低反発とポケットコイルの良いとこどり(しかも蒸れにくい)
この記事ではドイツ発のマットレスブランド【エマ・スリープ】の「エマ・マットレス プレミアム」についてご紹介します。
なお、今回はメーカーさんから体験レビュー用に商品をご提供いただきました。> PRポリシーについて
実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ご参考いただけますと幸いです。
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
この記事を書いた人
目次
【最新】エマ・スリープのセール情報(12/116まで)
現在、セールで最大60%OFFです。
セール期間 | 12月11日(水)午前0時~12月16日(月)午後11時59分 |
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割引率 | 割引適用商品:
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メーカーの「エマ・スリープ」とは
エマ・スリープは、ドイツ発のマットレスブランド。基幹モデルはウレタンマットレスの「エマ・マットレス」です。
エマ・マットレスは2015年に欧州で発売され、今では世界中で300万人のユーザーが愛用している人気マットレスで、ついに2020年から日本での販売も開始しました。
そして、本記事で取り上げる「エマ・マットレス プレミアム」は、エマ・マットレスに続く2つ目の新商品という位置づけです。
エマ・スリープのマットレスシリーズ(5つ)の違いは?
エマ・スリープのベッドマットレスは以下の種類があります。
モデル | 画像 | タイプ |
---|---|---|
①エマ・マットレス | 高反発ウレタン | |
②オリジナルV2 | ハードウレタン×ポケットコイル | |
③ハイブリッドV2 | 3層ウレタン×ポケットコイル | |
④プレミアム ※本記事のモデル | 低反発ウレタン×ポケットコイル | |
⑤ラグジュアリー | ポリマー×多層ウレタン×ポケットコイル |
当サイトではすべてのモデルの体験・検証をしております。
各モデルの違いは以下の記事で詳しくご紹介しているので、ご参考くださいね。
なお、三つ折りタイプの「エマ・敷布団 プレミアム」もあります。詳しくは以下の記事をご参考ください。
三つ折りタイプはこちら【体験レビュー】エマ・敷布団 プレミアムの特徴&寝心地を徹底解説
エマ・マットレス プレミアムの基本情報
エマ・マットレス プレミアムのサイズや価格等の情報は以下の通りです。
メーカー | エマ・スリープ |
---|---|
サイズ | シングル~キング |
クッション材 | ポケットコイル&ウレタンフォーム |
硬さ | やわらかめ |
価格(Sサイズ) | 176,400円 |
保証期間 | 10年 |
【まず結論】エマ・マットレス プレミアムの評価は?
当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。
- 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
- 寝返りのしやすさは?
- 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
- クッション材の品質はどうか?
- 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
- 底付きや圧迫感がないか?
- 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)
体験を通じエマ・マットレス プレミアムを以下のように評価させていただきました。
▼ エマ・マットレス プレミアムの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.25 ※セール時は3.48 |
仰向き寝 | 3.5 |
横向き寝 | 4.5 |
端の沈み込み | 3.0 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 2.0 |
底付きのなさ | 4.0 |
バネ当たりのなさ | 5.0 |
