
マットレス選びの鉄則は「迷ったら少し硬め」
マットレスは買う頻度が多くないので、本当に自分に合うマットレスを探し当てるのは難しいですよね。
結論から言うと、マットレス選びで、特に大事なのは「硬さ」です。いくら仕様が良くても、硬さが自分に合わないと快適に寝られません。
しかし、自分に合う硬さを見極めるのは難しいです。
そこでおすすめは、迷ったら「少し硬め」を選ぶこと。
この記事では、「少し硬め」のマットレスの特徴やおすすめ商品をご紹介します。ぜひご参考にしてくださいね。
椚 大輔(くぬぎ だいすけ) ベッド・マットレス専門家。ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、100商品以上のレビューを続ける。専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。> プロフィールはこちら
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。
目次
なぜ、「少し硬め」がおすすめか?(4つの理由)

「迷ったら少し硬め」がマットレス選びの鉄則です。その理由は以下のとおりです。
- あとから調節しやすい
- 日本人体型に合いやすい
- 仰向き寝に合いやすい
- 経年変化でやわらかくなっていく
1. あとから調節しやすい
やわらかいマットレスを硬く調節するのは難しいですが、硬いマットレスをやわらかく調節するのは簡単です。
もし、自分にとって硬すぎた場合は、トッパーや敷きパッドなどで、やわらかく調節できます。

トッパー(寝心地を調節するための極薄マットレス)
よって、結果的に失敗しにくいという意味で、「少し硬め」を選ぶのが無難なのです。
人の体圧分布はメンタルやフィジカルで簡単に変わりますし、季節によって快適な寝心地も変わるため、「調節しやすさ」はとても大事です。
2. 日本人体型に合いやすい
個人差がありますが、日本人は欧米人に比べて平坦な体型の方が多い傾向があります。
マットレスはやわらかいほど深く沈み込みますが、平坦な体型が多い日本人の場合、沈み込みすぎることによって寝姿勢が崩れやすいです。
よって、適度な硬さがあるマットレスを選ぶことが失敗しにくいと言えます。
3. 仰向き寝に合いやすい
硬めのマットレスは、深く沈み込みすぎないため、特に仰向きの寝姿勢に合いやすいです。(一方、横向き寝は深く沈み込むやわらかめ寝心地が合いやすいです)
なお、睡眠中は寝返りなどによっていろいろな姿勢を取りますが、「仰向きの姿勢をとったときがいちばん眠りが深い」という研究結果もあるため、仰向きで寝やすい硬さを選ぶのが良いとも言えるでしょう。※参考:インテリアの人間工学(監修:小原二郎)
4. マットレスは「やわらかく」なっていく
基本的にマットレスは使い続けると、やわらかくなっていきます。
特に、マットレスに使われることが多いウレタンフォームは「硬さの保持率が低い」という特徴があるため、ウレタンフォームを多用しているマットレスは硬さがやわらかくなりやすいです。
要するに、基本的にマットレスは徐々にやわらかくなっていく性質があるため、硬めの寝心地を選んでおいたほうが、長い目で見て、寝心地がキープしやすいと言えます。
なお、スプリングコイルマットレスも、基本的に詰め物にはウレタンフォームを使っているので、考え方は同じです。
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硬さを見極めるコツはある?どのくらいの仕様がおすすめ?
スプリングコイルマットレスの場合

スプリングコイルマットレスは、バネ(コイル)を使ったマットレスのことです。
結論から言うと、スプリングコイルマットレスの場合、仕様で硬さを見極めるのは困難です。
スプリングコイルマットレスの硬さは、線材・線径・密度・圧縮率といったコイル自体の仕様に加え、詰め物などにも影響されます。
しかしながら、販売ページではそれらの仕様はすべて公表されることは滅多にないため、実際に試してみないと厳密な硬さの判断ができないのです。
ウレタンマットレスの場合

ウレタンマットレスは、芯材にウレタンフォーム(スポンジ素材)を使ったマットレスのことです。
ウレタンフォームは「N(ニュートン)」という数値で、硬さがある程度わかるため、硬さのイメージがつきやすいです。
| ニュートン | 硬さ |
|---|---|
| 180N以上 | 硬め |
| 150N前後 | やや硬め |
| 120N前後 | ふつう |
| 90N前後 | やや柔らかめ |
| 60N以下 | 柔らかめ |
以上のとおり、「少し硬め」なら140~170Nくらいとお考え下さい。
しかし、これはあくまで単層タイプのウレタンマットレスの話です。多層構造やゾーニング(空洞・スリット)のウレタンマットレスはN数のみでは、硬さを見極めるのは困難です。

