エマ・マットレス ハイブリッドの徹底解説(体験レビュー付き)

まさに「エマの自信作」

この記事ではドイツ発のマットレスブランド【エマ・スリープ】の「エマ・マットレス ハイブリッド」についてご紹介します。

なお、今回はメーカーさんからレビュー用に商品をご提供いただきましたが、宣伝を目的とした記事ではありません。※当サイトのPRポリシーについて

実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ご参考いただけますと幸いです。

こんな環境で作っています

体験・検証用の撮影スタジオ当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。

この記事を書いた人

管理人の椚大輔椚 大輔(ベッド・マットレス専門家)
ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、レビューしたベッド&マットレスは100商品を超える。2020年に株式会社悠デザインを設立し、ベッド関連に特化したサービスを展開。ベッド・マットレスの専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、「gooランキング(NTTグループ)」などへの出演・取材協力も行う。

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目次

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メーカーの「エマ・スリープ」とは

エマ・マットレス

エマ・スリープは、ドイツ発のマットレスブランド。基幹モデルはウレタンマットレスの「エマ・マットレス」です。

エマ・マットレス(芯材)
基幹モデルの「エマ・マットレス」(芯材)

エマ・マットレスは2015年に欧州で発売され、今では世界中で400万人のユーザーが愛用している人気マットレスで、ついに2020年から日本での販売も開始しました。

そして、本記事で取り上げる「エマ・マットレス ハイブリッド」は、3つ目の新商品です。

各モデルの特徴は以下のとおりです。

エマ・マットレス
(高反発ウレタン)
ハイブリッド
(高反発ウレタン×ポケットコイル)
プレミアム
(低反発ウレタン×ポケットコイル)
エマ・マットレスハイブリッドエマ・マットレス プレミアム
高反発らしい「寝返りサポート性」が特徴寝返りサポート性に、さらなる「寝心地と耐久性」をプラス低反発らしい「フィット感」と放熱性

以上のとおり、ハイブリッドは高反発タイプなので、寝心地としてはエマ・マットレスに近いです。(プレミアムは他の2つと明らかな寝心地の違いがあります)

要するに、ハイブリッドは売れ筋モデルのエマ・マットレスの「上位互換モデル」とお考えください。

エマ公式はこちら

エマ・マットレス ハイブリッドの基本情報

エマ・マットレス ハイブリッド

エマ・マットレス ハイブリッドのサイズや価格等の情報は以下の通りです。

メーカーエマ・スリープ
サイズシングル~キング
クッション材ポケットコイル&ウレタンフォーム
硬さふつう
重さ(Sサイズ)22kg
価格(Sサイズ)145,000円
保証期間10年

【まず結論】エマ・マットレス ハイブリッドの評価は?

エマ・マットレス ハイブリッド

当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。

  • 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
  • 寝返りのしやすさは?
  • 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
  • クッション材の品質はどうか?
  • 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
  • 底付きや圧迫感がないか?
  • 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)

体験を通じエマ・マットレス ハイブリッドを以下のように評価させていただきました。

▼ エマ・マットレス ハイブリッドの評価
総合評価3.46 ※セール時は3.73
仰向き寝4.5
横向き寝3.5
端の沈み込み3.0
通気性4.0
寝返り4.0
底付きのなさ4.5
バネ当たりのなさ5.0
耐久性3.5
衛生面3.0
取り扱いやすさ3.0
価格1.70 ※セール時は2.56

※目安は「3.50」以上が高評価です
※セールは50%OFFで計算

>>>点数の付け方について

【総評】リッチなストロークによるハイランクな寝心地、硬さもちょうどよく多くの人に合いやすいモデル

エマ・マットレス ハイブリッドの使用イメージ

高反発ウレタンマットレスとポケットコイルマットレスが融合された「ハイブリッドマットレス」。それがエマ・マットレス ハイブリッドです。

寝心地としてはスタンダードモデルのエマ・マットレスと似た方向性(高反発タイプ)ですが、スプリングコイルならではの通気性・荷重分散性が強化されているので、ひとつのマットレスとしての完成度が高まった上位互換タイプと言えます。

管理人管理人

なお、最高級モデルのエマ・マットレス プレミアムは、低反発タイプなので、ハイブリッドやエマ・マットレス(高反発)とは、寝心地の方向性は全く異なります。

また、上層のウレタン層(6cm)は反発性が高いながら、やわらかな感触のため、スプリングまでの滑らかなストロークで荷重を支えます。

3層ウレタンフォーム
素材が異なる3層のウレタンフォームによる「滑らかなストローク」がポイント

このストロークの感じは高級マットレス特有のリッチさ(7インチレベルのポケットコイルやピロートップ仕様など)に似た印象です。

硬さはエマ・スリープのマットレスシリーズの中で真ん中くらいで、仰向き・横向きどちらでも寝やすく、幅広い人に合いやすいでしょう。

強いて言えば、硬さやゾーニングの強度という点から、エマの他のモデルよりも仰向き寝に合いやすいと思います。

日本人は60%が仰向き寝とも言われているので、そうした意味でも多くの人に合いやすいのではないでしょうか。

管理人管理人

公式サイトで『エマの自信作』と書いてありますが、そのキャッチコピーどおりの逸品だと思います。おすすめです。

公式サイトで見る

特徴・使用感・寝心地については以下より詳しくご紹介します。

エマ・マットレス ハイブリッドの特徴&メリット

1. 「ポケットコイル×ウレタン」のハイブリッドタイプ

エマ・マットレス ハイブリッドの構造(ポケットコイル×高反発ウレタン)

