エマ・スリープの全マットレスを徹底解説
この記事ではエマ・スリープのベッドマットレス(全5種)をご紹介します。
なお、この記事を書くうえでメーカーさんから商品をご提供いただきました。> PRポリシーについて
実際に体験した内容を踏まえ、細かい違いまで具体的に解説するので、エマ・スリープのマットレスで悩んでいる人はぜひご参考くださいね。
当サイトではエマ・スリープのマットレスをすべて体験・レビューしています。
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
この記事を書いた人
※この記事にはアフィリエイトリンクが含まれ、発生した広告収入をサイトの運営費に充てています
目次
当サイト特別クーポン(10/2まで)
現在、当サイト特別クーポンがご利用いただけます。クーポン適用で50%OFFで買えるお得な内容です。
期間は2024年10月1・2日(2日間限定)なので、気になった方はぜひご使用くださいね。
bed20526
内容「50%OFF」
※2024年10月2日(水曜)午後11時59分まで
※上記をカート画面で入力
※他のクーポンとの併用不可
※公式サイトのみ対象
メーカーの「エマ・スリープ」とは
エマ・スリープはドイツ発のマットレスメーカー。
基幹モデルの「エマ・マットレス(現在は終売)」は2015年に欧州で発売され、今ではシリーズ全体で世界中で600万人のユーザーが愛用している人気ブランドで、ついに2020年から日本での販売も開始しました。
エマ・マットレスは世界各国で数々の賞を受賞し、その寝心地とコストパフォーマンスの良さに高い評価を得ています。
日本でも『2021年度グッドデザイン賞』を受賞しました。
エマ・スリープのマットレスにはどんな種類があるの?
現在販売されているエマ・スリープのマットレスは以下の5つです。
モデル | 画像 | タイプ |
---|---|---|
①オリジナルV2 | ハードウレタン×ポケットコイル | |
②ハイブリッドV2(プラス) | 3層ウレタン×ポケットコイル | |
③プレミアム | 低反発ウレタン×ポケットコイル | |
④プレミアムV2 | 4層ウレタン×ポケットコイル | |
⑤ラグジュアリー | ポリマー×多層ウレタン×ポケットコイル |
なお、エマ・敷布団 プレミアムという三つ折りマットレスもあります。
エマ・敷布団はベッドマットレスタイプではないので、この記事では比較していません。気になる人は、以下の体験レビュー記事をご参考くださいね。
【まず結論】あなたにぴったりなエマ・スリープのマットレスは?
それぞれのモデルの違いをご紹介する前に、まずは結論から、それぞれの特徴とこんな人におすすめという点を簡潔にまとめました。
1. エマ・オリジナルV2の特徴&合う人
【15秒で分かる!】エマ・オリジナルV2の特徴
- エマ・スリープの中で断トツの最安値(49,500円~)
- 1層のウレタン×ポケットコイルの簡素な仕様
- シリーズ中最多の11ゾーンのポケットコイル仕様
エマ・オリジナルV2はこんな人におすすめ
- とにかく安い無料トライアル付きのマットレスが欲しい
- 寝心地があまり良くなくても大丈夫
タイプ | ポケットコイルマットレス |
---|---|
硬さ | やや硬め |
価格 | 49,500円~ |
この商品の特徴はコチラ【徹底レビュー】エマ・オリジナルV2の寝心地・特徴について(おすすめできない理由も)
2. エマ・ハイブリッドV2の特徴&合う人
【15秒で分かる!】エマ・ハイブリッドV2の特徴
- 高反発フォーム×低反発フォーム×ポケットコイルを使用した「トリプルハイブリッドマットレス」
- 寝心地は「ふつう」※エマ・マットレスより少しやわらかめ
- 異素材をうまくMixさせていて、体圧分散・寝姿勢保持・荷重分散のバランス感が素晴らしい
エマ・ハイブリッドV2はこんな人におすすめ
- ふんわりしたフィット感が好き
- 硬すぎず柔らかすぎない寝心地が好き
- 通気性の高さが大事
- どちらかというと仰向き寝が中心
タイプ | 高反発ウレタン+低反発ウレタン+ポケットコイル |
