総檜すのこベッド

国産檜(ひのき)でこの価格は安い

この記事では、ネルコンシェルジュ nerucoの「国産総檜(ひのき)すのこベッド」をレビューします。

この記事を書いた人

椚大輔椚 大輔(くぬぎ だいすけ)
ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、レビューしたベッド&マットレスは100商品を超える。2020年に株式会社悠デザインを設立し、ベッド関連に特化したサービスを展開。ベッド・マットレスの専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。

> プロフィールはこちら

レビュー方法について

実物を体験したものではなく、仕様・デザイン・価格などのスペックをもとにレビューしています。筆者はベッドメーカーに勤めていた経験があり、販売ページ上の情報(素材や構造)で、ある程度の使用感がわかります。よって、この記事は「ベッド業界歴10年以上の経験をもとに読み解いた商品レビュー」とお考えください。

※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益をサイトの運営費に充てています

このベッドの基本情報

総檜すのこベッド

メーカー neruco(インテリアオフィスワン)
タイプ すのこベッド
サイズ セミシングル~ダブル
主な素材 天然木ひのき材(日本)
ヘッドボード なし
価格帯
(Sサイズ)
27,990円
こんな人におすすめ 自然な風合いが好き、木のぬくもりを感じたい、シンプルなデザインが好き

このベッドを見てみる

【このベッドの総評】国産ひのきを使ってコスパ抜群

椚大輔椚大輔

国産の檜(ひのき)を全面に使った仕様にも関わらず、価格が2万円台という抜群のコストパフォーマンスが魅力です。

さらに無塗装なので、ひのき本来の木のぬくもりや香りを感じやすいこともメリットですね。

シンプルなデザインなので、どんな部屋にも違和感なく合わせやすいと思いますよ。

このベッドの特長・メリット

1. 国産ひのき材を使用

檜(ひのき)

このベッドは国産の檜(ひのき)材を使用して作られています。

檜は耐久性が強く、建築材としてはお寺などを作るのに昔から用いられています。伐採してから200年間は強度が強くなり、その後1,000年くらいかけて伐採時の強度に戻ると言われています。

また、ひのきは良い匂いを発するので気分を落ち着かせる効果や消臭や防ダニ効果も期待できます。

その他のすのこベッドの木材の特徴については「すのこベッドの材質について」で詳しくご紹介しています。

2. 耐荷重「350kg」の頑丈設計

耐荷重テスト

静止耐荷重約700kgの試験にもクリアしている頑丈設計です。

念のため耐荷重としては半分の350kgと表示していますが、とてもしっかりとした作りなので、安心して体を預けられるでしょう。

3. 高さ調節が可能(4段階)

4段階の高さ調節

継脚(つぎあし)仕様なので、4段階の高さ調節が可能です。利用シーンによって高さを調節できることは便利ですね。

4. 面取り加工

面取り加工

すのこやフレームの角がしっかりと面取りされているやさしいデザインをしています。角が鋭くないことで、布団やシーツのカバーが引っかかって糸がほつれたりすることを防ぎます。

丸みがあるデザインは体がぶつかったときなどを考えると安心です。無添加・無着色のため、小さなお子様用のベッドとしてもおすすめです。

5. タイプが選べる(ステージ・棚付き)

nerucoの国産檜ベッドシリーズは以下のとおり3モデルあります。

脚付きタイプ(本商品) ステージタイプ 棚付きタイプ
脚付きタイプ(本商品) ステージタイプ 棚付きタイプ

ステータイプは、一回り小さいマットレスを置くことで、余白があるフレームデザイン(ステージレイアウト)になることが特徴です。

ステージタイプ(ステージレイアウト)
ステージタイプ(ステージレイアウト)

棚付きタイプは、脚付きタイプ(本商品)をベースに、ヘッドボードが付いたタイプです。

 

棚付きタイプ
棚付きタイプ

2段の棚とコンセント、タブレットスタンドが付いた機能性が高い仕様が特徴です。

それぞれ、お好みで選びましょう。

ステージタイプはこちら

棚(ヘッドボード)付きタイプはこちら

このベッドのデメリットと注意点

1. シングルサイズが少し幅が狭い

かなり細かいところですが、シングルサイズのベッドフレームの横幅が96.2cmとほんの少し短めです。一般的なシングルサイズのマットレスは97cmが多いため、マットレスがほんの少しだけはみ出してしまいます(使用上は問題ありません)。

2. 海外製造

デメリットというわけではありませんが、生産は海外工場(ベトナム)で行っています。

国産ひのき材を使っていますが、国産ベッドというわけではありません。国産品にこだわりのある人はご注意ください。

このベッドの評価(7つの項目)

評価について

当サイトではおすすめ商品を決めるために、独自の基準で各項目を評価し、点数付けをしています。>>>点数の付け方について

▼ このベッドの評価
総合評価 3.57
価格 3.79
機能性 2.0
デザイン性 1.0
耐久性 5.0
通気性 5.0
素材の質 5.0
組み立ての簡単さ 3.5

