エコサ「エッセンシャル・マットレス」徹底解説(体験レビュー付き)

エコサの低価格マットレス(お試し付き)

この記事ではオーストラリア発のマットレスブランド「エコサ」のエッセンシャル・マットレスについてご紹介します。

なお、今回はメーカーさんから体験レビュー用に商品をご提供いただきました。> PRポリシーについて

実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ご参考いただけますと幸いです。

商品名変更のお知らせ

エッセンシャル・マットレスは「キッズ エッセンシャル・マットレス」に名称が変わりました。基本的に仕様は変わらず、キッズ向けにターゲットが変わっただけです。

こんな環境で作っています

体験・検証用の撮影スタジオ当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。

この記事を書いた人

管理人の椚大輔椚 大輔(くぬぎ だいすけ)
ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、レビューしたベッド&マットレスは100商品を超える。2020年に株式会社悠デザインを設立し、ベッド関連に特化したサービスを展開。ベッド・マットレスの専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。

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このマットレスの基本情報

エコサ「エッセンシャル・マットレス」

エッセンシャル・マットレスのサイズや価格等の情報は以下の通りです。

メーカーエコサ
サイズシングル~ダブル
クッション材ポケットコイル
硬さ硬め
価格(Sサイズ)24,000円
保証期間15年

公式サイトで見る

メーカーの「エコサ」とは?

エコサ

エコサはオーストラリア発のマットレスメーカーです。

人間工学に基づいた設計のウレタンマットレス(エコサ・マットレス)を中心に、ポケットコイルマットレスやラテックスマットレス、ピロー等も取り扱っています。

2015年に創業後、2016年に香港・ニュージーランド、2017年にアメリカ、2019年にカナダに進出し、2021年に日本に上陸しました。

オンライン限定での販売ですが、マットレスは100日間のお試し期間15年保証が付いているので、安心して購入できます。

ちなみに、オーストラリア発のウレタンマットレスメーカーといえば日本では、コアラマットレスが有名ですね。

コアラマットレスは日本に2017年に上陸しましたが、創業時期はエコサと同じ2015年です。

エコサのマットレスシリーズ(3つ)

エコサが展開しているマットレスシリーズは以下の3つです。

メーカー①エッセンシャル・マットレス②NEWエコサ・マットレス③ファーム
画像エッセンシャル・マットレスエコサ・マットレスファーム
価格30,000円~69,900円~60,000円~
サイズS~DS~QS~D
厚さ12cm26cm25cm
芯材ポケットコイルウレタンフォームラテックス&ポケットコイル
硬さ硬め4種類の調節硬め
防水××
洗えるカバー××
お試し期間100日(無料)
保証15年
リンク公式HP公式HP公式HP

メーカーとしては②のエコサ・マットレスが基幹モデルという位置づけです。(実際に売れ筋はエコサ・マットレスです)

エコサ・マットレス
基幹モデルの「エコサ・マットレス」(3段階の硬さ調節可能なウレタンマットレス)

レビューは以下にご用意しているのでよろしければご参考くださいね。

この記事ではエコサの中で最も低価格なエントリーモデル「エッセンシャル・マットレス」をご紹介します。

【まず結論】エッセンシャル・マットレスの評価は?

エッセンシャル・マットレス

当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。

  • 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
  • 寝返りのしやすさは?
  • 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
  • クッション材の品質はどうか?
  • 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
  • 底付きや圧迫感がないか?
  • 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)

体験を通じエッセンシャル・マットレスを以下のように評価させていただきました。

▼ エッセンシャル・マットレスの評価
総合評価3.56
仰向き寝2.5
横向き寝3.0
端の沈み込み3.0
通気性3.5
寝返り2.0
底付きのなさ3.0
素材の品質3.0
耐久性3.0
衛生面3.0
取り扱いやすさ4.0
価格3.88

※目安は「3.50」以上が高評価です

>>>点数の付け方について

【総評】「2万円台×お試し付き」はかなり貴重 ※ゾーニングは少し懸念

エッセンシャル・マットレス

エッセンシャル・マットレスは「薄型ポケットコイルマットレス」です。

しかも、エッジサポート・マルチゾーニング・テンセルカバーというしっかりした仕様で2万円台で買えるコストパフォーマンスの高さが特徴。

ただし、「マルチゾーニング」はやや懸念点だと感じました。

ゾーニングとは「マットレスの硬さを場所によって変える仕様」のことですが、エッセンシャル・マットレスのゾーニングは少し珍しい仕様をしていて、結果的に寝返りが打ちにくい印象を受けました。(この点は後ほど詳しくご紹介します)

