NEW コアラマットレス BAMBOOは2024年9月23日をもって完売しました
最高グレードのコアラマットレス
この記事ではNEWコアラマットレスBAMBOO(バンブー)をご紹介します。
なお、今回はメーカーさんから体験レビュー用に商品をご提供いただきました。> PRポリシーについて
実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ぜひご参考くださいね。
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
この記事を書いた人
目次
NEWコアラマットレスBAMBOOとは?
まずは、NEWコアラマットレスBAMBOOの特徴を超ざっくりとご紹介し、どんな人に合うかをお伝えします。
【15秒で分かる!】BAMBOOの特徴
- コアラマットレスシリーズの中で最高グレードモデル(16万円台~)
- 理想的な寝床内温度(33℃±1℃)に調節してくれる
- 竹(バンブー)による消臭機能
- 硬さ調節も可能
- 端が沈み込みづらい「エッジサポート」
BAMBOOはこんな人におすすめ
- 硬さ選びに不安がある
- やわらかめの寝心地が好き
- 静かな寝心地が好き
- 二人で同じマットレスで寝たい(端まで優雅に使える)
それでは、以下よりコアラマットレスBAMBOOの特徴を詳しくご紹介します。
コアラマットレスとは?
コアラマットレスは2015年にオーストラリアで創業した「コアラスリープ」という寝具メーカーのマットレスです。
販売開始後あっという間にオーストラリアのマットレス市場において最高評価を得るまでに成長し、2017年10月に日本市場へ参入しました。今ではSNSなどでも話題にのぼり、TVCMなどのメディア露出も活発にされていて、人気が高まってきています。
創業者の2名はオーストラリア人の元ラグビープレイヤーとのこと。
激しいラグビー漬けの日々を送る中、体を回復させる睡眠の質が大切だと感じて「手頃に買える良いマットレスがないから自分たちで作ってしまおう!」と始まったビジネスだそうです。
コアラマットレスシリーズ(計4つ)
現在、コアラマットレスには以下の通り、4つのグレードが存在します。
オリジナル | NEW | BREEZE | BAMBOO | |
---|---|---|---|---|
画像 | ||||
硬さ調節 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
衝撃吸収性 | 〇 | △ | △ | 〇 |
ゾーニング | 3 | 3 | 3 | 5 |
多層ゾーニング | × | × | 〇 | × |
キルティングカバー | × | × | 〇 | 〇 |
エッジサポート | × | × | 〇 | 〇 |
通気性 | △ | △ | 〇 | 〇 |
冷却機能 | △ | △ | 〇 | 〇 |
温度調節機能 | × | × | × | 〇 |
抗菌機能 | △ | △ | △ | 〇 |
価格 (Sサイズ) | 69,000円 | 89,900円 | 129,900円 | 169,900円 |
販売ページ | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
レビュー記事 | リンク | リンク | リンク | -(本記事) |
今回ご紹介するのは最高グレード(一番右)のBAMBOOです。
それぞれの特徴や違い・選び方については、以下の記事で詳しくまとめているので、ご参考くださいね。
NEWコアラマットレスBAMBOOの基本情報
NEWコアラマットレスBAMBOOのサイズや価格等の情報は以下の通りです。
サイズ | シングル~クイーン |
---|---|
クッション材 | ウレタンフォーム |
硬さ | ソフト(調節可能) |
密度 | 50D(上層) 40D(中間) 30D(下層) |
重量 | 31.88kg~ |
価格 | 169,900円~ |
外観を詳しく知りたい方は、以下の動画もご参考くださいね。(音声なし)
【まず結論】NEWコアラマットレスBAMBOOの評価は?
当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。
- 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
- 寝返りのしやすさは?
- 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
- クッション材の品質はどうか?
- 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
- 底付きや圧迫感がないか?