---|---|
硬さ | ふつう |
価格 | 133,000円~ |
※カバー違いのハイブリッド V2 プラスはこちら
この商品の特徴はコチラ【体験レビュー】エマ・ハイブリッドV2の寝心地と特徴を徹底解説
3. エマ・マットレス プレミアムの特徴&合う人
【15秒で分かる!】エマ・マットレス プレミアムの特徴
- エマ・スリープの唯一の低反発ベッドマットレス
- 衝撃吸収性、フィット感が高い
- 放熱性が高い「グラファイト」入り
- 寝心地は「やや柔らかめ」
エマ・マットレス プレミアムはこんな人におすすめ
- 揺れにくいマットレスが良い
- フィット感がある寝心地が好き
- 蒸れにくいマットレスが良い
- どちらかというと横向き寝が中心
タイプ | 低反発ウレタン+ポケットコイル |
---|---|
硬さ | ふつう |
価格 | 198,400円~ |
この商品の特徴はコチラ【体験レビュー】エマ・マットレス プレミアムの寝心地と特徴を徹底解説
4. エマ・プレミアムV2の特徴&合う人
【15秒で分かる!】エマ・プレミアムV2の特徴
- (単純に言うと)ハイブリッドV2に、放熱性が高いカーボン(炭素材)入りのウレタンを追加
- 5層の異素材によって奥行きある寝心地
- 様々な寝姿勢に対応しやすい9ゾーンポケットコイル
- 寝心地は「やや柔らかめ」
エマ・プレミアムV2はこんな人におすすめ
- 高級ホテルのようなリッチな寝心地が好き
- 蒸れにくいマットレスが良い
- 仰向き・横向き、両方の寝姿勢で寝る
タイプ | 4層ウレタン+ポケットコイル |
---|---|
硬さ | ややソフト |
価格 | 198,400円~ |
この商品の特徴はコチラ【徹底レビュー】エマ・プレミアム V2の特徴と寝心地を全力解説
5. エマ・ラグジュアリーの特徴&合う人
【15秒で分かる!】エマ・ラグジュアリーの特徴
- エマ・スリープの最高峰モデル
- 基本的には「高反発」の寝心地
- エアグリッド(TPE)搭載
- エマ・スリープの中で最も蒸れにくい
- 弾力性、通気性、フィット感が高い
- やわらかめの仕様だが、弾力があるので沈み込みにくい
エマ・ラグジュアリーはこんな人におすすめ
- 蒸れが気になる人
- 寝心地のバランスが良く、多くの人に合いやすい
- 予算がたくさんある人
タイプ | エアグリッド×多層ウレタン+ポケットコイル |
---|---|
硬さ | ソフト |
価格 | 280,000円~ |
この商品の特徴はコチラ【体験レビュー】エマ・ラグジュアリーの寝心地と特徴を徹底解説
・
・
・
それでは以下より、エマ・マットレスシリーズ(6つ)の主な違いや特徴を詳しくご紹介します。
ココがポイント!エマシリーズの重要な違い9個
エマ・スリープのマットレスシリーズの重要な違いは以下のポイントです。
- 【最重要】詰め物の違い
- 反発性(寝返りしやすさ)
- 振動吸収性(揺れにくさ)
- 放熱性(蒸れにくさ)
- 硬さ
- 推奨の寝姿勢
- 耐久性
- 体圧分散性
- 価格
結論、各項目とモデルごとの特徴を比較すると以下のとおりです。
\【まとめ】違いのポイントはコレ!/
モデル | オリジナルV2 | ハイブリッドV2 | プレミアム | プレミアムV2 | ラグジュアリー |
---|---|---|---|---|---|
画像 | |||||
発売年 | 2024 | 2023 | 2022 | 2024 | |
芯材 | ウレタン+ポケットコイル | ||||
反発性 | ふつう | 高反発+低反発 | 低反発 | 高反発+低反発 | |
寝返り | 〇 | 〇 | △ | 〇 | ◎ |
体圧分散 | △ | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ |
振動吸収 | △ | △ | ◎ | 〇 | ○ |
通気・放熱 | △ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ |
硬さ | やや硬め | ふつう | ややソフト | ソフト | |
