【徹底解説】コアラフトン PLUSの体験レビュー

まるで「ベッドマットレス」のような寝心地

この記事では「コアラフトン PLUS」をご紹介します。

実際に体験し、検証した内容をもとに、率直な感想をまとめました。ぜひご参考にしてくださいね。

著者情報

椚大輔椚 大輔(くぬぎ だいすけ)
ベッド・マットレス専門家。ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、100商品以上のレビューを続ける。専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。株式会社悠デザイン 代表取締役。

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こんな環境で作っています

体験・検証用の撮影スタジオ当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。

※当サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

メーカーの「コアラ®」とは

コアラ(ロゴ)

コアラ®は2015年にオーストラリアで創業した寝具メーカーです。

代表商品のコアラマットレスは、販売開始後あっという間にオーストラリアのマットレス市場において最高評価を得るまでに成長し、2017年10月に日本市場へ参入しました。

椚大輔椚大輔

この記事でご紹介する「コアラフトン PLUS」は三つ折りタイプのマットレスです。

コアラフトン PLUSの基本情報

コアラフトン PLUS

メーカー コアラ®
サイズ シングル~セミダブル
クッション材 多層ウレタンフォーム
価格(Sサイズ) 69,900円
お試し期間 120日
保証期間 10年

公式サイトで見る

【まず結論】コアラフトン PLUSの評価は?

コアラフトン PLUSの体験

体験を通じて、コアラフトン PLUSを以下のように評価しました。

▼ コアラフトン PLUSの評価
総合評価 3.67
仰向き寝 4.0
横向き寝 4.0
端の沈み込み 3.0
通気性 3.5
寝返り 3.5
底付きのなさ 3.5
素材の品質 4.0
耐久性 3.5
衛生面 4.0
取り扱いやすさ 4.0
価格 2.62

※目安は「3.50」以上が高評価です
※ノンコイルマットレスの評価方法について

【総評】価格は高めだが、寝心地が素晴らしい三つ折りマットレス

コアラフトン PLUSの使用イメージ

コアラフトン PLUSは、「折りたたみマットレス」というジャンルの商品です。

シングルサイズで69,900円と、折りたたみマットレスの中ではかなり高額ですが、価格に見合う価値(寝心地・機能性)を感じられると思います。

トッパーがあることで隙間が気にならない

まず、折りたたみマットレスにおける重要なポイントとして「ブロック同士の隙間が気にならないか」という点が挙げられます。

コアラフトン PLUSは、折りたたみタイプでは珍しいトッパー層(ウレタン入りのカバー)が採用されています。

ブロックの隙間をトッパー層が覆う構造
上(頭)と中央のブロックの隙間をトッパー層が覆う構造

背中あたりにくるブロックの分割部分を埋めるようにトッパー層がつながっているため、隙間がほとんど気にならないのです。

なお、一般的な折りたたみマットレスでは、分割部分の隙間が開くことで、寝心地が悪くなることが多いです。

コアラフトン PLUS 一般的な三つ折りマットレス
コアラフトン PLUS 一般的な三つ折りマットレス

一方、コアラフトン PLUSはまるで1枚もののマットレスのように快適な寝心地が実現されています。

なめらかなゾーニング仕様

肝心の寝心地を作る芯材(ウレタンフォーム)も良いです。

ウレタンフォームの硬さと凹凸の形状を変えて、体の部位ごとにサポートする「ゾーニング仕様」です。

13ゾーン
13ゾーン

ちなみに、公式サイトでは5ゾーンとありましたが、実際は最大13ゾーンですね。この「緻密なゾーニング製法」は最近のコアラ®の特徴のひとつでもあります。

コアラマットレスシュプリームの11ゾーニング
最高峰モデル「コアラマットレスシュプリーム」の11ゾーニング(当サイト計測値)