エマ・ハイブリッドの「ハイブリッド(=複合)」たらしめる理由は、ウレタンフォームとポケットコイルの異素材をMixさせた仕様だからです。

結果的にウレタンフォーム(高反発)ならではの高い弾力性・衝撃吸収性に加え、ポケットコイルならではの荷重分散・寝姿勢保持の良さを兼ね備えた「ハイブリッドな寝心地」が味わえます。

ポケットコイルの構造
ポケットコイル(独立したスプリングが、荷重に応じて対応するので、寝姿勢が崩れにくい。また、スプリングは荷重分散性が優れているのでウレタンに比べて耐久性も高い傾向がある)

なお、ポケットコイルの上にあるウレタンフォームは2層構造になっていて、上層が高反発ウレタン、下層が一般ウレタン(ふつうのウレタン)です。

ウレタンの構造
ウレタンの構造(上層が高反発)

上層の高反発ウレタンフォームで基本的な寝心地を作っているため、体をグッと押し上げるしっかりとした寝心地です。

管理人管理人

スプリングコイル(ポケットコイル)は通気性が高いため、ウレタンのみで出来たマットレスよりも蒸れにくいです。

また、ポケットコイルは日本人が好きな寝心地とも言われるため、多くの人に合いやすいでしょう。

2. 寝返りしやすい「高反発タイプ」

高反発ウレタンフォーム

1層目はエマ・マットレスと同じくAirgocell技術を使用した高反発ウレタンフォームとなっています。

高反発ウレタンは、荷重に対して押し上げるような動きをするため、体が沈み込みすぎず、寝姿勢が崩れにくいことが特徴。

また、体の動きをサポートしてくれるので、寝返りのしやすさも抜群です。

管理人管理人

なお、ウレタンの反発力を示す「反発弾性率」は非公開ですが、当サイト計測値では約50%が確認できました(下記動画参照)

よって、本物の高反発素材と言えるでしょう。(世間では「偽物の高反発マットレス」も多いので、当サイトでは反発弾性率を測定しています)

3.  人間工学に基づく「ゾーニング仕様」

エマ・スリープのマットレスは人間工学に基づいた「ゾーニング」によって体圧分散性やサポート性を高めている点が特徴です。

ゾーニングとは「場所によって硬さや寝心地を変えること」ですが、本商品(ハイブリッド)においては、ポケットコイルの硬さを5か所で分けています。

ポケットコイルのゾーニング(5ゾーン)
ポケットコイルのゾーニング(5ゾーン)
線径2.1mm線径2.0mm
線径2.1mm(計測)線径2.0mm(計測)
また、最下層フォームにスリット(空洞)を設けるゾーニングを施しています。
最下層のゾーニング
最下層のゾーニング

要するにダブルのゾーニングということです。

エマ・ハイブリッドのゾーニングの特徴は、ポケットコイルにおいては線径がわずか1mmの違い&(寝心地に影響しにくい)最下層フォームということもあり、はっきりとした寝心地の差はなく、あくまで補佐的な役割に徹しています。

管理人管理人

ゾーニングの一般的なデメリットは寝る場所がズレると寝心地が悪くなることなので、エマ・ハイブリッドはちょうどよいゾーニングとも言えるでしょう。

4. シンプルな返品システム(100日お試し期間付き)

エマ・マットレス ハイブリッドの試し寝

エマ・マットレス ハイブリッドは購入してから100日間の無料お試し期間があります。

自分に合ったマットレス選びというのは本当に難しいものですが、これだけ長い期間試せるなら安心して購入することができるでしょう。

しかも、返品の仕組みはすごくシンプル、且つ良心的です。

返品手順は以下の通りです。

返品手順
  1. サポートに連絡
  2. 製品の回収
  3. 全額返金(手数料なし)

無料お試し期間つきのマットレスはそこまで珍しくありませんが、メーカーによっては隠れた手数料があったり、自分で梱包して業者を手配しないといけない場合もあります。

管理人管理人

その点、エマは手数料がかからず、基本的にサポートに連絡するだけで、あとはメーカー側で手配し回収に来てもらえるという、かなりシンプルな返品システムが大きな魅力と言えるでしょう。

 

【体験レビュー】エマ・マットレス ハイブリッドを実際に試してみた

エマ・マットレス ハイブリッドの使用イメージ

管理人管理人

実際のお届け時の様子や具体的な使用感などレビューします。

開梱・設置

こちらはシングルサイズです。

梱包状態(サイズ)

開梱します。

開梱

なお、取扱説明書などの同封はなく、段ボールにマニュアルページ(オンライン)を読み込むQRコードが印刷されています。

段ボールに印刷してあるQRコード

マットレスはロール状に圧縮し梱包されています。

ロール状のマットレスと段ボール

中身はマットレス本体のみです。

マットレスの持ち運び

マットレスの重さは約22kgなので、かなり重いです。

マットレスには開封用のカッターが同封されていました。

付属のカッター

開封時にマットレスが傷つきにくいのカッターなので、親切ですね。

付属のカッター(拡大)

ビニールをカッターに挟むようにして、開封をしていきます。

ビニールを切る

開封の様子は以下の動画をご参考ください。(音声なし・4倍速)

