コアラフトンOASISの徹底解説(体験レビュー付き)

デメリットを感じにくい三つ折りマットレス

この記事ではコアラ・スリープの「コアラフトン OASIS」についてご紹介します。

なお、今回はメーカーさんから体験レビュー用に商品をご提供いただきました。> PRポリシーについて

実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ご参考いただけますと幸いです。

こんな環境で作っています

体験・検証用の撮影スタジオ当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。

この記事を書いた人

管理人の椚大輔椚 大輔(ベッド・マットレス専門家)
ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、レビューしたベッド&マットレスは100商品を超える。2020年に株式会社悠デザインを設立し、ベッド関連に特化したサービスを展開。ベッド・マットレスの専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。

> プロフィールはこちら

目次

メーカーの「コアラスリープ」とは?

コアラマットレス

コアラスリープは2015年にオーストラリアで創業した寝具メーカー。代表的な商品は「コアラマットレス」です。

コアラマットレス(NEWコアラマットレス)
コアラマットレス(NEWコアラマットレス)

コアラマットレスは、販売開始後あっという間にオーストラリアのマットレス市場において最高評価を得るまでに成長し、2017年10月に日本市場へ参入しました。

コアラスリープは当初マットレス(コアラマットレス)のみの展開でしたが、最近ではベッドフレームや布団、ソファーやテーブルなど、家具・寝具を総合的に取り扱うようになりました。

専門家専門家

この記事でご紹介するコアラフトン OASIS日本限定の商品です。

ベッドマットレスタイプの「コアラマットレスシリーズ」については以下の記事で詳しくご紹介しているのでご参考くださいね。

コアラフトン OASISの基本情報

コアラフトン OASIS

メーカーコアラスリープ
サイズシングルのみ
クッション材2層ウレタンフォーム(高反発+レギュラーフォーム)
硬さふつう・やや硬め(調節可能)
価格49,900円
お試し期間120日

公式サイトで見る

専門家専門家

商品名が「コアラフトン OASIS」と一見、敷布団のように思えますが、カテゴリーとしては「薄型の折りたたみマットレス」です。

【まず結論】コアラフトン OASISの評価は?

コアラフトン OASISの使用イメージ

当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。

  • 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
  • 寝返りのしやすさは?
  • 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
  • クッション材の品質はどうか?
  • 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
  • バネあたりや底付きがないか?
  • 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)

体験を通じ本商品を以下のように評価させていただきました。

▼ このマットレスの評価
総合評価3.67
仰向き寝4.0
横向き寝3.5
端の沈み込み3.0
通気性3.5
寝返り4.0
底付きのなさ3.5
素材の品質4.0
耐久性3.5
衛生面3.5
取扱いやすさ4.0
価格3.00
硬さやや硬め

※目安は「3.50」以上が高評価です

>>>点数の付け方について

【総評】三つ折りタイプの中では抜群!無料お試し期間もあり満足度が高い逸品

コアラフトン OASISの使用イメージ

マットレスのレビューにおいて、寝心地・耐久性を考えた場合、折りたたみマットレスは基本的に高い評価を付けづらいのですが、コアラフトンOASISは三つ折りならでのデメリットを感じにくく、寝心地や機能性も優れ、かなり満足できる商品でした。

芯材のウレタンフォームは、減圧比(復元率)97%で、安心して使い続けられる耐久性を備え、高反発素材のため、寝返りしやすく寝姿勢も整いやすいです。

特にカバーの仕様が素晴らしく、夏面・冬面のリバーシブル&綿入りのしっかりと厚みがある仕様は、三つ折りマットレスならではのメリット・デメリットをよく考えられたものだと思います。

価格は少し高めですが、無料お試し期間があるので、三つ折りマットレスを探している人はぜひ試してみていただきたいです。

公式サイトで見る

専門家専門家

以下より特徴や寝心地を詳しくご紹介します。

コアラフトン OASISの特徴・メリットは?