耐久性 | 3.0 |
衛生面 | 3.0 |
取り扱いやすさ | 3.5 |
価格 | 1.78 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
※セールは50%OFFで計算
【総評】テンピュール®の傑作マットレスを彷彿させる逸品
エマ・マットレス プレミアムの特徴を一言で言うと「低反発ウレタンマットレスとポケットコイルマットレスが融合されたマットレス」です。
極厚のウレタンフォームの内部にポケットコイルを仕込んでいる、「ハイブリッドな仕様」が特徴です。
結果的に低反発ならではのフィット感・ホールド感が高い寝心地に加えて、ポケットコイル(スプリングコイル)ならではの豊かなクッション性と通気性の良さの両方が体感できる寝心地でした。
なお、エマ・マットレス プレミアムは、以前テンピュール®で発売されていた「テンピュール®ハイブリッド」にコンセプトとデザインがそっくりですね。たぶん意識して作られたと思います。
テンピュール®ハイブリッドは安いグレードでも20万円以上するので、エマ・マットレス プレミアムは似たコンセプト&寝心地なのに、セール時には半額程度で買えるというのはかなりお得と言えます。
筆者はテンピュール®のマットレスシリーズの中では、テンピュール®ハイブリッドが一番好きな寝心地でした。(よって、勝手に「テンピュール®の傑作」と呼んでいます)
そして、テンピュール®ハイブリッドを過去に体験したときのイメージとエマ・マットレス プレミアムの寝心地は近い感覚があります。
さらに、エマ・マットレス プレミアムの最上層の低反発フォームには熱伝導率が高い「グラファイト(石墨)」が入っていることで、低反発マットレスにありがちな蒸れやすさを軽減させる構造も素晴らしいです。
特徴・使用感・寝心地については以下より詳しくご紹介します。
エマ・マットレス プレミアムの特徴&メリット
「ポケットコイル×低反発ウレタン」のハイブリッドタイプ
旧商品名「エマ・ハイブリッド」の、「ハイブリッド(=複合)」たらしめる理由は、ポケットコイルとウレタンフォームの異素材をMixさせた仕様だからです。
結果的にウレタンフォーム(低反発)ならではの高いフィット感・体圧分散性と、ポケットコイルならではの荷重分散・寝姿勢保持の良さを兼ね備えた「ハイブリッドな寝心地」が味わえます。
なお、ポケットコイルの上にあるウレタンフォームは2層構造になっていて、上層が低反発ウレタン、下層が一般ウレタン(ふつうのウレタン)です。
上層の低反発ウレタンフォームで基本的な寝心地を作っているため、モッチリとしたフィット感が高い感触が特徴です。
低反発ウレタンを詳しく解説おすすめの低反発マットレス8選&間違いやすいメリット・デメリットも徹底解説
放熱性が高い「グラファイト」入り
上層の低反発ウレタンフォームは「グラファイト(石墨)」を混ぜられています。
グラファイトは熱伝導率が高い素材のため、入眠時の体からの放熱や発汗による熱を逃します。
睡眠を始めると深部体温(脳や臓器などの体内部の温度)が低下しますが、近年の睡眠学では、深部体温がスムーズに低下することで、深い睡眠量が増加することが明らかになりました。
要するに、熱放出性が高いマットレスは深い睡眠が得やすいので「快眠しやすいマットレス」と言えるでしょう。
なお、このグラファイトを使用した技術をエマ・スリープでは「Diamond Degree(ダイアモンド・ディグリー)技術」として、欧州で商標登録しています。
実際に寝たところ、低反発ウレタンマットレスでありがちな「蒸れやすさ」はあまり感じませんでした。(これには少し驚きました)
ゾーニングによる体圧分散
2層目のウレタンフォームには大きさが異なる空洞が複数設けられています。
要するに体の荷重が重いところほど穴が大きくなることで、圧迫感が軽減される仕組みです。
こうした製法を「ゾーニング」と言います。
なお、エマ公式では、この2層目のウレタンを「エルゴノミックフォーム」(人間工学を元にしたウレタンフォーム)と呼んでいます。
シンプルな返品システム(100日お試し期間付き)
エマ・マットレス プレミアムは購入してから100日間のお試し期間があります。
自分に合ったマットレス選びというのは本当に難しいものですが、これだけ長い期間試せるなら安心して購入することができるでしょう。