寝姿勢 | 仰向き | 横向き | 仰向き 横向き | ||
価格 | 49,500円~ | 133,000円~ | 198,400円~ | 198,400円~ | 280,000円~ |
リンク① | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
リンク② | レビュー記事 | レビュー記事 | レビュー記事 | レビュー記事 | レビュー記事 |
それでは各項目を詳しくご紹介します。
1. 詰め物(ウレタンフォーム)の違い【最重要】
エマ・スリープのマットレスの寝心地の中心を作るのは、ポケットコイルではなく詰め物のウレタンフォームです。
よって、エマ・スリープのマットレスの特徴を知りたいなら、各モデルの詰め物の仕様を理解するのが一番の優先順位です。
詰め物の仕様の違いをまとめると以下のとおりです。
モデル | オリジナルV2 | ハイブリッドV2 | プレミアム | プレミアムV2 | ラグジュアリー |
---|---|---|---|---|---|
画像 | |||||
層数 | 1層 | 3層 | 2層 | 4層 | 4層 |
1層目 | ハード | 高反発 | 低反発 | ソフト | ポリマー |
2層目 | – | 低反発 | ハード | 高反発 | 高反発 |
3層目 | – | ハード | – | 低反発 | 低反発 |
4層目 | – | – | – | ハード | ハード |
価格 | 49,500円~ | 133,000円~ | 198,400円~ | 198,400円~ | 280,000円~ |
以下より、各モデルの詰め物の特徴をご紹介します。
オリジナルV2の詰め物
オリジナルV2は、1層(2.5cm)のみのウレタンフォームを使用しています。
150Nというハードウレタン(反発分類は「レギュラー(一般)」)のため、味気ない上に突っ張るような感触があり、正直寝心地は悪かったです。
どうしても安さを最優先したい人以外は、オリジナルV2は避けた方が良いと思います。
ハイブリットV2の詰め物
ハイブリッドV2は、高反発ウレタン、低反発ウレタン、ハードウレタン(計4.5cm)の詰め物を使用しています。
エマ・スリープの本領発揮はこのモデルからです。
それぞれの層でしっかりと役目を果たし、バランスの良い寝心地が実現されています。
ハイブリッドV2は、エマ・スリープの「NEWスタンダードモデル」として掲げられているモデルだけあって、コストパフォーマンスのバランスが良いと思いました。おすすめです。
プレミアムの詰め物
プレミアムは計2層で、1層目に低反発ウレタン、2層目にハードウレタン(計9cm)という極厚仕様です。
さらに外周と底面を200Nのハードウレタンで囲う仕様となっていて、エマ・スリープの中では、寝心地も含めてちょっと異質なモデルです。
なお、表層に低反発ウレタンを持ってくるのはプレミアムだけで、衝撃吸収性とフィット感が高い寝心地でした。
また、ポケットコイルの高さが低く(逆にウレタンフォームが分厚いため)、コイルの存在感が薄く、どちらかといえばウレタンマットレスに近い寝心地で、特に「低反発ウレタンマットレス」が好きな人におすすめです。
プレミアムV2の詰め物
プレミアム V2は計4層で、ソフト・高反発・低反発・ハードウレタンという仕様です。
詰め物構造は、ハイブリッドV2にソフトウレタン(グラファイト入り)を追加した仕様となっています。
結果的にハイブリッドV2よりも、蒸れにくく、衝撃吸収性が高い寝心地です。予算があるなら、プレミアムV2もご検討ください。
ラグジュアリーの詰め物
ラグジュアリーも4層構造です。
最大の特長は、表層にポリマー(TPE)を搭載していることです。
ポリマーはゴムのような弾力性があり、水を主原料としているため環境にもやさしいという特徴を持つ、新しい素材です。
他の仕様はエマ・ハイブリッドV2とほとんど同じなので、(大雑把ですが)ハイブリッドV2にポリマーを追加したマットレスと考えても差し支えないでしょう。
エマ・スリープの最高峰ながら遊び心も詰まった面白いモデルです。
2. 反発性の違い(寝返りしやすいのはどれ?)