- 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)
体験を通じNEWコアラマットレスBAMBOOを以下のように評価させていただきました。
▼ NEWコアラマットレス BAMBOOの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.56 |
仰向き寝 | 4.0 |
横向き寝 | 5.0 |
端の沈み込み | 4.0 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 3.5 |
底付きのなさ | 5.0 |
素材の品質 | 4.0 |
耐久性 | 4.0 |
衛生面 | 4.0 |
取り扱いやすさ | 2.0 |
価格 | 1.47 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
(総評)価格も寝心地も「もはやハイブランドレベル」
シングルサイズで約17万円という価格帯は、コアラのようなオンライン限定マットレスの中では比較対象が見つかりません。
むしろシモンズや日本ベッドなどの老舗ハイブランドのスタンダードモデルと同等レベルの価格帯の商品です。(例えば日本ベッドのシルキーポケットはシングルサイズで約17万円)
BAMBOOは素材が異なるウレタンフォームをふんだんに使ったリッチな寝心地が得られます。よって、ハイブランドの中で考えるとスタンダードモデルよりもむしろ高級モデルの寝心地に近いと言えるでしょう。
ただし、ハイブランドで使われている芯材は最高品質のスプリングコイルが中心で、さらに両面仕様ということもあり、耐久性はBAMBOOが劣ります。
しかし、BAMBOOはカバーにPCMマイクロカプセルを搭載することで「温度調節」ができたり、硬さ調節機能・消臭機能などの付加価値が多い点も特徴。
要するに、BAMBOOは「ハイブランドの高級モデルクラスのようなリッチな寝心地が得られ、機能性も高い上に価格が安い。でも耐久性はハイブランドよりも劣る。」というイメージの商品とお考え下さい。
個人的にはすべてのコアラマットレスシリーズの中で最も寝心地が良いと思いました。
特徴・使用感・寝心地については以下より詳しくご紹介します。
NEWコアラマットレスBAMBOOの特徴
硬さが変えられる
NEWコアラマットレスシリーズ(NEW・BREEZE・BAMBOO)の最大の特徴は、コンフォートレイヤー(上層フォーム)の表裏が異なる硬さになっていて、それを「ひっくり返すことで寝心地が変えられる」という点です。
上層と下層のフォームが分離し、さらに上層(コンフォートレイヤー)の表裏の硬さが違うという仕様は、数あるマットレスの中でもかなり珍しいです。
コンフォートレイヤーはファスナーで簡単に着脱できます。
このようにカバーに「ふつう」「かため」と書いてあるのでどちらを上にしているかがわかりやすいです。
コンフォートレイヤーの中身は硬さが異なるウレタンフォームが2層になっている構造をしています。
硬さの差は、ふつう面「80N」・かため面「100N」なので、20N(ニュートン)ほどの差です。この差は、体表面の感触が少し異なる程度なので、あくまで微調節レベルとお考えください。
脱臭効果がある「竹炭(ちくたん)」を使用
このマットレスが「BAMBOO(竹)」と名付けられた理由は、芯材のウレタンフォームの一部に竹炭(ちくたん)を使用しているからです。
竹炭には脱臭や除湿などの効果あり、衛生面機能が優れていると言えるでしょう。
なお、この竹炭ウレタンは「メモリーフォーム(低反発)」のため、衝撃吸収性が高いことも特徴で、静かな寝心地を実現してくれます。
「温度調節」できる(Sensapole®技術)
近年の睡眠科学では「快適に眠るための寝床内温度は33℃前後」ということがわかってきました。
寝床内温度(しんしょうないおんど)とは、マットレスと掛布団の中の温度で、要するに「寝ているときの周囲の温度」ということです。
BAMBOOでは、温度調節ができる「PCMマイクロカプセル」という素材をカバーに練り込むことで、マットレス表面を快適な温度に自動に調節してくれるのです。(Sensapole®技術)
なお、PCMマイクロカプセルは、周囲が「設計温度」より高い場合は余分な熱を吸収し、周囲が設計温度よりも低い場合は蓄えた熱を放出する性能を持っています。※BAMBOOの設計温度は現在コアラ本社に確認中です。なお、一般的なPCM素材であればく32±1℃くらいで作られています。
つまり、BAMBOOは、暑い夏でも寒い冬でも年中通して理想的な寝床内温度がスムーズに実現できるということです。
「点で支える」ボトムレイヤー
下層(ボトムレイヤー)では、ウレタンフォームを無数のスクエア上にカットした「点構造」になっています。
