お試し期間付きのトッパー
この記事ではドイツ発の寝具ブランド【エマ・スリープ】の「エマ・トッパー」についてご紹介します。
なお、今回はメーカーさんから体験レビュー用に商品をご提供いただきました。> PRポリシーについて
実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ご参考いただけますと幸いです。
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
この記事を書いた人
目次
【最新】エマ・スリープのセール情報(12/2まで)
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セール期間 | 11月26日(水)午前0時~12月2日(月)午後11時59分 |
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メーカーの「エマ・スリープ」とは
エマ・スリープとはドイツ発のマットレスブランド。基幹モデルはウレタンマットレスの「エマ・マットレス」です。
エマ・マットレスは2015年に欧州で発売されて以降、世界中で300万人のユーザーが愛用している人気マットレスで、ついに2020年から日本での販売も開始しました。
なお、現在販売しているエマ・スリープのマットレスシリーズは以下の2つです。
エマ・マットレス (高反発ウレタン) | エマ・マットレス プレミアム (低反発ウレタン×ポケットコイル) |
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高反発らしい「寝返りサポート性」が特徴 | 低反発らしい「フィット感」が特徴 |
この記事でご紹介する「エマ・トッパー」は、マットレスの上に敷いて使うオーバーレイタイプの寝具で、寝心地を改善するためのアイテムです(よって、単体利用はできません)。
エマ・トッパーの基本情報
メーカー | エマ・スリープ |
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サイズ | セミシングル~キング |
クッション材 | 高反発ウレタンフォーム |
硬さ | ふつう |
価格(Sサイズ) | 50,000円 |
【まず結論】エマ・トッパーの評価は?
当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。
- 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
- 寝返りのしやすさは?
- 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
- クッション材の品質はどうか?
- 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
- バネあたりや底付きがないか?
- 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)
体験を通じ本商品を以下のように評価させていただきました。
▼ このトッパーの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.22(セール時は3.45) |
仰向き寝 | 3.5 |
横向き寝 | 3.5 |
沈み込みにくさ | 3.0 |
寝返り | 3.5 |
通気性 | 3.5 |
素材の品質 | 3.5 |
耐久性 | 3.5 |
取扱いやすさ | 4.0 |
価格 | 2.50(セール時は3.00) |
硬さ | ふつう |
※目安は「3.50」以上が高評価です
※セールは40%OFFで計算
【総評】いい意味で「無難」・お試し期間を有効に使おう
すぐ上の評価スコアを見ればわかると思いますが、各項目「3.5」がほとんどで、(悪い意味ではなく)突出した特徴がないトッパーです。
要するに、寝心地に「変なクセ」もなく、品質(復元率・反発弾性率)、機能性(通気性・衛生面)などが、まんべんなく合格レベルで備えているので、買ってあまり失敗はしないのではないかと思います。
硬さは「ふつう」くらいで、もしかすると「しっかりした硬さ」を求めている人にはミスマッチになるかもしれませんが、それもそこまで懸念点として取り上げるものではありません。
最大の魅力は100日のお試し期間があること。しかも、エマ・スリープは返送費や梱包材などの自己負担がない親切な返品システムなので、気軽に試せる点が素晴らしいです。
