出会えたらラッキー!45時間で完売した「限定マットレス」が再登場
- 9月2日(月)販売開始 ※限定700台 → 完売しました(9月6日更新)
この記事ではコアラスリープの限定モデル「コアラマットレス BASIC MK-6」をご紹介します。
なお、今回はメーカーさんから体験レビュー用に商品をご提供いただきました。> PRポリシーについて
実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ぜひご参考くださいね。
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
この記事を書いた人
目次
メーカーの「コアラスリープ」とは?
コアラスリープは2015年にオーストラリアで創業した寝具メーカー。代表的な商品は「コアラマットレス」です。
コアラマットレスは、販売開始後あっという間にオーストラリアのマットレス市場において最高評価を得るまでに成長し、2017年10月に日本市場へ参入しました。
コアラスリープは当初マットレス(コアラマットレス)のみの展開でしたが、最近ではベッドフレームや布団、ソファーやテーブルなど、家具・寝具を総合的に取り扱っています。
(数量限定でない)レギュラーモデルの「コアラマットレスシリーズ」については以下の記事で詳しくご紹介しているのでご参考くださいね。
限定モデル「MKシリーズ」の違い
コアラ限定モデルは、今まで6回が登場していますが、カバーが違うだけです。
モデル | MK-1 | MK-2 | MK-3 |
---|---|---|---|
画像 | |||
発売 | 2023年2月13日 | 2023年5月23日 | 2023年10月16日 |
モデル | MK-4 | MK-5 | MK-6 |
画像 | |||
発売 | 2024年1月27日 | 2024年5月18日 | 2024年9月2日 |
要するに、中身の芯材(ウレタンフォーム)同じなので、寝心地はどのモデルも変わりません。なお、価格も同じです。
当サイトでは、MK-1(第一弾)から体験レビュー記事を作成しており、記事内では過去の画像も流用しています。
今回はMK-6のカバーを付けて写真は撮っていません。
ですが、すべてのMKシリーズの寝心地はほとんど同じなので、引き続きご参考いただける記事内容となっています。
コアラBASIC MK-6の基本情報
メーカー | コアラスリープ |
---|---|
サイズ | シングル~クイーン |
クッション材 | 3層ウレタンフォーム |
硬さ | ふつう |
密度 | 40D(1層目) 30D(2-3層目) |
価格 | 49,900円 |
お試し期間 | 120日 |
【まず結論】コアラBASIC MK-6の評価は?
当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。
- 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
- 寝返りのしやすさは?
- 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
- クッション材の品質はどうか?
- 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
- バネあたりや底付きがないか?
- 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)
体験を通じ本商品を以下のように評価させていただきました。
▼ 限定モデル(BASIC MK-6)の評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.60 |
仰向き寝 | 3.5 |
横向き寝 | 4.0 |
端の沈み込み | 3.0 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 3.0 |
底付のなさ | 3.5 |
素材の品質 | 4.0 |
耐久性 | 3.5 |
衛生面 | 4.0 |
取り扱いやすさ | 3.5 |
価格 | 3.00 |
硬さ | ふつう |
※目安は「3.50」以上が高評価です
【総評】限定モデル第6弾!オリジナルコアラとほぼ同じ、なのに約2万円も安い
第一弾の限定モデル(MK-1)は、なんと45時間で完売という「ものすごい売れ方」をしました。
なお、限定モデル(BASIC MKシリーズ)の仕様は、既存商品のオリジナルコアラマットレスとほとんど同じです。
大きな違いは「厚さ」です。
モデル | 限定モデル | オリジナルコアラ |
---|---|---|
画像 | ||
厚さ | 18cm | 21cm |
以上のとおり、本商品(限定モデル)の方が3cmほど薄く、その結果、価格が抑えられているのです。
しかしながら寝心地や耐久性(品質)はそこまで変わりません。
なお、オリジナルコアラマットレスは「多層構造のウレタンマットレスの傑作」とも呼べる逸品で、最大の特徴は衝撃吸収性の高さ(振動の伝わりにくさ)です。
コアラマットレスと言えば、ワインチャレンジ(ワイングラスをマットレスの上に置いて飛び跳ねても倒れないというパフォーマンス)で有名ですよね。
ワインチャレンジは、振動の伝わりにくさをアピールするパフォーマンスですが、オリジナルコアラはすべてのコアラマットレスシリーズの中で最もその性能(衝撃吸収性の高さ)が優れているので、揺れにくいマットレスが欲しい人やカップルで使う人に最も適したモデルと言えます。
本商品(BASIC MK-6)もオリジナルコアラ同様の衝撃吸収性の高さがあります。
正直、かなりのお買い得モデルなので、買えるチャンスがあったらぜひ試していただきたいです。
【もっと詳しく】オリジナルコアラとの違いは?