しかも、返品の仕組みはすごくシンプル、且つ良心的です。
返品手順は以下の通りです。
- サポートに連絡
- 製品の回収
- 全額返金(手数料なし)
お試し期間つきのマットレスはそこまで珍しくありませんが、メーカーによっては隠れた手数料があったり、自分で梱包して業者を手配しないといけない場合もあります。
その点、エマは手数料がかからず、基本的にサポートに連絡するだけで、あとはメーカー側で手配し回収に来てもらえるという、かなりシンプルな返品システムが大きな魅力と言えるでしょう。
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【体験レビュー】エマ・マットレス プレミアムを実際に試してみた
実際のお届け時の様子や具体的な使用感などレビューします。
開梱・設置
こちらはシングルサイズです。
開梱します。
マットレスはロール状に圧縮し梱包されています。
中身はマットレス本体のみです。
マットレスの重さは約24kgなので、やや重いです。
マットレスはビニールをハサミで切って開封していきます。
開封の様子は以下の動画をご参考ください。(音声なし・4倍速)
上の動画のとおり、ビニールにハサミを入れると膨張が始まり、元の形への復元されます。
外観のチェック
開封直後はややしわが目立ち、詰め物も膨らみ切れていない感じです。
圧縮タイプのマットレスは開封後1~2日で完全に復元されることが多いので、開封直後と1日経過したマットレスを比較したアニメーションを作りました。
このとおり、2日経過(約48時間後)すると元のボリュームに復元されました。
マットレスの厚さはこのくらいです。
公表値どおり約24cmの厚さが確認できました。
撮影していて少し残念だったのは、ロゴがある面に品質表示ラベルがついていたことです。
画像の見栄え上の都合で、この記事では品質表示ラベルを切って体験を進めますので、ご了承ください。
マットレスの外観をご紹介します。
カバーは幾何学的なデザインが施されています。
通常のマットレスの側生地はポリエステル100%が多いのですが、エマ・マットレス プレミアムの生地はポリエステルを主原料として、わずかに「エラスタイン(ポリウレタン)」が配合されています。
エラスタイン(ポリウレタン)を配合することにより、伸縮性が高められます。
生地のアップはこんな感じです。
マチ部分はサラッとしたポリエステル仕様です。
サイド面に取っ手がついています。
取っ手があることでマットレスの移動などがしやすく便利ですね。
ロゴには「Medium Hybrid」とあります。
おそらく、海外で展開されているエマ・マットレス プレミアムには硬さ違い(HardやSoft)があるのでしょうね。
裏面はこちら。
カバー裏面は少量のポリプロピレンが配合されていて、ゴムのような感触があります。
滑り止めのような構造をしているので、ベッドフレームに置いた時にズレにくいです。
芯材はファスナー付きのカバーで閉じられています。
カバーは上下の分離が可能です。
なお、カバーは洗濯可能なので、例えば「汚れやすい上面カバーのみを洗濯する」というこもでき、便利です。
内部構造
内部構造をチェックしていきましょう。
芯材(ポケットコイル入りのウレタンフォーム)がこちら。
芯材はメッシュ生地で覆われています。
カバー(上・下)と芯材です。
芯材を詳しくチェックしていきましょう。
芯材を覆っているメッシュカバーにはファスナーがないため、取り出せない仕組みになっていますが、芯材の様子を詳しく見るために、ハサミで切ります。
取り出した芯材はこちら。
上から、
- Diamond Degreeフォーム(グラファイト入りの低反発)
- エルゴノミックフォーム(ゾーニング仕様)
- ポケットコイル
- HRX Supreme フォーム(反発性が高めのウレタン)※外周も
という構造をしています。
まずは、1層目の低反発フォームです。
低反発は押して離すとゆっくりと形状が戻ります。
続いて2層目のゾーニングフォームがどのように体のラインに対応しているかご紹介します。まずは、仰向き寝。
このように、荷重が重い肩甲骨あたりとお尻部分に大きめの空洞が当たることで、圧迫感を感じにくいです。
続いて横向き寝。
横向き寝においても、深く沈み込む肩回りとお尻部分に大きめの空洞が当たります。また、くびれ部分には空洞はなく、体のラインにぴったりと沿った体圧分散を行うという仕組みです。