細かいゾーニングによって、体の荷重バランスにきめ細かに対応させることで、余計な圧力を感じにくく、理想的な寝姿勢が整いやすいです。

硬さ調節のレベルが高い

硬さ調節

コアラフトン PLUSは、芯材を裏返すことで硬さ調節が可能です。

実は、硬さ調節できるマットレスは、調節後の寝心地が悪くなる場合がありますが、コアラフトン PLUSではそうしたデメリットは感じませんでした。

調節後でも寝心地がキープされる理由は、独自のウレタンフォーム形状(立体加工)と、厚さのバランスによるものです。

コアラフトン PLUSの芯材(ウレタンフォーム)
コアラフトン PLUSの芯材(ウレタンフォーム)

表と裏どちらで寝ても違和感がないように、硬さや厚さを調節して、サポート性を変えている工夫が素晴らしいと思いました。

椚大輔椚大輔

折りたたみマットレスといえば、味気ない寝心地が多いですが、ここまで寝心地が良い三つ折りマットレスは貴重です。

公式サイトで見る

コアラフトン PLUSの特徴

1. 硬さ調節

ウレタンのブロック

コアラフトン PLUSの芯材は、3つのブロックが表裏で硬さが異なる仕様です。(ふつう・かため×2つ、しっかりかため・ややかため×1つ)

ふつう・かため×2つ しっかりかため・ややかため×1つ
ふつう・かためのウレタン しっかりかため・ややかためのウレタン

これら芯材のブロックを裏返したり入れ替えることで、最大24通りの硬さ調節が可能です。

デフォルト設定 裏返し設定
デフォルト設定 裏返し設定

2. リバーシブルカバー

リバーシブルカバー

表地カバーが、季節に応じたリバーシブル仕様になっています。

季節(温度)に対応するだけでなく、寝心地も違うので、好みによって調整しましょう。

夏用クール面 冬用ウォーム面
夏用クール面 冬用ウォーム面
接触冷感(あっさり・さらさらした寝心地) オーガニックコットン入り(もっちり・しっとりした寝心地)

リバーシブルカバーの変え方(および硬さ調節方法)は、以下の動画をご参考にしてください。※音声なし・2倍速

3. 120日トライアル付き

コアラフトン PLUSの使用イメージ

すべてのコアラマットレスは購入してから120日トライアルがあります。

季節によって求める寝心地も変わるため、長期間にわたって試せるのは大きなメリットです。

コアラフトン PLUSのデメリット・注意点

1. 価格が高め

「シングルサイズで69,900円」という価格は、三つ折りマットレスにしてはかなり高めです。

仕様や寝心地の良さを考えると納得感がある価格帯ですが、+3万円でベッドマットレスタイプのコアラマットレスプラス PLUSが買えるので、よく検討されるのが良いでしょう。

また、7万円くらいの予算あれば、他メーカーでも寝心地が良いベッドマットレスを選ぶことも可能です。

椚大輔椚大輔

「折りたたみ機能が本当に必要か?」をよく考えましょう。

【体験レビュー】コアラフトン PLUSを実際に試してみた

コアラフトン PLUSの使用イメージ

椚大輔椚大輔

お届け時の様子や使用感をレビューします。

開梱・設置

こちらはシングルサイズです。

梱包状態(サイズ)

マットレスはロール状に圧縮し梱包されています。

開梱

中身はマットレス本体と保管ケースが入っています。

マットレス本体と保管ケース

保管ケースはこちらです。

保管ケース

持ち手があり、しっかりしたケースです。

マットレス本体の重さはシングルサイズで約12kgなので、そこまで重くない印象です。

マットレスの持ち運び

説明書がマットレスに張り付いているので、開封前に読みましょう。※公式サイトにも組み立て手順(PDF)が用意されています

説明書

コアラフトン PLUSは、ハサミなどの刃物は使わないで開封ができます。

まずは、外側のビニールはミシン目にそって破ります。

外側のビニールをやぶる

開封の様子は以下の動画をご参考ください。※音声なし・4倍速

上の動画のとおり、マットレスを広げて内側のビニールを手で破って開封できます。

外観のチェック

開封直後のコアラフトン PLUSです。

開封直後のコアラフトン PLUS

歪みやシワがまだ残っていますが、開封直後から寝られるのでご安心ください。

なお、取扱説明書によると『本来の大きさに戻るまで通常24~72時間かかります。』とあるので、念のため約72時間(3日)待ってみました。

開封直後と3日後(アニメーション)

