寝返りの打ちやすさはトップレベル
この記事では「ウェクセルマットレス」をご紹介します。
実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ぜひご参考くださいね。
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
この記事を書いた人
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目次
ウェクセルマットレスの基本情報
メーカー | ウェクセル |
---|---|
サイズ | シングル~ダブル |
クッション材 | ポケットコイル |
硬さ | 硬め |
重さ(Sサイズ) | 約27kg |
価格(Sサイズ) | 95,000円 |
なお、当サイト特別クーポンで10%OFFでお得に購入可能です。
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メーカーの「ウェクセル」とは
ウェクセルマットレスを販売しているのは、株式会社ウェクセルです(2023年創業)。
代表者の方が累計23個のマットレスを検証し、構想から3年かけてウェクセルマットレスは開発されたそうです。
なお、ウェクセルマットレスは広島県の老舗メーカー「チヨダコーポレーション」が製造(OEM)しています。
チヨダコーポレーションといえば、自社EC「源(みなもと)ベッド」を運営していますが、そこで販売しているポケットコイルマットレス「夜香マットレス」は、品質や寝心地が非常に良いことで有名です。
ウェクセルマットレスでも、夜香マットレスと同じポケットコイルを搭載し、チヨダコーポレーションが製造しているので、品質面はまず心配ないでしょう。
チヨダコーポレーションのマットレスは、当サイトでも何度も体験・検証していますが、自信をもっておすすめできる商品ばかりです。
【まず結論】ウェクセルマットレスの評価は?
当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。
- 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
- 寝返りのしやすさは?
- 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
- クッション材の品質はどうか?
- 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
- 底付きや圧迫感がないか?
- 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)
体験を通じウェクセルマットレスを以下のように評価しました。
▼ ウェクセルマットレスの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.66 |
仰向き寝 | 3.5 |
横向き寝 | 3.5 |
端の沈み込み | 4.5 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 5.0 |
底付きのなさ | 4.0 |
バネ当たりのなさ | 4.0 |
耐久性 | 4.0 |
衛生面 | 5.0 |
取り扱いやすさ | 3.0 |
価格 | 2.10 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
【総評】寝返り特化型のマットレス
「いかに寝返りを打ちやすいか」ということに、すべての素材や仕様のベクトルが向いているような印象を受けました。
具体的には、以下のとおりです。
仕様 | 効果 |
---|---|
高反発プロファイルウレタン | 高い反発力によって、体の動きをサポート。プロファイル(凹凸)加工によって、多方向にも反発する。 |
ハードウレタン | 沈み込み過ぎないように体を支え、寝返り時の支点として力を発揮する。 |
高圧縮ポケットコイル | 圧縮率が高いほど反発力が高くなる。 |
片面仕様(裏面に詰め物なし) | 裏面に詰め物がないことで、ポケットコイルがより圧縮される(反発力が増す)。 |
要するに、マットレス全体でかなり反発力を高めているという点が、ウェクセルマットレスのユニークなところです。
ちなみに、【寝返りに特化したマットレス】というキャッチコピーで展開しているNELLマットレスよりも、ウェクセルマットレスの方が寝返りが打ちやすかったです。(素材の硬さや反発性の差からも言えます)