芯材の内部構造もご紹介します。
1・2層のウレタンフォームの下にポケットコイルが入っています。
これだけ分厚いウレタンフォームと組み合わせられたポケットコイルマットレスは珍しいです。
断面をご紹介します。
まずは、1層目と2層目のウレタンフォーム。
1層目が3cm、2層目が5cmの計8cmの厚さが確認できました。
これだけの厚みがあると、ポケットコイルまで体の沈み込みは到達しにくいです。
つまり、エマ・マットレス プレミアムはウレタンフォームで寝心地の中心を作っているとお考え下さい。
別の言い方をすると、3層目のポケットコイルは、上層から伝わる衝撃を吸収する(荷重分散する)役目が中心です。
ポケットコイルの下には、ウレタンフォーム(HRX Supreme フォーム)があり、ポケットコイルにかかる衝撃を和らげてくれます。
つまり、ポケットコイル自体が長持ちしやすい構造です。バネがカバーを突き破って外に出てくる心配も少ないです。
ポケットコイルの仕様(読み飛ばしてもOKです)
ポケットコイルの仕様は商品によって異なり、メーカー各社、販売ページでセールスポイントとして訴求していたりします。
細かい話なので、個人的には『そこまで気にしないでも良いかな?』と思うレベルですが、念のためご紹介します。(なので、ご興味なければ読み飛ばしてOKです)
- 線種
- 密度(いくつコイルを使っているか)
- 配列(並行か交互か)
- 線径(バネの太さ)
エマ・マットレス プレミアムのポケットコイルの仕様は公式サイトでは非公開ですが、当サイトによる調査の結果は以下の通りです。
▼ エマ・マットレス プレミアムの仕様 | |
---|---|
配列 | 並行配列 |
密度 | 500個前後/S |
線径 | 1.8mm |
線種 | 不明(非公表) |
コイル高/圧縮率 | 13cm/10% |
なお、これらの仕様は、基本的に優劣ではなく、そのマットレスが表現したい寝心地を作るためものです。
以下よりエマ・マットレス プレミアムのポケットコイルの仕様について詳しくご紹介します
配列の特徴は?
ポケットコイルマットレスの配列は「並行配列」か「交互配列(「千鳥配列」とも言います)」のどちらかです。
並行配列 | 交互配列 | |
---|---|---|
画像 | ||
硬さの傾向 | ソフト | ハード |
跳ね感 | 強い | 弱い |
特徴 | 寝返りがしやすい | 静かな寝心地 |
耐久性 | △ (部分的には弱め) | 〇 |
価格 | 安価に作りやすい | 高価になりやすい |
エマ・マットレス プレミアムは「並行配列」を採用しています。
並行配列はバネの動きが出やすいため、寝返りのサポート性があり、比較的ふんわりとソフトな感触が特徴です。
密度の特徴は?
密度とは「ポケットコイルの量」のことです。
エマ・マットレス プレミアムはシングルサイズあたり「500個前後相当」の密度です。※外周をウレタンフォームで囲っている構造のため、コイル数自体は500個に満たないですが、「面積あたりのコイル数」と考えると500個前後になります
現在のポケットコイルマットレス市場はコイルの数量(密度)をセールスポイントにすることが多いですが、密度のレベルの違いを大雑把にまとめると以下の通りです。
密度 | 意味合い |
---|---|
300個台 | 低密度(耐久性が不安&バネ当たりも感じやすいので避けた方が良い) |
400~600個台 ★本商品 | 中密度(バネの動きが出やすく寝返りサポート性が得られる) |
700~1,000個 | 高密度(線径が細く、コイル高も高くなるので、ふんわりとした寝心地) |
1,000個以上 | 超高密度(ジェル的で静かな寝心地・バネを感じにくい) |
基本的にポケットコイルマットレスは、密度が低いほどコイルひとつあたりにかかる負荷が高くなるため、特に300個レベルの低密度タイプでは耐久性に支障が出る可能性も高くなります。
とはいえ高密度であるほど良いというわけではなく、耐久性としての適切な密度レベルは450個以上で、それ以上であれば耐久性に特に大きな差はなく(あとはバネの品質や生産加工レベル・詰め物など、密度以外の問題によって耐久性が決まります)、むしろ寝心地の差(跳ね感orフィット感、ソフトorハード)が生まれます。
線径とは?