点のひとつひとつが、荷重に対してきめ細やかに反応することで、体圧分散性を高め、ストレスない寝姿勢が実現できるのです。
なお、他のコアラマットレスシリーズの下層フォームは、こうしたスクエアカットをしていない「面構造」です。
NEW・BREEZE | BAMBOO |
---|---|
面で支える寝心地は、比較的しっかりとした寝心地になりやすいので、BAMBOOの独特のふんわりした寝心地というのもこの「点構造のボトムレイヤー」の影響があると思います。
端が沈み込みづらい「エッジサポート」
BAMBOOは外周を硬めに強化したウレタンフォーム構造を採用。これをエッジサポートと言います。
マットレスは端部分が最も沈み込みやすく、寝心地が不安定になる傾向がありますが、エッジサポートがあることで、マットレスの端ぎりぎりまで優雅に使えるため、ワンサイズ上の使用感が得られると言えます。
120週間の無料トライアル付き
コアラマットレスは購入してから120日間の無料お試し期間があります。(公式サイトでの購入のみ)
無料お試し期間を設けていることはそこまで珍しくありませんが、120日間という期間はかなり長いです。
120日間は約4か月ですよね。例えば4月に買ったら7月まで返品できます。つまり、季節をまたいで無料で試せるということです。
季節によって求める寝心地も変わったりするので、このくらい長い期間試し寝ができるのは大きなメリットです。通販(オンライン)で買うことに抵抗がある人にもおすすめできます。
余談ですが、ショールームでしっかり寝心地を確かめて買ったのに「やっぱり違った」という失敗、結構多いです。
実はショールームと家では睡眠環境が異なるので、短時間の試し寝はあまり参考になりません。
また、人間の体圧分布というのは簡単に変わってしまうので買った時点でベストだと思っても、実際寝たら「なんか違うな。。」ということも十分にあり得る話です。
よって、無料で試せる期間が長いというのは本当におすすめです。
【体験レビュー】NEWコアラマットレスBAMBOOを実際に試してみた
実際のお届け時の様子や具体的な使用感などレビューします。
開梱・設置
こちらはシングルサイズです。
段ボールにメッセージがちりばめられています。
こういうポップな路線がコアラマットレスならではですね。
梱包状態の重さは、公表値で34.14kg(シングル)でしたが、当サイトで計測したところ30.65kgと、3.5kgほど軽かったです。
一人で持ち運ぶのは「かなり重たい」といったところ。力が弱い人は助けを借りた方が良いかもしれません。
段ボールを開封していきます。
コアラのぬいぐるみ(「ココちゃん」というそうです)が同封されていました。
コアラのぬいぐるみは初代コアラマットレスから同封されていたのですが、一時終了していたはずが復活したようですね。
かわいい表情です。
ちなみに、ココちゃん(ぬいぐるみ)が着ているTシャツの色が今までと少し違いました。
BAMBOO | 前回まで(NEW・BREEZEなど) |
---|---|
なお、ぬいぐるみは数量限定の可能性もあります。
続いて、マットレス本体を開封していきます。
開封の様子は以下の動画をご参考ください。(音声なし・4倍速)
上の動画のとおり、ロール状に圧縮されてビニールに巻かれて届きます。ビニールにハサミを入れると膨張が始まり、元の形への復元されます。
外観のチェック
開封直後からハリがあり、ほとんど元の状態に戻っています。
コアラ公式によると「マットレスが完全に形を取り戻すのに72時間ほどかかる」とのことで、開封直後と72時間経過したマットレスを比較したアニメーションを作りました。
このアニメーションのとおり、BAMBOOは開封直後からほとんど元の状態に膨らんでいて、コアラマットレスシリーズの中で最も復元性が高い(早い)です。
マットレスの厚さはこのくらいです。
公表値は31cmですが、およそ32cmの厚みが確認できました。これはかなりの極厚タイプです。
カバー表面の素材はポリエステル62%+ビスコース38%。ビスコースとはシルクに似た光沢と手触りが特徴の高級繊維(合成繊維)です。
なめらかな触り心地です。
キルティングが施されているので、立体感によって通気性が高まります。
側生地はやわらかく伸縮性があるので、体へのフィット感が優れます。
マチ部分は少しぽわぽわしたガーゼのような質感で、コアラマットレスのロゴがワンポイントで入っていておしゃれです。
裏側はポリエステル100%で、ドット状の無数の滑り止めが付いています。
滑り止めのドットには、PVC(合皮)加工が施されているので、ベッドフレームに置いたときにズレにくいです。
上層と下層は、ファスナーでくっついています。
NEWコアラマットレスBAMBOOは上層(コンフォートレイヤー)の表裏をひっくり返すことで硬さが変えられます。
硬さ調節方法は以下の動画をご参考ください。(4倍速・音声なし)