コアラフトン OASISの使用イメージ

このマットレスのメリット
  1. 収納・移動に便利
  2. 寝返りしやすい
  3. 硬さ調節可能
  4. カバーがリバーシブル(夏・冬)
  5. 床の直置きOK
  6. 色々なシーンで使いやすい

以下より詳しくご紹介します。

1. 収納・移動に便利な「三つ折りタイプ」

三つ折り状態

コアラフトンOASISは「折りたたみマットレス」です。

芯材が3つに分割されていて、三つ折りできることが特徴。

折りたたみマットレスは使わないときに折りたたんで収納したり、移動しやすいことがメリットです。

また、手軽にマットレスを換気できることでカビが発生しづらく、掃除などもしやすいです。

2. 寝返りしやすい「高反発ウレタン」

寝返り

コアラフトンOASISには「高反発ウレタンフォーム」が使われています。※コンフォート層のみ

高反発とは、簡単に言うと跳ね返す力が強いこと。よって、体の動きをサポートしてくれるため、寝返りのしやすさが最大のメリットです。

また、高反発ウレタンは、体を持ち上げてくれるため、寝姿勢がまっすぐに整いやすいです。

3. 硬さ調節できる

芯材のウレタンフォーム

コアラフトンOASISの芯材は2層のウレタンフォームになっていて、各層で以下のとおり硬さが異なります。

  • コンフォート層(青色):ふつう
  • ベース層(グレー):かため

さらに、「ゾーニング」と言って、真ん中のブロックのみ、より硬めになっています。

芯材のウレタンフォーム
真ん中のブロックのみ「ややかため・しっかりかため」 ※他の2つは「ふつう・かため」
専門家専門家

なお、ゾーニングとは、一般的に「部位によって硬さや寝心地を変えること」を意味します。

この硬さ違いのウレタンフォームをひっくり返したり入れ替えたりすることで、お好みの硬さに調節できるのです。

コンフォート層が上ベース層が上
コンフォート層が上(ウレタン)ベース層が上(ウレタン)

4. カバーがリバーシブル(夏・冬)

夏カバーと冬カバー

カバーが以下のとおり、リバーシブル仕様になっています。

夏用クール面冬用ウォーム面
夏用クール面

接触冷感テクノロジーを使用したさらさらとした感触

冬用ウォーム面

ふっくらとしたキルティング加工によって暖かい感触

このとおり、季節に応じた使い分けができることが魅力です。

専門家専門家

実際に使ってみたところ、このカバーは両面で感触はかなり異なりました。

5. 床に直置きできる

コアラフトン OASISの床置きイメージ

一般的なマットレスは、湿気が床に伝わることでカビの原因になることから、基本的に床に直置きは推奨されていませんが、コアラフトンOASISは床への直置きがOKです。

もちろん、ベッドフレームの上でも使えるので、お好みに応じてご検討ください。

ベッドフレームでの使用イメージ
ベッドフレームでも使用OK

6. 二段ベッドやロフトベッドでも使いやすい「薄型タイプ」

コアラフトン OASISの厚さ

コアラフトンOASISの厚さは8.5cm。これは「薄型マットレス」と言える厚さです。※厚さ10cm前後以下で「薄型マットレス」と呼ばれることが多い

薄型マットレスは、二段ベッドやロフトベッド(システムベッド)などの厚さ制限があるベッドフレームでも使いやすく、幅広い環境に対応できるというのはメリットのひとつです。※二段ベッド・ロフトベッドはマットレスの厚さ10cm以下のマットレスが推奨されることが多い

コアラフトン OASISのデメリット・注意点

使い勝手が良く、魅力的な仕様ですが、知っておいた方が良いデメリットもあります。

このマットレスのデメリット
  1. 折りたたみタイプならではのデメリット(耐久性・寝心地)
  2. 滑りやすい
  3. サイズがシングルのみ

以下より詳しくご紹介します。

1. 折りたたみタイプならではのデメリット「耐久性・寝心地」

コアラフトン OASISの使用イメージ

基本的に折りたたみマットレスは一般的なベッドマットレスよりも耐久性が低いです。

これは、芯材が分割されているからです。

芯材は「それ以上に荷重分散ができない」という理由で、辺(端)部分が最もヘタリやすくなりますが、三つ折り(3分割)マットレスの場合は、1枚モノよりも辺の数が多くなることで、耐久性にマイナスの影響が生じます。

