薄いのにプレミアムな寝心地
この記事ではエマ・スリープの「エマ・敷布団 プレミアム」をご紹介します。
なお、今回はメーカーさんから体験レビュー用に商品をご提供いただきました。> PRポリシーについて
実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ご参考いただけますと幸いです。
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
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目次
【最新】エマ・スリープのセール情報(11/25まで)
現在、セールで最大60%OFFです。
セール期間 | 11月19日(水)午前0時~11月25日(月)午後11時59分 |
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割引率 | 割引適用商品:
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メーカーの「エマ・スリープ」とは
エマ・スリープは、ドイツ発のマットレスブランド。基幹モデルはウレタンマットレスの「エマ・マットレス」です。
エマ・スリープのマットレスは2015年に欧州で発売され、今では世界中で600万人のユーザーが愛用している人気ぶりで、2020年から日本での販売も開始しました。
この記事でご紹介するエマ・敷布団 プレミアムは日本限定の商品です。
ベッドマットレスタイプの「エマ・マットレスシリーズ」については以下の記事で詳しくご紹介しているのでご参考くださいね。
エマ・敷布団 プレミアムの基本情報
メーカー | エマ・スリープ |
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サイズ | シングルのみ |
クッション材 | 2層ウレタンフォーム(低反発+レギュラーフォーム) |
硬さ | ふつう |
価格 | 97,000円 |
お試し期間 | 100日 |
「エマ・敷布団 」という商品名は、「和布団」のように思えますが、カテゴリーとしては「薄型の折りたたみマットレス」です。
【まず結論】エマ・敷布団 プレミアムの評価は?
当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。
- 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
- 寝返りのしやすさは?
- 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
- クッション材の品質はどうか?
- 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
- バネあたりや底付きがないか?
- 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)
体験を通じ本商品を以下のように評価しました。
▼ エマ・敷布団の評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.23 ※セール時は3.56 |
仰向き寝 | 4.0 |
横向き寝 | 3.5 |
端の沈み込み | 3.0 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 3.5 |
底付きのなさ | 3.0 |
素材の品質 | 3.5 |
耐久性 | 3.0 |
衛生面 | 3.0 |
取り扱いやすさ | 5.0 |
価格 | 2.06 ※セール時は3.16 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
※セールは50%OFFで計算
【総評】最高峰モデル「プレミアム」の寝心地を手軽に味わえる
エマ・敷布団 プレミアムは、「エマ・マットレス プレミアム」、つまり、エマの最高峰モデルを薄型にしたようなマットレスです。
寝心地の特徴は、低反発フォームによる衝撃吸収性やフィット感・体圧分散性が高いこと。
下層にはハードウレタンがあるため、沈み込んだらグッと押し返しつつ、上層は滑らかに戻り、体当たりがやさしい感触です。
さらに、低反発フォームには放熱性が高い「グラファイト(石墨)」が入っているため、低反発なのに蒸れにくいという理想的な仕様です。
価格は97,000円なので、三つ折りマットレスとして考えると高額ですが、エマ・マットレス プレミアム(176,400円~)の半額くらいで、似た寝心地が手に入るため、コストパフォーマンスを追求したい人にもおすすめと言えるでしょう。
商品 | エマ・敷布団 プレミアム | エマ・マットレス プレミアム |
---|---|---|
画像 | ||
価格 (Sサイズ) | 97,000円 | 176,400円 |
タイプ | 三つ折りウレタン | ウレタン×ポケットコイル |
厚さ | 8cm | 24cm |
重さ (Sサイズ) | 8.61kg | 22kg |
ウレタン | 低反発 | |
放熱性 | グラファイト | |
サイズ | Sのみ | S~K |
保証 | 5年 | 10年 |
お試し期間 | 100日 | 120日 |
リンク① | 公式サイト | 公式サイト |
リンク② | -(本記事) | レビュー記事 |
エマ・敷布団 プレミアムは「三つ折り可能な薄型ウレタンマットレス」なので、収納・移動・廃棄などの簡単さも魅力です。
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エマ・敷布団 プレミアムの特徴・メリットは?