寝返りのしやすさは以下のとおりです。
- オリジナルV2(〇)
- ハイブリッドV2(◎)
- プレミアム(△)
- プレミアムV2(〇)
- ラグジュアリー(◎)
「寝返りのしやすさ=体の動きへのサポート性=反発性の高さ」とお考えください。要するに高反発ほど寝返りはしやすいです。
各モデルにおける上層(1層目)で使われている素材の反発性は以下のとおりです。
- オリジナルV2:レギュラーウレタン
- ハイブリッドV2:高反発ウレタン
- プレミアム:低反発ウレタン
- プレミアムV2:レギュラーウレタン
- ラグジュアリー:エアグリッド(超高弾性ポリマー)
オリジナルV2 | ハイブリッドV2 | プレミアム |
---|---|---|
レギュラーウレタン | 高反発ウレタン (反発弾性率約50%) | 低反発ウレタン |
プレミアムV2 | ラグジュアリー | – |
– | ||
レギュラーウレタン | エアグリッド(高弾性) |
※表層の素材
※反発弾性率は当サイト計測値
まず、エマ・スリープのマットレスシリーズ全体として、寝返りがコロコロと打てるようなマットレスはありません。これは、ほぼすべてのモデルに低反発ウレタンを使用しているからです。
特にプレミアムは、低反発ウレタン中心の寝心地なので、寝返りが打ちやすいタイプではありません。
シリーズ中、最も寝返りが打ちやすく感じたのはラグジュアリーです。
ラグジュアリーはエアグリッドは超高弾性ポリマーとも呼ばれる素材のため、反発性はとても高い素材です。3層目に低反発フォームを使用していますが、1層目のエアグリッド、2層目の高反発ウレタンによって寝返りはストレスありません。
次に寝返りが打ちやすかったのは、1層目に高反発ウレタンを使用しているハイブリッドV2です。
オリジナルV2とプレミアムV2は、レギュラーウレタンですが、プレミアムV2は2層目が高反発ウレタンのため、寝返りをサポートする力はより強めです。
3. 衝撃吸収性の違い(揺れにくさ)
振動の伝わりにくさ(振動吸収性の高さ)は、以下のとおりです。
- オリジナルV2(△)
- ハイブリッドV2(△)
- プレミアム(◎)
- プレミアムV2(〇)
- ラグジュアリー(〇)
振動の伝わりにくさのメカニズムを大雑把に言うと高反発フォームより低反発フォームの方が衝撃吸収性が高く、結果的に振動が伝わりにくい性質があります。
そもそもエマ・スリープ全体の「ウレタン×ポケットコイル」という仕様は、衝撃吸収性が高いので、△と評価したオリジナルV2やハイブリッドV2であっても振動は伝わりにくいです。
別の言い方をすると、プレミアムの衝撃吸収性の高さはかなりハイレベルのため、特に「揺れにくさ」を大切にマットレスを探している人にはかなりおすすめの商品と言えるでしょう。
また、ラグジュアリーのエアグリッドに関しては、グリッド(格子)構造のため、集中した衝撃を周囲に伝えにくいという性質があるので、振動吸収性が高いです。
しかし、ラグジュアリーのエアグリッドの厚さはわずか1.5cmのため、衝撃はすぐ下層(高反発ウレタン)に伝わるため、低反発ウレタンほどの衝撃吸収性の高さはありません。
4. 蒸れにくさの違い(通気・放熱構造)
蒸れにくさは以下のとおりです。
- オリジナルV2(△)
- ハイブリッドV2(〇)
- プレミアム(◎)
- プレミアムV2(◎)
- ラグジュアリー(◎)
プレミアムとプレミアムV2のウレタンフォームには炭素材の「グラファイト・カーボン」が混ぜらています。
炭素材は熱伝導率が高い素材のため、入眠時の体からの放熱や発汗による熱を逃します。
睡眠を始めると深部体温(脳や臓器などの体内部の温度)が低下しますが、近年の睡眠学では、深部体温がスムーズに低下することで、深い睡眠量が増加することが明らかになりました。
要するに、熱放出性が高いマットレスは深い睡眠が得やすいので「快眠しやすいマットレス」と言えます。