三つ折り(3分割)一枚モノ
3分割のウレタン(本商品)一枚モノ

また、分割部分の寝心地が悪くなりがちなこともデメリットです。

3分割マットレスと荷重分散
3分割の場合、特に背中あたりの寝心地(なめらかさや荷重分散性・反発性など)が落ちることで寝心地にマイナスの影響が生まれる

しかしながら、分割部分の寝心地は「カバーの厚さ」などにも影響され、コアラフトンOASISは、かなりしっかりしたカバーを使っているので、変な落ち込みは感じませんでした。

コアラフトンOASISのカバー
コアラフトンOASISのカバー(かなり厚くしっかりしている)

よって、コアラフトンOASISは三つ折りタイプの中では比較的寝心地にデメリットを感じにくい仕様と言えます。

2. 滑りやすい

裏面の加工

カバーが両面仕様のため、滑り止めなどもなく、ズレやすいです。

特にさらさらとした夏面カバーを下にした時は、かなり滑りやすいので、ベッドフレームで使うときにストレスを感じるかもしれません。

しかし、床の直置きであれば特に滑りやすさは大きなデメリットにはならないと思うので気にしなくてもよいでしょう。

3. サイズがシングルのみ

シングルのサイズ感

コアラフトンOASISのサイズ展開はシングルサイズのみです。

シングルサイズの幅は97cm。これは「一般的な体型の人でジャスト」といった大きさです。

寝返りなど考えた場合、シングルでは窮屈に感じやすく、ゆったり寝たい場合はワンサイズ上のセミダブルやダブルサイズがおすすめです。

とはいえ、大きいサイズになると、折りたたみマットレスの特有の移動・持ち運びやすさといったメリットが感じにくくなるので、折りたたみならシングルを選ぶのが一般的でしょう。

【体験レビュー】コアラフトンOASISを実際に試してみた

コアラフトン OASISの使用イメージ

専門家専門家

実際のお届け時の様子や具体的な使用感などレビューします。

開梱・設置

こちらはシングルです。(サンプル品なので、段ボールの状態が少し汚れています)

梱包状態(シングル)

段ボールを開けると折りたたまれたコアラフトンOASISが入っていました。

段ボールの開封

本体を取り出します。

段ボールと本体

このとおり、コアラフトンOASISは圧縮梱包ではありません

つまり、段ボールから出してすぐに使い始めることができます。(一方、圧縮梱包の商品の場合は、復元まで数日かかる場合もあります)

非圧縮タイプ(本商品)圧縮タイプ
非圧縮タイプ(本商品)圧縮タイプ

最近は運送費や保管費の高騰から圧縮タイプが多いですが、ペシャンコな状態で届くのに抵抗がある人もいるかと思います。そうした人に非圧縮タイプはおすすめです。

外観のチェック

コアラフトン OASISの外観(冬面カバー)

圧縮梱包ではないため、復元に時間が必要なく、開封直後からすぐにでも使うことができます。

なお、夏用カバー(クール面)を上にした状態は以下のとおりです。

コアラフトン OASISの外観(夏面カバー)

公表値どおり、約8.5cmの厚さが確認できました。(キルティングカバーが少し膨らんでいるので厚く見えますが、側面は8.5cmです)

厚さの計測

マットレスの外観をご紹介します。

夏用カバーは波が細かいデザインです。

夏用カバーの外観

一方、冬用カバーは波が大きいキルティング加工です。

冬用カバーの外観

夏面は「さらさら・薄手」、冬面は「しっかり・分厚い」といった感触です。

夏面冬面
夏面カバーの触り心地冬面カバーの触り心地

なお、夏面はペパーミント配合で抗菌効果があります。(匂いもわずかにペパーミントを感じます)