上の動画のとおり、ビニールが切れると膨張が始まり、元の形への復元されます。

外観のチェック

開封直後のエマ・マットレス ハイブリッド

開封直後からほとんど元の状態まで復元されています。

ハイブリッドはエマ・スリープのマットレスシリーズの中で復元スピードが一番早いです。

マニュアルページでは、「開封後、数分で元のサイズに膨らみます。」とあったので、約1日経過した状態と比較したアニメーションを作りました。

開封直後と約1日後のアニメーション

このとおり、約1日経過すると完全に元のボリュームに復元されました。

マットレスの厚さはこのくらいです。

マットレスの厚さ

公表値どおり約24cmの厚さが確認できました。

厚さの計測

マットレスの外観をご紹介します。

エマ・マットレス ハイブリッドの外観

カバー表面はシンプルなドット状のデザイン(エマ・マットレスと同じ)です。

カバーのデザイン

通常のマットレスの表面生地はポリエステル100%が多いですが、エマ・マットレス ハイブリッドの生地はポリエステルを主原料として、わずかに「エスタラン(ポリウレタン)」が配合されています。

カバーの触り心地

エスタラン(ポリウレタン)を配合することにより、伸縮性が高められます。

カバーの伸縮性

生地のアップはこんな感じです。

生地アップ

マチ部分はサラッとしたポリエステル仕様です。

カバーの取っ手

サイド面に取っ手がついています。

取っ手を握る

取っ手があることでマットレスの移動などがしやすく便利ですね。

取っ手を持ってマットレスを持ち上げる

裏面はこちら。

マットレス裏面

カバー裏面は少量のポリプロピレンが配合されていて、ゴムのような感触があります。

裏面の滑り止め

滑り止めのような構造をしているので、ベッドフレームに置いた時にズレにくいです。(エマ・スリープ共通仕様です)

滑り止めのアップ

芯材はファスナー付きのカバーで閉じられています。

ファスナー

カバーは上下の分離が可能です。

ファスナーを開ける

なお、カバーは洗濯可能なので、例えば「汚れやすい上面カバーのみを洗濯する」というこもでき、便利です。

内部構造

内部構造をチェックしていきましょう。

カバーと取る

芯材(ポケットコイル入りのウレタンフォーム)がこちら。

カバーと芯材

芯材はメッシュ生地で覆われています。

カバー(上・下)と芯材です。

マットレスのパーツ展開図

芯材を詳しくチェックしていきましょう。

芯材

芯材を覆っているメッシュカバーにはファスナーがないため、取り出せない仕組みになっていますが、芯材の様子を詳しく見るために、ハサミで切ります。

芯材の保護カバーを切る

取り出した芯材はこちら。

保護カバーを取った芯材

上から、

  1. Point-elastic Airgocell フォーム(高反発)
  2. Ergonomic フォーム
  3. HRX Supreme フォーム
  4. ポケットコイル(5ゾーン)
  5. HRX Supreme フォーム ※外周も

という構造をしています。

芯材の断面

1層目の高反発ウレタンフォームです。

高反発フォーム

高反発らしいモチモチした弾力性があります。

2層目(Ergonomic フォーム)は、他の層のウレタンよりも空洞が多いオープンセル構造のため、通気性が良いです。

ウレタンフォームのアップ

3層目(HRX Supreme フォーム)は30Nというかなりソフトな層なので、沈み込んだ時の圧迫感が軽減されます。

芯材の内部構造もご紹介します。

芯材の裁断

ウレタンフォームの下にポケットコイルが入っています。

芯材の断面

ウレタンフォーム(6cm)は単体でも寝れる厚さで、まさにウレタンマットレスとポケットコイルを融合したハイブリッド仕様と言えますね。

芯材の構造

断面をご紹介します。

芯材の断面(アップ)

まずは、3層のウレタンフォームが積層されてます。

表層のウレタンフォーム

各層2cmずつの計6cmの厚さが確認できました。

ウレタンフォームの厚さ計測

これだけの厚みがあると、ポケットコイルまで体の沈み込みは到達しにくいです。

体の沈み込みとマットレス
体の沈み込みが到達するのはウレタン層まで

つまり、エマ・マットレス ハイブリッドはウレタンフォームで寝心地の中心を作っているとお考え下さい。

別の言い方をすると、芯材のポケットコイルは、上層から伝わる衝撃を吸収する(荷重分散する)役目が中心です。

ポケットコイルの下には、ウレタンフォーム(HRX Supreme フォーム)があり、ポケットコイルにかかる衝撃を和らげてくれます。

HRX Supreme フォーム

つまり、ポケットコイル自体が長持ちしやすい構造です。バネがカバーを突き破って外に出てくる心配も少ないです。

なお、ポケットコイル下にある最下層ウレタン(HRX Supreme フォーム)には、ゾーニングの穴が開いています。

最下層のゾーニング
最下層のゾーニング

ゾーニングとは、部分的に硬さや寝心地を変える仕様のこと。

ハイブリッドは下層ウレタンがやわらかく(28N)、荷重を分散する豊かなクッション性が特徴ですが、やわらかいウレタンは歪みやすいため、このゾーニングを設けることで、歪みを抑え、寝姿勢を保持しやすくする狙いでしょう。 ※当サイトの独自解釈です

ゾーニングの効果
ゾーニングの効果(やわかいウレタンでも歪みづらい)

ポケットコイルの仕様(読み飛ばしてもOKです)

ポケットコイルの仕様

ポケットコイルの仕様は商品によって異なり、メーカー各社、販売ページでセールスポイントとして訴求していたりします。

細かい話なので、個人的には『そこまで気にしないでも良いかな?』と思うレベルですが、念のためご紹介します。(なので、ご興味なければ読み飛ばしてOKです)

ポケットコイルの主な仕様
  • 線種
  • 密度(いくつコイルを使っているか)
  • 配列(並行か交互か)
  • 線径(バネの太さ)

    エマ・マットレス ハイブリッドのポケットコイルの仕様は公式サイトでは非公開ですが、当サイトによる調査の結果は以下の通りです。

    ▼ エマ・マットレス ハイブリッドの仕様
    配列並行配列
    密度430個前後/S
    線径2.0mm/2.1mm(5ゾーニング)
    線種不明(非公表)
    コイル高/圧縮率13cm/15%

    なお、これらの仕様は、基本的に優劣ではなく、そのマットレスが表現したい寝心地を作るためものです。

    以下よりエマ・マットレス ハイブリッドのポケットコイルの仕様について詳しくご紹介します

    配列の特徴は?