トッパーのお探しの方はまずこの商品を使ってみて『気に入らなかったら返品して次の商品を探してみる』といった選び方もおすすめです。
以下より特徴や寝心地を詳しくご紹介します。
エマ・トッパーの特徴・メリット
エマ・トッパーの特徴・メリットは以下のとおりです。
- 寝心地を改善する「トッパー」
- 寝返りしやすい「高反発ウレタン」
- 硬さ調節可能な「両面仕様」
- 大きいサイズ(クイーン・キング)がある
- 100日の「お試し期間」付き
以下より詳しくご紹介します。
1. 寝心地を改善「トッパー」
トッパーとは、寝具(マットレスや敷布団)の上に敷いて寝心地を改善するアイテムのことです。
マットレスの敷布団で使われることが多い「綿(ワタ)」や「ウレタンフォーム ※詰め物のウレタンは低密度タイプが多い」は、耐久性が低い素材なので、長期間使っていくうちに、ヘタリが気になってくることがあります。
マットレスがヘタってくると、体が沈み込みやすくなったり、底付き・バネ当たりを感じることもあるため、寝ていてストレスを感じやすくなります。
とはいえ、今使っている寝具をすぐに手放すのは少しもったいない話ですよね(廃棄するのにもお金がかかることもありますし)。
そんな時に、手軽に寝心地を復活・改善させるアイテムとしてトッパーを利用するのがおすすめです。
使い方は簡単で、単純にマットレスの上に敷くだけです。
2. 高反発ウレタンフォーム
エマ・トッパーの芯材には高反発ウレタンフォームが使われています。
「高反発」とは、跳ね返る力が強いことで、寝た時にグッと持ち上げてくれるため、寝姿勢がまっすぐに整いやすいです。
また、反発性が高いということは、体の動きに対するサポート力も強いということなので、寝返りが打ちやすいことも大きなメリット。
『今寝ている寝具が寝返りが打ちづらく、寝苦しく感じる』という人は、エマ・トッパーのような高反発タイプのトッパーを利用するのがおすすめです。
3. 硬さ調節可能な「両面仕様」
エマ・トッパーは硬さが異なる2つのウレタンフォームを積層した多層構造タイプのトッパーです。
硬さの仕様は以下の通りです
名称 | Airgocell フォーム | HRX フォーム |
---|---|---|
画像 | ||
硬さ | 60N(やわらかめ) | 180N(かため) |
エマ・スリープ公式によると、両面で寝ることができると紹介されてるので、お好みによって硬さ調節ができるという点も特徴のひとつです。
4. 大きいサイズ(クイーン・キング)がある
エマ・トッパーはセミシングル~キングまでという幅広いサイズバリエーションがあります。
特にクイーン以上の大きいサイズはトッパーでは貴重です。
なお、クイーンやキングのマットレスは2分割(2つのマットレスを連結)になっていることも多く、中央の連結部分の寝心地が悪くなりがちです。
そうした場合、1枚ものの大きなトッパーを敷くことで中央部分の寝心地を改善できます。
5. シンプルな返品システム(100日お試し期間付き)
エマ・トッパーは購入してから100日間のお試し期間があります。
自分に合った寝具選びというのは本当に難しいものですが、これだけ長い期間試せるなら安心して購入することができるでしょう。
しかも、返品の仕組みはすごくシンプル、且つ良心的です。
返品手順は以下の通りです。
- サポートに連絡
- 製品の回収
- 全額返金(手数料なし)
お試し期間つきのマットレスはそこまで珍しくありませんが、メーカーによっては隠れた手数料があったり、自分で梱包して業者を手配しないといけない場合もあります。
その点、エマ・スリープは手数料がかからず、基本的にサポートに連絡するだけで、あとはメーカー側で手配し回収に来てもらえるという、かなりシンプルな返品システムが大きな魅力と言えるでしょう。
エマ・トッパーのデメリット・注意点
一方、エマ・トッパーのデメリットは以下のとおりです。
- 少しズレやすい
- 移動や保管に向かない
- 「硬め面」は寝心地がイマイチ
- 価格が高め
以下より詳しくご紹介します。
1. 少しズレやすい
トッパーは、マットレスの上に敷くものなので、ゴムバンドで固定できたり、裏面カバーに滑り止めが付いている商品もありますが、エマ・トッパーはそうしたズレにくいような工夫がありません。
よって、エマ・トッパーは比較的「動きやすいトッパー」と言えます。
ズレが気になる人は、ボックスシーツなどで一体化して使うことをおすすめします。
2. 移動や保管に向かない
トッパーは、出張や遠征などの移動を想定して、収納ケースやゴムバンドが付いていたりする商品も多いですが、エマ・トッパーにそうした付属品はありません。
また、エマ・トッパーは「折りたたみ」は想定していないため、無理して折りたたむとウレタンフォームが損傷する可能性もあります。