ラグジュアリーのエアグリッドは空気の層が多く、通気性は抜群です。
エアグリッドは少しひんやりした素材なので、わずかながら体温を下げるような作用もあります。
3番目に蒸れにくいのはハイブリッドV2です(「ほどほどの通気性」といった感じです)。
一方、オリジナルV2はウレタンフォームの量も少ないため、通気性が良いと思っていましたが、かなり蒸れが気になりました。
おそらく、表面(ウレタンフォーム)が突っ張ることで、体に圧力がかかり、荷重が重い背中や臀部あたりに蒸れ感が強く出たのだと思います。
5. 硬さ(やわらかさ)の違いは?
硬さの違いは以下のとおりです。
- エマ・オリジナルV2:やや硬め
- ハイブリッドV2:ふつう
- プレミアム:ふつう
- プレミアムV2:ややソフト
- ラグジュアリー:ソフト
硬さを決めるのは、素材の厚さや仕様(ウレタンはN数、コイルは線径)やゾーニングの強さなどで、体感として反発性も多少影響します。
モデル | オリジナルV2 | ハイブリッドV2 | プレミアム |
---|---|---|---|
画像 | |||
硬さ | やや硬め | ふつう | ふつう |
ウレタン(N) | 150 | 60・100・150 | 80・150 |
コイル線径 | 1.8・2.0mm | 1.9・2.0mm | 1.8・2.0mm |
ゾーニング | 中 | 弱 | 中 |
反発性 | ふつう | 高反発×低反発 | 低反発 |
モデル | プレミアムV2 | ラグジュアリー | – |
画像 | – | ||
硬さ | ややソフト | ソフト | |
ウレタン(N) | 60・120 | 100・80・150 | |
コイル線径 | 1.8・2.0mm | 1.8・2.0mm | |
ゾーニング | 中 | 弱 | |
反発性 | 高反発×低反発 | 高反発×低反発 |
要するに、さまざまな要素が絡み合っていて、カタログスペックでは硬さが判断が難しいため、上記の結論だけご理解いただければよろしいかと思います。
なお、エア・スリープ公式では以下のように表現されています。
筆者の感覚では、ハイブリッドV2とプレミアムは同じくらいの硬さ(ふつうくらい)で、質の違い(高反発と低反発の違い)があるといった感じです。
各モデルの硬さの表現については、以下のとおりです。
オリジナルV2の硬さ
1層目のウレタンフォームは150Nなので「しっかり硬め」、2層目のポケットコイルは「ふんわりやわらかめ」です。
よって、沈み込みが深い場所(ポケットコイル層に到達する場所)はやわらかさを感じ、そうでない場所はハードウレタンが中心となって支えます。
結果的に、「やや硬め」くらいの寝心地に落ち着きます。(公式では「やや柔らかめ」と表示されています)
ハイブリッドV2の硬さ
ハイブリッドV2の硬さの表現は少し複雑です。
1層目・2層目は、かなりやわらかい寝心地です。そして3層目のハードウレタンでグッと支えられ、寝姿勢が保持されます。
クッション材のポケットコイルは約20cmの高さがあるタイプで、線型(1.9~2.0mm)、圧縮率(約12%)という仕様のため、「ふんわりやわらかめ」です。
高反発フォーム(1層目)による体の押し上げと、ハードウレタン(3層目)による沈み込みの抑制という仕様もあるため、結果的には「ふつう」くらいの感触です。
プレミアムの硬さ
プレミアムは、ウレタンの仕様(N数)的には硬めですが、上層のゾーニング仕様のため少しやわらくなり、厚さ8cmあたりからポケットコイルの寝心地(線径1.8mmのやわらかめ仕様)が加わります。
さらに低反発という体圧分散性が高い(圧迫感を感じにくい)寝心地のため、体感としては「ふつう」くらいの寝心地になります。
プレミアムV2の硬さ
1~3層目のウレタンフォームは60Nなので「ソフト」の寝心地です。
4層目は他の層より硬めのウレタンフォームを使用し、深く沈み込み過ぎることないように調節されています。
