木製ベッドフレームの選び方&おすすめ商品
この記事では木製ベッドフレームの選び方とおすすめ商品をご紹介します。
ベッドフレームは木で作られていることが多いですが、ひとことで「木製」と言っても様々な種類があるのをご存じでしょうか。
「なんとなく木のベッドフレームが欲しい」
と思っている方も、ベッドに使用する木の特徴を知り、ベッド選びをすることで失敗が少なくなるでしょう。
この記事の前半で、木製ベッド選びのコツをお伝えし、後半でおすすめ商品をご紹介しています。
「早くおすすめ商品が知りたい」という人は、下のボタンを押すとその場所へジャンプするのでご参考くださいね。
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目次
ベッドフレームとは
一般的にベッドとはマットレスとベッドフレームを合わせた家具のことを言います。そして、ベッドフレームとはマットレスを乗せるための台です。
ベッドフレームを使わずにマットレスを床に直置きしてしまうと湿気が下に溜まり、カビが発生する危険もあります。
そして、そもそもマットレスはベッドフレームの上に乗せる前提として作られているので、ベッドフレームは揃えましょう。
木製ベッド素材の種類と特徴
木製ベッドで使われる木には、天然木(無垢・突板)とプリント紙(フェイクウッド)があります。以下で詳しくご紹介します。
プリント紙化粧繊維板(フェイクウッド)
プリント化粧繊維板とは、MDF(繊維板)や合板にプリント紙を貼った素材のこと。
最近では豊かな木目を表現したプリント紙などもあり、一目でプリントとわからない素材もあります。しかし、やはり質感は天然木に劣ります。
収納付きベッドなどの機能性が豊富なベッドフレームに採用されることが多く(複雑なパーツを天然木で作るのは効率が悪いため)、安価なこともメリットです。
突板(天然木)
突板(ツキイタ)とは本物の木を薄くスライスした素材のこと。合板やMDFに突板を貼ってベッドフレームを作ります。(プリント化粧繊維板と似た作り方です)
天然木の風合いを味わえつつ、比較的安価な点がメリット。さらに形状安定性が優れているので、反りや割れの心配も少ないです。
デメリットは突板を貫通するほどの傷を負った場合、修復が困難なことです。
無垢材(天然木)
無垢(ムク)材とは木そのものを切り取った素材のこと。
無垢材で作られたベッドは基本的に無塗装か薄い塗装を施し、木の呼吸を妨げず、年月が経つ連れてに色味が変わっていきます(経年変化と言います)。
使い込んでいくうちに様々な表情が出て、愛着がわきやすいでしょう。価格は高めですが、質感を重視する人におすすめです。
デメリットは高価格で、重量が重い傾向があることです。
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天然木の種類と特徴
以下で代表的な木材の種類・特徴をご紹介します。
ウォールナット
世界三大銘木のひとつで、高級家具に使われることが多い木材です。濃く彩度が低い茶色で、経年変化は色が明るくなっていきます。耐久性が高く、頑丈で、重厚な雰囲気が魅力。落ち着きがある雰囲気のため、ベッドフレームに使われることが多いです。
オーク(ナラ)
硬さと重さがあり、耐久性が優れている木材。明るい茶色(うすめ)で、経年変化は色が濃くなります。日本産は「ナラ」、北米産は「オーク」と呼ばれ、家具では主に北米産のオーク材を使用します。ダイニングテーブルによく使われます。
アメリカンチェリー
すべすべした肌触りの良さが魅力の木材。水に強く耐久性が優れています。やや赤みがある明るい茶色をしていて、経年変化では色が濃くこげ茶色になっていきます。
バーチ
光沢がある美しい表情が魅力の木材。やさしく上品な雰囲気です。明るい茶色~白色をしていて、経年変化はそこまでありません。
パイン
白~黄色の色合いで節が多く、カントリー調の家具に使われることが多い木材。柔らかいので加工に適していますが、傷つきやすい点がデメリット。強度はやや弱めです。経年変化は色が濃くなっていきます。
ひのき
耐久性が強く、建築材としてはお寺などを作るのに昔から用いられています。伐採してから200年間は強度が強くなり、その後1,000年くらいかけて伐採時の強度に戻ると言われています。虫や菌の耐性にも強いです。良い匂いを発するので気分を落ち着かせる効果や消臭や防ダニ効果も期待できます。経年変化は少しずつ飴色になります。
ホワイトアッシュ
色が白く、木目が粗い木材。重さ・硬さがあり、衝撃に強いことが特徴です。色が白いので塗装にも向いています。経年変化は黄色味を帯びた濃い褐色になります。
