エマ・スリープの全マットレスを徹底解説
この記事ではエマ・スリープのマットレスシリーズについて、わかりやすくご紹介します。
なお、この記事を書くうえでメーカーさんから商品をご提供いただきました。> PRポリシーについて
実際に体験した内容を踏まえ、細かい違いまで具体的に解説するので、エマ・スリープのマットレスで悩んでいる人はぜひご参考くださいね。
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
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目次
メーカーの「エマ・スリープ」とは
エマ・スリープはドイツ発のマットレスメーカー。
基幹モデルの「エマ・マットレス」は2015年に欧州で発売され、今ではシリーズ全体で世界中で600万人のユーザーが愛用している人気ブランドで、ついに2020年から日本での販売も開始しました。
エマ・マットレスは世界各国で数々の賞を受賞し、その寝心地とコストパフォーマンスの良さに高い評価を得ています。
日本でも『2021年度グッドデザイン賞』を受賞しました。
エマ・スリープのマットレスにはどんな種類があるの?
現在販売されているエマ・スリープのマットレスは以下の4つです。
- エマ・マットレス
- エマ・ハイブリッドV2
- エマ・マットレス プレミアム
- エマ・ラグジュアリー
主な違いは以下のとおりです。
モデル | ①エマ・マットレス | ②ハイブリッドV2 | ③プレミアム | ④ラグジュアリー |
---|---|---|---|---|
画像 | ||||
発売 | 2020年 | 2023年 | 2022年 | 2024年 |
芯材 | ウレタンフォーム | ウレタン+ポケットコイル | ||
反発性 | 高反発 | 高反発+低反発 | 低反発 | 高反発+低反発 |
硬さ | やや硬め | ふつう | ややソフト | |
放熱性 | × | × | 〇 (グラファイト) | 〇 (エアグリッド) |
寝姿勢 | 仰向き 横向き | 仰向き | 横向き | 仰向き 横向き |
価格 | 99,000円~ | 133,000円~ | 189,000円~ | 280,000円~ |
リンク① | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
リンク② | レビュー記事 | レビュー記事 | レビュー記事 | レビュー記事 |
なお、エマ・敷布団 プレミアムという三つ折りマットレスもあります。
エマ・敷布団はベッドマットレスタイプではないので、この記事では比較していません。気になる人は、以下の体験レビュー記事をご参考くださいね。
【まず結論】あなたにぴったりなエマ・スリープのマットレスは?
4モデルの違いをご紹介する前に、まずは結論から、それぞれの特徴とこんな人におすすめという点を簡潔にまとめました。
エマ・マットレスの特徴&合う人
【15秒で分かる!】エマ・マットレスの特徴
- 芯材にウレタンフォームを使用した「ウレタンマットレス」
- 「反発弾性率約60%」の超高反発タイプ※当サイト測定値
- きめ細かい「ゾーニング仕様」で圧迫感が少ない
- 硬さは「やや硬め」レベル ※シリーズの中では硬め
- 「2021年度グッドデザイン賞」受賞
エマ・マットレスはこんな人におすすめ
- 寝返りしやすいマットレスが良い
- 仰向き・横向きの両方で寝る
- 取り扱いやすい(移動・廃棄が楽な)マットレスが良い
- なるべく低価格に買いたい
タイプ | 高反発ウレタンマットレス |
---|---|
硬さ | やや硬め |
価格 | 99,000円~ |
エマ・ハイブリッドV2の特徴&合う人
【15秒で分かる!】エマ・ハイブリッドV2の特徴
- 高反発フォーム×低反発フォーム×ポケットコイルを使用した「トリプルハイブリッドマットレス」
- 寝心地は「ややソフト」※エマ・マットレスより少しやわらかめ
- 異素材をうまくMixさせていて、体圧分散・寝姿勢保持・荷重分散のバランス感が素晴らしい
エマ・ハイブリッドV2はこんな人におすすめ
- ふんわりしたフィット感が好き
- 硬すぎず柔らかすぎない寝心地が好き
- 通気性の高さが大事
- どちらかというと仰向き寝が中心
タイプ | 高反発ウレタン+低反発ウレタン+ポケットコイル |
---|---|
硬さ | ふつう |
価格 | 133,000円~ |
