
蒸れにくいマットレスを探している
とお考えの人に、この記事では「通気性が高いマットレス」の選び方をご紹介します。
『早くおすすめのマットレスを知りたい』という人はここからジャンプしてくださいね。
椚 大輔(くぬぎ だいすけ) ベッド・マットレス専門家。ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、100商品以上のレビューを続ける。専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。> プロフィールはこちら目次
マットレスに「通気性」が必要な理由

マットレスに通気性が必要な理由は以下の2点です。
- 蒸れ(寝苦しさ)→ 余計な寝返り→睡眠の質の低下
- 汗を多くかく→寝具が不衛生な状態になりやすい
とはいえ、吸湿性・放湿性が優れたシーツやパッドを選ぶことで、蒸れやすさをある程度改善できるので、通気性の高さはマットレス自体に求める性能としては必須条件でもないと思います。

吸湿性などが高いシーツを使うと蒸れは改善できる
しかしながら、マットレス自体の通気性は、芯材の耐久性(スプリングがサビにくい・ウレタンフォームがヘタリにくいなど)にも少なからず影響を及ぼすため、通気性が高いことに越したことはありません。
通気性が高いマットレスの種類は?
代表的なマットレスの種類は以下のとおりです。
| ボンネルコイル | ポケットコイル | 高密度連続スプリング® |
|---|---|---|
![]() |
![]() |
![]() |
| ウレタンフォーム | ファイバー | ラテックス |
![]() |
![]() |
![]() |
通気性が高い順は以下のとおりです。
- ファイバー
- オープンコイル(高密度連続スプリング®・ボンネルコイル)
- ポケットコイル
- フォーム(ウレタン、ラテックス)
1. ファイバー

ファイバー
通気性レベル:★★★★★(非常に高い)
ファイバー素材は、ポリエチレンやポリエステルなどの樹脂を水の中に垂らして固めた素材で、釣り糸を作る技術を応用しています。
空洞が多い構造(体積の約90%以上が空気)で、芯材の中で特に通気性が優れた素材です。
2. オープンコイル(ボンネルコイル・高密度連続スプリング®)

オープンコイル
通気性レベル:★★★★☆(良好)
ボンネルコイルと高密度連続スプリング®は「オープンコイル」と呼ばれ、空洞が多い構造をしています。
| ボンネルコイル | 高密度連続スプリング® |
|---|---|
![]() |
![]() |
| 日本では廉価モデルが多く、寝心地や耐久性はあまりよくない傾向 | 耐久性が高く、高品質な傾向(権利の関係でフランスベッド製のみ) |
なお、両者は見た目が似ていますが、製法が全く異なります。(詳しくはこちらでご紹介)
3. ポケットコイル

ポケットコイル
通気性レベル:★★★☆☆(まぁまぁ)
ポケットコイルは、バネをひとつずつ不織布(ポケット)で包んで繋げた構造です。
コイルが独立しているため、振動が伝わりにくく、二人で寝るのにもおすすめです。また、海外ブランドでは「日本人が好きな寝心地」と評価されることもあります。
4. フォーム(ウレタンフォーム・ラテックス)

フォーム
通気性レベル:★★☆☆☆(蒸れやすい)
ウレタンフォームは石油由来の原料、ラテックスは天然のゴムの木の樹液を使って発泡して作られた素材です。両方とも、空洞が少ない構造のため、他の芯材に比べて通気性は大きく劣ります。
ただし、商品によっては通気性を高める製法・構造をしている場合もあるので、個別の仕様をよく確認しましょう。
・
・
・
マットレスを「蒸れにくくする機能と素材」

マットレスによっては「蒸れにくくする機能と素材」が使われている場合があります。蒸れが気になる人は、購入検討時にチェックすると良いでしょう。
| 機能 | 代表的な素材 |
|---|---|
| 冷却 | ジェル粒子、ポリエチレン繊維、鉱物(銅・石墨)など |
| 調湿(湿度調節) | 羊毛、テンセル™(リヨセル)、炭 など |
| 調温(温度調節) | PCMマイクロカプセル |
| 通気補助 | ベンチレーター、メッシュ生地、ゾーニングホール |
1. 冷却素材
| ジェル粒子 | ポリエチレン繊維 | 鉱物(銅・石墨など) |
|---|---|---|
![]() |
![]() |
![]() |
冷却(冷感)とは、寝た時にひんやりした感触が得られる素材です。物体の熱を奪いやすい(熱伝導率が高い)ことが特徴です。
2. 調湿素材
| 羊毛 | テンセル™(リヨセル) | 炭 |
|---|---|---|
![]() |
![]() |
![]() |
マットレスの湿度(湿気)を調節してくれる素材です。基本的に天然由来の調湿性を生かし、快適な湿度を保つ性能が特徴です。
3. 調温素材

温度を調節できる素材の代表は「PCMマイクロカプセル」です。※上の画像の商品はフレアベルサーモフェーズ
PCMマイクロカプセルは周囲が設計温度より高い場合は余分な熱を吸収し、設計温度よりも低い場合は蓄えた熱を放出する性能を持っています。
なお、PCMマイクロカプセルの設定温度はおおむね「32±1℃くらい」です。
4. 通気補助
| ベンチレーター(通気孔) | メッシュ生地 | ゾーニングホール |
|---|---|---|
![]() |
![]() |
![]() |
主にマットレスの側面への空気を流しやすくする工夫です。
なお、ゾーニングホールによる通気補助は、ウレタンマットレスのゾーニング(圧力軽減のための穴やスリット)の副産物です。
マットレスは「硬い方が蒸れにくい」