カバーの伸縮性はそこまで高くはありません。

夏面冬面
夏面カバーの伸縮性冬面カバーの伸縮性

生地のアップはそれぞれ以下のとおりです。

夏面はこちら。

夏面カバーのアップ

冬面はこちら。

冬面カバーのアップ

三つ折りのブロックごとのカバー側面にファスナーがあります。

ファスナー

ファスナーを開けて芯材が取り出せる仕様です。

ファスナーを開ける

それでは、カバーを取って内部構造をチェックしていきます。

内部構造

芯材の様子をチェックします。

カバーを外す

なお、カバーは洗濯可能ですが、両面が分離しない仕様なので、洗濯時に少しかさばります。

芯材とカバー

芯材の中身を確認するために、ウレタンを覆っている保護カバーをハサミで切ります。(検証のためなので、真似しないでくださいね)

保護カバーを裁断する

こちらが芯材のウレタンフォームです。

芯材のウレタンフォーム

上層がコンフォート層(ふつうの硬さ)、下層がベース層(かための硬さ)の2層構造です。

続いて、芯材(ウレタンフォーム)に「歪み」がないかチェックします。

ウレタンフォーム(斜俯瞰)

歪みの具合は、復元率(減圧比)に関係し、耐久性と寝心地の良さに影響します。

ウレタンフォーム(斜俯瞰)

コアラフトンOASISは減圧比97%という仕様(高め)のため、大きな歪みはなく、きれいな形状をしていました。

ウレタンフォームのアップ

この歪みの少なさは、安心して使えるレベルです。

硬さ調節の方法&おすすめのセッティングは?

硬さ調節方法

コアラフトンOASISは、3つの芯材を入れ替えることで様々な硬さに調節が可能です。

入れ替え方法(硬さ調節方法)については以下の動画をご参考ください。 ※音声なし・4倍速

ウレタンフォームの硬さ・違いは?

芯材のウレタンフォームの硬さは以下のとおり、3ブロック中2つが「ふつう・かため」、1つが「ややかため・しっかりかため」となっています。

硬さの表示ラベル

工場出荷時のセッティングでは、真ん中が硬い(ややかため・しっかりかため)ブロックになっています。

これは、腰の沈み込みを軽減し、寝姿勢をまっすぐに整える狙いで、こうした仕様を「センターハード」と呼んだりします。

センターハード
センターハード

よって、基本的にはセンターハードにした方が寝姿勢は整いやすいです(逆に言うとセンター以外がハードになると圧迫感や、寝姿勢が崩れる原因にもなります)。

なお、ウレタンフォームの硬さを表す「N(ニュートン)」の数値としては3ブロックとも以下のとおりです。

  • コンフォート層;120N(ふつう)
  • ベース層:180N(かため)

このとおり、N数は3ブロックとも同じなのですが、ウレタンのスリットの入れ方によって、ブロックによる硬さを変えているのです。

ふつう・かためややかため・しっかりかため
ふつう・かためのスリット

縦横にスリットが入るので、やわらかくなる

ややかため・しっかりかためのスリット

スリットが横方向のみなので、やわらかくなりすぎない

単純に言うと、スリットが多いほど、やわらかくなります。

専門家専門家

よって、ベース層のウレタンは180Nという硬さですが、スリットがあることで、仕様(N数)よりもやわらかめの寝心地になります。

なお、スリットは通気孔の役割もあるため、通気性も少し差が出ると言えます。

ふつう・かためややかため・しっかりかため
ふつう・かための通気孔

4辺すべてに通気孔がある

ややかため・しっかりかための通気孔

2辺のみ通気孔がある

「カバーの表裏」も硬さに影響する

コアラフトンOASISのカバーは夏面・冬面で仕様が異なりますが、触り心地だけでなく、硬さの感じ方も違います。

夏用クール面冬用ウォーム面
夏用クール面冬用ウォーム面

結論から言うと、夏面よりも冬面の方がやわらかく感じます。

これは冬面はキルティング加工を施しているため、詰め物(ワタ)がより立体的にふっくらと感じるからです。

冬用カバーのキルティングの詰め物の様子

しかも表地が分厚いので、よりやわらかさを感じます。

一方、夏面は立体的なキルティングではなく、薄手の生地を使っています。

夏用カバーの詰め物の様子

よって、芯材(ウレタンフォーム)の硬さをダイレクトに感じるため、冬面よりも硬めに感じやすいのです。

専門家専門家

芯材(ウレタン)よりもカバーの違いの方が硬さに影響が大きいと感じました。

おすすめのセッティングは?