この商品の特徴はコチラ【体験レビュー】エマ・ハイブリッドV2の寝心地と特徴を徹底解説
エマ・マットレス プレミアムの特徴&合う人
【15秒で分かる!】エマ・マットレス プレミアムの特徴
- エマ・スリープの唯一の低反発ベッドマットレス
- 衝撃吸収性、フィット感が高い
- 放熱性が高い「グラファイト」入り
- 寝心地は「やや柔らかめ」
エマ・マットレス プレミアムはこんな人におすすめ
- 揺れにくいマットレスが良い
- フィット感がある寝心地が好き
- 蒸れを感じやすい
- どちらかというと横向き寝が中心
タイプ | 低反発ウレタン+ポケットコイル |
---|---|
硬さ | ふつう |
価格 | 189,000円~ |
この商品の特徴はコチラ【体験レビュー】エマ・マットレス プレミアムの寝心地と特徴を徹底解説
エマ・ラグジュアリーの特徴&合う人
【15秒で分かる!】エマ・ラグジュアリーの特徴
- エマ・スリープの最高峰モデル
- 基本的には「高反発」の寝心地
- エアグリッド(TPE)搭載
- エマ・スリープの中で最も蒸れにくい
- 弾力性、通気性、フィット感が高い
- やわらかめの仕様だが、弾力があるので沈み込みにくい
エマ・ラグジュアリーはこんな人におすすめ
- 蒸れが気になる人
- 寝心地のバランスが良く、多くの人に合いやすい
- 予算がたくさんある人
タイプ | エアグリッド×多層ウレタン+ポケットコイル |
---|---|
硬さ | ややソフト |
価格 | 280,000円~ |
この商品の特徴はコチラ【体験レビュー】エマ・ラグジュアリーの寝心地と特徴を徹底解説
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それでは以下より、エマ・マットレスシリーズ(4つ)の主な違いや特徴を詳しくご紹介します。
ココがポイント!エマシリーズの重要な違い9個
エマ・スリープのマットレスシリーズの重要な違いは以下のポイントです。
- 芯材
- 反発性(寝返りしやすさ)
- 振動吸収性(揺れにくさ)
- 放熱性(蒸れにくさ)
- 硬さ
- 推奨の寝姿勢
- 耐久性
- 体圧分散性
- 価格
結論、各項目とモデルごとの特徴を比較すると以下のとおりです。
\【まとめ】違いのポイントはコレ!/
モデル | ①エマ・マットレス | ②ハイブリッドV2 | ③プレミアム | ④ラグジュアリー |
---|---|---|---|---|
画像 | ||||
発売 | 2020年 | 2023年 | 2022年 | 2024年 |
芯材 | ウレタンフォーム | ウレタン+ポケットコイル | ||
反発性 | 高反発 | 高反発+低反発 | 低反発 | 高反発+低反発 |
寝返り | ◎ | 〇 | △ | ◎ |
体圧分散 | △ | 〇 | ◎ | ◎ |
振動吸収 | △ | △ | ◎ | ○ |
通気・放熱 | △ | ○ | ◎ | ◎ |
硬さ | やや硬め | ふつう | ややソフト | |
放熱性 | × | × | 〇 (グラファイト) | 〇 (エアグリッド) |
寝姿勢 | 仰向き 横向き | 仰向き | 横向き | 仰向き 横向き |
価格 | 99,000円~ | 133,000円~ | 189,000円~ | 280,000円~ |
リンク① | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
リンク② | レビュー記事 | レビュー記事 | レビュー記事 | レビュー記事 |
それでは各項目を詳しくご紹介します。
1. 芯材の違い
一番大きな違いは芯材の構造です。
- エマ・マットレスはすべてウレタン
- 以外はポケットコイル+ウレタン
です。
エマ・マットレス | ハイブリッドV2 | プレミアム | ラグジュアリー |
---|---|---|---|
要するに「ポケットコイルの有無」が大きな違いです。
ポケットコイル(スプリングコイル)は、バネならではのクッション性の豊かさが魅力。また、ウレタンフォームよりも通気性と耐久性も高いです。
芯材の違いによって「捨てやすさ」も変わります。
廃棄時にはエマ・マットレスが捨てやすいです。バラバラにちぎれば家庭ごみとしても捨てられます。
一方、スプリングコイル(ハイブリッドV2・プレミアム・ラグジュアリー)は、解体が難しく、粗大ごみでも回収NGの自治体もあるため、ご注意ください。
2. 反発性の違い(寝返りしやすいのはどっち?)