    ポケットコイルマットレスの配列は「並行配列」か「交互配列(「千鳥配列」とも言います)」のどちらかです。

    並行配列交互配列
    画像並行配列交互配列
    硬さの傾向ソフトハード
    跳ね感強い弱い
    特徴寝返りがしやすい静かな寝心地
    耐久性
    (部分的には弱め)
    価格安価に作りやすい高価になりやすい

    エマ・マットレス ハイブリッドは「並行配列」を採用しています。

    エマ・マットレス ハイブリッドの配列(並行配列)

    並行配列はバネの動きが出やすいため、寝返りのサポート性があり、比較的ふんわりとソフトな感触が特徴です。

    密度の特徴は?

    密度とは「ポケットコイルの量」のことです。

    エマ・マットレス ハイブリッドのコイル密度

    エマ・マットレス ハイブリッドはシングルサイズあたり「430個前後相当」の密度です。※外周をウレタンフォームで囲っている構造のため、コイル数自体は430個に満たないですが、「面積あたりのコイル数」と考えると430個前後になります

    現在のポケットコイルマットレス市場はコイルの数量(密度)をセールスポイントにすることが多いですが、密度のレベルの違いを大雑把にまとめると以下の通りです。

    密度意味合い
    300個台低密度(耐久性が不安&バネ当たりも感じやすいので避けた方が良い)
    400~600個台
    ★本商品
    中密度(バネの動きが出やすく寝返りサポート性が得られる)
    700~1,000個高密度(線径が細く、コイル高も高くなるので、ふんわりとした寝心地)
    1,000個以上超高密度(ジェル的で静かな寝心地・バネを感じにくい)

    基本的にポケットコイルマットレスは、密度が低いほどコイルひとつあたりにかかる負荷が高くなるため、特に300個レベルの低密度タイプでは耐久性に支障が出る可能性も高くなります。

    とはいえ高密度であるほど良いというわけではなく、耐久性としての適切な密度レベルは450個以上で、それ以上であれば耐久性に特に大きな差はなく(あとはバネの品質や生産加工レベル・詰め物など、密度以外の問題によって耐久性が決まります)、むしろ寝心地の差(跳ね感orフィット感、ソフトorハード)が生まれます。

    エマ・ハイブリッドの「430個」というのは、やや低密度ですが、ウレタン層が分厚いため、そこまで気にしないでも良いでしょう。(エマ・ハイブリッドの場合、ウレタン層で体圧分散・寝返りのサポートができ、ポケットコイル層は荷重分散が中心的な役目となるため、高密度である必要はありません)

    線径とは?

    線径とは「バネの太さ」のことです。

    エマ・マットレス ハイブリッドの線径

    線径は、太いほど反発力が高まり、しっかりとした寝心地になります。逆に細いほど荷重に対してしなやかに反応するという特徴があります。

    寝心地の目安としては以下の通りです。

    線径と寝心地(目安)

    • 線径1.9mm以下:しなやかな寝心地
    • 線径2.0mm以上:しっかりとした寝心地

      エマ・マットレス ハイブリッドは5ゾーニング仕様で、場所によって線径2.0mm2.1mmを仕様しています。

      エマ・マットレス ハイブリッドの5ゾーニング
      エマ・マットレス ハイブリッドの5ゾーニング

      どちらも2.0mm以上なので、しっかりとした寝心地となります。

      これは、上層のウレタン層がかなり柔らかめの仕様のため、沈み込んだらグッと支えるための硬さにしているのでしょう。

      バネの品質は?(線種)

      ポケットコイルのバネは主に硬鋼線(こうこうせん)という鉄線で作られ、その品質はメーカーや商品によって異なります。

      エマ・マットレス ハイブリッドの硬鋼線の線種は非公表となっています。※海外ブランドなので、線種(JIS規格)を公表していません

      なお、線種表示は以下のように解釈します。

      線種が意味するもの
      本商品の線種が意味するもの
      表示例意味
      SWRHマットレスのコイルは基本的に硬鋼線(SWRH)を使用
      72(反発性)数値が高くなればなるほど反発力が高い
      B(耐久性)マンガン含有量(AよりもBが多く、耐久性がある)
      C(強度)A<B<Cの順で強度が高い

      ちなみに、2017年に品質表示法の改正があり、線種の表示義務はなくなりました。これは「バネの品質は実際の寝心地や耐久性を知るうえでそこまで重要な情報ではない」ということが示されたと言えます。

      ただし、バネそのものが高品質であればそれだけ長持ちしやすいですし、シモンズやサータ等の有名メーカーもバネの品質には相当こだわりをもっているので、依然としてポケットコイルマットレスを選ぶ上で気に留めておくべきポイントとも考えられます。

      コイル高と圧縮率

      「コイル高」は高くなるほどふんわりとした感触になり、「圧縮率」は高くなるほど耐久性にプラスに働きます。

      コイル高と圧縮率

      エマ・マットレス ハイブリッドのコイル高は約13cm、スプリングの圧縮率は約15%でした。

      この仕様は、

      • コイル高は「ふつう程度」
      • 圧縮率は「低め」

      と言え、結果的にクッション性はふつうで、耐久性にはプラス要素はありません。

      管理人管理人

      読み飛ばしOKなのはここまで!

