折りたたみマットレスで迷ったらコレ
この記事ではマニフレックスの「サステナブルウイング」をご紹介します。
なお、今回はメーカーさんから体験レビュー用に商品をご提供いただきました。> PRポリシーについて
実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ご参考いただけますと幸いです。
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
この記事を書いた人
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目次
メーカーの「マニフレックス」とは
マニフレックスは、1962年にイタリアで創業したマットレスメーカー。
製品はすべてイタリア製で、イタリアの工場で1日あたり15,000台を生産、約100カ国に輸出している世界最大の寝具ブランドです。
創業者はジュリアーノ・マニさんという方で、ジロ・デ・イタリアでも大活躍の伝説的なサイクリストでした。
競技生活を送る中で、睡眠の重要性を感じ、引退後、理想の寝具を作るため「マニフレックス」を立ち上げたそうです。
この記事でご紹介する「サステナブルウイング」は、日本限定モデルの三つ折りマットレスです。
サステナブルウイングの基本情報
メーカー | マニフレックス |
---|---|
サイズ | シングル~ダブル |
クッション材 | エリオセル®(高反発フォーム) |
硬さ | 硬め |
価格 | 38,500円 |
保証期間 | 7年 |
【まず結論】サステナブルウイングの評価は?
当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。
- 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
- 寝返りのしやすさは?
- 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
- クッション材の品質はどうか?
- 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
- バネあたりや底付きがないか?
- 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)
体験を通じ本商品を以下のように評価しました。
▼ サステナブルウイングの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.80 |
仰向き寝 | 3.5 |
横向き寝 | 3.0 |
端の沈み込み | 4.0 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 4.0 |
底付きのなさ | 3.5 |
素材の品質 | 5.0 |
耐久性 | 4.0 |
衛生面 | 4.0 |
取り扱いやすさ | 5.0 |
価格 | 3.46 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
【総評】若い人こそ使って欲しい「本格マットレスの入門編」
『君たちはもう貧弱な睡眠環境で眠ってはいけない。』
というのが、サステナブルウイングのキャッチコピーです。
特に若い世代に向けられた言葉だと思いますが、お金や部屋の問題もあり、まさに若い人ほど、マットレスを疎かにしてしまいがちです。
しかし、数千円の激安マットレス(貧弱な睡眠環境)では、満足いく寝心地や耐久性が得にくいため、『最低でもこのレベル(サステナブルウイング)を選び、快適な睡眠環境を整えることで、人生を豊かにして欲しい。』いうのがマニフレックスの思いなのでしょう。※あくまで筆者の推測です
また、サステナブルウイングのような三つ折りタイプのマットレスは狭い部屋でも置きやすいですし、折りたたむとソファーの代わりにもなったりするので、非常に使い勝手が良いです。
ちなみにマニフレックスと言えば、1962年創業の世界最大級の寝具ブランドですが、老舗有名メーカーのマットレスが3万円台から買えるのは非常に安いです。
肝心の寝心地も、マニフレックスの代表的な芯材「エリオセル®」を厚さ10cmも使用しているので、しっかりとした反発力の強さによって、寝姿勢が整い、耐久性も抜群です。
さらに、サステナブルウイングは、一般的なマットレスに比べて梱包材が極端に少なく、安全性が高い素材を使っているため、環境にとてもやさしい点も特徴です。
さすがに、高級ホテルのようなリッチな寝心地とは言えませんが、硬めでしっかりした「毎日使っても飽きのこない寝心地」だと思います。
漠然と『寝具にこだわりたい』と思いつつ、予算を多く出せない方に、本格マットレスの入門編として特におすすめできる商品です。
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サステナブルウイングの特徴・メリットは?