エッセンシャル・マットレスの「マルチゾーニングシステム」
エッセンシャル・マットレスの「マルチゾーニングシステム」

ですが、2万円台で買えるマットレスにも関わらず100日のお試し期間が付いていることは大きなメリットです。

7万円以上のマットレスでお試し期間が付いているのは珍しくありませんが、エッセンシャル・マットレスのように2万円台でも対象なのは貴重です。

エッセンシャル・マットレスは、『できるだけ低価格でマットレスで探しているけど、失敗したくない』という人にぴったりの条件だと思います。

公式サイトで見る

特徴・使用感・寝心地については以下より詳しくご紹介します。

エコサ・マットレスの特徴&メリット

薄型タイプ

エッセンシャル・マットレス

マットレスは様々な厚さの商品がありますが、エッセンシャル・マットレスは「薄型タイプ」という位置づけです。

一般的なベッドマットレスは20~25cmくらいの厚さなので、約半分くらいの薄さということです。

薄型マットレスは、高さがあるベッドフレーム(チェストベッドや跳ね上げ式ベッドなどの大型収納タイプ)や、マットレスの厚さ制限があるベッド(二段ベッドやロフトベッド)にも使いやすい点が特徴。

チェストベッド(大型収納)
チェストベッド(大型収納タイプ)※マットレスが厚いと腰掛けづらくなる

寝心地面では一般的な厚みがあるベッドマットレスよりも、クッション性が少なく、要するにふんわりとした寝心地ではありませんが、硬めのしっかりとした寝心地が好きな人なら合いやすいでしょう。

※注意※ 二段ベッド・ロフトベッドは商品によって厚さ10cm以下が推奨されていることも少なくありません。エッセンシャル・マットレスは厚さ12cmなので、二段ベッド・ロフトベッドで使うとしたら、必ず「厚さの使用制限」を確認しましょう。

ポケットコイル

ポケットコイル

エッセンシャル・マットレスはクッション材にポケットコイルを使用した「ポケットコイルマットレス」です。

ポケットコイルは、スプリング(バネ)をひとつひとつ不織布で包んでいる構造をしています。

ポケットコイル
ポケットコイル

ひとつひとつのコイルが独立した動きができるため、振動が伝わりづらいことや、体のラインに細かくフィットすることで寝姿勢が整いやすく、体圧分散性も高いです。

「静かな寝心地」と評され、特に日本人はポケットコイルの寝心地が好きだと言われています。

マルチゾーニングシステム(デメリットあり)

マルチゾーニングシステム(エコサ公式より)
マルチゾーニングシステム(エコサ公式より)

体の位置の応じて、硬さが変わる「ゾーニング仕様」です。

ポケットコイルの線径(太さ)を変えることで、異なる3つの硬さを作り、体の位置に合わせて配置しています。

エッセンシャル・マットレスのゾーニングのコンセプトは「外周を最も硬めして端の沈み込みを抑え、次に背中部分を硬くすることで、安定感がある寝心地が得られる」という狙いで考えられています。

実際のマルチゾーニングシステム
「実際」のマルチゾーニングシステム(背中の青色部分が1列多い)

ただし、冒頭でご紹介したとおり、このゾーニングは悪い意味で珍しい仕様です。

一般的なゾーニング仕様のマットレスは、エッセンシャル・マットレスとは逆に、背中ではなく「腰・おしり部分を硬め」に作ることで、寝姿勢をまっすぐにして寝返りを打ちやすくすることが多いです。

横向き寝のゾーニング位置
一般的なゾーニング(青い部分が硬めの寝心地)

後述する寝心地面のレビューでも触れますが、結果的にこのゾーニング仕様が寝返りのしづらさ腰への負担につながると感じました。

失敗したくない人にうれしい「100日お試し期間」

エッセンシャル・マットレスの試し寝

エッセンシャル・マットレスは購入してから100日間のお試し期間があります。

7万円以上のマットレスに無料のお試し期間があるのは珍しくありませんが、2万円前後の価格でお試し期間付きというのはかなり貴重です。

しかも、返品の仕組みはすごくシンプル、且つ良心的です。

返品手順は以下の通りです。

返品手順
  1. サポートに連絡
  2. 製品の回収(商品到着から14日以上)
  3. 全額返金(手数料なし)