結論、寝心地はそこまで大きく変わりませんが、微妙な差もあるため、その点をより詳しくご紹介します。
すでにお伝えしたとおり、オリジナルコアラとの主な違いは「厚さ(および重さ)」です。
商品 | 限定モデル | オリジナルコアラ |
---|---|---|
画像 | ||
厚さ | 18cm | 21cm |
重さ | 約12kg | 約16kg |
価格 (Sサイズ) | 49,900円 | 69,900円 |
注目すべきは芯材の3層ウレタンフォームのそれぞれの層の厚さです。
商品 | 限定モデル | オリジナルコアラ |
---|---|---|
画像 | ||
1層 (70N) | 5cm | 5cm |
2層 (120N) | 2cm | 4cm |
3層 (200N) | 10cm | 11cm |
要するに下(3層目)に行くにつれて寝心地が硬くなっている構造のため、沈み込みの深さによって、体が感じる硬さが変わっていきます。
例えば、体が深く沈み込む「横向き寝」の場合、やわらかい層が厚いオリジナルコアラの方が、しっかりと体圧分散ができ、圧迫感を感じにくいです。
限定モデル | オリジナルコアラ |
---|---|
また、スリットもオリジナルコアラの方が深く、この部分はより柔らかく感じるため、横向き寝が中心の人は、よりオリジナルコアラの方が合いやすいと言えるでしょう。
しかしながら、深く沈み込みにくい「仰向き寝」の場合は、構造上ほとんど寝心地は変わらないと言え、実際の寝心地にも差は感じられませんでした。
以下よりご紹介する内容は、オリジナルコアラマットレスの特徴と基本的に同じなので、上記のレビュー記事(オリジナルコアラ)の内容と重複する箇所が多いですが、限定モデルをしっかりと体験し、写真もたくさん撮っているので、ご参考いただけると幸いです。
限定モデル(BASIC MK-6)の特徴
- 振動が伝わりにくい
- 通気性が高い
- なめらかな「テンセル生地」
- 120日の無料お試し期間付き
以下より詳しくご紹介します。
1. 振動が伝わりにくい
【総評】のところでもご紹介しましたが、本商品の最大の特徴は「衝撃吸収性の高さ(振動の伝わりにくい)」です。
この性能を担っているのは、最上層にある「クラウドセル層」です。
クラウドセル層の感触を一言でまとめると「戻りが早い低反発」といった感じです。
振動の伝わりにくさのメカニズムとしては大雑把に言えば高反発フォームより低反発フォームの方が衝撃吸収性が高く、結果的に振動が伝わりにくい性質があります。
なお、一般的な低反発フォームのデメリットといえば、「蒸れやすさ・寝返りの打ちにくさ」が挙げられますが、クラウドセルは、一般的な低反発フォームに比べて戻りが早く、さらにオープンセルというウレタンの膜に空洞が多い構造をしているるため、通気性も良好です。
要するに、低反発特有のメリット(衝撃吸収性の高さ)を得つつ、デメリット(蒸れやすさ・寝返りに打ちにくさ)を感じにくい優秀な素材と言えるでしょう。
2. 通気性が高い
すぐ上で少し触れましたが、一般的にウレタンマットレスは通気性が良くありません。
しかし、限定モデル(BASIC)では、通気性が高い構造になっているので、一般的なウレタンマットレス比べて蒸れにくい寝心地が実現されています。
BASICの通気性の良さの秘密は「オープンセル構造」と「スリット(通気孔)」です。
ウレタンフォームは石油を発泡させて作る素材ですが、ひとつひとつの泡にしっかりと空洞を設ける構造を「オープンセル」と言います。
そして、BASICの上層フォームのオープンセルは特に大きい(つまり、空洞が多い)ため、蒸れにくいのです。
なお、基幹モデル「NEWコアラマットレス」のウレタンフォームもオープンセル構造を採用していますが、ひとつひとつの泡の大きさ(オープンセルの空洞)は圧倒的にオリジナルの方が大きいです。
NEWコアラ | BASIC |
---|---|
つまり、ウレタンフォームの素材レベルで考えると、コアラシリーズの中で最も通気性が高いのがBASIC(およびオリジナル)ということになります。
さらに、最下層にはスリットがいくつも設けられているので、側面方向への通気が促される構造になっています。
3. なめらかな「テンセル生地」
本商品のカバー表面はテンセル™リヨセル繊維 25%、ポリエステル 75%使用。