マットレスの上に敷きっぱなしにする人にとっては、あまり気にならないポイントですが、『外泊時にトッパーを使って自宅と同じような就寝環境を作りたい』という人にはエマ・トッパーはあまりおすすめできません。
3. 「硬め面」は寝心地がイマイチ
メリットのところで硬さ違いの両面仕様のため「硬さ調節ができる」とご紹介しましたが、実は硬い面を上にしたときに寝心地はあまり良くありませんでした。
その理由は、中間層がやわらいマットレスは、寝姿勢が崩れやすいからです。
細かい話ですが、人間工学の観点では、寝心地の良いマットレスの条件のひとつに「弾性の三層構造」というコンセプトが提唱されています。
簡単に言うと「柔・硬・柔」の3層構造。表層は体当たりをやわらかくし、沈み込んだらしっかりとした硬い層で支え、最下層で衝撃をふんわりと吸収するというコンセプトで、このように作られたマットレスは、体圧分散性や寝姿勢保持性、衝撃吸収性、耐久性といったマットレスに大切な性能が発揮されやすい(フランスベッド等、老舗メーカーでも採用されている考え方)。
要するに、硬さ調節時には「硬→柔」という順番になることで、寝姿勢が崩れやすくなり、なめらかさが損なわれるのです。
ちなみに最近は「硬さ調節できる」ことをセールスポイントにしたマットレスが多く、一種のブーム(流行)になっているのですが、どのマットレスも硬さ調節時にデメリットを感じます。
よって、当サイトとしては硬さ調節機能は基本的に非推奨派です。
エマ・トッパーにおいても、やはり上層はソフト(青色のAirgocell フォーム)で、下層はハード(黒色のHRX フォーム)にした方が、寝姿勢が崩れにくく、反発性やなめらかさも十分に感じやすいと思いました。
4. 価格が高め
エマ・トッパーの定価はシングルサイズで50,000円。これは品質が良いマットレスを買える(買い換えられる)価格です。
ただし、エマ・スリープでは頻繁にセールを行っているので、割引価格で考えた場合、コストパフォーマンスとしては悪くないため、基本的にセールで買うことをおすすめします。
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【体験レビュー】エマ・トッパーを実際に試してみた
実際のお届け時の様子や具体的な使用感などレビューします。
開梱・設置
こちらはシングルです。
段ボールにロール状に巻かれて入っていました。
圧縮梱包なので、かなりコンパクトですね。
ビニールに梱包された状態で重さは約5.7kg。軽々持ち運べます。
ロール状になっているので、搬入経路が狭い家でも安心ですね。
開封は、ビニール袋をハサミで切っていきます。
開封の様子は以下の動画をご参考ください。(音声なし・4倍速)
上の画像のとおり、外側のビニールをはがし、圧縮して折りたたまれたトッパー本体を広げて完成です。
外観のチェック
厚さが薄いこともあり、開封直後からほとんど元の形状に復元され、すぐにでも使えます。
開封直後と1日経過後の様子は以下のとおりです。
このアニメーションのとおり、1日経過すると歪みが落ち着きます。
厚さはこのくらいです。
公表値は5cmですが、約6cmが確認できました。
トッパーの外観をご紹介します。※マットレスの上に設置して撮影しています
カバーのデザインはこちら。
通常のマットレス(トッパー)の側生地はポリエステル100%が多いのですが、エマ・トッパーの生地はポリエステルを主原料として、わずかに「エラスタイン(ポリウレタン)」が配合されています。
エラスタイン(ポリウレタン)を配合することにより、伸縮性が高められます。
伸縮性が高い生地は、フィット感と寝返りのサポート性が高まります。
なお、エマ・マットレスとエマ・ピロー(枕)も同じカバー生地を使っています。
生地のアップはこんな感じです。
裏面はこちら。
裏面(ハード面)でも寝れるため、カバーの生地感は同様です。
芯材はファスナー付きのカバーで閉じられています。
カバーのファスナーを開けて、内部構造をチェックしていきます。
内部構造
カバーは表面と裏面が分離する構造です。
両面が分離するので、例えば「汚れやすい表面だけ洗濯する」といったこともできます。親切な仕様です。
芯材はメッシュ生地で覆われていました。
中身を確認するために、メッシュカバーをハサミで切ります(検証のためなので、真似しないでくださいね)。
こちらが芯材(2層のウレタンフォーム)です。
青色が「Airgocell フォーム(やわらかめ)」、グレー色が「HRXフォーム(かため)」という名称のウレタンフォームです。
メーカー販売ページによるとそれぞれの特徴は以下のとおりです。