実際にいろいろな組み合わせで寝てみましたが、当サイトとしておすすめのセッティングは「コンフォート層を上(センターハード)+冬用カバー」です。

▼ おすすめのセッティング
コンフォート層が上(センターハード)冬用カバー
コンフォート層が上冬用カバー

①コンフォート層が上

ウレタンフォーム(コンフォート層が上)

まず芯材では、コンフォート層を上にすることで、高反発ウレタンフォーム特有の反発性をダイレクトに感じられるため、なめらかに寝返りが打ちやすいです。※ベース層は高反発素材ではありません

また、コンフォート層から通気孔への空気の流れがよりスムーズです。

コンフォート層が上
上のコンフォート層(オープンセル)から下のベース層のスリット(通気孔)への空気の流れがスムーズ

以下がウレタン断面の拡大ですが、このとおりコンフォート層の方がウレタンの幹が太く、空洞も多いため、通気性が良く、耐久性も高い仕様と推測できます。

ウレタンの断面図
ウレタンの断面(拡大)

つまり、ベース層よりコンフォート層の方が上質な素材と言えるでしょう。

専門家専門家

なお、多層構造のウレタンマットレスの場合、最上層の素材が寝心地を決めるうえで特に大切なため、より上質な素材が使われることが一般的です。

硬さについても、沈み込んだ時に下層のベース層にしっかりと支えられて、やわらかくなりすぎないため、寝姿勢が歪むといった現象もなく、各層の厚さ・スリットなどがよく計算されたバランスだと思いました。

ウレタンと寝姿勢
最も沈み込みが深くなる横向き寝の肩部分もスリットによって圧迫感が軽減されつつ、底付きも感じない絶妙なバランス感

そして、センターハードは基本なので、真ん中に最も硬いウレタンブロックを配置するのがおすすめです。

②冬用カバー

冬用カバー

ブロックが分割されている折りたたみマットレスの場合、やはり分割部分の寝心地が劣る傾向があります。

よって、カバーにある程度の厚さがあることで、分割部分の寝心地が良く感じられます。

コアラフトンOASISの冬用カバーはかなりしっかり分厚い生地が使われているため、分割部分も違和感を感じさせません。

さらに、キルティング加工によってフィット感が高まるため、より高い体圧分散性を感じ、リッチな寝心地が味わえました。

【詳細解説】コアラフトンOASISの評価について

コアラフトン OASISの使用イメージ

この記事の冒頭で星付けして評価させていただいた以下のポイントをここでは詳しくご紹介します。

▼ このマットレスの評価
総合評価3.67
仰向き寝4.0
横向き寝3.5
端の沈み込み3.0
通気性3.5
寝返り4.0
底付きのなさ3.5
素材の品質4.0
耐久性3.5
衛生面3.5
取扱いやすさ4.0
価格3.00
硬さやや硬め

※目安は「3.50」以上が高評価です

それでは以下より主な評価項目をレビューさせていただきます。

1. 仰向き寝は?

仰向き寝

ココをチェック

仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。

なお、日本人の60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。

評価は「星4.0」。

高反発ウレタンフォームによって体が持ち上がり、変な沈み込みも感じず、寝姿勢がまっすぐになる感じです。

仰向き寝においては、センターハード(真ん中のブロックに硬めのウレタン)にすることで、腰が沈み込みづらく、より寝返りもスムーズに打てます。

スリット入りのベース層によるフィット感も心地よく、体圧分散性も適度で良い印象です。

2. 横向き寝は?

横向き寝

ココをチェック

横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。

つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。

評価は「星3.5」。

薄型マットレスならでは欠点ですが、やはり横向き寝では肩あたりに少し圧迫感は感じます。

しかしながら、スリット仕様が活躍し、一般的な薄型マットレスに比べると横向きでの快適度は高いです。

なお、横向き寝では特に「冬面カバー+コンフォート層(青色ウレタン)が上」というセッティングがおすすめです。最も圧迫感をが少なく、心地よいフィット感があり、安定性も良い感じです。

3. 端の沈み込みは?