タモ
強さとしなやかさがあり、折れにくく家具にとっては優良な木材として有名です。明るい茶色をしていて、経年変化は黄色味を帯びた濃い褐色になります。
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ベッドフレームの種類と選び方
ベッドフレームはたくさんの種類がありますが、その中でも自分のライフスタイルに合ったデザインを選びたいところ。
まずは「収納付きタイプ」か「収納なしタイプ」のどちらかをご検討いただくのがおすすめです。
収納付きタイプ
荷物が多い人向き
引出しや床板下に収納が付いたベッドフレーム。荷物が多く、部屋の収納スペースが少ない人におすすめです。引き出しの量や収納容量の違いで収納付きベッドは大きく3つに分かれます。用途によって選びましょう。
なお、収納付きベッドはプリント化粧繊維板で作られていることがほとんどです。
1. 引き出し収納付きベッド
使い勝手が良い定番デザイン
2~3杯の引き出し収納が付いたベッド。低価格ベッドでは人気の定番デザインです。腰かけやすい高さで適度な機能性があり使いやすいですが、激安商品は耐久性が低いことも多いので注意が必要。
特徴 |
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2. チェストベッド(大型収納)
大量の荷物を整理しやすい
引出しが4~6杯に加え、床板下に長物収納スペースがある大容量の収納ベッド。収納スペースが細かく分かれているので整理整頓しやすいです。なお「チェスト」はタンスという意味です。
特徴 |
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3. 跳ね上げ式ベッド
省スペースながら大容量
床板を跳ね上げて広大な収納スペースを活用するベッド。収納スペースに仕切りがないため、大きい荷物を置きやすいことがメリット。一方、他の収納ベッドに比べて荷物が取り出しにくいので、普段よく使わない荷物(例えば季節もの)を収納することに向いています。引き出しではないので、狭い部屋にも置きやすいです。価格は最も高価なタイプです。
特徴 |
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収納なしタイプ
デザイン性を重視する人におすすめ
引き出しなどの収納機能がないベッドフレーム。機能性が少ない分、生活感が抑えられ、おしゃれに感じやすいです。代表的な収納なし木製ベッドをご紹介します。
1. ローベッド(フロアベッド)
部屋が広く見える
高さが低いベッド。天井までの空間が広がるため、部屋に開放感が生まれます。生活感が薄いので、デザイン性が際立ちます。低価格商品も多く、手軽におしゃれな部屋にしたい人におすすめです。
特徴 |
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2. すのこベッド
通気性が良い
床板がすのこ状になっているベッド。通気性を良くするために床板下の空間がオープンになっています。湿気が溜まりやすい敷き布団で使える商品も多く、高温多湿の日本に向いています。シンプルな見た目で、商品数も多く、様々なモデルから選ぶことができます。
特徴 |
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その他、ベッドフレームの種類は細かく分けると20種類ほどあります。詳しくは以下の記事をご参考ください。
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木製ベッドのメンテナンス方法
基本的にベッドはテーブルなどと違って汚れにくく、頻繁にメンテナンスをしなくても良いですが、もし汚れが気になったときのために、お手入れ方法をご紹介します。
なお、木製ベッドの場合、塗装方法によってお手入れ方法が異なります。
無塗装・オイル塗装のお手入れ
無塗装とは木の表面に塗装を施していないことを言います。ひのきやパイン材を使ったベッドに多いです。
オイル塗装とは木の内部へ浸透する塗装です。木目がハッキリと浮かび上がり、木の表情が出ることが特徴です。高級木材を使った高級なベッドに多いです。
無塗装・オイル塗装とも、表面に保護膜を作らないという点で似た仕上げと言えます。
木の呼吸を妨げないため、木が持つ自然な色味の変化(経年変化)が楽しめます。一方、デメリットは湿気や温度によって、収縮(や膨張)をし、反りや割れが発生する可能性があることです。
半年に1回程度、サンドペーパーとオイルなどを使って、汚れを取って保護してあげることがおすすめです。