なお、ファスナー部分は少し変わっていて、留め具がマグネット式になっています。
ファスナーを取り付けるときには、まずこの丸い留め具(マグネット)を組み合わせます。
あとはゆっくりとファスナー引っ張るだけです。これはすごく簡単でした。
こうした工夫は日常の些細な使い勝手が向上するので素晴らしいと思います。
上層と下層は完全に分割可能です。
カバーも脱着可能ですが、コアラ公式によると「カバーは取らないでください」とのことです。
カバーの脱着による破損が多いようで、マットレスで寝る際には専用の保護カバーを使用することが推奨されています(保護カバーは洗濯可能)。
内部構造のチェック
この記事では、芯材のウレタンフォームの状態を確認するため、あえてカバーを外して検証を進めます。
こちらが上層の芯材(ウレタンフォーム)です。
内部のウレタンフォームの様子を詳しく見るため、覆っているメッシュ生地も切っていきます。
こちらが芯材のウレタンフォームです。
同様に、下層の内部を取り出します。
こちらが下層フォーム(裏側)です。メッシュ生地に覆われています。
表面はこちら。グレーの素材は「竹炭ウレタンフォーム」です。
ウレタンフォームの様子を見るためにチョキチョキします。
こちらが下層のウレタンフォームです。
ウレタンフォームのチェック
続いて、ウレタンフォームの様子を詳しく見ていきます。
まずはコンフォートレイヤー(上層)から。
厚さはこのくらい。
公表値どおりのは厚さ5cmが確認できました。
なお、ふつう面とかため面では、色味が若干異なります。
厚い(3.5cm)が「ふつう面」、薄い(1.5cm)が「かため面」です。
続いて、下層フォームです。
下層フォームは3つのウレタンフォーム(下の画像での③ゾーニングレイヤー④アダプティブコア⑤エッジサポート)で構成されています。
こちらが③竹炭ウレタンフォーム。
竹炭による天然の消臭・抗菌性を持ち合わせた素材で、ピンホール加工(点による空洞)によって下方向への通気性も優れています。
竹炭ウレタンフォームは、メモリーフォーム(低反発)のため、衝撃吸収性が優れています。
竹炭ウレタンフォームの反発性は以下の動画をご参考ください。(音声なし)
続いて、④フォームスプリングと⑤エッジサポートを詳しく見るために、竹炭ウレタンフォームを剥がします(接着剤でくっついています)。
こちらが⑤のエッジサポート。
中芯材(④フォームスプリング)よりも少しだけ硬めの感触になっていて、沈み込みやすい端部分でも快適に寝られるようになっています。
④フォームスプリングはこちら。
シングルサイズあたり340個の点で支える構造です。
点は120個の独立したブロックになっています。
ブロックは場所によって大きさが変わり、その大きさによって硬さが変わります。
ブロックが大きいほど硬く、小さいほどやわらかめになります。
さらに、青い部分と白い部分はそもそものウレタンフォームの硬さが異なります。(青:150N、白:110N)
つまり、お尻あたりの中央部分は硬めに、背中や脚部分はやわらかめの寝心地になっています。
このように、体の場所によってサポート性が変わる仕様を「ゾーニング」と言います。
点構造は、荷重に応じてとてもきめ細やかに反応するので、体圧分散性が高いという特徴があります。
さらに、独立されたブロックによって、となりのブロックに振動が他伝わりにくいため静かな寝心地を得られます。
スリットが多い構造なので、通気性も抜群です。
③竹炭ウレタンフォームの低反発ならでは衝撃吸収性の高さによって寝姿勢が揺れにくいことに加え、下層の④フォームスプリングの独立ブロック構造によって衝撃はさらに吸収されます。
つまり、BAMBOOの下層フォームはかなり衝撃吸収性が優れた振動が伝わりづらい構造と言えます。
カバーのチェック
カバーに付いていた品質表示ラベルです。
上のラベルのとおり、BAMBOOはカバー内部にもウレタンフォームが入っている(生地付きウレタンフォーム)という、一般的なウレタンマットレスに比べると少し珍しい構造をしています。
ということで、中身が気になったのでカバーも裁断してみました。
こちらが生地付きのウレタンフォーム(1cm)です。
このウレタンフォームはカバーの表・裏にそれぞれ入っていて、ふつう面・かため面に合わせた硬さになっています。(ふつう面:80N、かため面:100N)
カバーの内部構造を詳しくご紹介します。
表層の側生地(ポリエステル+ビスコース)のなめらかな触り心地。
側生地の下には「ポリエステル綿」が比較的厚めに入っています。
その下には厚さ1cmの高密度ウレタンフォーム(コンフォートレイヤーと同素材)があります。
最下層には不織布です。
キルティングが側生地から不織布まで貫通して裁縫されているので、詰め物(ポリエステル綿・ウレタンフォーム)のズレや偏りが起きる心配はありません。
14層構造で通気性も抜群!
