っているため、ポケットコイルならではの動きが出やすく、体圧分散・寝姿勢保持のレベルが素晴らしい仕上がりになっています。

    側地は綿100%で吸水性が良く、両面仕様なので表裏のローテーションも可能。お届けは従来型の非圧縮梱包ですが、ビーナスベッドでは無料で開梱設置が付いているので、力の弱い人でも安心です。

    サイズ セミシングル~キング
    ※ロング丈あり
    硬さ やや硬め
    配列 並行配列
    コイル数
    (Sサイズ)
    496個
    価格 37,000円
    その他 両面仕様、非圧縮梱包

    このマットレスを見てみる

    5. エアリゾーム「HOLLOW」

    エアリゾーム「HOLLOW」

    ピロートップで約2万円

    インテリアショップ「エアリゾーム」のオリジナルピロートップマットレス。ピロートップとはマットレスの上にクッションがついている仕様のことで、マットレスの体圧分散性を向上させます。高級ホテルにもピロートップタイプのマットレスは採用されていることも多いです。

    左右一列のスプリングの線径を太くして端部分を強化しているため、沈み込みにくく、寝返りなどでも落下しにくい仕様となっています。寝心地はやわらかいのでどちらかというと女性におすすめです。ピロートップとしては格安価格。

    サイズ シングル~クイーン
    硬さ やわらかめ
    配列 並行配列
    コイル数
    (Sサイズ)
    465個
    価格 19,990円
    その他 片面仕様、ゾーニング、圧縮梱包

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    6. ネルコ「 FuwaFuka Mat(ふわふかマット)」

    FuwaFuka Mat

    特殊スプリングで「ふわふか」な寝心地

    「10万円ほどの高級ピロートップ式マットレスを1/5以下の価格でご提供したい」というコンセプトで開発されたポケットコイルマットレス。あえてピロートップ仕様にせず、新開発の特殊スプリングによってふんわりふかふかなリッチな寝心地を実現しました。

    耐久性が高いスプリングを中心としてふんわりの寝心地を作っているため、ピロートップ式のデメリットであるヘタリやすさ(詰め物がヘタリやすい)を克服しつつ低価格で買えるというユニークな逸品。

    サイズ シングル~クイーン
    硬さ ややソフト
    配列 並行配列
    コイル数
    (Sサイズ)
    578
    価格 19,900
    その他 片面仕様、圧縮梱包

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    7. NELLマットレス

    NELLマットレス

    120日の返金・返品保証付き

    NELLマットレスは、日本のベンチャー企業である株式会社Morghtが福岡県大川市にある老舗マットレス設計会社と共同開発した新しいマットレスです。

    シングルサイズあたり約1,200個ものコイルを搭載した超高密度タイプのポケットコイルマットレスで、腰部分と端を強化したゾーニング仕様が特徴。寝返りのしやすさ端の落ち込みを軽減させる工夫を凝らしています。

    さらに両面仕様で、抗菌防臭や消臭の機能綿を詰め込んだ贅沢な作り。実際に試しましたが、確かに寝返りがしやすく素晴らしい寝心地だと思いました。

    120日間のお試し期間(返金・返品保証)があるので、ぜひ寝心地を体験してみてほしいです。

    サイズ シングル~キング
    硬さ ふつう
    配列 並行配列
    コイル数
    (Sサイズ)
    約1,200個
    価格 75,000円
    その他 両面仕様、ゾーニング、圧縮梱包

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    当サイト特別クーポンあり(使い方)

    8. 日本ベッド「シルキーポケット」【イチオシ

    シルキーポケット

    バネに直接寝れる高品質

    仕立ての良さに評判がある日本ベッドの基幹マットレスシリーズ。超高密度に敷き詰められた高品質なポケットコイルが特長で、そのとろけるような寝心地は「バネに直接眠れるマットレス」と言われています。

    日本のもの作りの精神が具現化されたマットレスで、有名ホテルへの納入実績も豊富。睡眠の質にこだわりたい人には間違いなくおすすめの逸品です。

    サイズ シングル~キング
    硬さ やや硬め
    配列 交互配列
    コイル数
    (Sサイズ)
    1,200個
    価格  170,500円
    その他 両面仕様、非圧縮梱包

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    9. サータ「ライトブリーズ 5.8(#09)」

    ライトブリーズ 5.8(#09)

    人気マットレスの後継モデル

    サータを8年連続全米No.1に押し上げた「i series(アイシリーズ)ノーマルボックストップ」の後継モデル。人間の体の中で一番荷重がかかる腰臀部に少し太めの線径2.0mmコイルを配置し補強することでバランスの良い荷重分散と耐久性アップを実現。

    ボックストップ(詰め物)内にはブレスフォートという低反発素材を搭載し、体をやさしく包みながら底付き感のない安定した寝姿勢を保ちます。

    サータのマットレスは「ファイヤーブロッカー」という難燃素材(燃えにくい素材)が入っているので、防災意識が高い人にもおすすめです。

    サイズ シングル~キング
    硬さ ふつう
    配列 交互配列
    コイル数
    (Sサイズ)
    618個
    価格 約180,000円
    その他 両面仕様、ゾーニング、難燃素材、抗菌加工(銀イオン)