ウレタン塗装・メラミン塗装等のお手入れ
ウレタン塗装・メラミン塗装などは木の表面に保護膜を作る塗装です。比較的安価なベッドに多いです。
膜があることで、傷や汚れが付きづらい点がメリットです。一方、木の呼吸を妨げるので木の自然な経年変化はありません。また、ウレタン塗装は紫外線によって、黄色く変色します(経年劣化)。
お手入れはオイルなどがそもそも浸み込まないので、タオルで乾拭きします。傷や汚れが付きづらいのでメンテナンスは簡単です。
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迷ったらコレ!おすすめ木製ベッドフレーム 8選
数ある商品の中で、特におすすめの木製ベッドをご紹介します。
1. カーサヒルズ「ZENローベッド」
ローベッドのパイオニア
「ローベッドというジャンルを作った」と言われるパイオニア的な商品。直線的なスタイリッシュなデザインが特長で、モダンなインテリアとの相性が抜群です。床板は隙間があるため通気性が良く、敷き布団も使えます。天然木を使用しているのに価格もリーズナブル。完成度が高い逸品です。
主な素材 | ウォルーナットカラー:ウォールナット突板 その他のカラー:アッシュ突板 |
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サイズ | セミダブル~キング |
価格帯 | 約6万円台~ |
2. ネルコ「北欧風シンプルすのこベッド Banon」
安心の頑丈設計
ベッド専門ショップ「ネルコ」のオリジナルすのこベッド。シンプルな定番デザインですが、ベッドフレームに極太の板を補強し、強靭な耐久性があるベッドです。きしみや揺れの心配がなく、安心して眠ることができます。コストパフォーマンスに優れたおすすめの逸品です。
素材 | パイン(無垢材) |
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サイズ | セミシングル~ダブル (ショート丈あり) |
価格帯 | 1万円台~ |
3. 源ベッド「国産ひのきすのこベッド tcb233/533」
国産ひのき、なのに安い
国産ベッドメーカー「チヨダコーポレーション」のすのこベッド。国産ひのき材を贅沢に使用し、且つ安心の国内生産品にもかかわらず3万円台で買えるコストパフォーマンスの良さが魅力の商品です。
ヘッドボードも棚とコンセントがついていて使い勝手がよく、長く快適に使えるでしょう。従来モデルがtcb233で、コンパクト梱包にして配送を早めた新モデルがtcb533です。※仕様・デザインが若干異なります
- tcb233:組み立てがシンプルだが、配送まで2週間ほど
- tcb533:お届けが早い(3~4日)が、組み立てがやや複雑
素材 | 国産ひのき(無垢材) |
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サイズ | シングル~ダブル |
価格帯 | 3万円台~ |
4. ネルコ「ステージベッド STACEY」
オール天然木なのに格安
天然木を贅沢に使用しているのに2万円台で買えるコストパフォーマンスが優れたローベッド。使われている桐材は湿度調節機能が優れていてカビにくいです。セミシングルサイズからキングサイズまで選べるサイズバリエーションの豊富さも魅力。企画は日本で生産は中国のため、価格が抑えられています。
主な素材 | ブラウン:天然木ウォルナット突板 ナチュラル:天然木タモ突板 |
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サイズ | セミシングル~キング |
価格 | 2万円台~ |
5. ベルメゾン「10分で組み立てられるタモ材のすのこベッド」
組立が苦手な人におすすめ
10分で組み立てられるシンプルな構造が特長のすのこベッド。パーツが少なく組立がとても簡単です。ギリギリ1万円台で買える低価格なのに、タモ材を使用した高級感があるつくりも魅力。
素材 | タモ |
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サイズ | シングル |
価格帯 | 19,900円 |
6. RASIK(ラシク)「棚付きスリムヘッドチェストベッド」
国産チェストで最高レベルのコスパ
豊富な引出しと長物収納スペースがある大容量収納チェストベッド。荷物が多い人におすすめです。国内の老舗ベッド工場で製造され、細かなディテールまで丁寧に作られています。