テンセルは植物(ユーカリ)から作られる天然素材由来の再生繊維のことで、吸湿・速乾性に優れ、ムレにくくなめらかな質感が特長です。
なお、ユーカリはコアラが好きな植物としても有名なので、コアラマットレスのイメージとぴったりですね。
4. 120週間の無料トライアル付き
すべてのコアラマットレスは購入してから120日間の無料お試し期間があります。
120日間は約4か月ですよね。例えば4月に買ったら7月まで返品できます。つまり、季節をまたいで無料で試せるということです。
季節によって求める寝心地も変わったりするので、このくらい長い期間試し寝ができるのは大きなメリットです。
余談ですが、ショールームでしっかり寝心地を確かめて買ったのに「やっぱり違った」という失敗、結構多いです。
実はショールームと家では睡眠環境が異なるので、短時間の試し寝はあまり参考になりません。
また、人間の体圧分布というのは簡単に変わってしまうので買った時点でベストだと思っても、実際寝たら『なんか違う』ということも十分にあり得る話です。
よって、無料で試せる期間が長いというのは本当におすすめです。
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限定モデル(BASIC MK-6)のデメリット・注意点
- クッション性や衝撃吸収性は劣る
- 硬さ調節ができない
1. クッションや衝撃吸収性は劣る
従来のオリジナルコアラよりも3cmほど厚さが薄く、その分クッション性の豊かさや、衝撃吸収性や荷重分散性など、マットレスとしての基本性能は劣ります。
また、2層目・3層目がオリジナルコアラよりも薄いため、深く沈み込むと硬さも感じやすいです。
2. 硬さ調節できない(そこまで気にしないでもよい)
最近のコアラマットレス(およびウレタンマットレス市場全体)のトレンドとして「硬さ調節機能」がありますが、限定モデルは硬さ調節ができません。
自分の好みの寝心地にできることは魅力的ですが、当サイトとしては、硬さ調節機能はそこまで重要視していません。
これは、硬さ調節時にマットレスの層のバランスが崩れるため、寝心地が悪くなりやすいからです。
つまり、硬さ調節ができないことはデメリットと考えなくても良いでしょう。
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【体験レビュー】コアラ限定モデルを実際に試してみた
実際のお届け時の様子や具体的な使用感などレビューします。※過去のMKシリーズの画像を多く流用します(寝心地や使用感はまったく同じのため)
開梱・設置
こちらはシングルサイズです。
段ボールにメッセージがちりばめられています。
こういうポップな路線がコアラマットレスならではですね。
段ボールを開封していきます。
ロール状に圧縮されてビニール袋でギュッと巻かれています。
それでは開封をしていきます。
まずは外側のビニール袋がテープで固定されているので、ほどいていきます。
以降の開封の様子は以下の動画をご参考ください。(音声なし・4倍速)
上の動画のとおりビニールにハサミを入れると膨張が始まり、元の形への復元されます。
外観のチェック
開封直後からすぐにボリュームが回復し、すべてのコアラマットレスシリーズの中で最も形状復元が早いです。
コアラ公式によると「マットレスが完全に形を取り戻すのに72時間ほどかかる」とのことで、開封直後と72時間経過したマットレスを比較したアニメーションを作りました。
このアニメーションのとおり、開封直後でほとんど元の形状に戻っていました。
マットレスの厚さはこのくらいです。
公表値どおり、およそ18cmの厚みが確認できました。
カバー表面はテンセル™入りの「しっとり・モッチリ」とした触り心地で、気持ち良いです。
伸縮性も高いことで、体へフィット感が高まり、寝返りサポート性も良好です。
フット面にはロゴが入ったラベルがあります。
裏面のカバーはこちら。(写真はMK-1ですが、MK-6も同じ素材です)
裏側はポリエステル100%で、ドット状の無数の滑り止めが付いています。
滑り止めのドットには、PVC(合皮)加工が施されているので、ベッドフレームに置いたときにズレにくいです。
裏面には品質表示ラベルがあります。
品質表示ラベルのとなりには「ご使用上の注意」がありました。
おしゃれですね!コアラのこういうところ、個人的には大好きです。
