nerucoの中で特にコスパが高いマットレス
この記事ではネルコンシェルジュ nerucoの「バリューハイカウントマットレス」をご紹介します。
実際に体験・検証を踏まえて、思ったことを素直に書いているので、ぜひご参考くださいね。
著者情報
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。
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目次
バリューハイカウントマットレスの基本情報
メーカー | ネルコンシェルジュ neruco |
---|---|
サイズ | セミシングル~キング |
クッション材 | ポケットコイル |
価格 (シングルサイズ) |
29,990円 |
保証期間 | 5年 |
【まず結論】バリューハイカウントマットレスの評価は?
▼ バリューハイカウントマットレスの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.74 |
仰向き寝 | 4.0 |
横向き寝 | 4.0 |
端の沈み込み | 3.0 |
通気性 | 3.0 |
寝返り | 3.0 |
底付き・圧迫のなさ | 4.5 |
バネ当たりのなさ | 4.5 |
耐久性 | 3.5 |
衛生面 | 4.0 |
取り扱いやすさ | 2.5 |
価格 | 3.73 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
(参考)点数の付け方について
(参考)スプリングコイルマットレスの評価方法
【総評】あの「バリューポケットコイル」を超えるレベルのコスパの高さ
ネルコンシェルジュ nerucoの人気マットレスと言えば、バリューポケットコイルマットレスですが、本商品(バリューハイカウント)は、当サイトの総合評価でバリューポケットコイルを超えました。
商品 | バリューポケット | バリューハイカウント |
---|---|---|
画像 | ![]() |
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総合評価 | 3.62 | 3.74 |
価格 (Sサイズ) |
12,990円 | 29,990円 |

目安としては総合評価3.50以上で「おすすめできる」といった感じなので、本商品(バリューハイカウント)は「かなりおすすめできるレベル」とお考え下さい。
本商品の最大の特徴はシングルサイズあたり1,710個ものポケットコイルを使った「ハイカウント(超密度)仕様」です。

ハイカウントコイルといえば、日本ベッドのシルキーポケット(コイル数:1,200個/S、約19万円~)や、NELLマットレス(コイル数:約1,200個/S、約8万円~)などが有名ですが、本商品はそれらよりも多い数のコイルを搭載しながら、価格が約3万円から買える抜群のコストパフォーマンスを誇ります。
しかし、寝心地としては詰め物のボリュームが多いこともあり、ハイカウントならではの「きめ細やかで、軽やかなフィット感」というのはあまり感じられず、どちらかというと詰め物のウレタンフォームが中心的な寝心地を作っているように感じられました。

要するに、ウレタン+ポケットコイルのハイブリッドマットレス(異素材を組み合わせたマットレス)の特徴的な寝心地を感じられます。
表層のウレタン(低反発ウレタンを含む3層)ならではの「吸着感があるフィット感とホールド感」で体がサポートされ、仰向きでも横向きでも安定感がある寝心地が得られます。

そして、荷重が重く、沈み込みが深いところは下層のポケットコイルによって、グッと支えられるようなバランス感があり、ウレタンフォームとポケットコイル両方の良いところがうまくミックスされています。
ハイカウント(超高密度)コイルマットレスとしての評価は悩ましいところですが、ハイブリッドマットレスとしてはよく仕上がっていると思います。
何と言っても価格が約3万円~というのが驚きです。ハイカウントはさておき、この寝心地がこの価格で手に入るのは、非常に満足感が高いと言えるでしょう。
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バリューハイカウントの特徴
1. 超高密度ポケットコイル
本商品の最大の特徴と言えるのが、ハイカウント(超高密度コイル)仕様です。シングルサイズあたり1,710個ものポケットコイルを使っているのは、日本最大レベルの密度です。
一般的な密度(450個/Sくらい) | 本商品(1710個/S) |
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バネの動きが出やすく、弾力を感じる寝心地 | バネの動きが少なく、ジェル的な寝心地 |
なお、密度は目指す寝心地によって決められるため、「高密度ほど良い」というわけではありません。
本商品は、きめ細やかに体をサポートすることで、ピタッとしたジェル的な寝心地を目指すため、超高密度仕様を採用しています。