お試し期間つきのマットレスはそこまで珍しくありませんが、メーカーによっては隠れた手数料があったり、自分で梱包して業者を手配しないといけない場合もあります。

その点、エコサは手数料がかからず、基本的にサポートに連絡するだけで、あとはメーカー側で手配し回収に来てもらえるという、かなりシンプルな返品システムが大きな魅力と言えるでしょう。

なお、返品されたマットレスは基本的にチャリティーに寄付されるそうです。(その場合、回収はチャリティー団体が行います)

エコサの返品の仕組みについては公式サイトをご確認ください。

【体験レビュー】エッセンシャル・マットレスを実際に試してみた

エッセンシャル・マットレス

椚大輔椚大輔

実際のお届け時の様子や具体的な使用感などレビューします。

開梱・設置

こちらはシングルサイズです。

梱包状態(サイズ)

開梱します。

開梱

マットレスはロール状に圧縮し梱包されています。

ロール状のマットレスと段ボール

付属品は、説明書と開封時に使うカッターが入っていました。

説明書とカッター

専用のカッターはマットレスが破損しにくいよう、刃が奥まっています。

専用のカッター
専用のカッター

こうした気遣いがうれしいですね。

マットレスの重さは約16kgなので、比較的軽量です。

梱包状態の重さ

続いて、マットレス本体を開封していきます。

開封の様子は以下の動画をご参考ください。(音声なし・4倍速)

上の動画のとおり、ビニールにハサミを入れると膨張が始まり、元の形への復元されます。

外観のチェック

開封直後のエッセンシャル・マットレス

開封直後はややしわが目立ち、詰め物も膨らみ切れていない感じです。

説明書によると「完全に膨らむまで数時間かかる場合がある」とのことで、開封直後と1日経過したマットレスを比較したアニメーションを作りました。

開封直後と1日経過

このとおり、1日経過するとさらに復元され、完全に元の形状に戻ります。

マットレスの厚さはこのくらいです。

マットレスの厚さ

公表値の厚さは12cmでしが、13.5cmでした(個体差があるかもしれません)。

厚さの計測

カバー表面の素材はテンセル40%+ポリエステル60%。

カバー(表地)

テンセルは植物(ユーカリ)から作られる天然素材由来の再生繊維のことで、吸湿・速乾性に優れ、ムレにくくなめらかな質感が特長です。

カバーの触り心地

カバーはほどほどの伸縮性があるので、体へのフィット感も良好です。

カバーの伸縮性

マチ部分はサラッとしたメッシュ生地です。

側面のカバー

ポケットコイルマットレスは側面方向に湿気を逃がすので、サイドカバーがメッシュ生地なのは通気性をしっかりと考えられた仕様です。

なお、サイドカバーには取っ手が付いていました。

取っ手

このように両手で持ち上げるときに便利です。移動性もしっかりと考えられています。

マットレスを両手で持ち上げる

エッセンシャル・マットレスは裏面には寝れない「片面仕様」です。

マットレスの裏面

裏側の生地はしっかりとした不織布で出来ているので、バネが飛び出してくる心配も少ないです。

裏地

内部構造

内部構造をチェックするために、一部解体してみます。

マットレスの裁断

ポケットコイルの上には詰め物が施されています。

詰め物

上から、

  1. 生地(テンセル)
  2. 綿(ワタ)
  3. ウレタン 15mm
  4. フェルト
  5. 不織布
  6. ポケットコイル(芯材
  7. 不織布
  8. ピケ素材 ※実際はウレタン 10mm
  9. 不織布(裏生地)

の9層構造です。

なお、公式サイトによると8層目には「ピケ素材(ワッフルのような素材)」とあるのですが、実際はウレタンフォームでした。

ウレタンフォーム
実際はウレタンフォーム(8層目)