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    10. シモンズ「ゴールデンバリュー ピロートップ(Beautyrest Selection)」

    シモンズ「ゴールデンバリュー ピロートップ(Beautyrest Selection)」

    高級ホテルの寝心地

    シモンズのエントリークラス「Beautyrest Selection」のピロートップモデル。シモンズ自慢のポケットコイルの仕様はそのままに、通常モデルから詰め物やカバーをややグレードダウンさせ、リーズナブルな価格設定が魅力です。

    Beautyrest Selectionは、どちらかというとホテルに納入しているマットレスに近い作りをしているため、「ホテルで寝たシモンズの寝心地が好き」と言う人におすすめです。

    サイズ シングル~クイーン
    硬さ ふつう
    配列 並行配列
    コイル数
    (Sサイズ)
    578個
    価格 約150,000円
    その他 両面仕様、ゾーニング、非圧縮梱包

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    【一度チェックしたい】おすすめのベッド通販サイト 2選

    椚大輔椚大輔

    魅力的なポケットコイルマットレスが買えるおすすめベッド通販サイトと、その中で特におすすめのモデルをご紹介します。

    1. 源ベッド


    源ベッド
    参照:源ベッド

    まずは見てほしい!国産なのに低価格

    源(みなもと)ベッドは、広島県のベッドメーカー株式会社チヨダコーポレーションが運営するメーカー直販によるベッド専門ショップです。

    チヨダコーポレーションは、1965年に創業した老舗の日本製ベッドメーカーで、特にポケットコイルマットレスの製造技術が高いことが強み。

    国産かつ、本格仕様のポケットコイルマットレスが2万円台から買えるのはコストパフォーマンスが抜群に良く、当サイトでもいくつか商品を取り寄せて検証しましたが、どれも価格以上の満足感が得られるものでした。

    買うならコレ(超厳選の1モデル)

    源ベッドはこちら

    2. neruco(ネルコ)


    neruco
    参照:neruco

    豊富な種類・抜群のコスパ

    株式会社インテリアオフィスワンが運営するベッド専門の通販サイト。種類も豊富で価格も安いです。マットレスのブランドが幅広いのが特徴。サータやフランスベッド、日本ベッドなどこだわりのマットレスを選びたい人におすすめです。

    もともと小売店という形態を取っていましたが、最近ではオリジナル商品の開発に力を入れていて、魅力的な商品が拡充されています。

    買うならコレ(超厳選の1モデル)

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    ポケットコイルに関する情報

    ポケットコイルマットレス

    通気性が悪いって本当?

    ポケットコイルのデメリットを「通気性が悪い」と紹介されていることがあります。

    たしかにオープンコイル系のスプリング(ボンネルコイル・高密度連続スプリング)よりも、構造的には通気性は劣ると言えますが、実用上は問題ありません

    少なくとも、筆者のメーカー勤め時代の経験や、他のポケットコイルマットレスメーカーの話では「ポケットコイルだからカビが生えた」という事例は聞いたことがありません。

    すのこベッドと相性が悪いって本当?

    すのこの間にポケットコイルが落ち込むことで寝心地が悪くなる、あるいは破損する」といった注意書きを目にすることがあります。

    すのこベッド
    すのこベッド

    しかし、上記と同様で一度もそのようなクレームを受けた記憶はないので、現実的には心配しないで良いと思います。お付き合いがある他のベッドメーカーさんにも話を聞きましたが、同様の意見です。

    ある一点にあまりにも過剰な荷重がかかった場合、そういうことが起きるかもしれませんが、一般的な使い方をしている分には起こりにくい現象でしょう。

    なんでポケットコイルマットレスが人気なの?

    ポケットコイルマットレス

    日本市場では、ボンネルコイルよりもポケットコイルが主流です。

    それは「日本人に好まれる寝心地」だからと言われています。

    アメリカの有名マットレスメーカー「サータ」では、過去、ポケットコイルとボンネルコイルを日本市場で販売していた時期がありました。

    しかし、ボンネルコイル(連結コイル)の揺れ感が日本人にはあまり受け入れられず、圧倒的にポケットコイル(独立コイル)の方が人気だったそうです。

    以降、日本のサータに関してはポケットコイル一本で販売されているそうです。

    まとめ

    ポケットコイルマットレス

    いかがでしたか。

    ポケットコイルマットレスの特徴やおすすめ商品をご紹介しました。

    ポケットコイルは、バネをひとつひとつ不織布(ポケット)で包んだ構造をしています。

    そのため、コイルが独立した動きが出やすく、体を点で支えることで、体圧分散性が高く、寝姿勢保持性が良い寝心地が特徴です。

    マットレスの中で最もポピュラーな芯材のため、低価格~高価格まで幅広いラインアップがあります。

    配列や線種、線型など、細かい仕様の違いがありますが、大切なのは詰め物などを含めた、「仕立ての技術」です。

    あなたにぴったりなマットレスがが見つかったのならうれしいです。

    最後までお読みいただき誠にありがとうございました。