なお、高密度になるほどコイルがギュッと密集するため、硬めの寝心地になる傾向があります。また、コイルを多く使うので、重く、価格も高くなる傾向があります。
2. 詰め物に「3層のウレタンフォーム」
本商品の詰め物は合計6.7cmもの厚さがある3層のウレタンフォームが採用されています。それぞれの仕様は以下のとおりです。
層 | 厚さ | 反発性 | 硬さ |
---|---|---|---|
1層目(白) | 2.7cm | レギュラー(一般) | 硬め |
2層目(薄黄) | 2cm | 低反発 | やわらかめ |
3層(黄) | 3cm | 高反発 | 硬め |
ポイントは2層目の低反発層です。本商品の特徴である「身体に吸い付くようなフィット感」は、この低反発フォームとハイカウントコイルの合わせ技で表現された寝心地です。
また、これだけ厚みもあり、しっかりとしたウレタンフォームがあるため、バネ当たり(バネの存在を感じること)は全くありません。
3. 抗菌防臭・防ダニ・消臭の「機能綿」
キルティングの最上層には、帝人の「マイティトップⅡ」と「フレッシュコール」という2つの機能綿(わた)が搭載されています。
素材 | 効果 |
---|---|
マイティトップⅡ | 抗菌防臭・防ダニ |
フレッシュコール | 消臭(体臭)や加齢臭の元になるニオイを吸着・分解 |
マットレスは洗えないので、こうした衛生機能があるのはうれしいですね。
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バリューハイカウントマットレスのデメリットと注意点
1. 重い
ハイカウント(超高密度コイル)仕様なので、バネをたくさん使っていることもあり、以下のとおり、かなり重いタイプのマットレスです。
サイズ | シングル | セミダブル | ダブル | クイーン | キング |
---|---|---|---|---|---|
重量 | 28kg | 35.6kg | 40.4kg | 45.6kg | 53.4kg※ |
※キングはセミシングル26.7kg×2台
できるだけ2人以上で移動や設置することをおすすめします。
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【体験レビュー】バリューハイカウントマットレスを実際に試してみた

お届け時の様子や、仕様などをレビューします。
開梱・設置
※提供サンプルは、一般流通用の梱包状態ではないため、段ボールを取った状態から進めます。
マットレス本体は、ロール状に圧縮されてビニールに包まれているので、ハサミを使って開封します。
開封直後は、本来のボリュームにはすぐに戻りません。
1日経過後の復元状態は以下のとおりです。
このとおり、かなり復元が進んでいますね。なお、販売ページには『個体差はありますが、約1週間程度で復元します。』と書いてあります。
外観
外観をチェックします。
細かいキルティングのデザインです。(キルティングを細かくすることで、詰め物のボリュームを出しやすいため、低価格帯のマットレスに多いキルティングパターンです)
マットレスの厚さはこれくらいです。
公表値どおり約25cmの厚さが確認できました。
カバー表面の生地はテンセル™37%、ポリエステル63%の素材を使用しています。
テンセル™は植物(ユーカリ)から作られる天然素材由来の再生繊維のことで、吸湿・速乾性に優れ、ムレにくくなめらかな質感が特長です。
ニット生地なので、伸縮性が高く、体へのフィット感や動きに対する追従性が高いです。
生地のアップはこんな感じです。(「TENSEL(テンセル)」と、所々に刺繍されています)
側面カバーも表面と同じくテンセル™37%、ポリエステル63%の素材を使用しています。(一部メッシュ生地)
側面カバーも、表カバー同様に伸縮性が高いニット生地です。
カバー側面には取っ手があります。(計4つ)
取っ手があることで、マットレスを移動やローテーションをする際に便利です。
本商品は表のみで寝られる「片面仕様」です。
表面 | 裏面 |
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内部構造
中身を確認するために、カバーを切ります。
こちらがハイカウント(超高密度)コイルです。
接着剤(ホットメルト)の固定や縫製も丁寧で、工場の生産レベルは高いと思いました。
詰め物はBOXトップ仕様のため、詰め物がたくさん入れられます。また、表面にかかるテンションを緩和し、体圧分散性も高まります。
茶色のカバーは、メッシュ仕様になっているので、詰め物(BOXトップ)の空気の流れを良くして、通気性を高める構造です。
カバーのすぐ下には機能綿(マイティトップⅡとフレッシュコール)があります。
コイルの様子も詳しく見ていきたいと思います。
ポケットコイルの仕様(参考までに)
前提として、仕様を分解して比較してもあまり意味はありません。(寝心地は総合的なバランスで作るものです)
しかし、メーカーの販売ページなどでは、仕様をアピールしていることが多いので、参考程度にコイルの仕様をまとめておきます。
▼ バリューハイカウントの仕様 | 意味合い | |
---|---|---|
線材 | 非公表 | – |
密度 | 1,710個 ※Sサイズ | 超高密度(ジェル的な寝心地) |
配列 | 並行配列 | バネの動きが出やすい、やわらかな感触 |
線径 | 1.3mm(中央は1.4mm) | 細い(しなやかな寝心地) |
巻き数 | 8.5巻き | 多い(なめらかなストローク) |
コイル高 | 約170mm | 高め(ふんわりとした感触) |
圧縮率 | 約0~1% | 低め(圧迫感が少ない) |
特筆すべきは1,710個(シングル)の超高密度仕様ですね。かなりギュッとコイルが密集しているため、「しっかり硬めの寝心地」で「体にピタッとフィット」して支えます。
また、巻き数の多さや、圧縮率の低さから、硬いながらそこまで圧迫感や反発力がないので、「押し返す」というよりは、「吸収する」といった下方向の力が特徴的な仕様と言えるでしょう。
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【詳細解説】バリューハイカウントマットレスの評価について
記事の冒頭で評価した以下のポイントを詳しくご紹介します。
▼ バリューハイカウントマットレスの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.74 |
仰向き寝 | 4.0 |
横向き寝 | 4.0 |
端の沈み込み | 3.0 |
通気性 | 3.0 |
寝返り | 3.0 |
底付き・圧迫のなさ | 4.5 |
バネ当たりのなさ | 4.5 |
耐久性 | 3.5 |
衛生面 | 4.0 |
取り扱いやすさ | 2.5 |
価格 | 3.73 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
(参考)点数の付け方について
(参考)スプリングコイルマットレスの評価方法
寝心地の感じ方には好みや習慣、体型などによって多少変わる点はご了承ください。なお、筆者は男性で身長171cm・体重59kg±1kg程度です。
1. 仰向き寝は?(底付き・バネ当たりもチェック)
評価は「4.0」。
低反発フォーム×ハイカウントコイルによって、ジェル的な吸着性があるピタッとした寝心地です。
非常に静かで安定感があり、嫌な圧力も感じさせない良いバランスだと思います。低反発の良いところと、コイルの良いところがうまく融合している感じです。