ポケットコイルの下にしっかりとしたウレタンフォームがあることによって、ポケットコイルにかかる衝撃を吸収するので耐久性が増し、バネが飛び出る心配も減ります。

詰め物を詳しくご紹介します。

詰め物の厚さ

生地の下には、ポリエステルの綿(わた)が入っていて、体への当たりがふんわりと感じられます。

ポリエステル綿

綿(わた)の下には、ウレタンフォームとフェルトがありました。

ウレタンフォームとフェルト

硬めのフェルトを入れることで、バネ当たりが軽減されます。

フェルトの下には不織布があり、ポケットコイルと接着剤で固定されています。

不織布

エッセンシャル・マットレスは「マルチゾーニングシステム」といって、3つの硬さが違うポケットコイルによって、合計7か所が異なる寝心地で作られています。

マルチゾーニングの仕組み

青い部分が硬めです。(外周2列が「硬め」、背中部分の4列が「やや硬め」の仕様です)

マルチゾーニングの仕組み

このとおり、特に横向き寝において、深い沈み込みが必要な肩・おしり部分がやわらかめのコイルになることで、しっかりと沈み込み寝姿勢を整えます。

マルチゾーニングと横向き寝

スプリングの太さ(線径)によって硬さを変えています。

スプリング(3種類)

エッセンシャル・マットレスのスプリングの線径は以下の通りです。

外周(最も硬い)背中部分(2番目に硬い)肩・おしり部分(最もやわらかい)
2.2mm2.0mm1.8mm

線径の計測

細かい話ですが、バネの圧縮率の高さによって、ポケットコイルは耐久性・反発性も高くなります。

スプリングの圧縮率チェック

エッセンシャル・マットレスでは、線径が細いポケットコイルほど圧縮率が高くなっているようです。つまり、肩・おしり部分に当たるやわらかい場所は反発性・耐久性を高めているということです。(細くても他の太いバネに負けない耐久性・反発性を作っているとも言えます)

【詳細解説】このマットレスの評価について

エッセンシャル・マットレス

この記事の冒頭で星付けして評価させていただいた以下のポイントをここでは詳しくご紹介します。

▼ エッセンシャル・マットレスの評価
総合評価3.56
仰向き寝2.5
横向き寝3.0
端の沈み込み3.0
通気性3.5
寝返り2.0
底付きのなさ3.0
素材の品質3.0
耐久性3.0
衛生面3.0
取り扱いやすさ4.0
価格3.88

※目安は「3.50」以上が高評価です

1. 仰向き寝は?(底付き・バネ当たりもチェック)

仰向き寝

ココをチェック

仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。また、寝返りに力が必要なので、寝返りサポート性も大切です。

なお、日本人の60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。

評価は「2.5」。

特有のゾーニング(マルチゾーニングシステム)によって、背中が押し上げられて、お尻が沈む寝姿勢になります。結果的に腰~お尻部分の落ち込みが気になり、ややストレスを感じました。

詰め物がウレタン+フェルトという、しっかりした構造をしているのでバネ当たりはありません

臀部のバネ当たりは感じられない
臀部のバネ当たりは感じられない

ただし、マットレス中心部(おしり部分)はやわらかめなので、マットレスに勢いよく飛び込むなど集中的な荷重・衝撃をかけると底付きはあるのでご注意ください。

2. 横向き寝は?(底付き・バネ当たりもチェック)

横向き寝

ココをチェック

横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。

つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。

評価は「3.0」。

ゾーニングによって、深い沈み込みが必要な肩部分の圧迫感がやわらぎ、ストレスは感じにくかったです。

ただし、肩・腰が沈むことによって、脇腹あたりに強めの圧迫感を感じました。

肩部分のバネ当たりは感じられない
肩部分のバネ当たりは感じられない

基本的にこのマルチゾーニングは横向きの体のラインに合わせたような硬さの配置をしているので、フィット感があり、安定的な寝姿勢保持を実現してくれます。

3. 寝返りのしやすさは?

寝返り

ココをチェック

クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。

寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、逆に寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。

評価は「2.0」。

マルチゾーニングが裏目に出てしまった一番のデメリットは「寝返りのしづらさ」だと思います。

簡単に言うと、腰・おしり部分が落ち込むため、寝返り時には腰が置いていかれるような感覚があり、腰に負担を感じました。

これは反発性の問題ではなく、ゾーニングの配置の問題です。

4. 端の沈み込みは?