このとおり、完全に元の状態に復元されました

マットレスの厚さはこれくらいです。

マットレスの厚さ

公表値どおり約11cmの厚さが確認できました。

厚さの計測

外観をチェックしていきます。

コアラフトン PLUS

コアラフトン PLUSはリバーシブルカバー(夏・冬)仕様ですが、デフォルト(工場出荷時)は、夏用クール面が上になっています。

リバーシブルカバー

夏用クール面の素材は「ポリエステル 65%、ポリエチレン 35%」です。

夏用クール面

ポリエチレンを入れることで、冷感性を高め、ひんやりした触り心地になります。

一方、冬用ウォーム面の素材は「再生ポリエステル 65%、オーガニックコットン 22%、ポリエステル 13%」です。

冬用ウォーム面

オーガニックコットンを入れることで、肌当たりがやさしく「ふかっ」とした温かみがある寝心地になります。

ニット生地なので、伸縮性は高めです。

生地の伸縮性

側面生地の素材は「ポリエステル65%、再生ポリエステル35%」です。

側面生地

さらっとした触り心地で、コアラ®のイメージカラー(緑)がちりばめられたファブリックを使用しています。

側面生地のアップ

フット(足元)に「koala」のロゴがあります。

「koala」のロゴ

ロゴの下に書いてあるアイコンの意味は次のとおりです。

①Zero Disturbance® ②Antibacterial Antimicrobial ③Seasonal Adaptability
Zero Disturbance® Antibacterial Antimicrobial Seasonal Adaptability
ゼロ・ディスターバンス®技術(衝撃吸収) 抗菌加工(ウレタンフォーム) 季節対応性(リバーシブルカバー)

「ゼロ・ディスターバンス®技術」に関しては、基本的にウレタンマットレスであればどれでも似たような衝撃吸収性が得られるので、あまり気にしないでも良いポイントです。(厳密には低反発フォームほど衝撃吸収性が高いです)

なお、夏面カバーでは、足(toes)の位置と、頭(head)の位置を示すラベルがあるので、その通りに寝ましょう。

toesラベル headラベル
toesラベル headラベル

三つ折りマットレス全般の注意点ですが、山折り部分が必ず下半身(足)に来るように寝てください。

山折り部分は隙間を感じやすいので、足位置に来るように寝ましょう
山折り部分は隙間を感じやすいので、足位置に来るように寝ましょう

コアラフトン PLUSは、表と裏でカバーの仕様が異なります。

表面 裏面
表面 裏面

裏面カバーには、滑り止めが付いています。

滑り止め

かなり強力な滑り止めなので、床に置いたときには全然ズレませんでした。

滑り止めのアップ

椚大輔椚大輔

この滑り止めがあるおかげで、三つ折りのブロック(ウレタン)がズレにくくなり、結果的に「隙間が開きにくい(=寝心地の良さ)」というメリットにもつながります。

カバー裏側に品質表示ラベルがあります。(見やすいように黒いシートを入れています)