5層目のポケットコイルは、線径1.8~2.0mm・コイル高約21cm・圧縮率約8%という仕様のため、ふんわりとした感触で、どちらかと言えばやわらかめと評価できますが、一般的には「ふつうレベル」の硬さです。
総合的には、「ややソフト」くらいの寝心地に落ち着きます。
ラグジュアリーの硬さ
ラグジュアリーは、ウレタンやスプリングコイル的にはそこまでやわらかくない仕様ですが、1層目がエアグリッドが寝心地に影響を与えています。
エアグリッドは、やわらかいゴムみたいな素材ですが、反発性が高く、グッと体を持ち上げる力があります。
また、ポケットコイルの線径によるゾーニングが、かなりフィット感がある寝心地を作っているので、感覚的にはソフトに感じやすいです。結果的には「ソフト寄りのややソフト」くらいの寝心地だと思います。
6. 推奨の寝姿勢は?
構造・仕様によって、合いやすい寝姿勢も変わります。
- オリジナルV2:仰向き
- ハイブリッドV2:仰向き(どちらかと言えば)
- プレミアム:横向き
- プレミアムV2:仰向き・横向き
- ラグジュアリー:仰向き・横向き
それぞれのモデルにコメントを加えると以下のとおりです。
- オリジナルV2は、どちらの寝姿勢もあまり心地よくないが、どちらかと言えば仰向きで寝やすい
- ハイブリッドV2は横向き寝でもストレスは少ないが、ゾーニングの構造的に仰向け寝が中心の人に特にフィットする
- プレミアムは、やわらかめの低反発タイプなので、深い沈み込みが必要で不安定な寝姿勢の横向き寝に最適
- プレミアムV2は、ポケットコイルのゾーニングが仰向き・横向きでも寝やすいように設計
- ラグジュアリーは、エアグリッドが荷重に対して柔軟に動き、たとえば横向きではグリッド(格子)が倒れることで、圧迫感を軽減され、結果的にどんな寝姿勢でも合いやすい
7. 耐久性が高いのはどれ?
耐久性の評価は以下のとおりです。
- オリジナルV2(△)
- ハイブリッドV2(〇)
- プレミアム(〇)
- プレミアムV2(〇)
- ラグジュアリー(◎)
芯材のポケットコイルの仕様は、5モデルともそこまで変わりません。
つまり、詰め物(ウレタンフォーム)の仕様の差で耐久性が変わります。
なお、ウレタンフォームの耐久性は「密度」や「復元率」で決まります。
エマ・スリープでは密度や復元率は非公開ですが、大雑把に言ってウレタンフォームの品質は「一般ウレタン<低反発・高反発」と考えてもそこまで差し支えありません。
(マニアックな話ですが)これは、ウレタンフォームを作るには、「製造可能な最低密度」というものがあり、それぞれ以下のとおりになっています。
ウレタン | 製造可能な最低密度 |
---|---|
低反発ウレタン | 40D前後 |
高反発ウレタン | 30D前後 |
一般ウレタン | 15D前後 |
以上のとおり、低反発や高反発を作るには、ある程度の密度がないと生産が不安定になります。
別に言い方をすると、低反発や高反発は、たとえ密度情報が非公開でも、ある程度高い密度で作られている(耐久性としては多少安心できる)とも言えるでしょう。
このことを踏まえると、オリジナルV2は一般ウレタンのみなので、耐久性としては不安が残ります。
他のモデルは、一般ウレタンも使用していますが、高反発や低反発とMixされているので、オリジナルV2より耐久性は高いと言えそうです。
なお、ラグジュアリーのみ搭載されているエアグリッド(TPE)ですが、TPEは非常に高い耐久性がある素材なので、最も耐久性が高いのはラグジュアリーと想定します。
ちなみに、エマ・スリープのスプリングコイル自体は、そこまで耐久性が高い仕様ではないため、基本的には詰め物(ウレタンフォーム)でしっかりと荷重分散できるモデルを選ぶことが安心です。
よって、ハイブリッドV2以上のモデルが耐久性としてはおすすめです。
8. 体圧分散性が高いのはどれ?