寝返りがしやすい順に以下のとおりです。
- エマ・マットレス(◎)
- ハイブリッドV2(〇)
- プレミアム(△)
- ラグジュアリー(〇)
「寝返りのしやすさ=体の動きへのサポート性=反発性の高さ」とお考えください。要するに高反発ほど寝返りはしやすいです。
各モデルにおける上層(1層目)で使われている素材の反発性は以下のとおりです。
- エマ・マットレス、ハイブリッドV2:高反発ウレタン
- プレミアム:低反発ウレタン
- ラグジュアリー:エアグリッド(超高弾性ポリマー)
エマ・マットレス | ハイブリッドV2 | プレミアム | ラグジュアリー |
---|---|---|---|
高反発ウレタン (反発弾性率約60%) | 高反発ウレタン (反発弾性率約50%) | 低反発ウレタン | エアグリッド(高弾性) |
※表層の素材
※反発弾性率は当サイト計測値
エマ・マットレスが最も反発弾性率が高く、やや硬めの寝心地(沈み込みすぎない)ということもあり、寝返りのしやすさは抜群です。
ハイブリッドV2も高反発ウレタンを使用していますが、2層目に低反発ウレタンを搭載しているため、コロコロと簡単に寝返りを打てるタイプではありません。
プレミアムは、低反発タイプなので、体を押し返すようなサポート力は少ないので、寝返りが打ちやすいタイプではありません。
ラグジュアリーはエアグリッドは超高弾性ポリマーとも呼ばれる素材のため、反発性はとても高い素材です。3層目に低反発フォームを使用していますが、1層目のエアグリッド、2層目の高反発ウレタンによって寝返りはストレスありません。(エマ・マットレスの次に寝返りが打ちやすい印象でした)
3. 衝撃吸収性の違い(揺れにくさ)
振動が伝わりにくい(振動吸収性が高い)のは、以下の順です。
- エマ・マットレス(△)
- ハイブリッドV2(△)
- プレミアム(◎)
- ラグジュアリー(〇)
振動の伝わりづらさのメカニズムを大雑把に言うと高反発フォームより低反発フォームの方が衝撃吸収性が高く、結果的に振動が伝わりづらい性質があります。
そもそもウレタンフォームという素材は、衝撃吸収性が高いので、△と評価したハイブリッドV2やエマ・マットレスであっても振動は伝わりづらいです。
別の言い方をすると、プレミアムの衝撃吸収性の高さはかなりハイレベルのため、特に「揺れにくさ」を大切にマットレスを探している人にはかなりおすすめの商品と言えるでしょう。
また、ラグジュアリーのエアグリッドに関しては、グリッド(格子)構造のため、集中した衝撃を周囲に伝えにくいという性質があるので、振動吸収性が高いです。
しかし、ラグジュアリーのエアグリッドの厚さはわずか1.5cmのため、衝撃はすぐ下層(高反発ウレタン)に伝わるため、低反発ウレタンほどの衝撃吸収性の高さはありません。
4. 蒸れにくさの違い(通気・放熱構造)
蒸れにくい順は以下のとおりです。
- エマ・マットレス(△)
- ハイブリッドV2(〇)
- プレミアム(◎)
- ラグジュアリー(◎)
プレミアムのウレタンフォームにはグラファイト(石墨)が混ぜらています。
グラファイトは熱伝導率が高い素材のため、入眠時の体からの放熱や発汗による熱を逃します。
睡眠を始めると深部体温(脳や臓器などの体内部の温度)が低下しますが、近年の睡眠学では、深部体温がスムーズに低下することで、深い睡眠量が増加することが明らかになりました。
要するに、熱放出性が高いマットレスは深い睡眠が得やすいので「快眠しやすいマットレス」と言えます。
ラグジュアリーのエアグリッドは空気の層が多く、通気性は抜群です。
エアグリッドは少しひんやりした素材なので、わずかながら体温を下げるような作用もあります。
なお、3番目に蒸れにくいのはハイブリッドV2です。これは、芯材にスプリングコイル(ポケットコイル)を使用しているからです。
ちなみに、エマ・マットレスのウレタンフォームは空洞が多いので、ウレタンマットレスの中では蒸れにくいタイプです。
よって、4モデルとも通気性(放熱性)に工夫がありますが、プレミアムやラグジュアリーの方が、より蒸れにくい仕様とお考え下さい。
5. 硬さ(やわらかさ)の違いは?