国産×組立設置付きで5万円台から買えるチェストベッドは他にはなかなか見つけられません。さらに薄型タイプのヘッドボードには棚・コンセントが付き使い勝手も良好。チェストベッドで悩んでいる人はまずはこの商品をご検討いただきたいです。
主な素材 | プリント化粧板 |
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サイズ | セミシングル~セミダブル |
価格 | 5万円台~ |
7. ヴェール[ナチュラル](日本製)
上品でやさしい
ヘッドボードが天然木バーチ無垢材で作られたベッド。光沢がある美しい木肌が特長のバーチは、肌触りが良く、傷や水にも強いこともメリット。明るく上品な色合いのため、薄めの床との相性が良いでしょう。サイドフレームとフットボードの一部を突板にすることで、無垢材を使ったベッドとしては低価格を実現できました。継脚仕様なので、3段階の高さ調節が可能です。
主な素材 | 天然木バーチ(無垢材) |
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サイズ | シングル~キング ※ロングサイズあり |
価格 | 139,800円~ |
8. ビーナスベッド「コルツ(日本製)」
一生もののベッド
天然木の無垢材を使って作られた贅沢なベッド。カラーバリエーションは素材が異なる3色で、濃い順にウォールナット・オーク・ブラックチェリーがあります。オイル塗装によって仕上げられているので、木が持つ自然な「経年変化」が楽しめ、人と一緒に年を重ねていく風合いが魅力。まさに一生もののベッドとしてふさわしいです。価格は高めですが、高い満足感を得られる逸品。
主な素材 | 天然木ウォールナット/オーク/ブラックチェリー(無垢材) |
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サイズ | シングル~キング ※ロングサイズあり |
価格 | 249,800円~ |
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失敗しない!マットレスの選び方
寝心地はほとんどマットレスで決まると言っても過言ではありません。
できるだけ体と予算に合ったマットレスを選びたいところ。
そこで当サイトでは有名マットレスメーカーへの取材・調査を行い、マットレス選びの決定版の記事を作りました。本当におすすめのマットレスを選びたい人は以下の記事をご参考ください。
【厳選】木製ベッドのおすすめショップ 2選
最後に、魅力的な木製ベッドが売っているベッド販売店をご紹介します。
1. 源ベッド
参照:源ベッド
国産ベッドが安い
源(みなもと)ベッドは、1965年創業の老舗の日本ベッドメーカー株式会社チヨダコーポレーションが運営するメーカー直営のベッド専門ショップです。
純国産のメーカーとしてはトップクラスにコストパフォーマンスが良いことが特長。特にポケットコイルマットレスは抜群です。
ベッドフレームは檜(ひのき)などの天然木を使用したすのこベッドが豊富で、ナチュラルな雰囲気が好きな人におすすめです。
2. ビーナスベッド
参照:ビーナスベッド
高級木材のベッドならココ
ビーナスベッドは創業50年の岡山県にあるベッド専門店です。ウォールナットやビーチ材等の高級木材を使用したベッドフレームと高品質なポケットコイルマットレスが魅力。組立設置が無料サービスとなっていることも評価が高いポイントです。有名海外ブランドの取り扱いもあり、特にサータのマットレスが豊富にあります。
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いかがでしたでしょうか。
木製ベッドの選び方やおすすめ商品・ショップをご紹介させていただきました。
木のぬくもりを感じたいなら、やはり天然木が良いでしょう。
無垢材(特にウォールナットなどの高級木材)は一生ものベッドとしてはふさわしく、価格が高くメンテナンスもやや大変ですが、長く大切に使う人になら間違いなくおすすめです。
突板なら天然木の質感を味わえつつ、メンテナンスが楽でさらに価格が安いです。手軽に木のぬくもりを感じたい人におすすめの素材と言えます。
一方、木の質感を重要視しない人ならプリント化粧繊維板でも良いと思います。最近のプリント紙は本物の木っぽい立体的な柄をしたものもあり、手軽に高級感を得られます。また、なんといっても価格が安いことが魅力です。
自分の大切にしたいポイントを考えて、ご検討いただければと思います。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。