※目安は「3.50」以上が高評価です

1. 価格

  • 評価は「3.79」※価格評価のみ小数点第二位まで

シングルサイズ27,990円は、すのこベッドでは比較的安めの価格帯です。素材(国産ひのき材)を考えるとコストパフォーマンスは高いと思います。

2. 機能性

  • 評価は「2.0」

ヘッドボードやコンセントなどの機能性はありませんが、脚を取り外すことによって、4段階の高さ調節が可能です。

3. デザイン性

  • 評価は「1.0」

際立ったデザイン性の高さはなく、脚などもどっしりとしているので、スタイリッシュ・おしゃれといった雰囲気とは言えないでしょう。

とはいえ、シンプルな形なので、主張が少なく、部屋に馴染みやすいという点はメリットです。

4. 耐久性

  • 評価は「5.0」

700kgの耐荷重試験をクリアしています。(表記上は余裕を持って半分の350kg)

数あるすのこベッドの中でも特に耐久性が高い仕様です。

5. 通気性

    • 評価は「5.0」

    ひのきが持つ「天然の調湿性」によって、睡眠時の湿気を自然と調整してくれます。また、床との距離も開いているので、蒸れにくいベッドフレームと言えます。

    6. 素材の質

    • 評価は「5.0」

    ひのき材は、高級天然木として位置づけられる素材です。このベッドをすべてひのき材(高級天然木)で作られているので、素材の質としては高いと言えます。

    7. 組み立ての簡単さ

    • 評価は「3.5」

    公式サイトによると組み立て時間は「大人2人40分」とのことです。

    すのこ板のひとつひとつを組み立てる必要があり、パーツが多めですが、構造自体はシンプルなので、組み立ての難易度としてはそこまで高くないと思います。

    選べるマットレスは「なし」

    本商品にセットできるマットレスはありません。

    ヘッドボードがなく(ヘッドボードがある商品はヘッドボードの高さによって制限がある場合があります)、耐久性も不足はないので、好きなマットレスを選んでよいでしょう。

    なお、同じnerucoで揃えるなら、代表的なマットレスは以下の3つです。

    nerucoの代表マットレス シングルサイズの価格
    Zマットレス(厚さ15cm) 10,490円
    バリューマットレス(厚さ20cm) 12,990円
    ふわふかマットレス(厚さ25cm) 19,900円

    なお、当サイトではすべて体験しました

    Zマットレス バリューマットレス ふわふかマットレス
    Zマットレス バリューポケットコイルの寝心地 ふんわりした寝心地

    1番のおすすめは「バリューマットレス(バリューポケットコイルマットレス)」です。

    バリューマットレスといえば、nerucoで最も売れているロングセラーのマットレスです。この価格ではなかなか味わえない豊かなクッション性があり、当サイトとしては1万円台クラスで最もおすすめできるマットレスと評価しています。

    バリューポケットコイルの寝心地
    バリューマットレス(最もおすすめ)

    次のおすすめは「ふわふかマットレス」です。高級ホテルのようなふんわりふかふかな寝心地を実現するために、コイルの上下で巻きの間隔を変える特殊なスプリングを採用しました。

    ふわふかスプリング(バネの巻き方を変えて、上がソフト・下がハードに作られている)
    ふわふかスプリング(バネの巻き方を変えて、上がソフト・下がハードに作られている)

    ふんわりしつつ、スプリングの弾力もあるので、バリューマットレスよりもリッチな寝心地を感じられました。

    残りのZマットレスは価格訴求モデルで、寝心地はあまり良くありませんが、約1万円で買える超格安モデルとしては合格点だと思います。

    Zマットレスの内部構造
    Zマットレスの構造(詰め物はかなり少なく、バネ当たりを感じやすい)

    しかし+3,000円(Sサイズ)でバリューポケットコイルが買えるので、積極的にはおすすめしません。(バリューの方が寝心地が断然よいです)

    椚大輔椚大輔

    他のメーカーでも検討可能なら、以下の記事で価格帯別のおすすめマットレスをまとめているのでご参考くださいね。

    似ているすのこベッドとの比較

    商品 総檜すのこベッド Banon
    画像 総檜すのこベッド ネルコ「Banon」
    ショップ neruco
    サイズ S~D SS~K
    ※ショート、ロングあり
    主な素材 ひのき(国産) パイン(海外産)
    耐荷重 350kg
    高さ調節 3段階 4段階
    組み立て時間 約40分 約15分
    価格帯
    (Sサイズ)
    27,990円 16,990円
    リンク 公式サイト 公式サイト
    椚大輔椚大輔

    比較商品のBanonはnerucoの中で特に人気が高いすのこベッドです。その特徴を一言でまとめると「安いのに頑丈」です。1万円台でしっかりしたベッドが欲しい人には特におすすめです。

    一方、素材に関しては、本商品(総檜ベッド)の方が優れているでしょう。また、無塗装のため、ひのきならではの自然な香りを楽しめることもメリットです。

    まとめ

    いかがでしたか。

    ネルコンシェルジュ nerucoの「国産総檜(ひのき)すのこベッド」をご紹介しました。

    高級木材の国産ひのき材を贅沢に使いつつも、価格が2万円台から買えるコストパフォーマンスが素晴らしいベッドです。

    無塗装なので、ひのき本来の質感や香りなどが楽しめて、自然な雰囲気が好きな人に特にぴったりです。

    高さ調節も可能なので、ライフスタイルに合わせて調節しやすいのも良いですね。

    たとえば、お子様が小さいころには2台を連結してロースタイルで使い、成長したら脚を付けて別々の部屋で使うといった利用方法もあります。

    最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

    このベッドを見てみる

    椚大輔椚大輔

    マットレスのおすすめ選び方を知りたい人は、以下の記事もご参考くださいね。