      【詳細解説】このマットレスの評価について

      エマ・マットレス ハイブリッドの使用イメージ

      この記事の冒頭で星付けして評価させていただいた以下のポイントをここでは詳しくご紹介します。

      ▼ エマ・マットレス ハイブリッドの評価
      総合評価3.46 ※セール時は3.73
      仰向き寝4.5
      横向き寝3.5
      端の沈み込み3.0
      通気性4.0
      寝返り4.0
      底付きのなさ4.5
      バネ当たりのなさ5.0
      耐久性3.5
      衛生面3.0
      取り扱いやすさ3.0
      価格1.70

      ※目安は「3.50」以上が高評価です
      ※セールは50%OFFで計算

      1. 仰向き寝は?(底付き・バネ当たりもチェック)

      仰向き寝

      ココをチェック

      仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。また、寝返りに力が必要なので、寝返りサポート性も大切です。

      なお、日本人の60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。

      評価は「4.5」。

      仰向き寝こそ、ハイブリッドの良質な寝心地を素直に感じられるでしょう。

      3層のウレタンフォーム(6cm)のグラデーションを存分に活かして、荷重を受け止めます。

      この時、特に背中から腰あたりの背骨のS字ラインがある場所に、しっかりとフィットし、心地よい体圧分散性が感じられます。

      底付きやバネ当たりも感じられません。

      バネ当たりのチェック
      バネ当たりは感じられない

      エマ・マットレス(スタンダードモデル)よりも、ウレタン層がやわらかい仕様なので、最初は「あれ?ちょっと沈み込みが深すぎない?」と一瞬思ったのですが、しばらく横たわっていると、寝姿勢の整い方も良く、体圧分散性・反発性といった点も非常にバランスが取れているように感じました。

      2. 横向き寝は?(底付き・バネ当たりもチェック)

      横向き寝

      ココをチェック

      横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。

      つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような寝姿勢保持性能もポイントです。

      評価は「3.5」。

      ハイブリッドはエマのマットレスシリーズの中で唯一、表層のウレタン層に「ゾーニングなし」の仕様のため、他のモデルのような深い沈み込みに対応はしていません。(ポケットコイルはゾーニング仕様ですが、体の沈み込みはポケットコイル層にはほぼ届きません)

      しかしながら、ウレタン層はかなりソフトな仕様(30~52N)のため、一般的なマットレスに比べると圧迫感は少ないです。

      バネ当たりのチェック
      肩部分のバネ当たりは感じられない

      「横向き寝に最適」とは言えないまでも、ストレスないレベルの寝心地が実現されていると思います。

      管理人管理人

      なお、ゾーニングがないことは悪いことではありません。

      (表層に)ゾーニングがないことで、ウレタンが持つ本来の反発性ポケットコイルの感触を素直に感じやすいこと、また、寝る場所や体型の違いに寝心地が左右されない点はむしろメリットと言えるでしょう。

      3. 寝返りのしやすさは?

      寝返り

      ココをチェック

      クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。

      寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、逆に寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。

      評価は「4.0」。

      表層に高反発フォームを使用しているため、寝返りは簡単に打てます。

      点で支えるポケットコイルによって寝姿勢がまっすぐに整いやすい点も寝返りしやすさにプラスです。

      なお、エマ・マットレス(スタンダードモデル)の方がマットレス自体の反発弾性率は高い(当サイト測定値)ため、寝返りのしやすさを求めるならエマ・マットレスもご検討ください。

      4. 端の沈み込みは?

      端の沈み込み

      ココをチェック

      一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。

      なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。

      評価は「3.0」。

      外周を強化した仕様ではないため、腰を掛けたらかなり沈み込みます。

      とはいえ、エマ・マットレス ハイブリッドのウレタン層は高い体圧分散性があるため、寝姿勢においては端部分でも沈み込みにストレスを感じずに寝ることができました。

      端の沈み込みのチェック(寝姿勢)
      体がはみ出しても大きな沈み込みがない端部分

      寝返り時などに「勢い余って落下する」という心配はそこまでないと思います。

      5. 通気性は?

      通気構造

      ココをチェック

      睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。

      なお、スプリングコイルならポケットコイルよりもオープンコイル(ボンネル・高密連続スプリング)の方が通気性が優れていると言われますが、実用上そこまで変わりません。

      評価は「4.0」。

      ハイブリッドは通気性を配慮された構造をしています。

      ウレタンフォームといえば蒸れやすい素材ですが、2層目には空洞が大きいウレタンフォーム(Ergonomic フォーム)を使用し、通気を促しています。

      ウレタン層の断面
      2層目のウレタンの空洞が大きい(拡大するとよくわかります)

      また、芯材がスプリングコイル(ポケットコイル)という点も蒸れにくさにはプラスです。

      6. 耐久性は?