1. 水で発泡する高反発フォーム「エリオセル®」
マニフレックスのマットレスは芯材に「エリオセル®」という特許素材の高反発フォームを使用しています。
一般的な高反発フォーム(ウレタンフォーム)は、発泡時にフロンガスを使用しますが、エリオセル®は水で発泡することが大きな違いです。
環境保護の点でフロンガスは使用制限があるため、あまりたくさん使えませんが、水は使用制限がないため、たくさん発泡できます。
結果的にエリオセル®は、一般的なウレタンフォームよりも耐久性が高く、強力な反発力がある素材に出来上がるため、長期間使っても、しっかりと体を支え続けてくれます。
エリオセル®は反発力が強いため、深く沈み込み過ぎず、寝姿勢保持性が良い(背骨の自然なカーブを維持しやすい)ことが特徴です。
2. 環境・安全性の配慮が素晴らしい
サステナブルウイングが、「サステナブル(持続可能な社会の実現)」と名付けられる最大の理由は、環境への配慮が素晴らしい点です。
まず、余計なゴミを出さないように、梱包材が極端に少ないです。
サステナブルウイングは「ロール圧縮梱包」で届きますが、段ボールを使用せず、耐水性に優れた紙パッケージを採用。
紙(サステナブルウイング) | 段ボール(別商品) |
---|---|
さらに、この紙パッケージは、土壌を汚さない「バイオマスインキ」を使用しています。
また、マットレス本体を包んでいるビニール袋の量もかなり削減しています。
これだけゴミの量が少ないマットレスは見たことありません。
なお、世界的な安全性基準「エコテックス®スタンダード100」をマットレス全体で認証しています。
エコテックス®スタンダード100は世界最高水準の安全性の証明で、350以上の有害化学物質を対象とした厳しい試験にクリアした製品に与えられます。
芯材のエリオセル®は水で発泡しているので、燃やしても有害物質がでないこともあり、パッケージ・本体含めてこれほど環境にやさしいマットレスは他にありません。
3. 収納・移動に便利な「三つ折りタイプ」
サステナブルウイングは「折りたたみマットレス」です。
芯材が3つに分割されていて、三つ折りできることが特徴。
折りたたみマットレスは使わないときに折りたたんで収納したり、移動しやすいことがメリットです。
また、手軽にマットレスを換気できることでカビが発生しにくく、掃除などもしやすいです。
なお、サステナブルウイングは、カバーに取っ手が付いています。
取っ手があることで、持ち運びやすさは抜群に良いです。
重量がシングルサイズで約6.5kgと軽く、非常に取り扱いやすいマットレスと言えます。
コンパクトに折りたためるため、来客用にもおすすめです。
4. ソファーとしても使える
サステナブルウイングは折りたたむと、ちょうど座りやすい高さになるので、ソファーとしても使えます。
一人暮らしなどで狭い部屋には多くの家具を置きにくいので、マットレスとソファーが兼用できるのは便利ですね。
ソファーを二人で使いたい場合はダブルサイズ(幅140cm)だと一般的なソファーの「二人掛けサイズ」になります。
5. 二段ベッドやロフトベッドでも使いやすい「薄型タイプ」
サステナブルウイングの厚さは10cm。これは「薄型マットレス」というジャンルです。
薄型マットレスは、二段ベッドやロフトベッド(システムベッド)などの厚さ制限があるベッドフレームでも使いやすく、幅広い環境に対応できるというのはメリットのひとつです。
厚さ10cm前後以下で「薄型マットレス」と呼ばれることが多いです。
6. 捨てやすい
芯材のエリオセル®(高反発フォーム)は手で細かくちぎれるので、家庭ごみとして捨てやすいです。
一方、スプリングコイルマットレスの場合、粗大ごみでも回収できない自治体もあるので注意が必要です。
マットレスを買うときに「捨てやすさ」は見逃しがちなポイントです。特に長期で使う予定がない人(学生や新社会人の方など)は、捨てやすさをチェックしましょう。
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サステナブルウイングのデメリット・注意点
1. 折りたたみタイプならではのデメリット(耐久性・寝心地)
基本的に折りたたみマットレスは、一般的なベッドマットレスよりも耐久性が低いです。
これは、芯材が分割されているからです。
芯材は「それ以上に荷重分散ができない」という理由で、辺(端)部分が最もヘタリやすくなりますが、三つ折り(3分割)マットレスの場合は、1枚モノよりも辺の数が多くなることで、耐久性にマイナスの影響が生じます。
三つ折り(3分割) | 1枚モノ |
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また、分割部分の寝心地が悪くなりがちなこともデメリットです。
とはいえ、芯材のエリオセル®は耐久性が良いので、「同じマニフレックスの中で考えた場合」1枚モノに比べて耐久性は劣るとお考えください。
なお、マニフレックスの中でサステナブルウイングの寝心地に近い1枚モノは「モデル246」という商品です。※芯材に同様のエリオセル®100%を使用しています
2. ベッドフレームから少しはみ出す
サステナブルウイングの長さ(奥行き)は198cmです。