体圧分散性が高さの評価は以下のとおりです。
- オリジナルV2(△)
- ハイブリッドV2(〇)
- プレミアム(◎)
- プレミアムV2(〇)
- ラグジュアリー(◎)
体圧分散性が高いのはプレミアムとラグジュアリーです。
まず、プレミアムは低反発ウレタンフォームを表層に使用していることがポイントです。
低反発と高反発では圧力のかかり方が違うので、同等の硬さ(N数)の場合、高反発よりも低反発の方が体圧分散性は高いです。
低反発は衝撃吸収性が高く、圧力を「分散する力」があります。逆に、高反発は圧力に対して「反発する力」が強いので、結果的に体圧分散性が変わってくるのです。
続いて、ラグジュアリーは、エアグリッドの格子(グリッド)構造によって、荷重に柔軟にサポートできるため、体圧分散性が高い寝心地が得られます。
「体圧分散性が高い=良いマットレス」ではない
ただし、注意したいのが体圧分散性は高いほど良いというわけではないということです。
人間の体には敏感・鈍感な場所があるので、それを無視して悪平等に体圧を分散してしまうと、寝心地・寝姿勢は悪くなってしまいます。
「体圧分散性」という言葉は、メーカーやメディアでよくアピールしているので、なんとなくマットレス選びに大切かな?と思うかもしれませんが、体圧分散性の高さと寝心地の良さは別の話です。
あくまで「自分の体圧分布にとって適切な体圧分散性があるマットレスかどうか」を見極めることが大切です。
とはいえ、同じ人でも体圧分布は安定しないので、自分に合った体圧分散性を見極めるのはかなり難しいのです。
そこでおすすめなのが「無料お試し期間」の有無。エマのマットレスシリーズには100日の無料お試し期間があるので、自分に合っているかじっくり試せることが大きな魅力です。
9. 価格の違い
シングルサイズの価格は以下のとおりです
- オリジナルV2:49,500円
- ハイブリッドV2:133,000円
- プレミアム:198,400円
- プレミアムV2:198,400円
- ラグジュアリー:280,000円
オリジナルV2の価格について
オリジナルV2の49,500円という価格は、エマ・スリープの中でズバ抜けて安いです。
ただし、他のモデルに比べて寝心地を犠牲にしているため、わかりやすい「価格訴求モデル」として考えた方が良いでしょう。
どうしても安いマットレスが良いという人以外は、あまりおすすめできません。
エマ・ハイブリッドV2の価格について
ハイブリッドV2の133,000円は、リッチなウレタン層を持つ「高感触タイプのポケットコイルマットレス」というカテゴリーで比較すると、有名メーカー製であれば20万円する商品もある(例:日本ベッド「シルキーシフォン」)ので、そのあたりと比べるのであれば定価であってもコスパは良好と言えるでしょう。(もちろん、スプリングの品質などは日本ベッドに劣っています)
よって、エマ・シリーズの中で、セール時に最もコストパフォーマンスの良さを発揮するのはハイブリッドV2です。
エマ・マットレス プレミアムの価格について
プレミアムの198,400円は「低反発ウレタン×ポケットコイルのハイブリッドマットレス」と考えた場合、他の競合が見当たりません。
強いて比較商品を挙げると、かつてテンピュール®で発売されていた「テンピュール®ハイブリッド」が似た仕様でしたが、20万円以上していたことを考えると、(セール時は)エマ・マットレス プレミアムはコストパフォーマンスとしては悪くないとも言えます。
エマ・プレミアムV2の価格について
プレミアムV2(198,400円)は、単純に言うと、ハイブリッドV2にカーボン(炭素材)入りのウレタンを1層追加した仕様です。
よって、ハイブリッドV2が133,000円なので、この1層のウレタンに、+約6万円の価値を見出せるかで評価が分かれるでしょう。