- 収納・移動に便利
- 衝撃吸収性が高い
- 放熱性が高い
- 二段ベッド・ロフトベッドに使いやすい
- 捨てやすい
- 100日のお試し期間付き
1. 収納・移動に便利な「三つ折りタイプ」
エマ・敷布団 プレミアムは「折りたたみマットレス」です。
芯材が3つに分割されていて、三つ折りできることが特徴。
折りたたみマットレスは使わないときに折りたたんで収納したり、移動しやすいことがメリットです。
また、手軽にマットレスを換気できることでカビが発生しづらく、掃除などもしやすいです。
コンパクトに折りたためるため、来客用にもおすすめです。
2. 衝撃吸収性が高い「低反発ウレタン」
エマ・敷布団 プレミアムには「低反発ウレタンフォーム」が使われています。※上層のみ
低反発は、他の素材に比べて、圧倒的に衝撃吸収性が高いことが特徴。要するに「揺れにくいタイプ」です。
フィット感や体圧分散性も高いため、包み込まれるような寝心地が好きな人におすすめです。
低反発はテンピュール®がNASAの宇宙船の椅子に使う衝撃吸収材として、開発した素材が起源です。
3. 放熱性が高い「グラファイト」入り
上層の低反発ウレタンフォームには「グラファイト(石墨)」が混ぜられています。
グラファイトは熱伝導率が高い素材のため、入眠時の体からの放熱や発汗による熱を逃すことが特徴。
なお、このグラファイトを使用した技術をエマ・スリープでは「Diamond Degree(ダイアモンド・ディグリー)技術」として、欧州で商標登録しています。
実際に寝たところ、低反発ウレタンマットレスでありがちな「蒸れやすさ」は感じませんでした。(これは素晴らしいことです)
睡眠を始めると深部体温(脳や臓器などの体内部の温度)が低下しますが、近年の睡眠学では、深部体温がスムーズに低下することで、深い睡眠量が増加することが明らかになりました。
要するに、熱放出性が高いマットレスは深い睡眠が得やすいので「快眠しやすいマットレス」と言えるでしょう。
4. 二段ベッドやロフトベッドでも使いやすい「薄型タイプ」
エマ・敷布団 プレミアムの厚さは8cm。これは「薄型マットレス」と言える厚さです。
薄型マットレスは、二段ベッドやロフトベッド(システムベッド)などの厚さ制限があるベッドフレームでも使いやすく、幅広い環境に対応できるというのはメリットのひとつです。
厚さ10cm前後以下で「薄型マットレス」と呼ばれることが多いです。
5. 捨てやすい
マットレスの中で「薄型のウレタンマットレス」が最も捨てやすいです。
なぜなら、芯材のウレタンフォームは手で細かくちぎりやすく、家庭ごみとして捨てられるからです。(大体45リットルのゴミ袋5個くらいに収まります)
一方、スプリングコイルマットレスの場合、粗大ごみでも回収してくれない自治体もあるので注意が必要です。
マットレスを買うときに「捨てやすさ」は見逃しがちなポイントです。特に長期で使う予定がない人(学生や新社会人など)は、捨てやすさをチェックしましょう。
6. シンプルな返品システム(100日お試し期間付き)
エマ・敷布団 プレミアムは購入してから100日間のお試し期間があります。
自分に合ったマットレス選びというのは本当に難しいものですが、これだけ長い期間試せるなら安心して購入できるでしょう。
しかも、返品の仕組みはすごくシンプル、かつ、良心的です。
返品手順は以下の通りです。
- サポートに連絡
- 製品の回収
- 全額返金(手数料なし)
お試し期間つきのマットレスはそこまで珍しくありませんが、メーカーによっては隠れた手数料があったり、自分で梱包して業者を手配しないといけない場合もあります。
その点、エマは手数料がかからず、基本的にサポートに連絡するだけで、あとはメーカー側で手配し回収に来てもらえるという、かなりシンプルな返品システムが大きな魅力と言えるでしょう。
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エマ・敷布団 プレミアムのデメリット・注意点
使い勝手が良く、魅力的な仕様ですが、知っておいた方が良いデメリットもあります。
- 折りたたみタイプならではのデメリット(耐久性・寝心地)
- サイズがシングルのみ
1. 折りたたみタイプならではのデメリット(耐久性・寝心地)
基本的に折りたたみマットレスは、一般的なベッドマットレスよりも耐久性が低いです。
これは、芯材が分割されているからです。
芯材は「それ以上に荷重分散ができない」という理由で、辺(端)部分が最もヘタリやすくなりますが、三つ折り(3分割)マットレスの場合は、1枚モノよりも辺の数が多くなることで、耐久性にマイナスの影響が生じます。
三つ折り(3分割) | 一枚モノ |
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また、分割部分の寝心地が悪くなりがちなこともデメリットです。
寝心地の良さや耐久性を追求したい場合は、エマ・マットレス プレミアムがおすすめです。(仕様が似ているため)