品質表示ラベル

お手入れ方法は以下のとおりです。

お手入れ方法

以上のとおり、側生地(側面・底面カバー)は洗濯できないのでご注意ください。※リバーシブルカバーは洗濯できます

カバーはファスナーで閉じられています。

ファスナー

内部構造

カバーを取って内部構造をチェックします。

カバーを取る

リバーシブルカバーは、2分割で取り外しができます。

マットレスとリバーシブルカバー

リバーシブルカバー(head側)にカバー用の取扱表示ラベルが付いています。

カバー用の取扱表示ラベル

リバーシブルカバーの洗濯方法は以下のとおりです。

洗濯方法

洗えるとはいえ、リバーシブルカバーの中にはウレタンフォームが入っているので、あまり頻繁に洗濯してしまうと劣化の原因につながる可能性もあるのでご注意ください。

芯材は3つのブロックに分かれていて、それぞれを入れ替えることで寝心地の調整が可能です。

ウレタンの入れ替え

以下のとおり、芯材は「ふつう・かため」が2個、「しっかりかため・ややかため」が1個という構成です。

ウレタンのブロック

芯材の保護カバーはファスナーで閉じられているので、検証のため開いて中身を確認します。

芯材の保護カバーを取る

なお、公式の取扱方法として「保護カバーを芯材から取り外さないでください。」とあるので、一般の方の場合は、このように芯材を出さないようにご注意ください。

ふつう・かため しっかりかため・ややかため
ふつう・かため しっかりかため・ややかため

デフォルト(工場出荷時)の構成は、以下のとおり「ふつう・しっかりかため・ふつう」が上になっています。

デフォルト(工場出荷時)の構成

リバーシブルカバーの仕様も確認するため、ハサミで切って中身を見ます。

リバーシブルカバーを切る

モッチリとしたウレタンフォームが現れました。

ウレタンフォーム

同じ仕様のウレタンフォームの2層構造です。

ウレタンフォームの2層構造

夏用クール面の方が、カバー内に綿(わた)が多いです。

リバーシブルカバーの断面

  • 夏用クール面:綿+ウレタンフォームで「さわやかであっさりとした寝心地」
  • 冬用ウォーム面:ウレタンフォーム中心で「フィット感があるもっちりとした寝心地」

といったような仕様です。

保管方法

折りたたみソファー使用例

上の画像のように、折りたたんで簡易ソファーとしても使えますが、収納したい人は、付属の保管ケースを使いましょう。

保管ケース

生地は硬めのしっかりした素材を使っています。

保管ケースの生地

ファスナー仕様です。

ファスナー

以下のように、三つ折りにして収納します。

三つ折りにして収納

取っ手があるので、持ち運びに便利です。

持ち運び

【詳細解説】コアラフトン PLUSの評価について

コアラフトン PLUSの体験

冒頭で評価したポイントを詳しくご紹介します。

▼ コアラフトン PLUSの評価
総合評価 3.67
仰向き寝 4.0
横向き寝 4.0
端の沈み込み 3.0
通気性 3.5
寝返り 3.5
底付きのなさ 3.5
素材の品質 4.0
耐久性 3.5
衛生面 4.0
取り扱いやすさ 4.0
価格 2.62

※目安は「3.50」以上が高評価です
※ノンコイルマットレスの評価方法について

体験者の体型について

寝心地の感じ方には好みや習慣、体型などによって多少変わる点はご了承ください。なお、筆者は男性で身長171cm・体重60kg±1kg程度です。

1. 仰向き寝は?

仰向き寝

評価は「4.0」。

おすすめのセッティング例
  • デフォルト(ふつう・しっかりかため・ふつう)
  • すべて硬め(かため・しっかりかため・かため)

中央のブロックを「しっかりかため」にすることで腰の沈み込みが抑えられ、ストレスない寝姿勢が実現されます。

ゾーニングによって適度な体圧分散性もあるため、硬すぎないちょうどよい寝心地に感じました。

デフォルト設定
デフォルト設定(ふつう・しっかりかため・ふつう)

なお、真ん中のブロックが「しっかりかため」以下の硬さだと腰の沈み込みが少し気になる感じでした。

よって、仰向き中心で寝る人は、基本的には真ん中ブロックが「しっかりかため」の設定がおすすめです。

2. 横向き寝は?