      耐久性(マットレスを手で押す)

      ココをチェック

      保証期間や耐久試験をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。一方、詰め物が多い商品は減点します(詰め物で多く使われてる綿やウレタンフォームはクッション材よりも早くヘタリやすいため)。

      評価は「4.0」。

      耐久試験の結果・スプリングの線種・ウレタンフォームの密度などの情報は非公表です。

      また、片面仕様なので表裏のローテーションができないという点はデメリットですが、保証期間が10年も付いているのは品質への自信とも考えられます。

      圧縮開封時の復元スピードはエマ・シリーズの中で最も早く(ウレタンの復元率が高いほど復元スピードは早い傾向があります)ウレタンの形状のきれいさ(こちらも同様に復元率が関係します)という点もでもシリーズで一番良好だったため、4.0(良い)という評価にしました。

      6-2. 素材の品質は?(耐久性の補足)

      芯材

      ココをチェック

      ここでは工場レベルの品質管理レベルをチェック。いくら素材のスペックが良いからと言って作りが粗雑だと良質な寝心地・使用感を得られません。

      ウレタンフォームの品質の良し悪しは「形成のきれいさ」に現れます。歪みが大きいと(素材が持つ本来の性能が発揮されにくいという点で)寝心地やヘタリにも影響があるので、歪みがなく、ピシッときれいな形状が望ましいです。

      すぐ上でもご紹介しましたが、ハイブリッドはシリーズ中、最もきれいなウレタンの形状をしています。

      エマ・マットレス
      (少し歪みがある)
      プレミアム
      (歪みが大きめ)
      エマ・マットレスの芯材エマ・マットレス プレミアムの芯材

      マットレス全体としても気になる歪みはあまりなく、生産品質は良好だと思います。

      正面側面(サイド)
      正面側面(サイド)

      7. 衛生面は?

      カバー

      ココをチェック

      抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。

      評価は「3.0」。

      生地や素材に衛生加工(抗菌防臭や防ダニ等)はされていませんが、カバーは洗濯可能です。

      上下で2分割になるので、コンパクトに折りたためるため、ご家庭でも洗濯しやすいでしょう。

      カバー
      カバー(2分割で洗濯しやすい)

      なお、上下で2分割されることは、体に近い上のカバーのみ洗濯できる点も魅力です。

      マットレスのカバーはなかなか乾きづらいこともあり、上下分割仕様はメンテナンスしやすい工夫と言えます。

      8. 取り扱いやすさは?

      マットレスのハンドリング

      ココをチェック

      持ち運びのしやすいか、市販のボックスシーツ(多いのは30cmマチ)が入るサイズ感か、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。

      特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。

      評価は「3.5」。

      本商品の重量はシングルサイズで約22kg。一般的なマットレスの中では「重め」です。

      しかしながら、カバーに取っ手が付いているという気配りが素晴らしく、重いながら取り扱いのストレスが少ないと言えるでしょう。

      ただし、捨てやすさについては、スプリングコイルを使用しているため、基本的には粗大ゴミ扱いなので、捨てにくいです。

      9. 価格は?

      エマ・マットレス ハイブリッドの使用イメージ

      ココをチェック

      絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで総合評価値につながります。

      評価は「1.70」。

      本商品の価格はシングルサイズで145,000円です。

      マットレス市場全体から考えると「高め」の価格帯です。

      ただし、ハイブリッド仕様で、無料の長期お試し期間付きということを考えると決してコストパフォーマンスは悪いわけではありません。

      10. 硬さは?

      硬さのチェック

      ココをチェック

      ウレタンフォームのN(ニュートン)数、綿のボリューム感、ポケットコイルの線径・巻き数等の仕様から客観的な硬さと、実際に寝たときに感じた主観的な硬さをお伝えします。

      本商品は「ふつう」くらいの寝心地です。

      その理由は、以下の構造(硬さ)のためです。

      層(厚さ)素材硬さ
      1層(2cm)高反発ウレタンやわらかめ(40N)
      2層(2cm)レギュラーウレタンやわらかめ(52N)
      3層(2cm)レギュラーウレタンやわらかめ(30N)
      4層(13cm)ポケットコイル硬め(線径2.0mm)
      5層(5cm)レギュラーウレタンやわらかめ(28N)

      表層から6cmまでは、かなりやわらかめのウレタンフォームで、ここで寝心地の中心を作ります。

      ただし、最上層が高反発ウレタンのため、仕様(N数)よりも寝心地としては少し硬く感じ、1~3層のウレタンとしては「やや柔らかめ」くらいの感触です。

      そして沈み込んだら硬めのポケットコイルに支えられるため、結果的に「ふつう程度」の硬さに落ち着きます。※なお、最下層(5層目)のウレタンはほとんど硬さに影響しません

      主観的な硬さの評価としては10段階中(10が最も硬いとして)、5.5くらいの硬さだと感じました。

      悪い口コミ・評判のまとめ

      エマ・マットレス ハイブリッドの使用イメージ

      記事公開時の口コミ件数は27件、そのうちすべてが5点満点という超高評価です。※2023年3月26日時点の情報

      寝心地については、好みの問題もあるので良い評価はさておき(「寝心地が良い!」などは分析が難しいです)気になるのは悪い評価ですよね。

      悪い評価の方が客観的・一般的な内容がわかりやすいため、当サイトでは悪い口コミについて分析し解説をしますが、ハイブリッドには悪い口コミがないため、低評価が溜まってきたら、その内容を分析してご紹介したいと思います。