マットレスに腰掛ける

ココをチェック

一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。

なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。

評価は「星3.0」。

外周を強化した仕様ではありませんが、薄型マットレスのため、端部分の歪みは少なく、寝返りによって落ちそうになるということはありませんでした。

端で寝ても沈み込み過ぎない
端で寝ても沈み込み過ぎない

ベース層のスリットによって荷重がより分散されるため、端部分でも寝姿勢保持性はストレスないレベルだと思います。

4. 寝返りのしやすさは?

寝返り

ココをチェック

クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。

寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。

評価は「星4.0」。

反発弾性率52%※当サイト計測(下の動画参照)高反発ウレタンフォームを使用しているため、体の動きへのサポート力は高めです。

さらに、センターハード(真ん中のブロックが硬め)のセッティングが基本のため、体の中心線がまっすぐになることで寝返りしやすい印象でした。

5. 通気性は?

通気構造

ココをチェック

睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。

評価は「星3.5」。

カバーの素材はポリエステルおよびポリエチレンのため吸水・吸湿性は低めです。

ですが、芯材のウレタンフォームはオープンセル構造(ウレタンの膜に空洞が多い構造)&ゾーニングによる通気孔付きという仕様のため、蒸れにくいような工夫があります。

沈み込みにくい寝心地ということもあり、実際に寝た感じは特に蒸れにストレスは感じませんでした。

6. 耐久性は?

耐久性(マットレスを手で押す)

ココをチェック

密度や耐久試験(復元率)をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。

評価は「星3.5」。

結論から言うと、コアラフトンOASISは7~8年くらいの耐用年数が期待できると思います。

芯材のウレタンフォームの耐久性は「復元率」でおおむね判断できます。

コアラフトンOASISは復元率は非公表ですが、品質表示ラベルに「減圧比」という数値が記載されています。

品質表示ラベル
品質表示ラベルより

メーカーさんに聞いてみたところ、減圧比とは簡単に言うと「海外版の復元率」という意味合いとのことです。

よって、コアラフトンOASISの復元率はほぼ97.31%とお考え下さい。

そして復元率97%というスペックは、だいたい7~8年程度の耐久性のレベルです。

7. 素材の品質は?

ウレタンフォーム

ココをチェック

ここでは工場レベルの品質管理レベルをチェック。いくら素材のスペックが良いからと言って作りが粗雑だと良質な寝心地・使用感を得られません。

ウレタンフォームの品質の良し悪しは「形成のきれいさ」に現れます。歪みが大きいと(素材が持つ本来の性能が発揮されにくいという点で)寝心地やヘタリにも影響があるので、歪みがなく、ピシッときれいな形状が望ましいです。

評価は「4.0」。

復元率(減圧比)97%という仕様のため、気になる歪みなどはありませんでした。

ヘッド・フット面サイド面
ヘッド・フット面(ウレタンフォーム)サイド面(ウレタンフォーム)

また、2層ウレタンの接着部分や裁断部分も比較的きれいに作られているので、生産品質としても悪くないと思います。

なお、プラス評価としてカバーがとてもしっかり作られている点が挙げられます。

折りたたみマットレスに必要な厚さも備え、ファスナー部分もしっかりしているので、長期間の使用にも耐えうるカバーだと思います。

8. 衛生面は?

カバーと芯材

ココをチェック

抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。

評価は「3.5」。

夏面のみ、ペパーミント配合で抗菌効果があります。

また、カバーが洗濯できることにも衛生面にプラス評価です。

9. 取り扱いやすさは?

マットレスのハンドリング

ココをチェック

持ち運びしやすいか、市販のボックスシーツ(多いのは30cmマチ)が入るサイズ感か、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。

特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。

評価は「星4.0」。

重量はシングルサイズで9.7kgと、力が弱い人でも取り扱いやすい重さです。

廃棄については、ウレタンマットレスは手でちぎれるため、細かくすれば家庭ごみとして簡単に捨てられます。

10. 価格は?

