店舗?通販?どこで買うのがおすすめ?
ベッドを買うときに『どこで買ったらよいのかな?』とお悩みの人もいるかと思います。
この記事では、業界歴15年以上のベッド専門家が「ベッドを買う場所」についてご紹介します。ぜひご参考にしてくださいね。
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目次
予算を考える(高級・一般・格安ブランドの違い)
まず予算を考えましょう。ざっくりした目安は以下のとおりです。
ベッドフレーム | マットレス | 買う場所(ブランド) |
---|---|---|
15万円以上 | 20万円以上 | 高級ブランド |
3~10万円前後 | 5~15万円前後 | 一般ブランド |
1~3万円前後 | 1~5万円前後 | 格安ブランド |
上記はシングルサイズの場合です。高級ブランドの場合、ワンサイズ大きくなるごとに、+10万円くらいのイメージでお考えください。
なお、代表的なブランドの位置づけとしては以下のとおりです。(ざっくり)
グレード | ブランド |
---|---|
高級 | シモンズ、サータ、シーリー、日本ベッド、フランスベッド など |
一般 | マニフレックス、源ベッド、コアラ®、ニトリ、無印良品 |
格安 | ネルコンシェルジュ neruco、ニトリ、IKEA |
ただし、ブランドの中でも価格差が大きい場合があり、例えばニトリのNスリープなどは格安から高級までラインアップがあったりします。

主要なベッドブランド(メーカー)については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
1. 高級ブランドの選び方
- ベッドフレーム:15万円以上
- マットレス:20万円以上
予算が潤沢で、とにかく高品質なベッドが欲しい人は、高級ブランドをご検討いただくと良いでしょう。間違いない品質のベッドが手に入れやすいからです。
高級ブランドであれば、ベッドフレームは最低価格(エントリーグレード)でもしっかりした作りのものが選べます。
ただし、マットレスには要注意です。寝心地の良さと価格の高さは別の話なので、しっかりと試し寝をしたり、スタッフさんとの相談の上、あなたにピッタリな寝心地を探しましょう。
高級ベッドの選び方は、以下の記事で詳しくご紹介しています。
2. 一般ブランドの選び方
- ベッドフレーム:3~10万円前後
- マットレス:5~15万円前後
特にコストパフォーマンスの高さが実感しやすい価格帯です。
ベッドのラインアップを見る限り、有名なニトリや無印良品なども、一般ブランドとして位置付けて良いでしょう。
また、ネット限定では、国産の老舗ベッドメーカーの「源ベッド」や、オーストラリア発の寝具ブランド「コアラ®」もこのくらいの予算感です。
3. 格安ブランドの選び方
- ベッドフレーム:1~3万円前後
- マットレス:1~5万円前後
海外生産の低価格ベッドを中心に展開する格安ブランドです。
ニトリや無印良品、IKEAなどの低価格帯の商品や、ネット限定ではタンスのゲンやネルコンシェルジュ nerucoなどがあります。
低価格で買えるのはうれしいですが、特に1万円台以下のマットレスには寝心地や耐久性に不安要素がある商品が多いのでご注意ください。
睡眠の質はマットレスで決まると言っても過言ではないため、できればマットレスはシングルサイズ3万円前後以上を目安にご検討いただくのがおすすめです。
実店舗とネット通販の違い
2020年頃までのベッド業界は「実店舗」と「ネット通販」が、わりとハッキリ分かれていました。
ただし、現在では高級ブランドでもネット通販(オンラインショップ)を始めていたり、ネット限定ブランドでもショールーム(店舗)を開設したりするので、以前よりは「実店舗」「ネット通販」という棲み分けがあいまいになりつつあります。

実店舗と通販サイトの違いは、ネルコンシェルジュ nerucoさんの記事で詳しくまとめられているので、ご参考にしてください。
コストパフォーマンスで選ぶなら「ネット限定ブランド」
店舗があるブランドは、店舗運営費(家賃や人件費)がかかる分、商品価格が高くなりがちです。
一方、ネット限定ブランドは、そうしたコストがかからないため、商品価格を安くしやすいというメリットが特徴です。

そのため、価格の安さ(コストパフォーマンスの高さ)を求めるなら、ネット限定ブランドから選ぶと良いでしょう。
失敗したくないなら「実店舗ブランド」
しっかりと試し寝をして、自分の体に合ったマットレスをじっくりと選びたい人は、実店舗ブランドを優先させましょう。