しかし、良くも悪くも詰め物の存在感が強いことや、片面仕様で荷重分散性が低いため、ポケットコイルらしい寝心地(衝撃吸収性が高く、なめらかな寝心地)を得にくいことがデメリットです。
実際に、チヨダコーポレーション(源ベッド)の夜香ハイグレードと夜香プレミアムと寝心地を比較しましたが、ポケットコイルマットレスとしての寝心地・バランス感は、ウェクセルマットレスが劣っていると感じました。
- 夜香プレミアム(右)は、荷重の強弱にかかわらず、ポケットコイルがなめらかに反応する(潰れすぎることなく上下に動く)。
- ウェクセル(左)は荷重が弱いとポケットコイルが反応が少なく、逆に強いとグッと潰れる(なめらかさが劣る)
とはいえ、この点は好みの問題でもあるので、ウェクセルマットレスの寝心地の方が好きな人もいると思います。
寝返りの打ちやすさで考えればトップレベルのマットレスなので、気になった方は120日の無料トライアルもあるため、気軽に試してみてはいかがでしょうか。
源ベッドでは無料トライアル付きのマットレスが選べないので、「チヨダコーポレーション製のマットレスで無料トライアル付き」という条件だけでも、大きなメリットと言えます。
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ウェクセルマットレスの特徴&メリット
1. 寝返りが打ちやすい
ウェクセルマットレスの最大の特長は「寝返りの打ちやすさ」です。
【総評】のところで以下の表をご紹介しましたが、ここではより具体的に解説します。
仕様 | 効果 |
---|---|
高反発プロファイルウレタン | 高い反発力によって、体の動きをサポート。プロファイル(凹凸)加工によって、多方向にも反発する。 |
ハードウレタン | 沈み込み過ぎないように体を支え、寝返り時の支点として力を発揮する。 |
高圧縮ポケットコイル | 圧縮率が高いほど反発力が高くなる。 |
片面仕様(裏面に詰め物なし) | 裏面に詰め物がないことで、ポケットコイルがより圧縮される(反発力が増す)。 |
まず、寝返りには反発力が大きく影響します。
ウェクセルマットレスの高反発プロファイルウレタンは、反発弾性率50%という「正真正銘の高反発ウレタン」なので、体を持ち上げ、跳ね返す力がかなり強い仕様です。
さらに、プロファイル(凹凸)加工のため、突起部分が倒れることで、上だけでなく横方向の反発性も発揮されます。
続いて、ハードウレタンは、230ニュートン(N)という「かなり硬い」仕様です。
この「かなりハード」なウレタンフォームで沈み込み過ぎないように寝姿勢を保持し、寝返りの支点としてもサポート性を発揮します。
芯材の「高圧縮率ポケットコイル」は、バネをポケット(不織布)に包む際に、高い圧縮率をかけています。
圧縮率を高めることで、反発力と耐久性が高くなります。
なお、一般的なポケットコイルマットレスは、圧縮率10~20%くらいが多いですが、ウェクセルの圧縮率は約34%です。
ウェクセルのポケットコイル | 一般的なポケットコイル |
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最後の「片面仕様」とは、マットレス裏面に詰め物がない仕様のことです。
片面仕様(ウェクセル) | 両面仕様(夜香プレミアム) |
---|---|
片面仕様は、裏面に詰め物がないため、荷重分散性が低く、裏表のローテーションができないという点で耐久性にデメリットが発生する仕様です。
しかし、片面仕様は、荷重分散できない分、ポケットコイルが圧縮しやすいという特性があり、結果的に反発力が高まりやすいです。
片面仕様(ウェクセル) | 両面仕様(夜香プレミアム) |
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まとめると、
- 高反発プロファイルウレタンによる反発性の高さ
- ハードウレタンによる寝返りの支点サポート(沈み込みにくさ)
- 高圧縮ポケットコイルによる反発力の強さ
- 片面仕様によるポケットコイルの圧縮(反発力)向上
といったように、マットレス全体で寝返りの打ちやすさを高めていることが特徴です。
2. 「エッジハード」で端が沈みにくい
ウェクセル公式の販売ページには記載されていませんが、端2列のポケットコイルをバネを太くし(線径2.2mm)、沈み込みにくいようにした「エッジハード仕様」です。