コアラフトン OASISの使用イメージ

ココをチェック

絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで、総合評価へつながります。

評価は「星3.00」。

シングルサイズで49,900円という価格は、折りたたみマットレスとしては「少し高め」の価格帯です。

とはいえ、素材の品質・寝心地の良さに加え、120日の無料お試し期間付きという条件を考えると、コストパフォーマンスはむしろ良いと思います。

11. 硬さは?

硬さのチェック

ココをチェック

ウレタンフォームのN(ニュートン)数、綿のボリューム感、ポケットコイルの線径・巻き数等の仕様から客観的な硬さと、実際に寝たときに感じた主観的な硬さをお伝えします。

本商品は「少し硬め」くらいの寝心地です。

ウレタンフォームの硬さはN(ニュートン)という数値で表示され、数値が大きくなるほど硬くなるのですが、コアラフトンOASISの仕様は以下のとおりです。

名称コンフォート層(表)ベース層(裏)
画像コンフォート層ベース層
硬さ120N(ふつう)180N(かため)
厚さ2cm5cm
加工ゾーニング(スリット)

以上のスペックから、実は表裏で硬さはそこまで大きく変わりません。その理由は以下のとおりです。

まず、ベース層の方がN数が高い(硬い)ですが、ゾーニングによるスリットが入っているため、沈み込んだらN数よりもやわらかく感じます。

さらにコンフォート層の厚さが2cmと薄いため、体の沈み込みはベース層に到達することで、ベース層の硬さに影響を受けます。

よって、結果的に両面で寝ても硬さにそこまで大きな違いは感じられないのです。

とはいえ微妙な差もあるので、お好みで調節できる点はメリットです。

硬さというよりもフィット感(なめらかさ)がコンフォート層の方が感じられるので、そのあたりをお好みで調節されると良いと思います。

主観的な硬さの評価としては10段階中(10が最も硬いとして)、6.5.くらいの硬さだと感じました。

NEWコアラマットレスとの違い

NEWコアラマットレス

コアラスリープの基幹マットレス「NEWコアラマットレス」との違いをまとめます。

商品コアラフトンOASISNEWコアラマットレス
画像NEWコアラマットレス
タイプ三つ折り薄型マットレスベッドマットレス
厚さ8.5cm23cm
重さ
(Sサイズ)
9.7 kg21.72 kg
構造2層ウレタン3層ウレタン
硬さコンフォート層:100N
ベース層:180N
上層部「ふつう」:80N
下層部「かため」:100N
ベース層:160N
反発弾性率約52%
※当サイト計測値
約50%
※当サイト計測値
硬さ調節
両面仕様×
カバー洗濯×
価格
(Sサイズ)
49,900円89,900円
リンク公式サイト公式サイト

どっちがおすすめ?

結論、以下のとおりです。

コアラフトンOASISがおすすめの人
  • 持ち運びや移動のしやすさが大事
  • 床で使いたい
  • メンテナンスしやすい方が良い
  • 硬めの寝心地が好き
NEWコアラマットレスがおすすめの人
  • リッチな寝心地を得たい

やはり、寝心地の良さを求めるならベッドマットレスタイプのNEWコアラマットレスに軍配が上がるでしょう。

NEWコアラマットレス
NEWコアラマットレス

3層構造×ゾーニング×厚さ23cmという仕様で、沈み込んだ時の荷重分散性の高さと、ふわっとやさしく支えてくれる「まるで雲のような寝心地」とも言える感触が魅力です。