特にベッド専門の老舗ブランドは、スタッフさんの知識が豊富な傾向があるので、いろいろと相談するのがおすすめです。
【備考】「カタログ通販ブランド」は実店舗ブランドと近い構造
ニッセンやディノス、ベルメゾンといった「カタログ通販ブランド」もベッドを販売していますが、実店舗ブランドと近い構造です。
要するに、カタログの発行費(印刷代・郵送費・制作費など)が商品価格に上乗せされるので、ネット限定ブランドよりも価格は高くなりがちです。
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その他の質問や注意点
1. ネット通販の耐久性は大丈夫なの?
「ネット通販=安くて不安」とお考えの人もいるかと思いますが、結論、耐久性に関してはそこまで不安に感じる必要もないでしょう。
商品が原因の事故によって会社の信用が失われる例を見かけることがありますよね。特にベッドなどの大型家具における欠陥は重大な事故につながりやすいです。
よって、小規模のメーカーでもベッドの品質管理は慎重に考えます。そのため、ネット通販で売っているベッドでも、外部の品質評価機構(ボーケンなど)による耐荷重の試験を行っている商品がほとんどです。

販売ページなどで、耐荷重が表示されていることが多いので、ご自身の体重などを加味して、選びましょう。
2. 「見た商品」が届くわけではない
店舗でベッドを買ったとしても、基本的にはメーカーの倉庫にある在庫品から発送されます。つまり、店舗で確認した商品そのものが届くわけではありません。

たとえば、木目調のベッドフレームの場合、展示品とまったく違った木目の商品が届く場合もあるので、想像していた見た目と異なる場合もあるのでご注意ください。
3. 公式サイトとモール(Amazon・楽天など)はどっちがおすすめ?
ブランド(メーカー)によって、公式サイト以外に、Amazonや楽天などのモール店舗などにも出店している場合があります。
それぞれのメリット・デメリット(傾向)は以下のとおりです。
販売先 | 公式サイト | モール店 |
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メリット |
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デメリット |
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なお、モールであっても、メーカーアカウント(メーカー管理ストア)であれば、サポートや配送にそこまで不安はないでしょう。※とはいえ、モールを経由するため、サポートの対応は遅い場合が多いです
注意すべきは、メーカーが小売店に商品を卸している場合です。
小売店が窓口になる場合、サポートの対応が遅くなったり、対応品質に差が出ることもあります。これは、問い合わせ内容によってはメーカーに確認が必要となるためです。
ベッド・マットレスは、体を預けるものですし、ある程度長い期間使うものなので、私個人の意見としては、公式サイトで購入することをおすすめします。
もし、モールで買いたい場合は、できればメーカーアカウント(メーカー管理ストア)を選ぶことがおすすめです。
4. 店舗でベッドフレームを試す方法は?
ベッドフレームは、以下の事項を確認したり、スタッフさんに聞くことがおすすめです。
- 組立方法・配送方法
- 耐荷重
- 配線(ケーブルマネジメント)
- 対応可能なマットレスの条件
ベッドフレームは、デザインや機能性は見たらすぐにわかりますが、パッと見ではわかりにくい「組み立てが大変さ(業者さんがやってくれるのか)」、「お届けまでの流れ」、「自分の部屋に置いた時のコンセントの位置」などを確認しておくと失敗は少ないでしょう。

また、乗せられるマットレスの条件(スプリングマットレス限定か、ウレタンマットレスなどでも乗せられるか、重さ制限)などを聞いておくのがおすすめです。
5. 店舗でマットレスを試す方法は?
マットレスの場合は、しっかりと試し寝をしましょう。

試し寝の方法は以下の記事で詳しくご紹介しているので、ぜひご参考にしてくださいね。
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まとめ
ベッドを買う場所を決めるには、まず「予算」を考えましょう。
予算次第で、「高級ブランド」「一般ブランド」「格安ブランド」といったカテゴリーの中で検討するのがスムーズです。
なお、睡眠の質はマットレスで決まるといっても過言ではないので、限られた予算の場合は、マットレスに集中投下するのもおすすめです。
たとえば、ベッドフレームとマットレスで合計5万円の予算がある場合、私だったら咲夜レアルマットレス(約45,000円/シングル)と、格安ブランドのすのこマット(5,000円くらい)を選ぶと思います。それくらいマットレスは大事です。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。