多層構造・ゾーニング仕様のウレタンマットレス
なお、「硬め=高反発」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、反発性(反発弾性率)と硬さ(N数)は、まったく別の話なので、ご注意ください。
ファイバーマットレスの場合

ファイバーマットレスは、ポリエチレンやポリエステルを水の中で編み込んで固めた素材を使ったマットレスです。有名なのはエアウィーヴです。

ファイバー素材
ファイバーマットレスは基本的にかなり硬めです。なぜなら、ファイバーマットレスは「密度」で硬さを作るため、低密度に(やわらかく)しすぎると耐久性が損なわれるためです。
要するに、ファイバーマットレスで耐久性を作るには「ある程度の硬さ」が必要ということです。
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硬すぎるとどうなる?

『硬めが無難なら、とにかく硬いマットレスが良いのでは?』とお考えの人もいるかもしれません。
ただし、あまりに硬すぎると、いくら敷パッドやトッパーなどで調節したとしても、沈み込んだ時の圧迫感を感じやすいです。
特に、横向きの姿勢でも寝る人は硬すぎるマットレスを選ぶと、調節しきれないこともあります。
よって、販売ページなどで「すごく硬め」といった表現をしているマットレスに関しては、「自分には硬いマットレスが合う」と自覚されている人以外は避けた方がよいでしょう。
「硬さ調節機能付き」のマットレスの注意点
『硬さ選びが難しいなら、硬さが調節できるマットレスが良いのでは?』とお考えの人もいるかもしれませんが、硬さ調節機能には注意が必要です。

硬さ調節機能付きのマットレス
最近、硬さが調節できる仕様のマットレスが増えてきました。
その硬さ調節方法は、マットレス(もしくは一部のレイヤー)の表裏を「ひっくり返して」行うことが多いです。
しかしながら、レイヤー(硬さ)の入れ替えは、寝心地が悪くなる原因になります。
基本的に寝心地が良いマットレスは、表層から「柔・硬・柔」というバランスで作られています。これは、人間工学の「弾性の三層構造」というコンセプトで提唱されているモデルです。

弾性の三層構造
弾性の三層構造とは、「1層目は体に近いためかなりやわらかく、2層目は沈み込んだ時に寝姿勢を正しく支えるため硬く、3層目はその衝撃をふんわりと吸収する役割を担う」という内容です。
硬さ調節機能があるマットレスの場合、特に硬めの寝心地に調節するために、レイヤーを入れ替えて、やわらかい素材が中間層(2層目)になることで、かえって沈み込みが深くなりすぎたり、突っ張ったような寝心地になることもあるのです。
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【体験済み】おすすめの「少し硬め」マットレス 6個
すでにご紹介したとおり、仕様の情報だけで硬さは読み解きづらいです。つまり、硬さの判断は、しっかりとした体験が必要です。
以下では当サイトが実際に体験し、「少し硬めの寝心地」と判断したマットレスの中で特におすすめの商品をご紹介します。
1. 源ベッド「夜香ハイグレード2(レギュラー)」
スタンダードマットレスの決定版
広島県のベッドメーカー「源ベッド」のオリジナルマットレス。ポケットコイルは最高クラスの硬鋼線を使用し、バネから国内の自社工場で作り上げるという徹底ぶりです。
さらに、詰め物に「防ダニ・抗菌防臭わた」、端が落ち込みにくい「エッジハード」、裏面でも寝られる「両面仕様」という隙がないハイスペックにもかかわらず3万円台から買えるのは驚きです。
| メーカー | 源ベッド(チヨダコーポレーション) |
|---|---|
| サイズ | セミシングル~クイーン ※ショート丈あり |
| 芯材 | ポケットコイル |
| 硬さ | 10段階中「7」くらい(10が最も硬いとして)※レギュラーの場合 |
| 価格 (Sサイズ) |
35,990円 |
2. 源ベッド「咲夜レアルマットレス(ジャスト・キープ)」
これ以上のコスパの高さは、たぶんない。
咲夜(さくや)レアルマットレスは、一つ上でご紹介した源ベッドの人気モデル「夜香ハイグレード2」を超えるマットレスとして開発され、高級ホテルにも採用される、巻き数の多い「8.5巻き(6.7インチ)のスプリング」が搭載されました。
それでいて、価格が4万円台からという素晴らしいコストパフォーマンスで、実際に寝た瞬間に「本当にこれが5万円以下で買えるの?」と驚きを隠せませんでした。
| メーカー | 源ベッド(チヨダコーポレーション) |
|---|---|
| サイズ | セミシングル~クイーン |
| 芯材 | ポケットコイル |
| 硬さ | レギュラー:10段階中「6.5」くらい ハード:10段階中「7.5」くらい |
| 価格 (Sサイズ) |
46,990円 |
この商品の特徴はコチラ
3. NELLマットレス
超高密度コイル×お試し期間付き
NELLマットレスは、日本のベンチャー企業「株式会社Morght」が福岡県の老舗マットレス設計会社と共同開発したマットレスです。
シングルサイズあたり約1,200個のポケットコイルを搭載し、腰部分と端を強化したゾーニング仕様が特徴です。なお、120日のお試し期間が付いています。
| メーカー | Morght |
|---|---|
| サイズ | シングル~キング |
| 芯材 | ポケットコイル |
| 硬さ | 10段階中「6.5」くらい(10が最も硬いとして) |
| 価格 (Sサイズ) |
79,900円 →当サイト特別クーポンで10%OFF |
この商品の特徴はコチラ【体験レビュー】NELLマットレスの寝心地と特徴を徹底解説(口コミに関する解説も)
4. リフレーションジャパン「SOMRESTAマットレスPREMIUM」
グッドデザイン賞受賞・抜群の耐久性と反発性
寝具業界に20年ほど精通したプロが立ち上げた高品質ウレタンマットレスブランド。超高密度のウレタンフォームを使用し、従来の3倍(24万回)の圧縮テストでも復元率99.6%を誇る抜群の耐久性が特長です。
高い反発性によって寝返りしやすく、カバーの衛生性も優れ、折りたたんで収納できる機能性の高さも魅力です。なお、2020年グッドデザイン賞を受賞しました。
| メーカー | リフレーションジャパン |
|---|---|
| サイズ | シングル~ワイドダブル |
| 芯材 | ウレタンフォーム |
| 硬さ | 10段階中「7.5」くらい(10が最も硬いとして) |
| 価格 (Sサイズ) |
49,800円 |
5. 日本ベッド「シルキーポケット レギュラー」