端の沈み込み

ココをチェック

一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。

なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。

評価は「4.0」。

マットレスの両端に硬めのスプリング(2.2mm)を2列ずつ搭載した「エッジサポート」仕様のため、端部分でも快適に寝れます。

体がはみ出しても大きな沈み込みがない端部分
体がはみ出しても大きな沈み込みがない端部分

なお、エッジサポート仕様は、他メーカー製のマットレスでもよくありますが、端の沈み込みが軽減される仕様としては、本商品のように線径2.2mm以上は必要です。

結果的にワンサイズ上の寝心地が得られました。

5. 通気性は?

メッシュのサイドカバー

ココをチェック

睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。

なお、スプリングコイルならポケットコイルよりもオープンコイル(ボンネル・高密連続スプリング)の方が通気性が優れていると言われますが、実用上そこまで変わりません。

評価は「3.5」。

側面生地が「メッシュ生地」です。

メッシュ生地
メッシュ生地

基本的にポケットコイルマットレスは側面方向へ通気するので、側面の仕様がマットレス全体の通気性に影響します。

メッシュ生地は数ある生地の中でも最も通気性が高いタイプなので、蒸れにくい仕様です。

実際に寝た印象でも、蒸れは気になりませんでした。

ただし、メッシュの内側のウレタンフォームがやや厚めだったため、総合的に「3.5(やや良い)」という評価です。

6. 耐久性は?

耐久性(マットレスを手で押す)

ココをチェック

保証期間や耐久試験をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。一方、詰め物が多い商品は減点します(詰め物で多く使われてる綿やウレタンフォームはクッション材よりも早くヘタリやすいため)。

評価は「3.0」。

耐久試験の結果・スプリングの線種・ウレタンフォームの密度などの情報は非公表です。

また、片面仕様なので表裏のローテーションができないという点はデメリットですが、保証期間が15年も付いているのは品質への自信とも考えられます。

ただし、耐久性を知るうえで参考になる情報が非公開ということで、評価自体は「3.0(ふつう)」とさせていただきます。

7. 衛生面は?

カバー

ココをチェック

抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。

評価は「3.0」。

「抗菌防臭」や「防ダニ」等の衛生機能はありません。

とはいえ、衛生加工があるマットレスの方が少ないので、評価値としては「3.0(ふつう)」です。

8. 取り扱いやすさは?

マットレスのハンドリング

ココをチェック

持ち運びのしやすいか、市販のボックスシーツ(多いのは30cmマチ)が入るサイズ感か、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。

特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。

評価は「4.0」。

本商品の重量はシングルサイズで16kg。薄型タイプなので、一般的なベッドマットレスに比べると軽量です。

さらに、カバーに取っ手が付いているという気配りも素晴らしく、取り扱い安いタイプのマットレスと言えるでしょう。

ただし、捨てやすさについては、スプリングコイルを使用しているため、基本的には粗大ゴミとなるため、捨てにくいです。

9. 価格は?

エッセンシャル・マットレス

ココをチェック

絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで総合評価値につながります。

評価は「3.88」。

本商品の価格はシングルサイズで24,000円です。

マットレス市場全体から考えると「安め」の価格帯です。ただし、1万円台以下で買える商品もあるため、「かなり安い」とは言いにくいです。

ですが、本商品は2万円台にも関わらず、無料の長期お試し期間付きという点が、他のマットレスにない強みです。この点を考えるとコストパフォーマンスは優秀と考えても良いでしょう。