2. 横向き寝は?(底付き・バネ当たりもチェック)
評価は「4.0」。
低反発とハイカウントは、不安定な寝姿勢である横向きでも素晴らしい安定感を発揮してくれます。肩あたりの圧迫感も少なく、快適に寝られるでしょう。

3. 寝返りのしやすさは?
評価は「3.0」。
低反発フォームを使用しているせいか、簡単にコロコロと寝返りが打てるタイプではありませんが、そこまでストレスには感じませんでした。
4. 端の沈み込みは?
評価は「3.0」。
端を強化した仕様(エッジサポート)ではありませんが、コイル部分は超高密度仕様のため、沈み込みは深くなりません。
ただし、詰め物のボリュームが多いので、上層はわりと深く沈み込みやすいです。

端で寝返りなどをすると落ちやすいので、心配な人は大きめのサイズをご検討ください。
5. 通気性は?
評価は「3.0」。
通気性への配慮として、側面カバーの一部がメッシュ生地ですが、フィット感が強めの寝心地のため、特に仰向き時では腰あたりが少し熱く感じやすかったです。
大きなストレスになるレベルではありませんが、気になる人は、冷感や吸湿系の敷きパッドをご検討ください。
6. 耐久性は?
評価は「3.5」。
結論から言うと、バリューハイカウントは5~7年の耐久性が期待できます。
詰め物のウレタンフォームのボリュームは多いですが、一般的なポケットコイルマットレスで使われるウレタンフォームよりもしっかりしている(高密度な)ため、早々ヘタることはないでしょう。
また、クッション材もハイカウントのコイルを使っているので、よくある低価格帯のポケットコイルに比べると高い耐久性が期待できます。
なお、本商品は5年保証があるので、そのくらいの期間(5年くらい)が耐久性のひとつの目安とも考えられます。
7. 衛生面は?
評価は「4.0」。
詰め物にマイティトップⅡ(抗菌防臭・防ダニ)と、フレッシュコール(消臭)といった機能綿が使われています。
8. 取り扱いやすさは?
評価は「2.5」。
重量はシングルサイズで約28kgで、一般的なマットレスの中では「かなり重いタイプ」です。
お届けは圧縮梱包なので、搬入経路が狭い家でも安心です。
捨てやすさは、スプリングコイルを使用していることで、基本的には粗大ゴミとなるため、捨てにくいです。
9. 価格は?
評価は「3.73」。
バリューハイカウントは「シングルサイズで29,990円」で、マットレス市場全体では「安めの価格」です。
なお、超高密度コイル仕様で3万円を切る価格で、寝心地も良く、かなりコストパフォーマンスは高いと思います。
10. 硬さは?
バリューハイカウントの硬さは10段階中(10が最も硬いとして)「6.0くらい」の硬さだと感じました。
BOXトップ×低反発×ハイカウントという仕様のため、体圧分散性がかなり高く、しっかりしつつ、やわらかさも感じられる寝心地です。
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nerucoのマットレスシリーズの選び方
ネルコンシェルジュ nerucoで販売しているマットレスはたくさんありますが、中でも基幹となるマットレスは以下の「5つのバリューシリーズ」です