線径とは「バネの太さ」のことです。
線径は、太いほど反発力が高まり、しっかりとした寝心地になります。逆に細いほど荷重に対してしなやかに反応するという特徴があります。
寝心地の目安としては以下の通りです。
線径と寝心地(目安)
- 線径1.9mm以下:しなやかな寝心地
- 線径2.0mm以上:しっかりとした寝心地
エマ・マットレス プレミアムの線径は1.8mmで、しなやかに荷重に反応する寝心地です。
バネの品質は?(線種)
ポケットコイルのバネは主に硬鋼線(こうこうせん)という鉄線で作られ、その品質はメーカーや商品によって異なります。
エマ・マットレス プレミアムの硬鋼線の線種は非公表となっています。※海外ブランドなので、線種(JIS規格)を公表していません
なお、線種表示は以下のように解釈します。
表示例 | 意味 |
---|---|
SWRH | マットレスのコイルは基本的に硬鋼線(SWRH)を使用 |
72(反発性) | 数値が高くなればなるほど反発力が高い |
B(耐久性) | マンガン含有量(AよりもBが多く、耐久性がある) |
C(強度) | A<B<Cの順で強度が高い |
ちなみに、2017年に品質表示法の改正があり、線種の表示義務はなくなりました。これは「バネの品質は実際の寝心地や耐久性を知るうえでそこまで重要な情報ではない」ということが示されたと言えます。
ただし、バネそのものが高品質であればそれだけ長持ちしやすいですし、シモンズやサータ等の有名メーカーもバネの品質には相当こだわりをもっているので、依然としてポケットコイルマットレスを選ぶ上で気に留めておくべきポイントとも考えられます。
コイル高と圧縮率
「コイル高」は高くなるほどふんわりとした感触になり、「圧縮率」は高くなるほど耐久性にプラスに働きます。
エマ・マットレス プレミアムのコイル高は約13cm、スプリングの圧縮率は約10%でした。
この仕様は、
- コイル高は「ふつう程度」
- 圧縮率は「低め」
と言え、結果的にクッション性はふつうで、耐久性にはプラス要素はありません。
読み飛ばしOKなのはここまで!
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【詳細解説】このマットレスの評価について
この記事の冒頭で星付けして評価させていただいた以下のポイントをここでは詳しくご紹介します。
▼ エマ・マットレス プレミアムの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.25 ※セール時は3.48 |
仰向き寝 | 3.5 |
横向き寝 | 4.5 |
端の沈み込み | 3.0 |
通気性 | 4.0 |
寝返り | 2.0 |
底付きのなさ | 4.0 |
バネ当たりのなさ | 5.0 |
耐久性 | 3.0 |
衛生面 | 3.0 |
取り扱いやすさ | 3.5 |
価格 | 1.78 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
1. 仰向き寝は?(底付き・バネ当たりもチェック)
仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。また、寝返りに力が必要なので、寝返りサポート性も大切です。
なお、日本人の60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。
評価は「3.5」。
低反発らしいジワっとしたフィット感で、かなり体圧分散性が高い寝心地です。
特に背中(肩甲骨)あたりの包み込みが心地よく、おしり部分も圧迫感がありません。ただし、沈み込みが深めなので、やや腰が浮く感じはありました。
極厚のウレタン層があるため、バネ当たり・底付きは全く感じませんでした。
フィット感が高い寝心地は、仰向きの姿勢で蒸れを感じやすいですが、グラファイト入りのウレタンフォームによって、熱がこもりにくく快適でした。
2. 横向き寝は?(底付き・バネ当たりもチェック)
横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。
つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。
評価は「4.5」。
低反発×ゾーニングは横向き寝にバッチリです。
まず、低反発の高いフィット感は、不安定な姿勢でもある横向き寝でもしっかりとキープしてくれます。要するに「寝姿勢安定性が高い」です。
そしてゾーニングによって、肩回りがしっかりと沈み込むので圧迫感もありません。
また、伸縮性が高いニット生地のため、ツッパリも少ないです。
底付き・バネ当たりもなく、全体的に快適な寝心地でした。
3. 寝返りのしやすさは?
クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。
寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、逆に寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。
評価は「2.0」。
仰向け時には特に背中の沈み込みが深いため、寝返り時には上半身が取り残されるような感覚があり、結果的に寝返りのしづらさを感じました。
すごくストレスかと言えばそうではありませんが、高反発マットレスのように簡単にコロコロと寝返りが打てるマットレスではありません。
4. 端の沈み込みは?
一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。
なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。
評価は「3.0」。
外周を強化した仕様ではないため、腰を掛けたらかなり沈み込みます。
とはいえ、エマ・マットレス プレミアムの1層目は特に高い体圧分散性があるため、寝姿勢においては端部分でも沈み込みにストレスを感じずに寝ることができました。
寝返り時などに「勢い余って落下する」という心配はそこまでないと思います。
5. 通気性は?
睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。
なお、スプリングコイルならポケットコイルよりもオープンコイル(ボンネル・高密連続スプリング)の方が通気性が優れていると言われますが、実用上そこまで変わりません。
評価は「4.0」。
一般的な低反発マットレスの最大の弱点と言えば「蒸れやすさ」ですが、エマ・マットレス プレミアムに寝てみて一番関心したのは低反発なのに蒸れづらいことです。
この理由は、何度もお伝えしたとおり、グラファイトによる性能でしょう。ピッタリとフィットするのに蒸れないというのは素晴らしいですね。
また、ゾーニングの穴が通気孔の役割をするため、通気構造としても蒸れにくい仕様と言えます。
エマ・マットレス プレミアムは『低反発で蒸れにくいマットレスを探している』という人にぴったりな商品です。
6. 耐久性は?
保証期間や耐久試験をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。一方、詰め物が多い商品は減点します(詰め物で多く使われてる綿やウレタンフォームはクッション材よりも早くヘタリやすいため)。
評価は「3.0」。
耐久試験の結果・スプリングの線種・ウレタンフォームの密度などの情報は非公表です。
また、片面仕様なので表裏のローテーションができないという点はデメリットですが、保証期間が10年も付いているのは品質への自信とも考えられます。
ただし、耐久性を知るうえで参考になる情報が非公開ということで、評価自体は「3.0(ふつう)」とさせていただきます。
6-2. 素材の品質は?(耐久性の補足)
ここでは工場レベルの品質管理レベルをチェック。いくら素材のスペックが良いからと言って作りが粗雑だと良質な寝心地・使用感を得られません。
ウレタンフォームの品質の良し悪しは「形成のきれいさ」に現れます。歪みが大きいと(素材が持つ本来の性能が発揮されにくいという点で)寝心地やヘタリにも影響があるので、歪みがなく、ピシッときれいな形状が望ましいです。
エマ・マットレス プレミアムはウレタンフォームを使用したマットレスの中では歪みが気になるレベルです。
正面 | 側面(サイド) |
---|---|
ウレタンフォームの歪みの原因は密度・復元率という仕様の低さが原因になることが多いですが、エマ・マットレス プレミアムは非公開です。
とはいえ、感触的にはスカスカな密度という感じではないため、この歪みの原因は個体差(製造品質)の問題かと思います。
特に端分が波を打つほどの歪みです。
とはいえ、マットレス中央部分は歪みないで、寝ている分にはストレスは感じないでしょう。
また、開封から5日経っても歪みの大きさは変わらないため、復元時間の問題ではなさそうです。
7. 衛生面は?
抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。
評価は「3.0」。
生地や素材に衛生加工(抗菌防臭や防ダニ等)はされていませんが、カバーは洗濯可能です。
上下で2分割になるので、コンパクトに折りたためるため、ご家庭でも洗濯しやすいでしょう。
なお、上下で2分割されることは、体に近い上のカバーのみ洗濯できる点も魅力です。
マットレスのカバーはなかなか乾きづらいこともあり、上下分割仕様はメンテナンスしやすい工夫と言えます。
8. 取り扱いやすさは?
持ち運びのしやすいか、市販のボックスシーツ(多いのは30cmマチ)が入るサイズ感か、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。
特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。
評価は「3.5」。
本商品の重量はシングルサイズで約24kg。一般的なマットレスの中では「やや重め」くらいの重さです。
しかしながら、カバーに取っ手が付いているという気配りが素晴らしく、重いながら取り扱いのストレスが少ないと言えるでしょう。
ただし、捨てやすさについては、スプリングコイルを使用しているため、基本的には粗大ゴミとなるため、捨てにくいです。
9. 価格は?
絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで総合評価値につながります。
評価は「1.25」。
本商品の価格はシングルサイズで176,400円です。
マットレス市場全体から考えると「かなり高め」の価格帯です。
ただし、ハイブリッド仕様で、長期のお試し期間付きということを考えると決してコストパフォーマンスは悪いわけではありません。
口コミ・評判のまとめ
エマ・マットレス プレミアムは2022年6月に発売された商品なので、口コミがあまりありません。
ある程度の量の口コミが溜まってきたら、その内容を分析してご紹介したいと思います。
良い口コミ | 悪い口コミ |
---|---|
掲載待ち | 掲載待ち |
似ている商品との比較
エマ・マットレス プレミアムのような低反発ウレタン×スプリング仕様はあまりないので、寝心地の特徴として似ている「低反発の多層構造ウレタンマットレス」の中で、比較するのに最適だと考える2商品は以下のとおりです。
メーカー | ①エマ・マットレス プレミアム | ②快眠タイムズ マットレス | ③オリジナルコアラマットレス |
---|---|---|---|
画像 | |||
メーカー (ブランド) | エマ・スリープ | 快眠タイムズ | コアラ・スリープ |
芯材 | ウレタン+ポケットコイル | ウレタン | |
寝心地 | やや柔らかめ | ふつう | |
重量 (Sサイズ) | 24kg | 約15.5kg | 15.96kg |
カバー洗濯 | 〇 (上下分離OK) | 〇 (上下分離NG) | |
保証 | 10年 | 5年 | 10年 |
お試し期間 | 100日 | 60日 (手数料あり) | 120日 |
サイズ | S~K | S~Q | |
価格 (Sサイズ) | 176,400円 | 50,000円 | 69,000円 |
リンク | 公式HP | 公式HP | 公式HP |
比較商品の特徴
②快眠タイムズ マットレスの特徴は?
②は愛知県に本社がある寝具メーカー「株式会社篠原化学」が展開する「快眠タイムズ」のオリジナルマットレスです。低反発+高反発のリッチな多層構造タイプで、仕様・品質とも良質(高密度×復元率99%)なのに、5万円台から買える抜群のコストパフォーマンスが魅力。
ウレタンフォーム自体の品質(密度・復元率)で考えると3商品の中でも最も高品質と言えます。
ただし、トライアルの条件が少し厳しめ(60日経過後の10日以内に手続きが必要&手数料あり)な点がデメリットです。
③オリジナルコアラマットレスの特徴は?