それぞれの硬さの違いは以下のとおりです。
- エマ・マットレス:やや硬め
- ハイブリッドV2:ふつう
- プレミアム:やや柔らかめ
- ラグジュアリー:柔らかめ
硬さを決めるのは、素材の厚さや仕様(ウレタンはN数、コイルは線径)やゾーニングの強さなどで、体感として反発性も多少影響します。
モデル | ①エマ・マットレス | ②ハイブリッドV2 | ③プレミアム | ③ラグジュアリー |
---|---|---|---|---|
画像 | ||||
硬さ | やや硬め | ふつう | ふつう | やや柔らかめ |
ウレタン(N) | 70・150 | 60・100・150 | 80・150 | 100・100・80・150 |
コイル線径 | – | 1.9・2.0mm | 1.8mm | 1.8・2.0mm |
ゾーニング | 強 | 弱 | 弱 | 中 |
反発性 | 高反発 | 高反発×低反発 | 低反発 | 高反発×低反発 |
要するに、さまざまな要素が絡み合っていて、カタログスペックでは硬さが判断が難しいため、上記の結論だけご理解いただければよろしいかと思います。
なお、エア・スリープ公式では以下のように表現されています。
筆者の感覚では、ラグジュアリーはもう少し右(やや柔らかめ)で、ハイブリッドV2と大きな差はありませんでした。
また、ハイブリッドV2とプレミアムは同じくらいの硬さ(ふつうくらい)で、質の違い(高反発と低反発の違い)があるといった感じです。
各モデルの硬さの表現については、以下のとおりです。
エマ・マットレスの硬さ
エマ・マットレスは、ウレタンの空洞が最も大きい(つまり、ゾーニングが強い)ため、ウレタンのN数以上にやわらかく感じます。
しかし、体の沈み込みは厚さ4cm以降の150Nという硬いウレタン(2層目)に到達するため、結果的に「(ふつう寄りの)やや硬め」の寝心地となります。
ハイブリッドV2の硬さ
ハイブリッドV2の硬さの表現は少し複雑です。
1層目・2層目は、かなりやわらかい寝心地です。そして3層目のハードウレタンでグッと支えられ、寝姿勢が保持されます。
クッション材のポケットコイルは約20cmの高さがあるタイプで、線型(1.9~2.0mm)、圧縮率(約12%)という仕様のため、「ふんわりやわらかめ」です。
高反発フォーム(1層目)による体の押し上げと、ハードウレタン(3層目)による沈み込みの抑制という仕様もあるため、結果的には「ふつう」くらいの感触です。
プレミアムの硬さ
プレミアムは、ウレタンの仕様(N数)的には硬めですが、上層のゾーニング仕様のため少しやわらくなり、厚さ8cmあたりからポケットコイルの寝心地(線径1.8mmのやわらかめ仕様)が加わります。
さらに低反発という体圧分散性が高い(圧迫感を感じにくい)寝心地のため、体感としては「ふつう」くらいの寝心地になります。
ラグジュアリーの硬さ
ラグジュアリーは、ウレタンやスプリングコイル的にはそこまでやわらかくない仕様ですが、1層目がエアグリッドが寝心地に影響を与えています。
エアグリッドは、やわらかいゴムみたいな素材ですが、反発性が高く、グッと体を持ち上げる力があります。
また、ポケットコイルの線径によるゾーニングが、かなりフィット感がある寝心地を作っているので、感覚的にはソフトに感じやすいです。結果的には「やや柔らかめ」くらいの寝心地だと思います。
6. 推奨の寝姿勢は?