メッセージのパターンはいくつかあるそうなので、どんな言葉が書いてあるかも楽しみですね。
カバーはファスナーで閉じられていますす。
カバーと本体が分離する仕様です。
カバーは手洗いOK(ただし洗濯機NG)です。
なお、基幹モデル「NEWコアラマットレス」は、カバーの手洗いもNG(洗濯が完全にNG)なので、メンテナンス性はBASIC(およびオリジナルコアラ)の方が優れていると言えるでしょう。
内部構造のチェック
カバーを取って中身を確認します。
こちらが芯材(ウレタンフォーム)です。
内部のウレタンフォームの様子を詳しく見るため、覆っている保護カバーも切っていきます。
こちらが中身のウレタンフォームです。
BASIC(およびオリジナルコアラ)は、性質が異なる3つのウレタンフォームを重ねた「多層構造タイプ」です。
上の画像のとおり、上層から「クラウドセル層」「衝撃吸収層」「高反発層」という構造になっています。
層(厚さ) | 硬さ(N) | 反発力 (反発弾性率) |
---|---|---|
クラウドセル層(5cm) | やわらかい(70N) | 低め (約14%) |
衝撃吸収層(2cm) | ふつう(120N) | 高め (約42%) |
高反発層(10cm) | 硬い(200N) | 高め (約40%) |
※反発弾性率は当サイトでの計測値です
要するに、体への当たりはフィット感・体圧分散性が高い低反発フォームのような感触で、沈み込んだらしっかりと衝撃が吸収され、最終的に下層の高反発フォームで押し返さるという構造です。
イメージしづらいかもしれませんが、要するに寝ていて「痛くない・揺れにくい・姿勢が崩れにくい」という寝心地が実現されているのです。
さらに最下層(高反発層)のスリットは、体の場所によって間隔(硬さ)が変わります。
スリットの間隔が広いほど硬くなるので、腰・お尻あたりが沈み込み過ぎないようになっているのです。
このように、体の場所によってサポート性が変わる仕様を「ゾーニング」と言います。
なお、スリットは通気孔の役割も果たすので、クラウドセル層のオープンセル構造に加えて、さらに通気性が強化されている仕様ということです。
このように寝心地を良くするために、かなり計算高い構造となっているのが、BASIC(およびオリジナルコアラ)の特徴です。
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【詳細解説】限定モデル(BASIC)の評価について
この記事の冒頭で星付けして評価したポイントをここでは詳しくご紹介します。
▼ 限定モデル(BASIC MK-6)の評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.60 |
仰向き寝 | 3.5 |
横向き寝 | 4.0 |
端の沈み込み | 3.0 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 3.0 |
底付のなさ | 3.5 |
素材の品質 | 4.0 |
耐久性 | 3.5 |
衛生面 | 4.0 |
取り扱いやすさ | 3.5 |
価格 | 3.00 |
硬さ | ふつう |
※目安は「3.50」以上が高評価です
それでは以下より主な評価項目をレビューします。
1. 仰向き寝は?
仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。また、寝返りに力が必要なので、寝返りサポート性も大切です。
なお、日本人の60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。
評価は「星3.5」。
ほぼ低反発フォームならではのフィット感が高く、包まれるような寝心地です。隙間が出来やすい腰回りもしっかりとサポートされていました。
表層が70Nという比較的ソフトな硬さですが、沈み込むとグッと押し返されるので、ストレスない寝姿勢が実現されています。
ただし、ソフトな層(70N)が5cmあることで、やや深めの沈み込みを感じるため、しっかりと沈み込むことで寝姿勢が整いやすい女性的な体型の人(体のラインがハッキリしている人)の方が合いやすいと思います。
低反発のフィット感は人によっては蒸れやすく感じますが、通気性が高いクラウドセル(空洞が多いウレタンフォーム)のおかげで不快な感じはありませんでした。
2. 横向き寝は?