マットレスは端が特に沈み込みやすいですが、エッジハード(端が強化)されていることで、端まで優雅に使え、ワンサイズ上の寝心地が得られることがメリットです。
一般的なスプリングコイルの場合、端の沈み込みを軽減できるレベルとしては線径が2.2mm以上は必要です。
格安マットレスの場合、「外周強化」と表示されていても、線径が2.0mmくらいの仕様もあるので、購入前にしっかり確認しましょう。
3. 「デオファクター アンチウイルス」で衛生面◎
ウェクセルマットレスの生地は「DEOFACTOR® Antivirus(デオファクター アンチウイルス)」という衛生加工が施されています。
デオファクター アンチウイルスの衛生機能は以下のとおりです。
衛生機能 | 意味 |
---|---|
制菌 | 菌をそれ以上増やさずに、数を減少させる(抗菌防臭より強い) |
抗ウイルス | ウイルスの数を減少させ、伝搬を弱める |
抗カビ | カビが生えないように、カビ劣化防止する |
マットレスに施される衛生加工は「抗菌防臭」程度が一般的なので、これほど衛生機能が高いマットレスは珍しいです。
デオファクターアンチウイルスの特徴については、源ベッドのデオファクターマットレスのレビュー記事(該当箇所)で詳しくご紹介しているので、気になったらご参考ください。
4. 120日お試し期間付き
ウェクセルマットレスは購入してから120日間の無料お試し期間があります。
自分に合ったマットレス選びというのは本当に難しいものですが、これだけ長い期間試せるなら安心して購入することができるでしょう。
しかも、返品の仕組みはすごくシンプル、且つ良心的です。
返品手順は以下のとおりです。
- サポートに連絡
- 製品の回収
- 全額返金(手数料なし)※沖縄や離島への配送時にかかる送料(11,000円)は返金なし
無料お試し期間つきのマットレスはそこまで珍しくありませんが、メーカーによっては隠れた手数料があったり、自分で梱包して業者を手配しないといけない場合もあります。
その点、ウェクセルは手数料がかからず、基本的にサポートに連絡するだけで、あとはメーカー側で手配し回収に来てもらえるという、かなりシンプルな返品システムが魅力です。
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ウェクセルマットレスのデメリット・注意点
1. かなり硬い
表層は綿・ウレタン(110N)、プロファイルという仕様なので、ふんわりとやわらかいですが、プロファイルが潰れると170N+230Nという非常に硬めの層が現れます。
そしてこの層は、約3.5cmにもなるため、寝心地に強い影響を与えます。
実際に寝たところ、特に背中あたりに強めの圧力を感じたので、「硬めが好き」と自覚している人以外は注意した方が良いでしょう。
硬いマットレスは、後から「トッパー」などを使うと、ある程度はやわらかく調節できます。
2. 片面仕様
裏面に詰め物がない「片面仕様」です。
片面仕様は、両面仕様よりも衝撃吸収性が劣るため、良くも悪くもバネ感(反発力)がある寝心地になります。
また、荷重分散性が低く、表裏のローテーションができないという点で両面仕様よりも耐久性は劣ります。
しかしながら、ウェクセルマットレスの詰め物は、プロファイルウレタンが40D、ハードウレタンが30Dという高密度仕様なので、一般的なポケットコイルマットレスよりも長持ちしやすいです。
一般的なマットレスは3か月に1回ほどローテーションが推奨されますが、筆者の感覚だと詰め物に30D以上の高密度ウレタンフォームを使っている場合は、半年に1回ほどのローテーションでも問題ないと考えています。
よって、ウェクセルマットレスの片面仕様は、耐久性の懸念は少ないでしょう。
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【体験レビュー】ウェクセルマットレスを実際に試してみた
実際のお届け時の様子や具体的な使用感などをレビューします。
開梱・設置
こちらはシングルサイズです。
マットレスはロール状に圧縮され、段ボールに入っています。
中身はマットレス本体と、取扱説明書が入っていました。
マットレスの重さは約27kgなので、なかなか重いタイプです。
最初に、外側のビニールを剥がして開封を進めます。
開封の様子は以下の動画をご参考ください。(音声なし・4倍速)
上の動画のとおり、内側のビニールを切ると膨張が始まり、元の形への復元されます。
外観のチェック