③コアラマットレスはオーストラリア発のウレタンマットレスブランド。2015年に創業・2017年に日本市場に上陸し、当時から販売されているのがこのオリジナルコアラマットレスです。
2021年に「コアラマットレス KORE」という新モデルにリニューアルされ、このオリジナルコアラマットレスは一時廃盤になりましたが、あまりの人気に再販が決まったという逸話があります。
ちなみに現在、多層構造のウレタンマットレスが多くのメーカーから出ていますが、その先駆けとなったのはこのオリジナルコアラです。まさにカリスマ的なウレタンマットレスと言えるでしょう。
寝心地は快眠タイムズ マットレスを少し硬くしたような感じなので、低反発でありがちな沈み込みが苦手な人にもおすすめ。※快眠タイムズ マットレスは2層目が高反発層なので、やわらかいながら沈み込みのストレスは感じにくいです
一方、カバーが上下分離できないので、洗濯時の手間が多いのがデメリットです。
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【セール情報】エマ・スリープはいつ買うのがお得?
エマ・スリープは頻繁にセールを行っています。2022年のセール開催状況としては以下のとおりです。
開催期間 | セール内容 |
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1月8日~23日 | 全品40%OFF ※新春セール |
2月11日~14日 | 全品40%OFF |
2月21日~23日 | 3点セット(マットレス・ピロー・プロテクター)50%OFF |
3月11日~31日 | 全品40%OFF ※新生活応援セール |
4月7日~25日 | 3点セット(マットレス・ピロー・プロテクター)40%OFF |
4月28日~5月9日 | 全品40%OFF ※ゴールデンウィーク・セール |
5月12日~5月22日 | 2点セット(マットレス・プロテクター)40%OFF |
5月25日~6月6日 | 全品40%OFF |
6月9日~6月21日 | 3点セット(マットレス・ピロー・プロテクター)50%OFF |
6月24日~7月7日 | 新商品発売記念セール50%OFF ※エマ・ハイブリッドのみ |
7月8日~7月15日 | 2点セット(マットレス・ピロー)40%OFF |
7月16日~8月1日 | 40%OFF |
8月2日~9月1日 | 3点セット(マットレス+ピロー+プロテクター)が50%OFF |
以上のとおり、最大50%OFFの時期もありましたが、現在は社会情勢(為替や原材料高騰)的にも40%OFFくらいが最大かと思います。
開催ペースは月1回くらいで来ていますが、今後の予定はわかりません。
また、社会情勢的にマットレス業界は値上げが続出していることもあり、今後セールが開催されない可能性もあります。よって、基本的には今開催しているセールでご検討いただくのが良いと思います。
なお、セール情報はメールマガジン(エマ公式)に登録するとお知らせしてくれることが多いです。(メルマガ登録は公式サイトの最下部にあります)
【実際の流れ】エマ・スリープの返品はどんな感じ?
当サイトでは実際にエマ・スリープ(エマ・マットレス)の返品体験を行いましたが、結論、すごく簡単でした。
エマ・スリープの返品手順は以下のとおりです。
手順 | 方法 |
---|---|
①返品依頼 | メール(公式サイト) |
②アンケートへの回答 | フォーム |
③回収業者との日程調節 | メール |
④回収当日 | 玄関先でマットレスを引き渡し |
⑤返金(終了) | メールで案内 |
回収当日の様子については以下の動画でご紹介しています。
返品に関する一連の流れは、以下の記事をご参考くださいね。
まとめ
いかがでしたか。
エマ・スリープが2022年6月に販売開始した新商品「エマ・マットレス プレミアム」をご紹介しました。
低反発ウレタンフォームとポケットコイルが融合された「ハイブリッド仕様」が最大の特徴。
低反発による衝撃吸収性の高さと、ポケットコイル(スプリングコイル)ならではのクッション性の豊かさがあり、要するに揺れにくく、ふんわりとした寝心地が特徴です。
さらに、グラファイト加工(Diamond Degree 技術)によって、放熱性が高められているため、低反発ウレタンフォームでありがちな「蒸れやすさ」というデメリットを感じにくくなっています。
価格は高め(20万円以上)ですが、完成度が高く、包み込まれるような寝心地が好きな人はぜひご検討ください。
低反発マットレスは合う・合わないが出やすいですが、エマ・マットレス プレミアムなら100日のお試し期間があるので、気軽に試せることも大きな魅力です。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。