口コミ・評判のまとめ

エッセンシャル・マットレス

エッセンシャル・マットレスの販売ページにある口コミは、エコサ・マットレス(別商品)の口コミが混じっていて、内容が判別できないため、現時点ではまとめられません。

エッセンシャル・マットレスの口コミと確認できる内容が増えてきた時点で改めてまとめたいと思います。

>>>公式サイトで口コミを見る

似ている商品との比較

エッセンシャル・マットレス

エッセンシャル・マットレスと同様の「薄型タイプのマットレス」で、比較するのに最適だと考える2商品は以下のとおりです。

メーカー①エッセンシャル・マットレス(本商品)②オリジナル薄型ポケットコイル③SOMRESTAマットレスPREMIUM
画像エコサ「エッセンシャル・マットレス」ネルコ「オリジナル薄型ポケットコイルマットレス」ソムレスタマットレス
メーカー
(ブランド)
エコサnerucoリフレーションジャパン
厚さ12cm11cm10cm
重量
(Sサイズ)
16kg約17kg約9.6kg
サイズシングル~ダブルセミシングル~ダブル※ショートサイズありシングル~ワイドダブル
芯材ポケットコイルウレタンフォーム
エッジサポート×
ゾーニング×
カバー洗濯×
保証15年3年1年
(公式サイトは3年)
お試し期間100日×
サイズS~Q
価格
(Sサイズ)
24,000円10,990円49,800円
リンク公式HP公式HP公式HP

比較商品の特徴

②neruco「オリジナル薄型ポケットコイル」の特徴は?

ネルコ「オリジナル薄型ポケットコイルマットレス」

nerucoとは、株式会社インテリアオフィスワンが運営する日本最大級のベッド専門のネットショップ。特にオリジナル商品が丁寧に作られていて、こちらはnerucoオリジナルの薄型ポケットコイルマットレスという位置づけの商品です。

高品質なコイル(SWRH72B種)を450個敷き詰めたしっかりとした仕様にも関わらず約1万円台で買えるという驚きの価格設定。公式サイト上での口コミの評判も良好です。

エッセンシャル・マットレス(エコサ)のような「ゾーニング」「エッジサポート」「お試し期間」はありませんが、とにかく安く買いたい人におすすめのマットレスです。

③SOMRESTAマットレスPREMIUMの特徴は?

ソムレスタ

SOMRESTAは熊本県の寝具メーカー「リフレーションジャパン」のオリジナルマットレスブランドです。

寝具業界に20年以上精通したプロが立ち上げたブランドで、高品質なのに低価格、つまりコストパフォーマンスが高いという点が最大の特徴です。

リフレーションジャパン「SOMRESTAマットレスPREMIUM」
リフレーションジャパン「SOMRESTAマットレスPREMIUM」

エッセンシャル・マットレス(エコサ)との最大の違いは芯材がウレタンフォームということです。

ウレタンフォームはスプリングコイルに比べて、軽量に作りやすいので持ち運びやすく、SOMRESTAの場合は折りたたみも可能です。

なお、ウレタンマットレスは、商品によって耐久性が低い場合もありますが、SOMRESTAのウレタンフォームは推定50D以上・復元率99.6%という抜群の耐久性、さらに反発弾性率は60%の高反発の中でも高いレベルの仕様です。

さらに、カバーに抗菌防臭・消臭・防ダニ加工があり、洗濯も可能。まさにフルスペックの薄型マットレスと言えます。

価格はこの中で最も高いですが、「高反発・高耐久・高衛生」という条件でお探しの方には間違いなくおすすめのマットレスです。

①エッセンシャル・マットレスがおすすめの人は?

エコサ「エッセンシャル・マットレス」

何度も言うように、2万円台でお試し期間付きのマットレスというのはかなり貴重です。

よって、「マットレス選びに失敗したくない」という人にエッセンシャル・マットレスは特におすすめです。

公式サイトはこちら

エッセンシャル・マットレス(エコサ)はどこで買うのがお得?

エッセンシャル・マットレス

エコサ商品は公式サイトでのみ購入が可能です。

実店舗での販売もないので、公式サイト(オンライン・ショッピング)にてご購入ください。

公式サイトはこちら

まとめ

エッセンシャル・マットレス

いかがでしたか。

2021年に日本に上陸したオーストラリア発のマットレスブランド「エコサ」のエッセンシャル・マットレスをご紹介しました。

マルチゾーニング(7部位)&エッジサポートにテンセルカバーという豪華な仕様にも関わらず2万円台で買えるのは素晴らしいですし、何といってもこの低価格帯には珍しいお試し期間付きという点が最大のメリットと言えるでしょう。

さらに、エコサは返品システムがシンプルで良心的(返送費・再梱包が不要)なので、気軽に試すことができます。

筆者の体験では、ゾーニングにデメリットを感じてしまいましたが、寝心地の感じ方は千差万別なので、もちろんエッセンシャル・マットレスの寝心地が好きな人は必ずいると思います。

なので、少しでも気になったら、お試し期間を使ってぜひ体験してみていただきたいです。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

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