開封直後のウェクセルマットレスはこちら。
開封直後は歪みが大きいです。
説明書では『通常1、2日で復元します。』とあったので、2日経過した状態と比較したアニメーションを作りました。
このとおり、2日後には完全に復元しています。
マットレスの厚さはこのくらいです。
公表値どおり約24cmの厚さが確認できました。
マットレスの外観をご紹介します。
表面は「アムンゼン(梨地織り)」の生地を採用。
アムンゼンは「しぼ」のようにポツポツした感触をしています。
ふっくら&さらっとした清涼感がある気持ち良い感触です。
伸縮性も高く、フィット感や体圧分散性が高まります。
生地のアップはこんな感じです。
側面カバーも表生地と同じく、アムンゼン仕様です。
ロゴ(ラベル)が付いていますが、シールなので簡単に剥がせます。
裏面はこちら。
ツルっとしたポリエステル生地で、滑り止めなどの機能はありません。
品質表示は以下のとおりです。
内部構造
内部構造をチェックするために、一部を解体します。
ウェクセルマットレスの構造(断面)はこちら。
- 生地(デオファクター アンチウイルス加工)
- 抗菌防臭・防ダニわた(カバー内)
- ウレタン 15mm(カバー内)
- 不織布
- 高反発プロファイルウレタン 45mm
- ハードウレタン 20mm
- 不織布
- ポケットコイル
- 不織布
- フェルト
- 裏カバー
約9cmほどの分厚いボリューム感の詰め物層があるため、寝てもバネ当たりを感じることはありませんでした。
カバーには綿(抗菌防臭・防ダニ加工)とウレタンフォームの詰め物が入っています。
カバー下では、高反発プロファイルウレタン(170N)とハードウレタン(230N)というかなり硬めな寝心地で支えられます。
ポケットコイルはウレタン下の不織布に接着剤で固定されています。
裏面には詰め物がありませんが、しっかりしたフェルトが入っているので、バネが底面から飛び出てくる心配はなさそうです。
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【詳細解説】ウェクセルマットレスの評価について
この記事の冒頭で星付けして評価した以下のポイントをここでは詳しくご紹介します。
▼ ウェクセルマットレスの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.66 |
仰向き寝 | 3.5 |
横向き寝 | 3.5 |
端の沈み込み | 4.5 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 5.0 |
底付きのなさ | 4.0 |
バネ当たりのなさ | 4.0 |
耐久性 | 4.0 |
衛生面 | 5.0 |
取り扱いやすさ | 3.0 |
価格 | 2.10 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
1. 仰向き寝は?(底付き・バネ当たりもチェック)
仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。また、寝返りに力が必要なので、寝返りサポート性も大切です。
なお、日本人の約60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。
評価は「3.5」。
カバー~プロファイル(凹凸)部分にかけての約5cmはふんわりとやわらかく、表層は体圧分散性が高い寝心地です。
ただし、勢いよくグッと沈み込んだ後、約3.5cmの硬い層(170N+230N)に支えられるので、「硬いものが当たっている感」は強めです。
いきなり硬さを感じるので、なめらかさはありませんが、言い方を変えると「しっかりした寝心地」です。
変に寝姿勢が崩れることなく、総合的には満足できる寝心地でした。
2. 横向き寝は?(底付き・バネ当たりもチェック)
横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。
つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。
評価は「3.5」。
硬めのマットレスですが、意外に横向きでも寝心地が良かったです。
その理由は、厚さ5cmまでがかなりやわらかい層のため、肩の圧迫感も軽減されているためです。
また、プロファイルならではの体圧分散性の高さから、横向きの体のラインにもフィット感が高く、心地よかったです。
3. 寝返りのしやすさは?
クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。
寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、逆に寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。
評価は「5.0」。
お伝えしてきたとおり、すべての仕様が「寝返りの打ちやすさ」にベクトルを向けて作られています。
「硬めの超高反発ウレタンフォームのみで構成されたウレタンマットレス」には、寝返りの楽さは劣りますが※、体圧分散性や寝姿勢保持性などのトータルバランスで考えると、寝返りが打ちやすく寝心地も良いため、星5です。
※基本的に寝返りは、硬いほど支点に力が入れやすく、反発力が高いほど押し返されるため、「硬め」の「超高反発」タイプは最も寝返りが打ちやすいです。ただし、そうしたマットレスは寝返りが打ちやすい「だけ」のマットレスで、他の性能(体圧分散性・荷重分散性など)がよくなく、肝心の寝心地に問題があることが多いです。
4. 端の沈み込みは?
一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。
なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。
評価は「4.5」。
マットレスの両端に硬めのスプリング(2.2mm)を2列ずつ搭載した「エッジハード」仕様のため、端部分でも快適に寝られます。
なお、エッジハード(エッジサポート)仕様は、他メーカー製のマットレスでもよくありますが、使用しているスプリングの線径や圧縮率等によって、硬さ(サポート力)が変わるので注意が必要です。
端の沈み込みが軽減される仕様としては、ウェクセルのように線径2.2mm以上は必要です。さらに、ウェクセルのポケットコイルは圧縮率が高いため、より硬めの仕上がりとなっていて、安定感は抜群です。
5. 通気性は?
睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。
なお、スプリングコイルならポケットコイルよりもオープンコイル(ボンネル・高密連続スプリング)の方が通気性が優れていると言われますが、実用上そこまで変わりません。
評価は「4.0」。
凹凸が深めのプロファイル加工なので、詰め物内部の通気性が高いこともあり、実際に寝たときの蒸れは感じなかったです。
6. 耐久性は?
保証期間や耐久試験をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。一方、詰め物が多い商品は減点します(詰め物で多く使われてる綿やウレタンフォームはクッション材よりも早くヘタリやすいため)。
評価は「4.0」。
ウェクセルマットレスは、JIS基準の耐久テスト(8万回の押圧試験)に合格しています。
片面仕様で、表裏のローテーションができませんが、詰め物の耐久性(密度)が高いため、気にしなくてもよいでしょう。
さらに、JIS最高レベル硬鋼線を使った高品質スプリングということを考えれば8年程度は問題なく使えるのではないかと想定しています。
7. 衛生面は?
抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「5.0」。
マットレスの側生地にデオファクター アンチウイルスという「抗ウイルス・抗カビ・制菌」という高いレベルの衛生加工が施されています。
さらに詰め物には抗菌防臭・防カビ加工が施された綿(帝人製のマイティトップⅡ)が使用されているという徹底ぶりです。
これだけ衛生機能が高いマットレスはなかなかありません。文句なしの「星5」です。
8. 取り扱いやすさは?
持ち運びしやすいか、市販のボックスシーツ(多いのは30cmマチ)が入るサイズ感か、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。
特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。
評価は「3.0」。
ウェクセルマットレスの約27kgで、筆者(男性)の力では「重たいながらなんとか持ち運びは可能」なレベルです。
捨てやすさについては、スプリングコイルを使用しているため、基本的には粗大ゴミとなるため、捨てにくいと言えます。
厚さは24cmほどなので市販のボックスシーツでも使いやすいでしょう。
9. 価格は?
絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで総合評価値につながります。
評価は「2.10」。
ウェクセルマットレスはシングルサイズで95,000円で、これはマットレス市場全体で考えると「やや高め」の価格帯です。
とはいえ、使っている素材や寝心地を考えると納得感はあり、さらに120日の無料トライアル付きという条件を考えると、むしろコストパフォーマンスは良いと評価します。
10. 硬さは?