横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。
つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。
評価は「星4.0」。
上層フォームのソフトさと、下層フォームのゾーニングによって、沈み込みが深い肩回りも圧迫感を感じにくいです。
さらに低反発特有のホールド感は、不安定な寝姿勢になる横向きでも安定感があり、グラつきにくいです。
体の動き(衝撃)を吸収してくれるので、寝返りを打ったあともピタッと止まってくれます。
3. 端の沈み込みは?
一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。
なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。
評価は「星3.0」。
マットレス外周を強化したような仕様ではないので、座るなどの荷重が集中する姿勢では、深く沈み込みます。とはいえ、底付きは感じません。
衝撃吸収性の高さから、端部分で動いてもマットレスから落ちるような不安定さは感じませんでした。
4. 寝返りのしやすさは?
クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。
寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。
評価は「星3.0」。
ウレタンフォーム(主に表層)の反発弾性率はおよそ14%(当サイト計測)で、反発性は低めです。
よって、体の動きへのサポート性は低く、コロンと楽に寝返りが打てるタイプではありません。
しかし、寝姿勢保持性が良く、体の中心線がまっすぐになりやすいという点で寝返りを打つのにそこまでストレスはありませんでした。
5. 通気性は?
睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「星4.0」。
芯材のウレタンフォームはもともと通気性があまり良くないため、蒸れやすい素材と言えます。
しかし、BASICのクラウドセル層(1層目)は空洞が大きなオープンセル構造と高反発層(3層目)のスリットによって、通気性は良好です。
なお、ウレタンフォームの「素材自体」の通気性の良さに関しては、コアラマットレスシリーズ中、最も優れていると言えます。
NEWコアラ | BASIC(およびオリジナルコアラ) |
---|---|
6. 耐久性は?
密度や耐久試験(復元率)をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。
評価は「星3.5」。
結論から言うと、本商品は7~8年くらいの耐用年数が期待できると思います。
芯材のウレタンフォームの耐久性は「復元率」でおおむね判断できます。
本商品(BASIC)は復元率は非公表ですが、品質表示ラベルに「減圧比」という数値が記載されています。
メーカーさんに聞いてみたところ、減圧比とは簡単に言うと「海外版の復元率」という意味合いとのことです。
よって、BASICの復元率はほぼ99.25%とお考え下さい。
そして復元率99%というスペックは、だいたい8年程度以上の耐久性のレベルです。
しかしながら、復元率テストは経年変化を想定していないため、最終的にウレタンフォームの「密度(D)」によっても、耐久性は影響されます。
BASICの密度は以下の通りです。
BASICのウレタン密度 |
---|
40D(1層目) 30D(2-3層目) |
1層目(クラウドセル層)の40Dは高め数値で8年以上は持つレベルです。
注意したいのは2-3層目の30Dという密度です。
30D程度の密度は、1万円台以下の格安マットレスでも採用されることが多いレベルで、耐久年数としては5~8年程度と言われています。
以上のことを考えると、上層は良くても、下層がやや頼りない仕様のため、マットレス全体としては「7~8年くらいの耐久性」と評価します。
7. 素材の品質は?
ここでは工場レベルの品質管理レベルをチェック。いくら素材のスペックが良いからと言って作りが粗雑だと良質な寝心地・使用感を得られません。
ウレタンフォームの品質の良し悪しは「形成のきれいさ」に現れます。歪みが大きいと(素材が持つ本来の性能が発揮されにくいという点で)寝心地やヘタリにも影響があるので、歪みがなく、ピシッときれいな形状が望ましいです。
評価は「星4.0」。
部分的に若干の歪みはありましたが、全体的には大きな歪みはなく、コアラシリーズの中で最もきれいな形状でした。
ヘッド・フット面 | サイド面 |
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8. 衛生面は?
抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「星4.0」。
カバーには抗菌防臭等の衛生加工は施されていませんが、カバーが洗濯OK(手洗いのみ)という点はメリットと言えるでしょう。
また、コアラマットレスのすべてのウレタンフォームには抗菌加工が施されています。
さらに、Certi-PURという検査を通過していて、有害な化学物質が使用されていないことが確認されてます。
9. 取り扱いやすさは?