      管理人管理人

      公式サイトの口コミをざっと見渡すと、『硬さがちょうど良い』と評価されているユーザーさんが多い印象でした。

      >>>公式サイトで口コミを見る

      似ている商品との比較

      エマ・マットレス ハイブリッドの使用イメージ

      エマ・マットレス ハイブリッドの特徴である「高反発ウレタン×ポケットコイルマットレス」という仕様を持つ2つのモデルと比較します。

      モデル①エマ・マットレス ハイブリッド②夜香プレミアム2③プレミアムスプリングマットレス
      画像エマ・マットレス ハイブリッド夜香プレミアム2 日本製ポケットコイルマットレスGOKUMINプレミアムスプリングマットレス(厚さ20cm)
      メーカー
      (ブランド)
      エマ・スリープ源ベッドGOKUMIN
      寝心地ふつう硬め
      厚さ24cm26cm20cm
      エッジサポート×
      両面仕様××
      ゾーニング×
      カバー洗濯×
      保証10年最大3年8年
      お試し期間100日なし
      サイズS~KS~WDSS~Q
      価格
      (Sサイズ)
      145,000円36,900円約18,000円
      リンク公式HP公式HPAmazon

      比較商品② 源ベッド「夜香プレミアム2」とは

      夜香プレミアム2 日本製ポケットコイルマットレス

      ②は広島県の老舗ベッドメーカー「源ベッド(運営会社:チヨダコーポレーション)」のオリジナルマットレス。基幹ブランド「夜香(やこう)」のプレミアムグレードの商品です。

      最大の特徴は、詰め物に高反発プロファイルウレタンを使用していること。

      夜香プレミアム2の断面
      夜香プレミアムの断面 ※オレンジの部分が高反発プロファイルウレタン

      「プロファイル」とは、凹凸加工のことで、点によって支える構造のため、体圧分散性が高く、寝姿勢保持性も良い感触です。

      また、芯材のポケットコイルこそ源ベッドの強みで、JIS基準最高クラスの硬鋼線を使用し、自社の国内工場でバネから作り上げるこだわりです。

      夜香プレミアム2の体験
      純国産×この寝心地が3万円台で買えるのは素晴らしいコスパ

      さらに、ポケットコイルの圧縮率が高く(耐久性も高く)、外周強化のみコイル線径を太くしたエッジサポートもあり、芯材レベルでは3商品の中でも最もハイグレードな仕様と言えるでしょう。実際の寝心地も素晴らしいです。

      無料お試し期間がないのがデメリットですが、この価格では考えられない仕様・寝心地が実現された逸品だと評価しています。

      >>>源ベッド公式で見る

      比較商品③ GOKUMIN「プレミアムスプリングマットレス」とは

      GOKUMINプレミアムスプリングマットレス(厚さ20cm)

      ③GOKUMINは株式会社KURUKURUという日本企業のオリジナルマットレスブランドです。

      このモデル(プレミアムスプリングマットレス)はAmazon内でかなり人気(レビュー数5,000件以上のポケットコイルマットレスなので、一度目にしたことも人も多いのではないでしょうか。※レビュー数は記事公開時点の情報

      低価格のわりに詰め物の品質が高く、密度32Dの高反発ウレタンを使用していることが特徴。

      GOKUMIN商品の断面
      GOKUMINの断面※白い詰め物層が高反発ウレタン

      ただし、実際の寝心地としては、そこまで反発性の高さを感じず(当サイト計測値では反発弾性率45%)、接着剤を多用している作りのせいか、ポケットコイルならではの滑らかなフィット感や揺れにくさなどはいまひとつでした。

      GOKUMIN「プレミアムスプリングマットレス」の体験
      ポケットコイルらしさは乏しいが、なるべく安く買いたい人・しっかり硬めの寝心地が好きな人には合うだろう

      ですが、1万円台という価格を考えると致し方ないことで、逆に「1万円台でよくこの仕様を搭載できたな」という評価もできます。

      かなりハードな寝心地なので、『硬めのマットレスが好き』という人は一度ご検討されてみてはいかがでしょうか。

      >>>Amazonで見る

      管理人管理人

      エマ・マットレス ハイブリッドは寝心地も良いですが、何といっても100日の無料トライアルが魅力ですね。やはりマットレスは体に合う・合わないが出やすいものなので、これだけ長期間にわたってリスクなく試せるのは、多少価格が高くても納得感はあります。

      「エマ・マットレス」「ハイブリッド」「プレミアム」の違いは?

      「エマ・マットレス」「ハイブリッド」「プレミアム」

      この記事冒頭でご紹介したとおり、エマ・スリープのマットレスシリーズは以下の3モデルあります。

      モデル①エマ・マットレス②ハイブリッド③プレミアム
      画像エマ・マットレスエマ・マットレス ハイブリッドエマ・マットレス プレミアム
      発売年
      (日本)
      2020年2023年2022年
      芯材ウレタンフォームウレタン+ポケットコイル
      反発性高反発低反発
      硬さやや硬めふつうやや柔らかめ
      放熱性×
      (グラファイト)
      推奨の寝姿勢仰向き
      横向き
      仰向き横向き
      価格108,000円~145,000円~206,000円~

      ①エマ・マットレスの特徴

      エマ・マットレス

      エマ・マットレスは、ゾーニングの数も多く、どんな寝姿勢にも対応しやすい万能モデル。シリーズの中では比較的硬めの寝心地です。

      ただし、ハイブリッド・プレミアムと比べて、芯材レベルでの荷重分散性が劣るので、耐久性は一番低いと考えられます(それでも10年保証付きです)。

      しかしながら、反発弾性率は最も高く(約60% ※当サイト計測値)、寝返りのしやすは抜群です。よって、いわゆる高反発マットレスを探している人にはぴったりでしょう。

      価格が最も安いこともあり、エマ・スリープの入門編としては最適なマットレスと言えます。

      公式サイトはこちら

      ②エマ・マットレス ハイブリッドの特徴

      エマ・マットレス ハイブリッド

      ハイブリッドは、エマ・マットレスの高い反発性を得られつつ、ポケットコイルならではのフィット感や寝姿勢保持性を感じられる、いわばエマ・マットレスの上位互換モデルです。