上層(9層) | 下層(6層) |
---|---|
コアラBAMBOOは、カバー両面に詰め物が施されているので、要するに上層(カバー&コンフォートウレタン)だけで9層構造となっています。
- 側生地
- ポリエステル綿
- 高密度ウレタンフォーム:1cm
- 不織布
- (コンフォートレイヤー芯材:5cm)※中心
- 不織布
- 高密度ウレタンフォーム:1cm
- ポリエステル綿
- 側生地
さらに、その下にも多層構造(6層)のフォームが来るので、BAMBOOは計15層構造(9+6)になっているのです。
- 側生地
- ゾーニングレイヤー
- フォームスプリング①(点とブロック)
- フォームスプリング②(ボトムフォーム)
- エッジサポート
- 側生地
基本的な考え方として、層が多いほど側面への通気が促されるので、通気性が優れた構造と言えます。
反発性のチェック
ウレタンマットレスでは、反発性の違いによって「低反発マットレス」「高反発マットレス」などと呼んだりします。
NEWコアラマットレスBAMBOOは、高反発と低反発がMixされたような寝心地です。
それぞれの特徴は以下の通りです。
低反発 | 高反発 | |
---|---|---|
画像 | ||
特徴 | 衝撃吸収性が優れ、静かな寝心地が実現できる | 体の動きに対する反発力があり、寝返りをサポートする |
なお、反発性とは「押し返す力」のことで、反発弾性率によって以下の通りに分類されます。
反発弾性率 | ウレタン分類 |
---|---|
15%未満 | 低反発ウレタン |
15~49% | 一般ウレタン |
50%以上 | 高弾性(高反発)ウレタン |
素材が持つ反発性を測る数値。反発弾性率を調べる方法として、JISが定めるテスト方法(JIS K 6400-3)があり、簡単に言うと「高さ50cmから鉄球を落として、反発した高さと割ったのが反発弾性率」ということです。
NEWコアラマットレスBAMBOOの反発弾性率は?
NEWコアラマットレスBAMBOOの反発弾性率は公式によると「37%」とされています。
念のため、当サイトでもそれぞれの層の反発弾性率をテストしたところ、以下の結果になりました。
層 | 反発弾性率 | 分類 |
---|---|---|
上層・コンフォートレイヤー | 約40% | 一般ウレタン |
中層・竹炭ウレタンフォーム | 約9% | 低反発 |
下層・フォームスプリング | 測定不可 (公表値は37%) | 一般ウレタン |
検証動画は以下の通りです。
↓上層・コンフォートレイヤー(NEWコアラシリーズ共通)
↓中層・竹炭ウレタンフォーム
※下層フォームスプリングは特殊構造のため測定できませんでしたが、公表値としては「37%」でしたので「一般ウレタン」となります。
要するに、NEWコアラマットレスBAMBOOは、上層・下層に高めの反発性があるウレタンフォーム、中間層で低反発フォームを使うことで、寝返りしやすさ(高反発)と衝撃吸収性(低反発)の両方を兼ね備えた寝心地なのです。
【詳細解説】NEWコアラマットレスBAMBOOの評価について
この記事の冒頭で星付けして評価させていただいた以下のポイントをここでは詳しくご紹介します。
▼ NEWコアラマットレス BAMBOOの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.51 |
仰向き寝 | 4.0 |
横向き寝 | 5.0 |
端の沈み込み | 4.0 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 3.5 |
底付のなさ | 5.0 |
素材の品質 | 4.0 |
耐久性 | 4.0 |
衛生面 | 4.0 |
取り扱いやすさ | 2.0 |
価格 | 1.47 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
それでは以下より主な評価項目をレビューさせていただきます。
1. 仰向き寝は?
仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。また、寝返りに力が必要なので、寝返りサポート性も大切です。
なお、日本人の60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。
評価は「星4.0」。
BAMBOOの寝心地は「やわらかめ」です。
ふんわりとしたキルティングによって、適度にフィット感があり、心地よい体圧分散性を感じました。
隙間が出来やすい腰回りもしっかりとフィットしてくれるので、負担が少なく感じました。
表層の高反発フォームに加え、沈み込んだら低反発フォーム(竹炭ウレタンフォーム)に支えられるため、寝姿勢保持性は抜群。
「寝返りしやすいのに揺れにくい」という、高反発と低反発の良いところどりの寝心地です。
満点でないのは、比較的沈み込みが深めの「やわらかめ」の寝心地のため、合う人・合わない人が出やすいと思ったからです。
とはいえ、すごくやわらかいわけではなく、個人的にはちょうどよい硬さ(やわらかさ)だと感じました。
2. 横向き寝は?
横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。
つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。
評価は「星5.0」。
横向き寝の寝心地は抜群です。
低反発のソフトウレタンフォーム+フォームスプリングという構造は沈み込んだときに体の凹凸と荷重を滑らかに受け止めてくれます。
100万円近い高級メーカーのハイランクシリーズに引けを取らないリッチな寝心地に感じました。
さらに、ピンホール加工(竹炭フォーム)と、立体加工(フォームスプリング)で通気孔がある構造によってやわらかいマットレスにありがちな蒸れやすさを解消している点も高評価です。
厚さが30cm以上あるので底付きの心配も全くありません。
3. 端の沈み込みは?
一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。
なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。
評価は「星4.0」。
マットレス外周に「エッジサポート」という硬めのウレタンフォームを使用し、端の沈み込みを軽減させる工夫がされています。
ただし、エッジサポートは180Nというそこまでハードな硬さでないため、座るなどの集中的な荷重においては、かなり沈み込みます。
ですが、一般的な寝姿勢では端分が沈み込みにくく、マットレス全面を優雅に使って眠れます。
4. 寝返りのしやすさは?
クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。
寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。
評価は「星3.5」。
BAMBOOのコンフォートレイヤーで使用しているウレタンフォームの反発弾性率の最大値はおよそ40%(当サイト計測)で、高めの反発性を持っています。
しかしながら、詰め物(ワタ)のボリューム感が多いことと、沈み込んだ際に低反発フォームにサポートされるという点で、簡単にコロコロと寝返りが打てるようなスムーズさはありません。
ただし、下層のゾーニングによって体の中心性が整いやすく・最低限の体への動きのサポート性(反発性)も感じられるため寝返りのストレスは感じませんでした。
5. 通気性は?
睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「星4.0」。
芯材のウレタンフォームはもともと通気性があまり良くないため、蒸れやすい素材と言えます。
しかし、本商品は上層でクラウドセルという通気性が良いウレタンフォームを採用し、下層の空洞で排気するという睡眠中の湿気を外に逃がしやすい工夫された仕様となっています。
実際に寝てみた感想としても、蒸れや暑さに大きなストレスはありませんでした。
満点に至らなかった理由は、構造的にはかなり通気性が優れているのですが、ウレタンフォームを発泡させた空洞が小さく、隙間がなかったためです。(これはNEWコアラも同様)
なお、ウレタンフォーム自体の通気性の良さに関しては、オリジナルコアラの方が優れていると思います。
BAMBOO | オリジナル |
---|---|
とはいえ、BAMBOOは15層というかなりの多層構造で、ピンホール加工や凹凸加工などのウレタンフォームの構造により通気性が優れいます。さらに温度調節可能のため暑くなりにくいため、蒸れにくいタイプのウレタンマットレスと言えるでしょう。
6. 耐久性は?
密度や耐久試験(復元率)をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。
評価は「星4.0」。
ウレタンマットレスの耐久性を知るにはウレタンフォームの「密度」と「復元率」という情報が必要です。
本商品の密度と復元率は以下の通りです。
密度 | 復元率 |
---|---|
上層:50D 中間層:40D 下層:30D | 非公表 |
芯材のウレタンフォームの密度・復元率が高くなればなるほど耐久性は高くなります。(密度・復元率についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています)
NEWコアラマットレスBAMBOOの密度は各層で異なります。
上層(コンフォートレイヤー)の50Dはなかなか高い数値で10年以上は持つレベルです。中間層の40Dも高めの数値で、寿命の目安は8年くらいです。
注意したいのは下層の30Dという密度です。
30D程度の密度は、1万円台以下の激安マットレスでも採用されることが多いレベルで、耐久年数としては5~8年程度と言われています。
また、すべてのコアラマットレスシリーズは復元率が非公表です(本来、復元率は品質表示法により、表示しなければならない情報です)。
ただし、体の荷重をダイレクトに受ける上層(コンフォートレイヤー)がかなりの高密度のため、評価としては4.0(優れている)としています。
7. 素材の品質は?