持ち運びしやすいか、市販のボックスシーツ(多いのは30cmマチ)が入るサイズ感か、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。
特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。
評価は「星3.5」。
重量はシングルサイズで約12kgと、力が弱い人でも取り扱いやすい重さです。
厚さが18cmという点も、他のコアラマットレスシリーズ(厚さ21cm以上)に比べて、取り扱いやすいと言えます。
お届けは圧縮梱包なので、搬入経路が狭い部屋でも安心です。
廃棄については、ウレタンマットレスは手でちぎれるため、細かくすれば家庭ごみとして簡単に捨てられます。
10. 価格は?
絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで、総合評価へつながります。
評価は「星3.00」。
シングルサイズで49,900円という価格は、マットレス市場全体から考えると「ふつう」の価格帯です。
しかしながら、この仕様と寝心地に加え、120日の無料お試し期間付きという点を考えるとコストパフォーマンスはかなり良いと思います。
11. 硬さは?
ウレタンフォームのN(ニュートン)数、綿のボリューム感、ポケットコイルの線径・巻き数等の仕様から客観的な硬さと、実際に寝たときに感じた主観的な硬さをお伝えします。
コアラ限定モデルは「ふつう」くらいの寝心地です。
その理由は、以下の「硬さ・厚さ・反発力」の仕様のためです。
層(厚さ) | 硬さ(N) | 反発力 (反発弾性率) |
---|---|---|
クラウドセル層(5cm) | やわらかい(70N) | 低め (約14%) |
衝撃吸収層(2cm) | ふつう(120N) | 高め (約42%) |
高反発層(10cm) | 硬い(200N) | 高め (約40%) |
表層のクラウドセル層は、体のフィット感や体圧分散性が高い「かなりやわらかい寝心地」です。
とはいえ、体の沈み込みは中間層以降にも到達するため、硬めのウレタンフォームにも影響されます。
よって、結果的に「ふつう程度」の硬さに感じます。
主観的な硬さの評価としては10段階中(10が最も硬いとして)、5.0くらいの硬さだと感じました。
口コミ・評判のまとめ
コアラBASICは限定モデルのため、口コミはありません。(2023年10月11日時点)
代わりに、寝心地がほとんど同じ「オリジナルコアラマットレスの口コミ」を以下にまとめます。
良い口コミ | 悪い口コミ |
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口コミに関する解説
公式サイトにおける口コミ全体は5点満点で4.5の高評価です。しかも投稿数が約5,000件というのはすごいですね。(2023年2月9日時点)
コアラマットレス全体に言えることですが、睡眠の質が良くなったと実感されている人が多いようです。
「振動の伝わりにくさ」に感動
やはり、コアラマットレスのCM(ワインチャレンジ)のイメージから「振動のつたわりにくさ」を期待して購入されている方が多いようです。
そして、期待通りの静かな寝心地に感動されている方が多い印象でした。
「柔らかすぎず・硬すぎず」の理想的な感触
具体的なレビュー内容で最も多いと感じたのが「柔らかすぎず・硬すぎず」という硬さに対しての評価です。
これはオリジナルコアラマットレスならでは3層ウレタンフォームによるものです。
表層は70Nという比較的やわらかめの寝心地ですが、2層目-3層目になるとしっかりと硬めの寝心地&高い反発性を感じるため、「体当たりはふんわりと、沈み込んだらグッと押し返す」という理想的な感触が実現されています。
「臭いがきつい」が多数
デメリットの中心は「臭いのきつさ」です。
コアラマットレス(全シリーズ)はウレタンマットレスで、使用しているウレタンフォームという素材は石油を発泡させた化学素材のため、独特の臭いを発します。
鼻がツーンとするような薬品臭さがあるので、人によっては不快に感じやすいのですが、開封後1週間ほどすれば、気にならないレベルに落ち着いてくることがほとんどです。
なお、今回届いた商品ではそこまで気になりませんでした。(もっと臭いマットレスはたくさんあります)
「体に合わない人」がいるのは仕方ない
マットレス全般に言えることですが、体に合う・合わないは必ずあるものです。
そこでコアラマットレスは120日間の無料トライアル期間を設けてくれているので、親切なサービスと言えるでしょう。
「蒸れやすさ」について
「蒸れやすい」と評価されているユーザーさんもいます。