バネに直接寝られる高品質
日本ベッドはコイルの仕立ての良さに評判があります。このシルキーポケットは日本ベッドの基幹ブランド。とろけるような寝心地で「バネに直接寝られるマットレス」というコンセプトで生まれました。
芯材のシルキーポケットコイルは「フレックスアセンブリ」という、接着剤を使わずに職人さんがコイルを配列する方法を採用しています(こんな配列方法はどこにもありません)。結果、コイルの動きが非常に良く、まさに唯一無二なポケットコイルマットレスと言えるでしょう。
| メーカー | 日本ベッド |
|---|---|
| サイズ | シングル~キング |
| 芯材 | ポケットコイル |
| 硬さ | 10段階中「7.0」くらい(10が最も硬いとして) |
| 価格 (Sサイズ) |
187,000円 |
6. フランスベッド「LT-7700 PW MON ハード」

「マットレス日本代表」といえるモデル
フランスベッドといえば、何といっても高密度連続スプリング®です。権利の関係で、日本ではフランスベッドでしか作れないスプリングで、圧倒的な耐久性の高さを誇ります。通気性も抜群です。体格がしっかりしている方や体重が重めの方にもおすすめできるマットレスです。
このLT-7700は、フランスベッドの代表的な技術を集約させた基幹的なマットレスで、非常にバランス感が優れた寝心地を提供してくれます。まさに日本代表的なマットレスと言えるでしょう。
| メーカー | フランスベッド |
|---|---|
| サイズ | シングル~クイーン ※ロングサイズあり |
| 芯材 | 高密度連続スプリング® |
| 硬さ | 10段階中「7.5」くらい(10が最も硬いとして) |
| 価格 (Sサイズ) |
256,300円 |
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まとめ

以上、「少し硬め」の寝心地のマットレスをご紹介しました。
マットレスは硬さ選びがとても大事です。
そして、自分に合った硬さを見極めるのはとても難しいことなので、買ったあとでも調節しやすいことがポイントです。
つまり、自分が思っているよりも「少し硬め」を選ぶことで、大きなミスマッチがなく、敷きパッドやトッパーを使うことで、微調節でき、最終的に自分好みの寝心地に仕上げられます。
一方、はじめから柔らかすぎるマットレスを選ぶと硬く調節するのが困難です。
硬さ選びに自信がない人は「迷ったら少し硬め」ということを念頭に、マットレス選びをしてみてくださいね。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。