横向き寝

評価は「4.0」。

おすすめのセッティング例
  • すべてソフト(ふつう・ややかため・ふつう)

デフォルト(真ん中がしっかりかため)では、わき腹あたりに圧力がやや強く感じたため、横向きで寝る場合は、真ん中のブロックをひっくり返して、すべてソフトに仕上げた寝心地が合うと思います。

すべてソフト(ふつう・ややかため・ふつう)
すべてソフト(ふつう・ややかため・ふつう)

すべてソフトにセットすることで、深い沈み込みが必要な肩もしっかりと入り込み、快適な寝姿勢に感じました。

薄型タイプのマットレスの中では、特に横向きで寝やすかったです。

3. 寝返りのしやすさは?

寝返り

評価は「星3.5」。

おすすめのセッティング例
  • すべて硬め(かため・しっかりかため・かため)

寝返りのしやすさを重視する人は、「すべて硬め」のセッティングがおすすめです。ポイントは反発弾性率の違いです。

「しっかりかため・かため」のウレタンフォームの方が、反発弾性率が高い(つまり、高反発)です。マットレスは、反発力が高いほど、体を押し返す力が強いため、寝返りが簡単に打ちやすい傾向があります。

ちなみに、それぞれの層の反発弾性率は以下のとおりでした。※当サイト測定値

ウレタン ふつう・ややかため かため・しっかりかため
画像 ふつう・ややかため かため・しっかりかため
反発弾性率 約40% 約50%
ウレタン分類 一般ウレタン 高弾性(高反発)ウレタン

    4. 端の沈み込みは?

    端の沈み込み

    評価は「星3.0」。

    比較的ソフトなウレタンフォームを使っているため、端は沈み込みやすい印象でした。

    とはいえ、薄型タイプ(厚さ11cm)なので、大きな歪みはなく、直置きしている場合は、マットレスから落ちたとしても大きなケガにはつながりにくいでしょう。

    5. 通気性は?

    通気構造

    評価は「星3.5」。

    夏用クール面は接触冷感生地によって、ひんやりした感覚があります。

    また、ウレタンフォームが4層に分かれていることと、ゾーニング(立体カット)されていることもあり、空気が流れやすく、蒸れが少ない寝心地に感じました。

    6. 耐久性は?

    耐久性(マットレスを手で押す)

    評価は「星3.5」。

    結論から言うと、コアラフトン PLUSは「7~8年くらいの耐用年数」が期待できると思います。

    ウレタンマットレス(ウレタンフォーム)の耐久性は復元率密度でおおむね判断できますが、コアラフトン PLUSの仕様は以下のとおりです。

    • 復元率:97.8%(耐久性の目安:7~8年)
    • 密度:非公表

    7. 素材の品質は?

    ウレタンフォーム

    評価は「4.0」。

    ウレタンマットレスの場合、芯材(ウレタンフォーム)の歪み、カッティングやゾーニングのズレなどが生産品質に関係するところで、不適当な場合、寝心地や耐久性に影響をきたします。

    コアラフトン PLUSのウレタンフォームは、きれいに仕上がっていて、安心できる生産品質と言えるでしょう。

    8. 衛生面は?

    リバーシブルカバー

    評価は「星4.0」。

    コアラフトン PLUSは、すべてのウレタンフォームに抗菌加工が施されています。

    また、リバーシブルカバーが洗えるので、衛生的な就寝環境を維持しやすいマットレスと言えるでしょう。

    9. 取り扱いやすさは?

    持ち運び(三つ折り)

    評価は「星4.0」。

    シングルサイズで約12kgと、三つ折りマットレスにしては少し重めなタイプですが、持ち運びにそこまでストレスを感じにくいと思います。

    厚さは11cmで三つ折りが可能なので、力が弱い人でも取り扱いやすいマットレスと言えるでしょう。

    廃棄については、ウレタンフォームは手でちぎれるため、細かくすれば家庭ごみとして捨てられます。※ごみ捨てはお住まいの自治体のルールをご確認ください

    10. 価格は?