名称 | Airgocell フォーム | HRX フォーム |
---|---|---|
画像 | ||
特徴 | 汗を吸収して蒸発させることで通気性と体温調節を可能にする | 腰と背中を支え、重要な部分をサポート |
要するに、青色ウレタン(Airgocell フォーム)の方が、通気性が良い素材のため、やはり表層に適していると言えるでしょう。
以下は、断面のアップです。
このとおり、青色ウレタン(Airgocell フォーム)の方が、オープンセル(ウレタンの空洞)が大きいため、通気性が高いということです。
なお、ウレタン本体の高さは約5cmです。
続いて、芯材(ウレタンフォーム)に歪みがないかチェックします。
歪みの具合は、復元性(復元率)に関係するため、耐久性と寝心地の良さに影響します。
エマ・トッパーは復元率97%という仕様(高め)のため、大きな歪みはなく、きれいな形状をしていました。
この形状復元性は、安心して使えるレベルと言えます。
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【詳細解説】エマ・トッパーの評価について
この記事の冒頭で星付けして評価させていただいた以下のポイントをここでは詳しくご紹介します。
▼ このトッパーの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.22(セール時は3.45) |
仰向き寝 | 3.5 |
横向き寝 | 3.5 |
沈み込みにくさ | 3.0 |
寝返り | 3.5 |
通気性 | 3.5 |
素材の品質 | 3.5 |
耐久性 | 3.5 |
取扱いやすさ | 4.0 |
価格 | 2.50(セール時は3.00) |
硬さ | ふつう |
※目安は「3.50」以上が高評価です
※セールは40%OFFで計算
【備考】この体験で使用したマットレス
トッパーは使うマットレスによって、寝心地が影響されます。
この体験記事で使用したマットレスは「IFM-002(フランスベッド製)」という商品です。
なぜ、このマットレスを選んだかというと、詰め物が薄く、寝心地がかなり硬めに作られているため、寝姿勢が歪みにくく、トッパーの特徴が伝わりやすいからです。(逆に柔らかすぎる寝心地のマットレスにトッパーを使った場合、寝姿勢が歪みやすく、反発性も感じにくいため、組み合わせとしては適していません)
マットレス(IFM-002)の特徴は以下の記事で詳しくご紹介しています。
それでは以下より主な評価項目をレビューさせていただきます。
1. 仰向き寝は?
仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。
なお、日本人の60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。
評価は「星3.5」。※青色ウレタン(Airgocell フォーム)を上にした場合のスコア・レビューです
適度なフィット感と、高反発ウレタンによる弾力性によって、体当たりはやわらかく沈み込んだらグッと押し返す「まるで雲の上のような寝心地」といった感じです。
体圧分散性は高めなので、『今使っているマットレスで寝ると圧力による痛みを感じる』という人におすすめです。
2. 横向き寝は?
横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。
つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。
評価は「星3.5」。※青色ウレタン(Airgocell フォーム)を上にした場合のスコア・レビューです
Airgocell フォーム(やわらかめ)の厚さが2.5cmのため、体の沈み込みは下層(かための層)に到達することで、肩回りには少しだけ圧迫感を感じましたが、体全体のラインはやさしくホールドされ、フィット感が心地良いので、体圧分散性・安定性も良好です。
横向き寝にも適したトッパーだと思います。
3. 沈み込みにくさ
下のマットレスまで簡単に体の沈み込みが到達してしまうとトッパー本来の役割が担えません。また、体が沈み込むことで表面が歪みすぎると寝心地に支障をきたします。できるだけ歪みが少なく、体をサポートできているかが大切です。
評価は「星3.0」。
比較的やわらかめの寝心地のため、寝た瞬間の沈み込みは深めですが、下層が硬く、さらに全体的に反発性が高い(反発弾性率52%のウレタンフォーム)なので、体が持ち上がり、底付き感はありませんでした。
しかしながら、表面の歪みはやや大きめでした。
4. 寝返りのしやすさは?
クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。
寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。
評価は「星3.5」。
高反発ウレタンフォームを使用し、さらに伸縮性の高いカバーによって寝返りサポート性は良好です。
ただし、比較的しっかりと沈み込むので、寝返り時に体を動かす力は少し必要です。
とはいえ、ストレスがあるほどではないので「寝返りしやすいタイプ」と言えます。
なお、反発性の高さ(低さ)は「反発弾性率」によってわかりますが、エマ・トッパーは非公開です。
JIS規格に倣った当サイトによる計測の反発弾性率テストでは約52%でした。(50%以上で高反発)
5. 通気性は?
睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「星3.5」。
Airgocell フォーム(青色)は、空洞が大きめのオープンセル構造をしているので、ウレタンフォームにしては通気性が良いです。
実際に寝ているときに蒸れやすさなどは特に感じませんでした。
フィット感があるのに蒸れにくいというは素晴らしいポイントです。
6. 耐久性は?
密度や耐久試験(復元率)をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。
評価は「星3.5」。
結論から言うと、本商品は5~8年くらいの耐用年数が期待できると思います。
芯材のウレタンフォームの耐久性は「復元率」でおおむね判断できます。
エマ・トッパーの復元率は97%。これはだいたい5~8年程度の耐久性のレベルです。
7. 素材の品質は?
ここでは工場レベルの品質管理レベルをチェック。いくら素材のスペックが良いからと言って作りが粗雑だと良質な寝心地・使用感を得られません。
ウレタンフォームの品質の良し悪しは「形成のきれいさ」に現れます。歪みが大きいと(素材が持つ本来の性能が発揮されにくいという点で)寝心地やヘタリにも影響があるので、歪みがなく、ピシッときれいな形状が望ましいです。
評価は「3.5」。
復元率97%という仕様のため、比較的きれいな形状まで復元され、気になる歪みなどはありませんでした。
ヘッド・フット面 | サイド面 |
---|---|
また、2層ウレタンの接着部分や裁断部分も比較的きれいに作られているので、生産品質としても悪くないと思います(なお、エマ製品は中国のISO取得工場で生産されています)。
8. 衛生面は?
抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「3.5」。
抗菌防臭等の衛生加工はありませんが、カバーが洗濯できることはプラス評価です。
9. 取り扱いやすさは?
持ち運びしやすいか、市販のボックスシーツ(多いのは30cmマチ)が入るサイズ感か、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。
特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。
評価は「星4.0」。
重量はシングルサイズで約5kgと軽量なため、力の弱い人でも取り扱いしやすいです。
なお、公式サイトではシングルサイズで8kgと記載されていますが、おそらく計測(もしくは表記)ミスです。
ロール梱包でお届けなので、搬入経路が狭い人にも安心です。
廃棄については、ウレタンマットレスは手でちぎれるため、細かくすれば家庭ごみとして簡単に捨てられます。
10. 価格は?
絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで、総合評価へつながります。
評価は「星2.50」。
シングルサイズで50,000円という価格は、マットレストッパーとしては「高め」の価格帯です。
とはいえ、100日のお試し期間(費用不要)が付いていることを考えると、コストパフォーマンスは決して悪くないと思います。
11. 硬さは?