2. サイズがシングルのみ
サイズ展開はシングルサイズのみです。
シングルサイズの幅は97cm。これは「一般的な体型の人でジャスト」といった大きさです。
寝返りなど考えた場合、シングルでは窮屈に感じやすく、ゆったり寝たい場合はワンサイズ上のセミダブルやダブルサイズがおすすめです。
とはいえ、大きいサイズになると、折りたたみマットレスの特有の移動・持ち運びやすさといったメリットが感じにくくなるので、折りたたみならシングルを選ぶのが一般的でしょう。
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【体験レビュー】エマ・敷布団 プレミアムを実際に試してみた
実際のお届け時の様子や具体的な使用感をレビューします。
開梱・設置
こちらはシングルです。
開梱します。
マットレスはロール状に圧縮し梱包されています。
マットレスの重さは約9kgなので、力の弱い人でも持ち運びが楽です。
マットレスのビニール袋に、開封用の専用カッターが付いています。
親切な心遣いですね。
この専用カッターを使ってビニール袋を切って開封をしていきます。
開封の様子は以下の動画をご参考ください。(音声なし・4倍速)
上の動画のとおり、ビニールにハサミを入れると膨張が始まり、元の形への復元されます。
外観のチェック
開封直後でも比較的しっかりと復元され、すぐにでも使えます。
3日経過した状態を比較したアニメーションを作りました。
このとおり、ウレタンフォームのボリュームが完全に復元されます。
厚さはこのくらい。
公表値が8cmですが、約9cmの厚さが確認できました。
カバーは幾何学模様風のデザインです。
通常のマットレスの表面生地はポリエステル100%が多いですが、エマ・敷布団の生地はポリエステルを主原料として、わずかに「エラスタイン(ポリウレタン)」が配合されています。
エラスタイン(ポリウレタン)を配合することにより、伸縮性が高められます。
生地の伸縮性が高いほど、フィット感や寝返りサポート性が高まります。
生地のアップはこんな感じです。
三つ折りマットレスは分割部分が沈み込みやすいため、カバーに工夫(厚さ・素材など)があることが好ましいです。
エマ・敷布団は「ごく普通のカバー」といった具合ですが、沈み込みすぎるストレスは感じませんでした。
角にはエマ・スリープのロゴ(タグ)があります。
本商品は表面のみ寝られる「片面仕様」です。
表面 | 裏面 |
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裏側の生地には滑り止めがあります。
滑り止めは、ゴムのような感触でかなり滑りにくい仕様でした。
薄型マットレスは床(フローリング)に直置して使うことも多いため、「滑りにくさ」は大切です。
カバーはファスナーで閉じられています。
ファスナーを開けて芯材が取り出せる仕様です。
それでは、カバーを取って内部構造をチェックしていきます。
内部構造
裏面にファスナーがあり、3ブロックを以下の画像のように「コ」の字に開ける仕様です(これは開けやすい仕様です)。
芯材とカバーはこちら。
カバーは洗濯可能です。
芯材の中身を確認するために、ウレタンを覆っている保護カバーをハサミで切ります。(検証のためなので、真似しないでくださいね)
こちらが芯材のウレタンフォームです。
上層が低反発フォーム(グラファイト入り)、下層がレギュラーフォーム(ふつうのウレタン)の2層構造です。
厚さは、
- 上層(低反発):3cm
- 下層(レギュラー):5cm
です。
芯材(ウレタンフォーム)に「歪み」がないかチェックします。
歪みの具合は、「復元率」に関係し、耐久性と寝心地の良さに影響します。
エマ・敷布団 プレミアムは復元率96%という仕様で、大きな歪みはなく、きれいな形状をしていました。
この歪みの少なさは、安心して使えるレベルです。
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【詳細解説】エマ・敷布団 プレミアムの評価について
この記事の冒頭で評価した以下のポイントを詳しくご紹介します。
▼ エマ・敷布団の評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.23 ※セール時は3.56 |
仰向き寝 | 4.0 |
横向き寝 | 3.5 |
端の沈み込み | 3.0 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 3.5 |
底付きのなさ | 3.0 |
素材の品質 | 3.5 |
耐久性 | 3.0 |
衛生面 | 3.0 |
取り扱いやすさ | 5.0 |
価格 | 2.06 ※セール時は3.16 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
※セールは50%OFFで計算
1. 仰向き寝は?
仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。
なお、日本人の60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。
評価は「星4.0」。
体当たりは低反発フォームならではの「じんわりしたフィット感」によって、体圧分散性が高い包まれるような寝心地です。
沈み込むとハードウレタン(180N)に荷重が到達するため、低反発でありがちな「体が沈み込みすぎて寝姿勢が崩れる」といったことはありませんでした。
本商品と同様の素材(ウレタン)を使用したエマ・マットレス プレミアムと比べると、各層の厚さや硬さが違う分、やや硬めの寝心地に感じました。
なお、膝を立てるなどの荷重が集中する姿勢においては、底付きがありますが、寝姿勢では感じませんでした。
2. 横向き寝は?
横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。
つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。
評価は「星3.5」。
低反発フォームは、寝姿勢安定性と体圧分散性が高いため、横向きの姿勢には特に適しています。
ただし、薄型タイプのため、体重が重い人が寝ると、肩や腰部分に底付きを感じる心配もあります。
また、エマ・スリープの公式ピロー(まくら)は、やや縦幅が広いため、肩が三つ折りの分割部分の近くに当たります。
三つ折りマットレスは分割部分の寝心地・耐久性が落ちるため、まくらの大きさには注意しましょう。
3. 端の沈み込みは?
一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。
なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。
評価は「星3.0」。
薄型マットレスのため、端部分の歪みは少なく、寝返りで落ちそうになることはありませんでした。
ただし、座ると底付きを感じます。
4. 寝返りのしやすさは?
クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。
寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。
評価は「星3.5」。
反発弾性率12%※当サイト計測(下の動画参照)の低反発ウレタンフォームを使用しているため、跳ね返す力は少なめです。
しかし、下層のハードウレタンによって、体が沈み込みすぎず、寝姿勢がまっすぐに整いやすいため、低反発タイプでも寝返りにストレスは感じませんでした。
5. 通気性は?
睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「星4.0」。
一般的な低反発マットレスの最大の弱点は「蒸れやすさ」ですが、エマ・敷布団 プレミアムに寝てみて一番関心したのは低反発なのに蒸れづらいことです。
この理由は、何度もお伝えしたとおり、グラファイトによる性能でしょう。ピッタリとフィットするのに蒸れないというのは素晴らしいですね。
さらに、三つ折り可能なため、使わないときに簡単に立てかけて換気できる点も魅力です。
6. 耐久性は?
密度や耐久試験(復元率)をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。
評価は「星3.0」。
結論から言うと、エマ・敷布団 プレミアムは5~8年くらいの耐用年数が期待できると思います。
耐久性を判断する指標の「復元率」は96%で、これは「まずます」の数値です。
また、三つ折りタイプ・片面仕様(表裏のローテーションができない)という点は耐久性としてはマイナスです。
7. 素材の品質は?
ここでは工場レベルの品質管理レベルをチェック。いくら素材のスペックが良いからと言って作りが粗雑だと良質な寝心地・使用感を得られません。
ウレタンフォームの品質の良し悪しは「形成のきれいさ」に現れます。歪みが大きいと(素材が持つ本来の性能が発揮されにくいという点で)寝心地やヘタリにも影響があるので、歪みがなく、ピシッときれいな形状が望ましいです。
評価は「3.5」。
気になる歪みなどはありませんでした。
ヘッド・フット面 | サイド面 |
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2層ウレタンの接着部分や裁断部分も比較的きれいに作られているので、生産品質としても悪くないと思います(エマ製品は中国のISO取得工場で生産されています)。
8. 衛生面は?
抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「3.0」。
生地や素材に衛生加工(抗菌防臭や防ダニ等)はされていませんが、カバーは洗濯可能です。
9. 取り扱いやすさは?
持ち運びしやすいか、市販のボックスシーツ(多いのは30cmマチ)が入るサイズ感か、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。
特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。
評価は「星5.0」。
重量はシングルサイズで8.61kgと、力が弱い人でも取り扱いやすい重さです。
お届け時も圧縮ロールパッケージのため、狭い部屋でも搬入しやすいです。
廃棄については、ウレタンマットレスは手でちぎれるため、細かくすれば家庭ごみとして簡単に捨てられます。
10. 価格は?
絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで、総合評価へつながります。
評価は「星2.06」。
シングルサイズで97,000円という価格は、折りたたみマットレスとしては「かなり高め」の価格帯です。
ただし、グラファイトによるDiamond Degree 技術をどう評価するかで、考え方は変わるでしょう。(素晴らしい性能です)
しかしながら、素材の品質(復元率96%)や、カバーの機能性などで考えると、薄型タイプで約10万円は「正直かなり高い」というのが率直な印象です。
エマ・スリープでは、大幅な割引セールを行うこともあるので、例えば50%OFF(48,500円)くらいであれば、お買い得と思える価格帯になってくると思います。
11. 硬さは?
ウレタンフォームのN(ニュートン)数、綿のボリューム感、ポケットコイルの線径・巻き数等の仕様から客観的な硬さと、実際に寝たときに感じた主観的な硬さをお伝えします。
本商品は「ふつう」くらいの寝心地です。
ウレタンフォームの硬さはN(ニュートン)という単位で表示され、数値が大きくなるほど硬くなるのですが、エマ・敷布団の仕様は以下のとおりです。
名称 | 上層 | 下層 |
---|---|---|
画像 | ||
素材 | 低反発ウレタン | 一般ウレタン |
硬さ | 80N(ややソフト) | 180N(かため) |
厚さ | 3cm | 5cm |
上層の80Nは「比較的やわらかめ」の感触ですが、厚さが3cmのため、荷重は下層のウレタンフォームに到達します。
下層は180Nという「かなりしっかりした硬さ」のため、体が沈み込みすぎることなく、適度な硬さを感じられる寝心地になります。
低反発フォームならではの「じんわりとした体圧分散性」という点も含めると、最終的に「ふつうくらい」の硬さと言えます。
主観的な硬さの評価としては10段階中(10が最も硬いとして)、5.5.くらいの硬さだと感じました。
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似ている商品(コアラスリープとの比較)
エマ・スリープといえば、同じく海外メーカーの「コアラスリープ(コアラマットレス)」と比較されることが多いですね。
そして、コアラスリープでも三つ折りマットレスを展開しているので、比較商品としてご紹介します。
商品 | エマ・敷布団 プレミアム | コアラフトンOASIS |
---|---|---|
画像 | ||
メーカー | エマ・スリープ | コアラスリープ |
厚さ | 8cm | 8.5cm |
重さ | 8.61 kg | 9.7 kg |
ウレタン | 低反発 | 高反発 |
放熱性 | グラファイト | 接触冷感(片面) |
耐久性 | 復元率:96% | 減圧比:97% |
サイズ | Sのみ | |
滑り止め | 〇 | × |
お試し期間 | 100日 | 120日 |
価格 (Sサイズ) | 97,000円 | 49,900円 |
リンク | 公式サイト | 公式サイト |
比較商品「コアラフトンOASIS」とは?
コアラフトンOASISは、高反発タイプの三つ折りマットレスです。
一方、エマ・敷布団は、低反発なので、以下のとおり、寝心地のアプローチが全く異なります。
低反発 | 高反発 | |
---|---|---|
画像 | ||
反発弾性率 | 15%未満 | 50%以上 |
特徴 | 衝撃吸収性が優れ、静かな寝心地が実現できる | 沈み込みづらく寝姿勢保持性が良い、寝返りしやすい |
また、カバーが夏面・冬面と仕様が異なるため、季節に応じた寝心地を調節しやすいです。
夏用クール面 | 冬用ウォーム面 |
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接触冷感テクノロジーを使用したさらさらとした感触 | ふっくらとしたキルティング加工によって暖かい感触 |
さらに、ウレタンフォームを裏返すことで、硬さ調節ができます。
価格が半額くらい(コアラ:49,000円、エマ:97,000円)というのも魅力ですね。
ただし、放熱性能や滑りにくさはエマ・敷布団の方が上です。
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まとめ
いかがでしたか。
エマ・スリープの折りたたみマットレス「エマ・敷布団 プレミアム」をご紹介しました。
厚さ10cm以下の薄型タイプなので、二段ベッドやロフトベッドでも対応しやすく、三つ折り可能なので、力が弱い人でも移動や持ち運びできる使い勝手の良さが魅力です。
エマ・スリープの最上位モデル「エマ・マットレス プレミアム」と、共通した素材(グラファイト入りの低反発ウレタンフォーム)を使用しつつ、価格が半額ほどなので、より手軽に買いやすいでしょう。
しかしながら、シングルサイズで97,000円は、折りたたみマットレスにしてはかなり高価格なので、セールを狙うと良いと思います。
100日のお試し期間があるので、三つ折りマットレスを探している人はぜひ気軽に試してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。