構造・仕様によって、合いやすい寝姿勢も変わります。
- エマ・マットレス:仰向き・横向き
- ハイブリッドV2:仰向き(どちらかと言えば)
- プレミアム:横向き
- ラグジュアリー:仰向き・横向き
エマ・マットレスはゾーニングの数が多く、どんな寝姿勢にも対応しやすい万能モデルです。
ハイブリッドV2は横向き寝でもストレスは少ないですが、ゾーニングの構造的に仰向け寝が中心の人に特にフィットすると思います。
プレミアムは、やわらかめの低反発タイプなので、深い沈み込みが必要で不安定な寝姿勢でもある横向き寝に最適と言えます。
ラグジュアリーは、エアグリッドが荷重に対して柔軟に動き、たとえば横向きではグリッド(格子)が倒れることで、圧迫感を軽減できます。結果的にどんな寝姿勢でも合いやすいモデルだと思います。
7. 耐久性が高いのはどれ?
耐久性が高い順に以下のとおりです。
- エマ・マットレス(△)
- ハイブリッドV2(〇)
- プレミアム(〇)
- ラグジュアリー(◎)
表層のウレタンフォームの仕様(密度)的には、4モデルともそこまで変わりませんが、中心材(下層)に違いがあります。
下層で使われている素材は、エマ・マットレスはウレタンフォーム(推定30D)、それ以外のもdレうはスプリングコイルです。
エマ・マットレス | ハイブリッドV2 | プレミアム | ラグジュアリー |
---|---|---|---|
一般ウレタン (推定30D) ※2層目 | スプリングコイル(ポケットコイル) |
基本的に一般レベルのウレタンフォーム(30D前後)であれば、スプリングコイル(鉄線)の方が耐久性は優れている傾向があり、結果として「ウレタン+ポケットコイル」という仕様の方が耐久性は高いと言えるでしょう。
なお、ラグジュアリーのみ搭載されているエアグリッド(TPE)ですが、TPEは非常に高い耐久性がある素材なので、最も耐久性が高いのはラグジュアリーと想定します。
8. 体圧分散性が高いのはどれ?
体圧分散性が高い順に以下のとおりです。
- エマ・マットレス(△)
- ハイブリッドV2(〇)
- プレミアム(◎)
- ラグジュアリー(◎)
体圧分散性が高いのはプレミアムとラグジュアリーです。
まず、プレミアムは低反発ウレタンフォームを表層に使用していることがポイントです。
低反発と高反発では圧力のかかり方が違うので、同等の硬さ(N数)の場合、高反発よりも低反発の方が体圧分散性は高いです。
低反発は衝撃吸収性が高く、圧力を「分散する力」があります。逆に、高反発は圧力に対して「反発する力」が強いので、結果的に体圧分散性が変わってくるのです。
続いて、ラグジュアリーは、エアグリッドの格子(グリッド)構造によって、荷重に柔軟にサポートできるため、体圧分散性が高い寝心地が得られます。
なお、エマ・マットレスよりハイブリッドV2の方が体圧分散性が高いのは、低反発ウレタンを2層目に使用していることとと、ウレタン自体がやわらかいからです。(単純に言うと、寝心地がやわらかいほど体圧分散性は高くなります)
「体圧分散性が高い=良い」ではない
ただし、注意したいのが体圧分散性は高いほど良いというわけではないということです。
人間の体には敏感・鈍感な場所があるので、それを無視して悪平等に体圧を分散してしまうと、寝心地・寝姿勢は悪くなってしまいます。
「体圧分散性」という言葉は、メーカーやメディアでよくアピールしているので、なんとなくマットレス選びに大切かな?と思うかもしれませんが、体圧分散性の高さと寝心地の良さは別の話です。
あくまで「自分の体圧分布にとって適切な体圧分散性があるマットレスかどうか」を見極めることが大切です。
とはいえ、同じ人でも体圧分布は安定しないので、自分に合った体圧分散性を見極めるのはかなり難しいのです。
そこでおすすめなのが「無料お試し期間」の有無。エマのマットレスシリーズには100日の無料お試し期間があるので、自分に合っているかじっくり試せることが大きな魅力です。
9. 価格の違い
シングルサイズの価格は以下のとおりです
- エマ・マットレス:99,000円
- ハイブリッドV2:133,000円
- プレミアム:189,000円
- ラグジュアリー:280,000円
だいたい4~5万円ほどの価格差でグレードが上がっていきますが、ラグジュアリーで急に10万円くらい価格が高くなります。
エマ・マットレスの価格について
エマ・マットレスの99,000円という価格は「無料トライアル付きの3層高反発ウレタンマットレス」として考えると、他メーカーと比較して少し高いレベルですが、割引率が高いセールが頻繁に行われているので、セール中ならむしろかなり安いレベルです。