オリジナルコアラマットレス(およびBASIC)の1層目(クラウドセル層)で使われているウレタンフォームは、オープンセル構造の中でも特に広めの空洞を設けているため、むしろ通気性は高いです。
しかし、6cm以上沈み込むと一般的なウレタンフォームレベルの通気性の悪さを感じてしまうため、特に体重が重い人は蒸れやすさを感じるかもしれません。
筆者(身長170cm・体重60kg)の体験では、特に通気性の悪さを感じませんでしたが、もし蒸れやすさを感じる場合、清涼感があるシーツや厚手のパッドなどを敷くと改善されるでしょう。
しかしながら、いくらオープンセル等の工夫をしてもウレタンマットレス自体、通気性は高くないので、蒸れにくさを求める人はスプリングコイルマットレスやファイバーマットレス(エアウィーヴなど)をご検討されることをおすすめします。
似ている商品との比較
ここではBASIC(およびオリジナルコアラ)と似た「衝撃吸収性が高い3層構造のウレタンマットレス」という特徴がある2つの商品と比較します。
商品(メーカー) | ①BASIC MK-6 | ②快眠タイムズ マットレス | ③LIMNE(リムネ) |
---|---|---|---|
画像 | |||
厚さ | 18cm | 20cm | 22cm |
硬さ | ふつう | やや柔らかめ | やわらかめ |
反発弾性率 ※上層から | 14% 42% 40% ※当サイト調べ | 12% 60% 45% | 20% 47% 40% |
重量 | 約12kg | 約15.5kg | 約12kg |
密度 | 40D(1層目) 30D(2-3層目) | 45D(1-2層目) 32D(3層目) | 26~27D (平均・推定) |
復元率 | 99% | 99% | 94% |
サイズ | S~Q | S~D | |
保証期間 | 10年 | 5年 | 10年 |
返品保証 | 120日 | 60日 | 120日 |
価格 (Sサイズ) | 49,900円 | 50,000円 | 72,000円 |
リンク | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
比較商品②「快眠タイムズ マットレス」とは?
②は愛知県に本社がある寝具メーカー「株式会社篠原化学」が展開する「快眠タイムズ」のオリジナルマットレス。
コアラ限定モデルに最も仕様・寝心地・価格が似ているのがこちらです。
低反発+高反発のリッチな多層構造タイプで、仕様・品質とも良質(高密度×復元率99%)なのに、5万円台から買える抜群のコストパフォーマンスが魅力。
コアラBASICのコンセプト・寝心地とかなり近いですが、品質・仕様・価格設定はより優れています。
ただし、無料トライアルの条件が少し厳しめ(60日経過後の10日以内に手続きが必要)な点がデメリットです。
比較商品③「LIMNE(リムネ)」とは?
③は日本のスタートアップ企業(株式会社LIMNE)のオリジナルマットレスです。
表面の反発弾性率が約20%ほどなので、コアラBASICに似たような反発性を感じられます。寝心地としてはコアラBASICよりもやわらかめです。
ただし、密度がかなり低い(26~27D※推定平均値)のため、耐久性が最も低い点がデメリット。そして比較商品中、最も価格が高いのでコストパフォーマンスとしては正直微妙なところです。コアラ同様120日の無料トライアルと10年保証が付いている点はメリットと言えます。
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コアラBASICはどこで買うのがお得?
コアラマットレス BASIC MK-6は、基本的に公式サイトのみの取り扱いです。
まとめ
いかがでしたか。
コアラマットレス BASIC MK-6をご紹介させていただきました。
コアラスリープが日本上陸5周年の初の数量限定モデルの後継モデルです。
多層構造のウレタンマットレスの傑作「オリジナルコアラマットレス」の寝心地はそのままに価格が1万円安いというかなり魅力的な内容です。
厚さはオリジナルコアラよりも5cm薄いため、クッション性の豊かさや底付きのなさという点では少し劣りますが、体感的にはほとんど同じような寝心地に感じました。
数量限定なので、かなり早く売り切れると思いますが、このタイミングでコアラマットレスをご検討されている人はかなりラッキーです。120日の無料お試し期間もあるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。おすすめです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。