一方、一般的なベッドフレームの床板の長さは195cm(一般的なマットレスの長さも195cm)です。
要するに、ベッドフレームに置くと3cmほどはみ出してしまいます。
よって、ベッドフレームを使う場合、長さの制限をチェックしましょう。
特に二段ベッドやロフトベッドなど、フレームがマットレスを囲うようなベッドフレームでは長さ制限があるため、サステナブルウイングが置きにくい場合もあるので注意しましょう。(とはいえ3cmなので、ぎゅっと押し込めば使えなくもないと思います)
3. いわゆる「高弾性(高反発)」ではない
JIS規定による高反発ウレタンフォームの定義は「反発弾性率50%以上」ですが、当サイトでエリオセル®を測定したところ反発弾性率は40%程度でした。
あくまで当サイト独自の測定なので参考値ですが、実際の感触としても高弾性(高反発)ならではの「勢いよく跳ね返るような反発性」は感じられませんでした。
しかし、エリオセル®は一般的なウレタンフォームと製法が異なるため、その特性も変わります。
以前、マニフレックスさんに取材した際に、エリオセル®は「戻るスピードの速さ」ではなく、「戻る力の強さ」が特徴と聞きました。
よって、エリオセル®は体が沈み込み過ぎることがないため、寝姿勢保持性が良いのです。
エリオセル®は瞬間的な反発力は少ないですが、沈み込んだ後にグーっと押し返す力が強いとお考え下さい。
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【体験レビュー】マニフレックス「サステナブルウイング」を実際に試してみた
実際のお届け時の様子や具体的な使用感をレビューします。
開梱・設置
こちらはシングルです。
圧縮ロールされ、紙パッケージで届きます。
紙パッケージに「OPEN HERE」と開ける場所が親切に記載されていました。
ビニールテープを剥がしていきます。
ビニールテープを最後まで剥がし終えたら、あとは素手で紙をビリビリと破いていきます。
紙パッケージを破ると圧縮ロール状態のマットレスがあります。
ビニール袋に取扱説明書が付いていました。
マットレス本体のビニール袋にハサミを入れて開封していきます。
開封の様子は以下の動画をご参考ください。(音声なし・4倍速)
上の動画のとおり、ビニールにハサミを入れると膨張が始まり、元の形への復元していきます。
外観のチェック
開封直後はかなり歪みが大きいです。
取扱説明書によると「1~2時間かけてゆっくり復元いたします」ということでしたので、2日経過した状態を比較したアニメーションを作りました。
このとおり、歪みが落ち着き、本来のボリュームが完全に復元されます。
厚さはこのくらい。
公表値どおり約10cmの厚さが確認できました。
続いてカバーの仕様をご紹介します。
生地は通気性が高い「エアーサーキュレーション・メッシュ仕様(ポリエステル100%)」です。
比較的やわらかく、しなやかな触り心地で、伸縮性も高めです。
生地の伸縮性が高いほど、フィット感や寝返りサポート性が高まります。
生地のアップはこんな感じです。
三つ折りマットレスは分割部分が沈み込みやすいため、カバーに工夫(厚さ・素材など)があることが好ましいです。
サステナブルウイングは「ごく普通の厚さ」といった具合ですが、沈み込みすぎるストレスは感じませんでした。
取っ手(キャリーハンドル)部分にラベルがあります。
この取っ手の色は「サステナブルー」と言うそうです。
取っ手があることで、持ち運びなどの移動が便利ですね。
サステナブルウイングは裏でも寝られる「両面仕様」です。
表面 | 裏面 |
---|---|
カバーはファスナーで閉じられています。
ファスナーを開けて芯材が取り出せる仕様です。
それでは、カバーを取って内部構造をチェックしていきます。
内部構造
側面にファスナーがあり、3ブロックを以下の画像のように「コ」の字に開ける仕様で、芯材が取り出しやすいです。
芯材とカバーはこちら。
カバーは洗濯可能です。
こちらが芯材のエリオセル®(高反発フォーム)です。
あれだけコンパクトに圧縮されていましたが、しっかりと復元され、大きな歪みはありませんでした。
この歪みの少なさからも品質が優れていることがわかります。
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【詳細解説】サステナブルウイングの評価について
この記事の冒頭で評価した以下のポイントを詳しくご紹介します。
▼ サステナブルウイングの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.80 |
仰向き寝 | 3.5 |
横向き寝 | 3.0 |
端の沈み込み | 4.0 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 4.0 |
底付きのなさ | 3.5 |
素材の品質 | 5.0 |
耐久性 | 4.0 |
衛生面 | 4.0 |
取り扱いやすさ | 5.0 |
価格 | 3.46 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
1. 仰向き寝は?
仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。
なお、日本人の約60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。
評価は「星3.5」。
エリオセル®ならではのグッと体を持ち上げる反発力の強さがあり、体が沈み込み過ぎることなく、寝姿勢保持性の良さはさすがです。
170Nという硬さも、嫌な圧力を感じず、かつ、腰が浮くこともない絶妙なバランスです。
しっかりとした寝心地を得られ、「硬めマットレスが好き」という人にピッタリでしょう。
2. 横向き寝は?
横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。
つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。
評価は「星3.0」。
薄く硬めの寝心地なので、肩あたりには少し圧迫感を感じます。
しかしながら、伸縮性が高いカバーを使っているため、表面が突っ張るような感じはなく、横向きでも大きなストレスは感じませんでした。
もし圧迫感が気になる場合、敷きパッドやトッパーなどを使って調節しましょう。
3. 端の沈み込みは?
一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。
なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。
評価は「星4.0」。
硬めの薄型マットレスのため、端部分の歪みは少なく、寝返りで落ちそうになることはありませんでした。
座るなどの集中した荷重に対しても、底付きを感じるほどの沈み込みはありませんでした。
端部分でも沈み込まないので、2台ならべても使いやすいでしょう。
4. 寝返りのしやすさは?
クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。
寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。
評価は「星4.0」。
エリオセル®はJIS規定の「高反発(高弾性)」ほどの瞬間的な反発性はないため、体の動きを押し返すようなサポート力はありません。
ただし、しっかりと体を持ち上げる力はあるので、寝姿勢が崩れにくく、体の中心線がまっすぐになりやすいため、寝返りにストレスは感じませんでした。
5. 通気性は?
睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「星4.0」。
エリオセル®はフォーム(泡)に膜がない「オープンセル分子構造」をしているため、通気性が非常に優れています。
カバーもメッシュ生地なので通気性が良いです。
また、沈み込みすぎないため、マットレスと密着しすぎることもなく、蒸れにくく快適な寝心地が得られます。
6. 耐久性は?
密度や耐久試験(復元率)をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。
評価は「星4.0」。
結論から言うと、サステナブルウイングは7~10年くらいの耐用年数が期待できると思います。
芯材のエリオセル®はドイツの検査機関「LGA GERMANY」の厳しい耐久テストをクリアしています。
LGAはもともと車メーカー(ベンツやBMW、アウディなど)の車のパーツの検証から始まっているため、かなり厳しい規格です。
そのため、マニフレックスのマットレスは基本的に「10年」という長期保証が付いていますが、サステナブルウイングは薄型タイプということもあり「7年の保証期間」です。
よって、芯材の仕様としては10年以上の耐久性が期待できますが、薄型タイプのため7年~10年くらいは問題なく使用できるのはないかと想定します。
7. 素材の品質は?
ここでは工場レベルの品質管理レベルをチェック。いくら素材のスペックが良いからと言って作りが粗雑だと良質な寝心地・使用感を得られません。
ウレタンフォームの品質の良し悪しは「形成のきれいさ」に現れます。歪みが大きいと(素材が持つ本来の性能が発揮されにくいという点で)寝心地やヘタリにも影響があるので、歪みがなく、ピシッときれいな形状が望ましいです。
評価は「5.0」。
気になる歪みなどはありませんでした。きれいに復元されています。
ヘッド・フット面 | サイド面 |
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また、エリオセル®は何といっても水で発泡しているので、環境面や安全性としても非常に高品質で、安心して使うことができます。
8. 衛生面は?
抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「4.0」。
衛生加工はありませんが、サステナブルウィングはエコテックス®スタンダード100を認証しています。
カバーのみエコテックス®認証があるマットレスは多いですが、マニフレックスのようにマットレス全体(カバー+芯材)で認証している例は少なく、「特に安全性が高いマットレス」とお考え下さい。
9. 取り扱いやすさは?
持ち運びしやすいか、市販のボックスシーツ(多いのは30cmマチ)が入るサイズ感か、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。
特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。
評価は「星5.0」。
重量はシングルサイズで約6.5kgと、力が弱い人でも取り扱いやすい重さです。
さらに、取っ手(キャリーハンドル)が付いているため、片手で楽に持ち運べます。※大きいサイズになると当然重くなります
取っ手あり | 取っ手なし(別商品) |
---|---|
お届け時も圧縮ロールパッケージのため、狭い部屋でも搬入しやすいです。
廃棄については、エリオセル®は手でちぎれるため、細かくすれば家庭ごみとして簡単に捨てられます。(しかも、燃やしても有毒ガスがでません)
よって、「とにかく使い勝手が良いマットレス」とお考え下さい。
10. 価格は?
絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで、総合評価へつながります。
評価は「星3.46」。
シングルサイズで38,500円という価格は、マットレス市場においては「やや安め」の価格帯です。
しかも、マニフレックスのような老舗ブランドで考えた場合、最低価格レベルに安いマットレスと言えるでしょう。
老舗ブランドならではのしっかりとした作りを、限りなくリーズナブルな価格で手に入れられるという点で、コストパフォーマンスは抜群に良いと思います。
11. 硬さは?
ウレタンフォームのN(ニュートン)数、綿のボリューム感、ポケットコイルの線径・巻き数等の仕様から客観的な硬さと、実際に寝たときに感じた主観的な硬さをお伝えします。
サステナブルウイングは「硬め」の寝心地です。
カバーに詰め物がないため、エリオセル®の170Nという硬さをダイレクトに感じます。
また、基本的にマットレスは薄いほど、床からの圧力によって、硬く感じやすいという特徴があります。
さらに、エリオセル®の特徴である「反発力の強さ」によって、特に体の重いブロックがグッと押されることでより硬く感じます。
とはいえ、硬い中にも適度な体圧分散性が得られるため、硬すぎることはない寝心地だと思います。
主観的な硬さの評価としては10段階中(10が最も硬いとして)、8.0くらいの硬さだと感じました。
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似ている商品との比較(メッシュウイングなどとの違い)
マニフレックスの代表的な三つ折りマットレス(ウイング)には、以下のとおり合計4つのモデルがあります。
モデル | ①サステナブルウイング | ②メッシュウイング | ③DDウイング | ④キャンプウイング |
---|---|---|---|---|
画像 | ||||
サイズ | シングル~ダブル | セミシングル~クイーン | シングル~ダブル | 特殊サイズ(80×160cm) |
構造 | 1層 | 2層 | 1層 | |
硬さ | 硬め | ふつう | 硬め | |
厚さ | 10cm | 11cm | 13cm | 8cm |
保証 | 7年 | 10年 | ||
価格※ | 38,500円 | 45,650円 | 67,100円 | 44,000円 |
リンク | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※価格はシングルサイズ(キャンプウイングは特殊サイズ)
ちなみに「ウイング」とは、翼(Wing)のように、折りたたんだり広げたりできる仕様から由来しています。
②メッシュウイングが、従来のマニフレックスの看板商品(最も人気な商品)でした。
しかし、メッシュウイングの寝心地をキープしたまま、よりリーズナブルに仕上げた①サステナブルウイングが発売したことにより、人気がサステナブルウイングに寄ってきている状況です。
③DDウイングは、三つ折りの中で唯一、エリオセルMF®という、ソフトな感触の高密度・高反発フォームを表層に採用した2層モデルで、厚さもあるためリッチな寝心地が得られます。(ただし、重量が重くなるため、ハンドリングは悪くなります)
④キャンプウイングは、寝心地はサステナブルウィングと近いですが、キャンプなどのアウトドア目的で作られているため、サイズが特殊(小さい)です。
保証はサステナブルウイングが7年、それ以外が10年という差もありますが、仕様上では耐久性はほとんど変わらないでしょう。※唯一、DDウイングがエリオセル®MF(高密度タイプ)を使用しているという点で、やや耐久性は高いと想定します
サステナブルウイングはどこで買うのがお得?
サステナブルウイングは公式オンラインストアか、楽天市場店・Amazon・Yahoo!ショッピングなどのモール店舗での購入が可能です。
価格に差はありませんが、実施しているキャンペーンなどが異なる場合もあるので、念のためすべてチェックし、比較するのがおすすめです。
迷ったら、公式オンラインストアがおすすめです。
カスタマーサポートのスピードや正確さなど、基本的に公式サイト(直販サイト)が最もスムーズだからです。
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まとめ
いかがでしたか。
マニフレックスの「サステナブルウイング」をご紹介しました。
芯材に特許素材の高反発フォーム「エリオセル®」を使用した薄型の折りたたみマットレスです。
エリオセル®ならではの反発力の強さによって、寝姿勢保持性が良く、底付き感がない寝心地が得られます。
しっかり硬めの寝心地なので、今まで敷布団を使っていた人でも抵抗なく寝られるでしょう。
また、サステナブルウイングは、その名のとおり、「サステナブル(持続可能な社会の実現)」を強く意識した商品で、非常にコンパクトなパッケージや、燃やしても有毒ガスが出ない芯材(エリオセル®)など、環境への配慮が素晴らしいです。
老舗ブランドならでのは本格的な寝心地が味わえ、3万円台から買える抜群のコストパフォーマンスも魅力。かなりおすすめです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。