NEWコアラマットレス(芯材)
NEWコアラマットレス(芯材)※3層構造×ゾーニング

なお、NEWコアラマットレスは上層のウレタンを「ひっくり返す」ことで硬さ調節ができます。

一方、「使い勝手の良さ」という点ではコアラフトンOASISが優れています。

「薄型×三つ折り」という仕様は、使う場所を選びませんし、移動や収納がしやすいです。

さらにカバーが両面仕様(夏・冬)洗濯可能な点は大きな違いです。

なお、反発性については、当サイトの測定値で両方とも反発弾性率50%くらいでしたので、どちらも「高反発ウレタンマットレス」の寝心地とお考えください。

口コミ・評判のまとめ

コアラフトン OASISの使用イメージ

コアラフトンOASISは2023年1月16日に販売開始された商品のため、記事公開時点(2023年1月24日)では口コミがありません

ある程度の量の口コミが溜まってきたら、内容の傾向と見解をまとめたいと思います。

>>>公式サイトで口コミを見る

似ている商品との比較

コアラフトンOASISの特徴である「硬さ調節可能な三つ折りウレタンマットレス」という条件において、似ている商品と比較します。(この条件は比較商品がわずかです)

商品コアラフトンOASIS(本商品)4段階硬さが調節できるウレタンマットレス
画像コアラフトンOASIS4段階硬さが調節できるウレタンマットレス
メーカ)コアラスリープインテリアMINT
厚さ8.5cm10cm
重さ9.7 kg6.4kg
ウレタン高反発
レギュラー
低反発
高反発
カバー夏(接触冷感)
冬(キルティング)
夏(ファブリック)
冬(ニット)
耐久性減圧比:97%低反発:28D
高反発:30D
サイズSのみSのみ
無料お試し120日×
価格
(Sサイズ)
49,900円9,980円
リンク公式サイト楽天市場

比較商品「4段階硬さが調節できるウレタンマットレス」とは?

4段階硬さが調節できるウレタンマットレス

比較商品の「4段階硬さが調節できるウレタンマットレス」は、インテリア専門通販サイト「インテリアMINT(運営:株式会社三栄コーポレーション)」が取り扱っているマットレスです。

この比較商品の特徴は、片面が低反発、もう片面が高反発というハイブリッドな仕様という点です。

さらに「やわらかめの低反発」「かための高反発」という仕様は、硬さはもちろん感触(反発性)も両面で大きく異なるため、コアラフトンOASISより寝心地の変化の幅は広いでしょう。

また、コアラフトンOASISと同じようにカバーも両面で春・秋仕様となっているので、コンセプトとしてはかなり近いです。

なお、密度(低反発:28D・高反発:30D)の情報から、おそらく復元率は95%前後(寿命は3~5年程度)と想定され、コアラフトンOASISの方が耐久性が優れていると考えられます。

価格が約1万円と、かなり安いですが、これは耐久性仕様のグレードの差と、何より無料お試し期間がないことも関係します。

『とにかく安いマットレスが欲しい』という人はご検討されても良いと思いますが、仕様を考えるとやはりコアラフトンOASISの方が失敗はしにくいと考えます。

>>>インテリアMINT(楽天)

コアラフトンOASISはどこで買うのがお得?

コアラフトン OASISの使用イメージ

コアラフトンOASISは現在(2023年1月24日)公式サイトのみ購入が可能です。

今後、Amazon楽天でなどのモールでも展開される可能性もありますが、マットレスメーカー全般の傾向としても、公式サイトの方がよりお得な購入条件(セールや保証の手厚さ等)となっていることもあるので、まずは公式サイトをチェックしてみることをおすすめします。

公式サイトはこちら

まとめ

コアラフトン OASISの使用イメージ

いかがでしたでしょうか。

コアラスリープの折りたたみマットレス「コアラフトン OASIS」をご紹介しました。

寝心地・耐久性にデメリットを感じやすい三つ折りタイプの中では、かなり満足感高い仕上がりになっています。

厚さ10cm以下の薄型タイプなので、二段ベッドやロフトベッドでも対応しやすく、三つ折り可能なので、力が弱い人でも移動や持ち運びできる使い勝手の良さが魅力です。

当然、1枚モノのベッドマットレスに比べると、同等のスペックで考えた場合は寝心地のリッチさ(クッション性の豊かさなど)は劣るでしょう。

とはいえ、クッション性の高さなどを重要視しない人や、もともと敷布団(和布団)派の人などは、むしろコアラフトンOASISの寝心地の方が合いやすいと思います。

何といっても120日の無料お試し期間があるので、三つ折りマットレスを探している人はぜひ気軽に試してみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

公式サイトで見る