マットレスは、硬さによって蒸れの感じ方も変わります。
硬いマットレスの方が体の沈み込みが浅く、強いフィット感がないことで、蒸れを感じにくいです。
よって、蒸れにくいマットレスが良い人は、どちらかと言えば硬めのマットレスを選ぶと失敗は少ないでしょう。
・
・
・
蒸れにくい!通気性抜群のおすすめマットレス 4つ
1. エアウィーヴ「ベッドマットレスS03」

通気構造の代名詞!エアウィーヴで選ぶならコレ
ファイバーならではの高い通気性を得られるエアウィーヴのスタンダードモデル。表と裏で寝心地が異なるエアファイバー®を搭載しています。
エアファイバー®は3分割になっているので、体の部位ごとに寝心地を調節できることが特徴。分割タイプですが、芯材の上にパッドが搭載されているので、寝心地・耐久面の心配も少ないです。
ファイバーマットレスの基本とも言えるスタンダードな寝心地なので、初心者の人にもおすすめできます。
| サイズ | シングル~ダブル |
|---|---|
| 芯材 | ファイバー |
| 通気構造 | ファイバー |
| 価格 (Sサイズ) |
198,000円 |
2. フランスベッド×インテリアオフィスワン「最高に硬いマットレス(IFM-002)」
耐久性抜群!硬い寝心地が好きならコレ
フランスベッドとベッド専門店ネルコなどを運営するインテリアオフィスワンが「普通の硬さじゃ満足できない人」に向けて共同開発した超硬めマットレス。
単に硬いだけでなく、詰め物とクッションによる柔・硬・軟のバランスが絶妙で多くの人に受け入れられやすい寝心地です。
外周に2列の通気孔が設けられ、高密度連続スプリング®のオープンコイル構造と相まって通気性が抜群。さらに両面仕様で抗菌防臭・防ダニと満足感が高い仕様も魅力です。
| サイズ | シングル~ダブル |
|---|---|
| 芯材 | 高密度連続スプリング® |
| 通気構造 | オープンコイル構造、通気孔 |
| 価格 (Sサイズ) |
44,990円 |
3. 源ベッド「日本製ポケットコイルマットレス 夜香ハイグレード2」
コスパで選ぶならコレ
広島県のベッドメーカー「源ベッド」のオリジナルマットレス。最高クラスの硬鋼線を使用したポケットコイルで、バネから国内の自社工場で作り上げるという徹底ぶりです。
さらに、詰め物に「防ダニ・抗菌防臭わた」、端が落ち込みにくい「エッジハード」、裏面でも寝られる「両面仕様」という隙がないハイスペックにもかかわらず3万円台から買えるのは驚きです。
硬さがソフト・レギュラー・ハードの3種類から選べます。レギュラーで「やや硬め」くらいの寝心地です。反発力が強いスプリングを使用しているので、沈み込みは少なく、すべての硬さにおいて蒸れは気にならない寝心地に感じました。
| サイズ | セミシングル~クイーン ※ロングサイズあり |
|---|---|
| 芯材 | ポケットコイル |
| 通気構造 | メッシュ生地 |
| 価格 (Sサイズ) |
35,990円 |
4. 日本ベッド「シルキーポケット」

バネに直接寝られる高品質
日本ベッドはコイルの仕立ての良さに評判があります。このシルキーポケットは日本ベッドの基幹ブランド。とろけるような寝心地で「バネに直接寝られるマットレス」というコンセプトで生まれました。
日本のもの作りの精神が具現化されたマットレスで、睡眠の質にこだわりたい人には間違いなくおすすめの逸品です。羊毛入りで蒸れにくく、硬さは3段階から選べ、真ん中のレギュラーでもしっかりした硬さがあります。
| サイズ | シングル~キング |
|---|---|
| クッション材 | ポケットコイル |
| 通気構造 | 羊毛、ベンチレーター |
| 価格 (Sサイズ) |
187,000円 |
・
・
・
ベッドフレームは「すのこベッド」がおすすめ
蒸れを気にする人は、ベッドフレームの通気性もチェックしましょう。なお、通気性が高いベッドフレームの種類といえば「すのこベッド」です。

すのこベッド(レッグタイプ)
すのこベッドとは床板がすのこ仕様になっているベッドフレームのことで、特に脚付きタイプ(レッグタイプ)のすのこベッドは床板下に空洞があることで通気性が高く、蒸れにくいです。
さらに、すのこに使われることが多い「桐」や「ひのき」などの天然木は自然の調湿性能が備わっています。
・
・
・
まとめ

以上、通気性が高いマットレスの選び方をご紹介しました。
「睡眠時はコップ1杯の汗をかく」と言われることも多く、蒸れやすい状態です。
特に汗をかきやすかったり、暑がりな人はマットレス自体の通気構造(通気性の高さ)にも注目してみましょう。
私の個人的な感覚としては「ポケットコイルマットレス(まぁまぁの通気性)ではほとんど蒸れにストレスを感じないけど、ウレタンマットレスになると商品によってはストレスを感じる」と思っています。
よって、基本的にはポケットコイル以上(高密度連続スプリング®・ボンネルコイル・ファイバー)の通気性があればあまり蒸れを感じにくいと思います。
ただし、詰め物の量が多かったりすると、蒸れやすくなったりするので注意が必要です。
よって、最も蒸れにくいマットレスを探している人はファイバーマットレス、特にエアウィーヴ03などの詰め物が少なく、芯材がファイバータイプの商品がおすすめです。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。




