ウレタンフォームのN(ニュートン)数、綿のボリューム感、ポケットコイルの線径・巻き数等の仕様から客観的な硬さと、実際に寝たときに感じた主観的な硬さをお伝えします。
ウェクセルマットレスは「かなり硬め」くらいの寝心地です。
ウェクセルマットレスの構造は以下のとおりです。
層(厚さ) | 素材 | 硬さ |
---|---|---|
1層(約2.5cm) | ウレタン&綿 | 110N※ウレタン |
2層(約4.5cm) | 高反発プロファイルウレタン | 170N |
3層(約2cm) | ハードウレタン | 230N |
4層(約15cm) | 高圧縮ポケットコイル | 硬め |
1層目から2層目のプロファイルの凹凸部分までは約5cmほどで、この部分はかなりソフトに感じます。
しかし、プロファイルが潰れた先から、170N+230N+高圧縮ポケットコイルのしっかりした硬さをダイレクトに感じます。
さらに片面仕様のため、床からの圧力をポケットコイルが受けるため、より硬くなります。
結果的に、「かなり硬め」くらいの寝心地に落ち着きます。
主観的な硬さの評価としては10段階中(10が最も硬いとして)、8.5くらいの硬さだと感じました。
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似たマットレスとの比較 ①(仕様編)
ウェクセルマットレスの仕様の特徴である「デオファクターアンチウイルス加工を施したポケットコイルマットレス」という条件で、チヨダコーポレーション製の2つのマットレスと比較します。
モデル | ①ウェクセルマットレス | ②夜香プレミアムデオファクター | ③夜香ハイグレードデオファクター |
---|---|---|---|
画像 | |||
ショップ | ウェクセル | 源ベッド | |
製造 | チヨダコーポレーション | ||
芯材 | ポケットコイル(同じもの) | ||
生地 | デオファクターアンチウイルス加工 | ||
詰め物 | 高反発プロファイルウレタン、ハードウレタン | 高反発プロファイルウレタン | レギュラーウレタン |
仕様 | 片面 | 両面 | |
トライアル | 120日 | なし | |
保証 | 10年 | 1年(公式サイトは3年) | |
価格 | 95,000円 | 44,900円 | 36,900円 |
リンク① | – | レビュー記事 | レビュー記事 |
リンク② | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※価格はシングルサイズ
以下より、「寝心地」「詰め物」「お試し期間と価格」の重要な3項目の違いをご紹介します。
1. 寝心地の差
まず、寝心地の違いを整理すると以下のとおりです。
モデル | ①ウェクセルマットレス | ②夜香プレミアムデオファクター | ③夜香ハイグレードデオファクター |
---|---|---|---|
画像 | |||
硬さ | かなり硬め | 少し硬め | 硬め※ |
寝返り | ◎ | 〇 | |
体圧分散 | 〇 | ◎ | 〇 |
荷重分散 (衝撃吸収) | △ | ◎ | 〇 |
※③夜香ハイグレードデオファクターは硬さがソフト・レギュラー・ハードの3つから選べますが、ハードでも沈み込んだ時の硬さはウェクセルの方が硬く感じます
以上のとおり、硬さはウェクセルが最も硬いです。
また、ウェクセルが最も寝返りが打ちやすいですが、トータル的なバランスを考えると他の2商品(特に夜香プレミアムデオファクター)が優れていると思います。
2. 詰め物の差
モデル | ①ウェクセルマットレス | ②夜香プレミアムデオファクター | ③夜香ハイグレードデオファクター |
---|---|---|---|
画像 | |||
ウレタン① | 高反発プロファイル(4.5cm) | 高反発プロファイル(4cm) | レギュラー(2cm) |
密度① | 40D | 30D | 20D |
ウレタン② | ハードウレタン(2cm) | – | |
密度② | 30D | ||
(仕様) | 片面 | 両面 |
ウェクセルの最大のこだわりは詰め物で、他の2商品と比較すると最もスペック(密度など)が高いです。
ただし、その分、ウェクセルは詰め物の主張が強く、片面仕様なため、ポケットコイルならではの寝心地(衝撃吸収性やフィット感の高さ)は、夜香の方が感じられます。