      良い意味でクセが少なく、仕様面・寝心地面でのバランス感はシリーズ中最も優れていると感じます。

      横向き寝でもストレスは少ないですが、ゾーニングの構造的に仰向け寝が中心の人に特にフィットすると思います。

      公式サイトはこちら

      ③エマ・マットレス プレミアムの特徴

      エマ・マットレス プレミアム

      ③プレミアムは、やわらかめの低反発タイプなので、他の2モデルと寝心地のコンセプトが少し異なるモデルです。よって、深い沈み込みが必要で不安定な寝姿勢でもある横向き寝に最適と言えます。

      また、唯一、グラファイト(石墨)を使用した「ダイヤモンド・ディグリー技術」が搭載され、放熱性が高められています。

      なお、熱放出性が高いマットレスは深い睡眠が得やすいので「快眠しやすいマットレス」と言えるでしょう。

      公式サイトはこちら

      【注意】公式サイトの比較表は少し違うかも

      公式サイト上での比較表
      公式サイト上での比較表

      公式サイトでは、各マットレスの違いを上記の表のとおり紹介されています。

      しかし、実際の寝心地や特徴は、上記の表とは少し異なるのでご注意ください。

      管理人管理人

      分かりやすいところで「寝返り」の項目は仕様的にもエマ・マットレスが最も優れているはずです。(一方、プレミアムは低反発タイプなので、寝返りはそこまで打ちやすくありません)

      当サイトとして、仕様と実際の体験を踏まえて感じた特徴の違いを以下のとおりにまとめます。

      モデル①プレミアム②ハイブリッド③エマ・マットレス
      画像エマ・マットレス プレミアムエマ・マットレス ハイブリッドエマ・マットレス
      素材ポケットコイル+ウレタンウレタン
      放熱性グラファイトフォーム
      衝撃吸収性★★★★★★★★★
      体圧分散★★★★★
      寝返り★★★★★
      通気性★★★★★★
      (耐久性)★★★★★★★★

      ※赤いところが公式サイトと違うところ

      以上のとおり、公式サイトの表では、最安モデルの「エマ・マットレス」の評価が低すぎると感じました。(本来、もっと良い商品です)

      管理人管理人

      エマ・マットレスはウレタンマットレスなので衝撃吸収性が基本的に高めです。

      また、通気性はそこまで大きな差を感じませんでした。

      「耐久性」という項目は当サイトが勝手につけましたが、やはり芯材にスプリングコイルを搭載したハイブリッド・プレミアムは一段上の耐久性があると考えます。(さらに、エマ・マットレスの芯材は一般的な密度のウレタンフォームのため)

      詳しい違いは以下の記事にまとめているのでご参考くださいね。

      【セール情報】エマ・スリープはいつ買うのがお得?

      エマ・マットレスのセール
      エマ・マットレスのセール例

      エマ・スリープは頻繁にセールを行っています。2022年のセール開催状況としては以下のとおりです。

      開催期間セール内容
      1月8日~23日全品40%OFF ※新春セール
      2月11日~14日全品40%OFF
      2月21日~23日3点セット(マットレス・ピロー・プロテクター)50%OFF
      3月11日~31日全品40%OFF ※新生活応援セール
      4月7日~25日3点セット(マットレス・ピロー・プロテクター)40%OFF
      4月28日~5月9日全品40%OFF ※ゴールデンウィーク・セール
      5月12日~5月22日2点セット(マットレス・プロテクター)40%OFF
      5月25日~6月6日全品40%OFF
      6月9日~6月21日3点セット(マットレス・ピロー・プロテクター)50%OFF
      6月24日~7月7日新商品発売記念セール50%OFF ※エマ・ハイブリッドのみ
      7月8日~7月15日2点セット(マットレス・ピロー)40%OFF
      7月16日~8月1日40%OFF
      8月2日~9月1日3点セット(マットレス+ピロー+プロテクター)が50%OFF

      以上のとおり、最大50%OFFの時期もありましたが、現在は社会情勢(為替や原材料高騰)的にも40%OFFくらいが最大かと思います。

      開催ペースは月1回くらいで来ていますが、今後の予定はわかりません。

      また、社会情勢的にマットレス業界は値上げが続出していることもあり、今後セールが開催されない可能性もあります。よって、基本的には今開催しているセールでご検討いただくのが良いと思います。

      なお、セール情報はメールマガジン(エマ公式)に登録するとお知らせしてくれることが多いです。(メルマガ登録は公式サイトの最下部にあります)

      まとめ

      エマ・マットレス ハイブリッドの使用イメージ

      いかかがでしたでしょうか。

      エマ・スリープが2023年3月に販売開始した「エマ・マットレス ハイブリッド」をご紹介しました。

      高反発ウレタンフォームとポケットコイルが融合された「ハイブリッド仕様」が最大の特徴。

      高反発ならではの寝返りのしやすさと、寝姿勢が整いやすく、ポケットコイル(スプリングコイル)ならでは荷重分散性・耐久性が掛け合わされたほぼ弱点がない仕様と言えます。

      『エマの自信作』と銘打っただけあり、そのキャッチコピーどおりの寝心地と使用感が得られるモデルと言えるでしょう。

      価格は高め(約15万円)ですが、多くの人が満足いくような寝心地だと思います。

      マットレスは合う・合わないが出やすいですが、エマ・マットレス プレミアムなら100日の無料お試し期間があるので、気軽に試せることも大きな魅力です。

      最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

      公式サイトで見る