ウレタンフォームのN(ニュートン)数、綿のボリューム感、ポケットコイルの線径・巻き数等の仕様から客観的な硬さと、実際に寝たときに感じた主観的な硬さをお伝えします。
本商品の硬さは「ふつう」程度です。
ウレタンフォームの硬さはN(ニュートン)という数値で表示され、数値が大きくなるほど硬くなるのですが、エマ・トッパーの仕様は以下のとおりです。
名称 | 上層(Airgocell フォーム) | 下層(HRX フォーム) |
---|---|---|
画像 | ||
硬さ | 60N(やわらかめ) | 180N(かため) |
厚さ | 2.5cm | 2.5cm |
要するに上層(Airgocell フォーム)は、やわらかめの感触のため、体への当たりはかなりやさしいです。
ただし厚さが2.5cmのため、体の沈み込みは下層(HRX フォーム)にも到達し、180N(かため)の影響を受けます。
また、高反発素材のため、持ち上げられる圧力がかかるため、寝転んだ時にトッパー全体の感触としては「ふつう程度」の硬さに落ち着きます。
主観的な硬さの評価としては10段階中(10が最も硬いとして)、5.0くらいのほぼ中間的な硬さだと感じました。
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口コミ・評判のまとめ
エマ・スリープ公式による口コミ評価は4.9(5点満点)※2023年1月10日時点で、全20件中『寝心地が良い』といった内容が中心でした。
具体的な内容は特になく、また悪いレビューも確認できませんでしたので、レビューが多く溜まった際に、改めて傾向と分析をしたいと思います。
似ている商品との比較
エマ・トッパーの特徴である「高反発ウレタンフォームを使用したトッパー」という条件において、特に優れていると思う2商品と比較します。
商品名 | エマ・トッパー(本商品) | SOMRESTAマットレストッパー | スウィートドリーム ピロートップ |
---|---|---|---|
画像 | |||
メーカー | エマ・スリープ | リフレーションジャパン | 快眠タイムズ |
厚さ | 5cm | 2.5cm | |
重量 (Sサイズ) | 約5kg | 約7.5kg | 約3.3kg |
密度 | 40D (推定) | 52D (推定) | 50D |
復元率 | 97% (8万回) | 99.6% (24万回) | 99.5% (8万回) |
硬さ | 60N(上層) 180N(下層) ※調節可能 | 154N(やや硬め) | 非公表(やや硬め) |
反発弾性率 | 約52% (当サイト計測) | 60% | 63% |
衛生加工 | なし | 抗菌防臭、消臭 | なし |
カバー洗濯 | 〇 | × | |
片面/両面 | 両面仕様 | 片面仕様 | |
保証期間 | 10年 | 1年 | |
お試し期間 | 〇 (100日) | × | |
サイズ | SS~K | S~D | S~Q |
価格 (Sサイズ) | 50,000円 | 29,800円 | 25,300円 |
リンク | 公式HP | 公式HP | 公式HP |
比較商品①「SOMRESTAマットレストッパー」とは?
「SOMRESTA(ソムレスタ)」とは、寝具・インテリア業界に20年ほど精通したプロが満を持して立ち上げた高品質ウレタンマットレスブランド。
超高密度で作られているため従来の3倍(240,000回)の圧縮テストでも復元率99.6%を誇る抜群の耐久性が最大の特徴です。
カバーは抗菌活性値5.9の「強い効果が認められる」抗菌性がある生地を使用。寝心地・衛生面とも優れた逸品です。
実際に体験しましたが、反発性が高いしっかりしたウレタンフォームで、寝返りのしやすさは抜群でした。
エマ・トッパーよりも硬さは硬く、もっちりと体を持ち上げる力が強いです。カバーも含めた仕様を考えると3商品の中で最も高品質と言えるでしょう。
特に硬めの寝心地が好きな人に合いやすいと思います。
比較商品②「スウィートドリーム ピロートップ」
寝具メーカーの篠原化学(愛知県)が運営する「快眠タイムズ」のオリジナルトッパー。密度50D・復元率99.5%という高品質・高耐久なウレタンフォームを使用しています。
人体の荷重を支えるために複雑なキルトデザイン(ヒューマノイドキルト)を施し、沈み込みにくい優れた体圧分散性を実現。さらに反発弾性率63%というかなり高い反発性があるので、寝返りのしやすさも抜群です。
実際に体験しましたが、ヒューマノイドキルトの効果によって、トッパーでありがちな「沈み込むことによって表面が歪む」といった現象も起きず、極めてナチュラルに寝心地が改善された(寝返りしやすく、通気性も良い)印象でした。