価格は以下のとおりです。
モデル | 価格(シングル) |
---|---|
バリューZ(ゼット) | 10,490円 |
バリュースタンダード | 12,990円 |
バリュースーパーハード | 15,990円 |
バリューハイカウント | 29,990円 |
バリュー横揺れ軽減 | 39,990円 |
私は、バリューZ(ゼット)とバリュースタンダードを体験したことがあります。
バリューZ(ゼット)は、わかりやすい「価格訴求モデル」といった印象で、寝心地はそこまで期待できませんが、とにかく低価格で買いたい人は一度ご検討いただくと良いと思います。
バリュースタンダードは、バリューZ(ゼット)よりグッと寝心地が良くなり、豊かなクッション性を感じられ、シングルサイズで1万円台前半というカテゴリーにおいては、非常に満足感が高いマットレスだと思います。
バリュースーパーハードは、「バリュースタンダードのハードタイプ」といった位置づけです。基本的な仕様は似ていて、コイルやフェルトを硬くしています。
バリューハイカウントは、以上の3モデルとは明確に異なるコンセプトと仕様のマットレスで、低価格マットレスの次元を超えた寝心地を得られます。
バリュー横揺れ軽減は、他のマットレスと工場が異なり、国内の老舗メーカーが作ったマットレスです。スプリングの品質が非常に良いので、しっかりしたマットレスが欲しい人におすすめです。なお、「横揺れ軽減」とは、スプリングを交互配列にしていることから名付けられています。
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似ている商品との比較(他メーカー製の2モデル)
条件別に、以下の2モデルと比較します。
- NELLマットレス(条件:似た仕様のハイカウントコイルマットレス)
- エマ・ハイリッドV2(条件:似た寝心地のハイブリッドマットレス)
商品 | ①バリューハイカウント | ③NELLマットレス | ③エマ・ハイブリッドV2 |
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ブランド | neruco | NELL | エマ・スリープ |
コイル数※ | 1,710個 | 約1,200個 | 480個前後 |
詰め物 | レギュラー+低反発 | レギュラー | 高反発+低反発+レギュラー |
厚さ | 25cm | 21cm | 25cm |
重さ※ | 28kg | 約22kg | 約18kg |
お試し期間 | なし | 120日 | 100日 |
保証期間 | 5年 | 10年 | |
価格※ | 29,990円 | 79,900円 | 68,700円 |
リンク | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※コイル数、重さ、価格はシングルサイズ
比較商品②「NELLマットレス」
お試し期間付きで超高密度コイルならではの寝心地
仕様で比較するならNELLマットレスです。バリューハイカウントと同じ「超高密度タイプのポケットコイルマットレス」です。

バリューハイカウントマットレスよりも、詰め物(ウレタンフォーム)の存在感が薄いので、コイル中心で寝心地を作っている感じです。
価格は高めですが、120日のお試し期間があることがメリットです。
比較商品③「エマ・ハイブリッドV2」
多層構造による「ストロークが豊かな寝心地」
寝心地で比較するなら「エマ・ハイブリッドV2」です。
3層(低反発・高反発・レギュラー)ウレタン×ポケットコイルのハイブリッド仕様で、バリューハイカウントと近いウレタンフォームとポケットコイルが融合された寝心地が得られます。

コイル数が少ないので、バリューハイカウントよりも、よりふわっとクッション性を感じられる寝心地です。なお、100日のお試し期間が付いています。
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まとめ
以上、ネルコンシェルジュ nerucoの「バリューハイカウントマットレス」をご紹介しました。
シングルサイズあたり1,710個ものポケットコイルを搭載した、日本最大レベルのハイカウント(超高密度)仕様です。
超ハイカウントに加え、詰め物に低反発ウレタンフォームを搭載することで、「吸いつくようなフィット感」が特徴の寝心地です。
衝撃吸収性が高く、振動も伝わりにくいので二人で寝るのにも合いやすいと思います。
この仕様・この寝心地が、シングルサイズで約3万円で買えるのは非常にコストパフォーマンスが高いです。
一方、重量はかなり重いので、取扱いには十分にご注意ください。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。