    コアラフトン PLUSの使用イメージ

    評価は、「星2.65」。

    シングルサイズで69,900円で、三つ折りマットレスとしては「高めの価格」です。

    とはいえ、リバーシブルカバーや硬さ調節機能に加え、120日のトライアル付きという条件もあるため、総合的なコストパフォーマンスは良いと思います。

    11. 硬さは?

    硬さのチェック

    コアラフトン PLUSは「ふつう~やや硬め」の寝心地です。

    硬さ調節できますが、最もソフトな設定で「ふつう」、最もハードな設定で「やや硬め」くらいに感じます。

    なお、品質表示上では「223N(ニュートン)」という相当硬い数値を出していますが、実際はそこまでの硬さは感じられません。

    コアラフトン PLUSの品質表示ラベル(硬さ)
    コアラフトン PLUSの品質表示ラベル(硬さ)
    椚大輔椚大輔

    私の感覚では130~150Nくらい(ふつう~やや硬め)の三つ折りマットレスと同じくらいの硬さに感じました。

    コアラフトン OASISとの違い

    コアラ®には、コアラフトン PLUSの他に「コアラフトン OASIS」という三つ折りマットレスがあります。

    コアラフトン OASIS
    コアラフトン OASIS

    簡単に言うと、コアラフトン OASISをもとに、よりハイグレード仕様にしたのがコアラフトン PLUSという関係です。

    よって、コアラフトン OASISはスタンダードモデル、コアラフトン PLUSはハイグレードモデルとお考え下さい。

    モデル コアラフトン OASIS コアラフトン PLUS
    画像 コアラフトン OASIS コアラフトン PLUS
    厚さ 8.5cm 11cm
    ウレタン 2層 4層
    ゾーン 5ゾーン
    硬さ調節 24通り
    トッパー ×
    リバーシブルカバー
    (Summer/Winter)
    滑り止め ×
    保管ケース ×
    サイズ シングル、セミダブル
    重量 約8.65kg~ 約12.15kg~
    価格 49,900円~ 69,900円~
    リンク 公式サイト 公式サイト

    主な違いはトッパー(ウレタン入りカバー)、滑り止めの有無などですが、芯材のウレタンフォームの構造も大きく異なります。

    コアラフトン OASIS コアラフトン PLUS
    コアラフトン OASISのウレタン コアラフトン PLUSのウレタン

    寝心地の差を表現するとしたら、

    • コアラフトン OASISは、面で支えるしっかりした寝心地
    • コアラフトン PLUSは、ゾーニングによるフィット感が高い寝心地

    といった感じです。

    なお、コアラフトン OASISの寝心地も全然悪くありません。むしろ、コストパフォーマンスで考えるとコアラフトン OASISの方が良いと感じる人もいるでしょう。

    椚大輔椚大輔

    2モデルともお試し期間がついているので、部屋のスペースに余裕がある人は、同時に試してみて、気に入った方を使い続けるのもおすすめです。※返品規定は必ず事前にご確認ください

    似ている商品との違い

    コアラフトン PLUSの使用イメージ

    「トライアル付きの折りたたみマットレス」という条件で、エマ・スリープと、ネルパンダの商品と比較します。

    商品 ①コアラフトン PLUS ②エマ・敷布団 プレミアム ③リーフ・マットレス
    画像 コアラフトン PLUS エマ・敷布団 プレミアム リーフ・マットレス
    ブランド コアラ® エマ・スリープ ネルパンダ
    サイズ S~SD Sのみ SS~D
    厚さ 11cm 8cm 10cm
    硬さ調節 ×
    タイプ 高反発 低反発 高反発
    復元率 97.8% 96% 非公表
    トライアル 120日 100日 120日
    価格
    (Sサイズ)
    69,900円 29,990円 43,800円
    リンク 公式サイト 公式サイト 公式サイト