ここでは工場レベルの品質管理レベルをチェック。いくら素材のスペックが良いからと言って作りが粗雑だと良質な寝心地・使用感を得られません。
ウレタンフォームの品質の良し悪しは「形成のきれいさ」に現れます。歪みが大きいと(素材が持つ本来の性能が発揮されにくいという点で)寝心地やヘタリにも影響があるので、歪みがなく、ピシッときれいな形状が望ましいです。
評価は「星4.0」。
全体的に大きな歪みがなく、すべてのコアラマットレスシリーズ中でウレタンフォームの最も形状がきれいでした。
上層フォーム (コンフォートレイヤー) | 下層フォーム |
---|---|
下層フォームが複雑な構造しているため、若干ながらブロックのズレや、ウレタンフォーム同士の接着のズレが見られましたが、寝心地に大きく影響するものではありません。
8. 衛生面は?
抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「星4.0」。
コアラマットレスシリーズ全体で施されているフォームの抗菌加工に加え、BAMBOOは、竹炭ウレタンフォームによる天然の消臭機能・抗菌性が特徴です。
ただし、体に最も近いカバーには抗菌防臭等の衛生加工は施されていません。また、カバーは脱着可能ですが、洗濯不可なので、使用する際は必ずシーツを付けましょう。
9. 取り扱いやすさは?
持ち運びしやすいか、市販のボックスシーツ(多いのは30cmマチ)が入るサイズ感か、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。
特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。
評価は「星2.0」。
シングルサイズで約27kgというかなり重いタイプのマットレスなので持ち運びが大変です。さらに裏面にある滑り止めが良くも悪くも強力なため、ベッドフレームの上にレイアウトするのも苦労するほどです。
さらに、注意したいのは厚さが31cmということ。厚さ30cmを越えるマットレスは一般的なボックスシーツが使えない場合があります。
よってBAMBOOでは専用のボックスシーツか、ハイブランドの店舗で取り扱っているような価格が高い商品を選ぶ必要があります。
10. 価格は?
絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで、総合評価へつながります。
評価は「星1.47」。
シングルサイズで169,900円という価格は、マットレス市場全体から考えると「かなり高いレベル」の価格帯です。
とはいえ、硬さ調節・温度調節・消臭・高密度ウレタンフォームなど、価格相応の仕様と言えるので、決してコストパフォーマンスは悪くないと思います。
口コミ・評判のまとめ
コアラマットレスBAMBOOは2021年12月6日に販売開始されたばかりの新商品のため、まだ購入者による口コミが掲載されていません。(公式サイトにて確認)
良い口コミ | 悪い口コミ |
---|---|
掲載待ち | 掲載待ち |
ある程度の口コミの量が溜まってきたら、内容を確認し、その内容についてこの記事で詳しく解説します。
似ている商品との比較
コアラBAMBOOの特徴である「PCMマイクロカプセルによる温度調節」を搭載しているマットレスの競合としてアキレス「フレアベルサーモフェーズ」と比較します。
モデル | コアラBAMBOO | アキレス「フレアベルサーモフェーズ」 |
---|---|---|
画像 | ||
硬さ | ソフト | やや硬め |
反発性 | 高反発+低反発 | 高反発+中反発 |
厚さ | 31cm | 25cm |
サイズ | シングル~クイーン | シングル~ダブル |
温度調節 | 〇 (カバーPCM) | 〇 (ウレタンPCM) |
消臭 | 〇 (竹炭) | × |
ゾーニング | 〇 (5ゾーン) | 〇 (7ゾーン) |
生産 | 中国 | 日本 (カバーのみ中国) |
無料お試期間 | 120日 | なし |
価格 (Sサイズ) | 169,900円 | 71,280円 |
リンク | 公式サイト | 公式サイト |
主な違いは?
一番大きな違いは「無料お試し期間のある・なし」です。
コアラマットレス(BAMBOO)は、無料のお試し期間が120日ありますが、アキレス(フレアベル)はありません。
フレアベル(競合商品)とは?