エマ・ハイブリッドV2の価格について
ハイブリッドV2の133,000円は、リッチなウレタン層を持つ「高感触タイプのポケットコイルマットレス」というカテゴリーで比較すると、有名メーカー製であれば20万円する商品もある(例:日本ベッド「シルキーシフォン」)ので、そのあたりと比べるのであれば定価であってもコスパは良好と言えるでしょう(もちろん、スプリングの品質などは日本ベッドに劣っています)。
よって、エマ・シリーズの中で、セール時に最もコストパフォーマンスの良さを発揮するのはハイブリッドV2です。
エマ・マットレス プレミアムの価格について
プレミアムの189,000円は「低反発ウレタン×ポケットコイルのハイブリッドマットレス」と考えた場合、他の競合が見当たりません。
強いて比較商品を挙げると、かつてテンピュール®で発売されていた「テンピュール®ハイブリッド」が似た仕様でしたが、20万円以上していたことを考えると、(セール時は)エマ・マットレス プレミアムはコストパフォーマンスとしては悪くない(むしろ良い)とも言えます。
エマ・ラグジュアリーの価格について
ラグジュアリーの280,000円は、高級老舗ブランドのミドルグレード(日本ベッド「シルキーシフォン」、シモンズ「ゴールデンバリュー ピロートップ」、フランスベッド「LT-7700」など)よりも高価格ですが、スプリングコイルマットレスとして老舗ブランドと比較すると、正直、見劣りします。
ですが、エアグリッド(TPE)を搭載しているポケットコイルマットレス自体、他に見当たらず、はっきりとした競合商品がないというのもひとつの事実です。
とはいえ、この仕様で28万円は、やはり高すぎる感じがするので、セール時期を狙うのがおすすめです。さらに、セールでは高価格ほど割引額が大きくなるので、よりお得に感じられるでしょう。
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エマ・シリーズ(4モデル)の共通点は?
4モデルの共通点は以下のとおりです。
- 100日の無料トライアル
- 10年保証
- ベッド・イン・ボックス(圧縮梱包でお届け)
- サイズ展開(シングル~キング)
エマ・スリープの全マットレスには100日の無料トライアルと10年保証がついているので、初めてオンラインでマットレスを購入される方にも安心ですね。
お届け時はロール状に圧縮し梱包されています。
開封方法は以下の動画をご参考ください。(音声なし・4倍速)
サイズは日本のベッドフレームの規格にあせた5サイズ(シングル・セミダブル・ダブル・クイーン・キング)から選べます。
海外ブランドのマットレスは日本規格に合わせられていない場合もあるので、必ず使用するベッドフレームの幅を確認の上、ご購入くださいね。
まとめ
いかがでしたか。
エマ・スリープのマットレスシリーズ(エマ・マットレス・ハイブリッドV2・プレミアム・ラグジュアリー)の違いをご紹介させていただきました。
公式サイトでは仕様・スペックなどの比較表はありますが、実際の寝心地や使用感における違いをなるべくわかりやすくまとめてみました。
\【まとめ】違いのポイントはコレ!/
モデル | ①エマ・マットレス | ②ハイブリッドV2 | ③プレミアム | ④ラグジュアリー |
---|---|---|---|---|
画像 | ||||
発売 | 2020年 | 2023年 | 2022年 | 2024年 |
芯材 | ウレタンフォーム | ウレタン+ポケットコイル | ||
反発性 | 高反発 | 高反発+低反発 | 低反発 | 高反発+低反発 |
寝返り | ◎ | 〇 | △ | ◎ |
体圧分散 | △ | 〇 | ◎ | ◎ |
振動吸収 | △ | △ | ◎ | ○ |
通気・放熱 | △ | ○ | ◎ | ◎ |
硬さ | やや硬め | ふつう | ややソフト | |
放熱性 | × | × | 〇 (グラファイト) | 〇 (エアグリッド) |
寝姿勢 | 仰向き 横向き | 仰向き | 横向き | 仰向き 横向き |
価格 | 99,000円~ | 133,000円~ | 189,000円~ | 280,000円~ |
リンク① | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
リンク② | レビュー記事 | レビュー記事 | レビュー記事 | レビュー記事 |
ご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。