細かい話では、スプリングのゾーニングの仕方や、ウレタンの仕様(硬さ)などが異なるので、寝心地は異なります。
個人的には、炭素材入りウレタンを入れることで、蒸れが軽減されますし、体圧分散性や安定感も向上するので、特にふんわりした寝心地が好きな人には、十分価値を感じられると思います。
エマ・ラグジュアリーの価格について
ラグジュアリーの280,000円は、高級老舗ブランドのミドルグレード(日本ベッド「シルキーシフォン」、シモンズ「ゴールデンバリュー ピロートップ」、フランスベッド「LT-7700」など)よりも高価格ですが、スプリングコイルマットレスとして老舗ブランドと比較すると、正直、見劣りします。
ですが、エアグリッド(TPE)を搭載しているポケットコイルマットレス自体、他に見当たらず、はっきりとした競合商品がありません。
とはいえ、この仕様で28万円は、やはり高すぎる感じがするので、セール時期を狙うのがおすすめです。さらに、セールでは高価格ほど割引額が大きくなるので、よりお得に感じられるでしょう。
・
・
・
エマ・シリーズ(5モデル)の共通点は?
5モデルの共通点は以下のとおりです。
- 100日の無料トライアル
- 10年保証
- ベッド・イン・ボックス(圧縮梱包でお届け)
- サイズ展開(シングル~キング)
エマ・スリープの全マットレスには100日の無料トライアルと10年保証がついているので、初めてオンラインでマットレスを購入される方にも安心ですね。
お届け時はロール状に圧縮し梱包されています。
開封方法は以下の動画をご参考ください。(音声なし・4倍速)
サイズは日本のベッドフレームの規格にあせた5サイズ(シングル・セミダブル・ダブル・クイーン・キング)から選べます。
海外ブランドのマットレスは日本規格に合わせられていない場合もあるので、必ず使用するベッドフレームの幅を確認の上、ご購入くださいね。
まとめ
いかがでしたか。
エマ・スリープのマットレスシリーズ(オリジナルV2・ハイブリッドV2・プレミアム・プレミアムV2・ラグジュアリー)の違いをご紹介しました。
公式サイトでは仕様・スペックなどの比較表はありますが、実際の寝心地や使用感における違いをなるべくわかりやすくまとめてみました。
\【まとめ】違いのポイントはコレ!/
モデル | オリジナルV2 | ハイブリッドV2 | プレミアム | プレミアムV2 | ラグジュアリー |
---|---|---|---|---|---|
画像 | |||||
発売年 | 2024 | 2023 | 2022 | 2024 | |
芯材 | ウレタン+ポケットコイル | ||||
反発性 | ふつう | 高反発+低反発 | 低反発 | 高反発+低反発 | |
寝返り | 〇 | 〇 | △ | 〇 | ◎ |
体圧分散 | △ | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ |
振動吸収 | △ | △ | ◎ | 〇 | ○ |
通気・放熱 | △ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ |
硬さ | やや硬め | ふつう | ややソフト | ソフト | |
寝姿勢 | 仰向き | 横向き | 仰向き 横向き | ||
価格 | 49,500円~ | 133,000円~ | 198,400円~ | 198,400円~ | 280,000円~ |
リンク① | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
リンク② | レビュー記事 | レビュー記事 | レビュー記事 | レビュー記事 | レビュー記事 |
ご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。