    比較商品② エマ・スリープ「エマ・敷布団 プレミアム」

    エマ・敷布団 プレミアム

    低反発なのに蒸れにくい

    ドイツ発の寝具ブランド「エマ・スリープ」の三つ折りマットレス。芯材の低反発フォームにはグラファイト(石墨)を混ぜた「Diamond Degree(ダイアモンド・ディグリー)技術」が特徴。

    芯材のウレタンフォーム
    グラファイト(石墨)入りのウレタンフォーム

    グラファイトは熱伝導性が高い物質のため、低反発でありがちな蒸れを感じにくい素晴らしい寝心地を提供してくれます。低価格にも関わらず、100日のお試し期間があるのも魅力です。

    サイズ シングルのみ
    硬さ ふつう
    お試し期間 100日
    価格
    (Sサイズ)
    29,000円
    椚大輔椚大輔

    ブランド(エマ・スリープ)の中では、あまり目立った存在感はありませんが、トライアル付きで3万円を切るのはかなり高コスパの折りたたみマットレスと言えます。

    耐久性(復元率)は少し不安はありますが、エマ・スリープならではの寝心地をしっかりと味わえ、低反発マットレスが好きな人には特におすすめです。

    比較商品③ ネルパンダ「リーフ・マットレス」

    リーフ・マットレス

    優等生タイプの三つ折りマットレス

    リーフ・マットレスは、人気なマットレスの仕様・条件をぎゅっとまとめて仕上げた「隙のない優等生タイプ」です。

    「高密度」「高反発」「多層構造」「衛生加工」「お試し期間付き」といった売れる構成と「手が届きやすい価格」をパッケージにして、マットレスの中で特に市場が大きい「三つ折り」というジャンルに投入した、いう印象を受けました。

    リーフ・マットレスの芯材
    リーフ・マットレスの芯材

    50Dの超高密度・高反発ウレタンフォームの包み込まれつつ押し返してくれる弾力性や、スリット入りのハードレギュラーフォームが体をグッと支えるサポート性など、非常に心地よく感じます。

    サイズ セミシングル~ダブル
    硬さ やや硬め
    お試し期間 120日
    価格
    (Sサイズ)
    48,800円
    椚大輔椚大輔

    そこまで面白味(派手さ)はないマットレスですが、だからこそ幅広い層に合いやすいスタンダードな寝心地が魅力です。

    椚大輔椚大輔

    すべてトライアルが付いているので、部屋に余裕がある人は、全部まとめて試してみるのも良いかもしれません。(トライアルの条件は必ず購入前にご確認ください)

    まとめ

    コアラフトン PLUSの使用イメージ

    以上、コアラフトン PLUSをご紹介しました。

    薄型タイプにもかかわらずベッドマットレスクラスのリッチな寝心地を得られる本格三つ折りマットレスです。

    硬さ調節機能も優れていて、どのようにアレンジしても寝心地の良さを損なわれている印象はありませんでした。

    また、季節に応じたリバーシブルカバーもあるため、幅広い状況や好みに対応できるマットレスと言えます。

    ひとつのプロダクトとしての完成度が高いが故、少し価格は高めですが、買って後悔は生まれにくいと思います。

    一方、「寝心地の良さ」という点では、やはりベッドマットレスタイプのコアラマットレスプラス PLUSコアラマットレスシュプリーム SUPREMEの方が優れているので、よくご検討いただくのが良いでしょう。

    なお、体重が重い人は、薄型タイプだと底付きや圧力を感じやすいので、ベッドマットレスタイプの方が良い場合もあります。

    コアラ®では、120日トライアルがあるので、部屋の広さに余裕がある人は、気になるマットレスを同時に試して、気に入ったものを使い続けるという方法もおすすめです。

    最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

    公式サイトはこちら