3. お試し期間と価格の差
モデル | ①ウェクセルマットレス | ②夜香プレミアムデオファクター | ③夜香ハイグレードデオファクター |
---|---|---|---|
トライアル | 120日 | なし | |
保証 | 10年 | 1年(公式サイトは3年) | |
価格 (Sサイズ) | 95,000円 | 44,900円 | 36,900円 |
最後の大きな違いは、「お試し期間の有無」と「価格」です。
- ウェクセルマットレスは、お試し期間と10年保証があるが、95,000円
- 夜香マットレスは、お試し期間なしで保証は最長3年だが、価格が半額以下
といった違いです。
要するに、ウェクセルマットレスは、返品コストと長期保証コストを、商品価格に乗せていると言えます。
お試し期間付きは安心感がありますが、保険のように「購入者全員で返品者の費用を捻出する」という仕組みのため、コストパフォーマンスとして考えると微妙なところです。
(詰め物のスペックや片面・両面仕様の違いなど)単純に商品が同じではありませんが、+5万円以上の保険(返品・長期保証)をかけるかどうかという点も、よくご検討ください。
似たマットレスとの比較 ②(お試し期間付き編)
「無料トライアル・長期保証付きのポケットコイルマットレス」という点でも比較します。
メーカー/モデル | ①ウェクセルマットレス | ②NELLマットレス | ③エマ・ハイブリッド V2 |
---|---|---|---|
画像 | |||
生産 | 日本 | 中国 | |
硬さ | 硬め | ふつう | やわらかめ |
コイル数 (Sサイズ) | シングル~ダブル | シングル~キング | |
仕様 | 片面 | 両面 | 片面 |
衛生加工 | デオファクターアンチウィルス | 抗菌防臭・防ダニ・消臭 | – |
トライアル | 120日 | 100日 | |
保証 | 10年 | ||
価格 (Sサイズ) | 95,000円 | 75,000円 | 133,000円 |
リンク | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
この3つは寝心地が全然違うので、正直、あまり比較に向きません。
特に硬さがかなり違うため、とりあえず一番気になったマットレスを試してみて、そのマットレスの硬さが不満なら違うものを選ぶといった「試し比べ」みたいな方法も良いかもしれません。
ただし、やわらかいマットレス(この場合はエマ・ハイブリッドV2)を最後に残しておくのはリスクが高いです。
なぜなら、硬いマットレスは後からトッパーなどでやわらかく調節しやすいですが、やわらかいマットレスを硬く調節するのは難しいからです。
よって、時間に余裕がある人は、やわらかいマットレスから試していくのがよいでしょう。
ウェクセルマットレスはどこで買うのがお得?
ウェクセルマットレスは、公式サイトのみで販売しています。※Amazonや楽天市場などには出店していません
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まとめ
いかがでしたか。
ウェクセルマットレスをご紹介しました。
高反発プロファイルウレタン・ハードウレタン・高圧縮ポケットコイルといった仕様で「寝返りの打ちやすさ」に特化したような、良い意味で尖った寝心地のマットレスです。
基本的な寝心地は硬めですが、表層はプロファイルウレタンの凹凸部分でやさしくサポートされるので、圧迫感を感じやすい横向きの寝姿勢でも寝やすかったです。
ただし、近い仕様を備えた、源ベッド(チヨダコーポレーション)の夜香マットレスが5万円以上も安く買えると考えると、いくらお試し期間付きでも、価格が高く感じてしまうかもしれません。
とはいえ、源ベッドの夜香マットレスのコスパがズバ抜けているだけで、一般的なマットレスと比較した場合、ウェクセルマットレスのコストパフォーマンスは全然悪くありません。むしろ良いくらいです。
「寝返りしやすいマットレスが良い」「硬めの寝心地が好き」という人にぴったりだと思います。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
bed205_cp10
内容「10%OFF」
※上記をカート画面で入力
※他のクーポンとの併用不可