フレアベルとはアキレスのマットレスシリーズの名称です。
アキレスは子ども向けのシューズブランド「瞬足(しゅんそく)」などが有名ですが、実は日本屈指のウレタンフォームメーカーとしても有名です。
そんな超一流ウレタンフォームメーカーの基幹マットレスが「フレアベルサーモフェーズ」という位置づけ。
フレアベルの温度調節機能はウレタンフォームにPCMマイクロカプセルを直接吹き付けるという日本初の技術でちょっとした話題になりました。
さらに、PCMマイクロカプセルの量は一般的なPCM生地の3倍以上という仕様なので、それだけ温度調節機能が高いと言えるでしょう。
寝心地はBAMBOOよりも硬めです。一般的なマットレスの中で考えても「やや硬め」くらいの寝心地なので、特に仰向き寝におすすめ。
ウレタンフォームの製造は日本で行っているので、品質面も安心感が高いです。
なお、BAMBOOにある消臭機能(竹炭フォーム)は、フレアベルにありません。
お試し期間がないことも大きなデメリットですが、価格が約7万円とBAMBOOよりも10万円くらい安いので、「できるだけ低価格で温度調節機能が付いたマットレスが欲しい」という人はご検討ください。
まとめると以下の通りです。
BAMBOO(コアラ) | フレアベル(アキレス) |
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サイズと価格
コアラBAMBOOのサイズ展開と価格は下記の通りです。
サイズ | 横幅 | 価格(税込) | シーン |
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シングル | 97cm | 169,900円 | 1人でぴったり |
セミダブル | 120cm | 199,900円 | 1人でゆったり |
ダブル | 140cm | 229,900円 | 2人でぴったり |
クイーン | 160cm | 249,900円 | 2人でゆったり |
コアラマットレスは二人で眠る目的で購入されることが多いため、ダブルサイズが人気ですが、二人で寝るならクイーンサイズをおすすめします。
1人の人間が熟睡できる最低幅が70cmと言われていて、ダブルサイズとは「最低幅×2人分=140cm」から由来しているサイズ名称です。
しかし、睡眠中は寝返りを打ったり姿勢も変化していくため、二人で眠るにはダブルサイズでは窮屈に感じる場合もあります。
部屋と予算に余裕があるようでしたらクイーンサイズがおすすめです。
コアラマットレスの返品ってどんな感じ?
コアラマットレスでは120日の無料トライアルを設けていますが、トライアル時の返品の流れは以下のとおりです。
手順 | 方法 |
---|---|
①返品依頼 | 公式サイトより (電話・メール・チャット) |
②アンケートへの回答 | メールが来るので専用フォームで回答(返品理由や回収希望日) |
③回収日時の確定 | メールにて連絡(回収業者の準備が整い次第) |
④回収当日 | 玄関先でマットレスを引き渡し |
⑤返金(終了) | メールで案内 |
当サイトでは、メーカーさんのご協力のもと、実際の返品も体験させていただきました。詳しくは以下の記事でまとめているのでご参考くださいね。
コアラBAMBOOはどこで買うのがお得?
コアラBAMBOOは公式サイトとAmazonで購入が可能です。
おすすめは公式サイトです。
公式サイトのみで展開されているキャンペーンが多いので、ぜひチェックしてみてくださいね。さらに購入時にライブチャットで気軽に相談できることも便利です。
また、メルマガ登録するとセール情報なども教えてくれるので、気になっている方はまずはメルマガ登録してみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたか。
NEWコアラマットレスBAMBOOをご紹介しました。
極厚でふんわりふかふかタイプのリッチな寝心地は高級メーカーのハイランクモデルにも引けをとりません。
大きな特徴はPCMマイクロカプセルによる「温度調節」と、竹炭フォームによる「消臭・抗菌機能」です。
寝心地としては表層の高密度ウレタンフォーム(高めの反発性)と、竹炭メモリーフォームによる「高反発」と「低反発」のよいとこどりをしたような感じで、寝返りのしやすさと寝姿勢の安定感が素晴らしいレベルで実現できていると思います。
価格が16万円以上するので、正直、温度調節や消臭機能だけを比較すると、他の商品の方がコストパフォーマンスが良いと感じるかもしれませんが、寝心地や無料トライアル付きなどのトータルバランスで考えた場合、満足感が高い逸品だと思います。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。