カバーも含めて完全に洗濯NGという点がデメリットですが、トッパーとしては理想的な寝心地・使用感が実現されていると感じます。
どちらかというと、マットレスがヘタってきたときに使うトッパーというよりも、かなり薄いタイプなので、新しいマットレス(ヘタリが少ない状態)の上で使った方が真価が発揮できるでしょう。
エマ・トッパーの最大の魅力はお試し期間付き&10年保証です。
正直、仕様面では比較商品(SOMRESTA・快眠タイムズ)の方が優れていますが、安心感・親切さといった「お買い物体験全体」を含めるとエマ・トッパーの魅力が高まり、結果的にどれもおすすめできる商品と言えます。
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【比較】エマ・マットレスとの違い
エマ・トッパーはエマ・マットレスと同様のAirgocell フォームとHRX フォームを使っているので、寝心地のコンセプトとしては同じ方向です(両方とも高反発ウレタン)。
ただし、最大の違いはエマ・マットレスの2層目「エルゴノミックフォーム」による体圧分散性です。
このエルゴノミックフォームによって、圧力を感じやすい背中・肩あたりがやさしく、腰部分はグッと押し返すようなサポート性があるため、寝姿勢がまっすぐに整いやすいという特徴があります。
しかしながら、そもそもマットレスとトッパーでは、役割・目的が異なるので、比較するのはあまり意味がないですが、やはり寝心地のリッチさという点ではエマ・マットレスの方がはるかに良質です。
商品 | エマ・トッパー | エマ・マットレス |
---|---|---|
画像 | ||
タイプ | トッパー | ベッドマットレス |
厚さ | 5cm | 25cm |
重さ (Sサイズ) | 約5kg | 約17.5kg |
構造 | 【2層ウレタン】 Airgocell フォーム HRX フォーム | 【3層ウレタン】 Airgocell フォーム エルゴノミックフォーム HRX フォーム |
復元率 | 97% | 96% |
反発弾性率 | 約52% | 約60% |
ゾーニング | × | 〇 |
価格 (Sサイズ) | 50,000円 | 99,000円 |
リンク | 公式サイト | 公式サイト |
なお、今使っているマットレスがすでに大きくヘタってしまっている場合、トッパーを敷いても寝心地は改善しにくいため、エマ・トッパーではなく、エマ・マットレスに買い替えるのがおすすめです。
ちなみに、エマ・マットレスの方が「復元率」が低いのは中間層エルゴノミックフォームがおそらく密度が少し低い(40D以下)ためです。
また、「反発弾性率」がエマ・マットレスの方が高いのは、同じくエルゴノミックフォームの影響と考えられます。
エマ・トッパーはどこで買うのがお得?
エマ・トッパーが買えるのは公式サイトのみです。※以前Amazonでも買えましたが、現在(2023年1月10日時点)では購入不可です
なお、状況によって今後Amazonや楽天等に出店する可能性もありますが、マットレスメーカー全般の傾向として、公式サイトの方がよりお得な購入条件(セールや保証の手厚さ等)となっていることが多いので、基本的に公式サイトがおすすめです。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
「エマ・トッパー」をご紹介しました。
高反発ウレタンフォームを使用したマットレストッパーです。
高反発ならではの寝返りのしやすさがあり、復元率・密度などを考えた場合、5~8年程度の耐久性が期待できます。
硬さは表層ウレタンが60Nのため比較的やわらかめですが、下層ウレタンが180Nのため、沈み込んだらグッと支えられるため、感触としては「ふつう」程度の硬さです。
なお、公式サイトでは『裏面も使えて硬さ調節ができる』と紹介されていますが、中間層がやわらかくなるマットレス(トッパー+マットレス)は、寝姿勢が崩れやすくなったり、体当たりのなめらかさが失われるため、「硬く調節できる」という特徴はあまり期待しない方が良いでしょう。(もちろん、寝心地の好みは人によって異なるので、硬め面が心地よいと感じる人もいると思います)
結論、突出したメリット(特長)はありませんが、寝心地・機能性・耐久性のバランスが良いので、失敗しにくいトッパーのひとつと言えます。
100日のお試し期間付きなので、トッパーで悩んでいる人は気軽にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。(買うならセール時期がおすすめです)
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。