安いすのこベッド

3万円以下で選ぶ、おすすめのすのこベッド

『できるだけ安いすのこベッドを探している』という人に、業界歴10年以上のベッド専門家が選び方をご紹介します。

なお、「すのこベッド」とは、「シングルサイズで3万円以内で買えるすのこベッド」と設定しています。

この記事では、

  • 安いすのこベッドの特徴
  • 選ぶ際の注意点
  • おすすめの格安すのこベッド(シングルで3万円以内)
  • マットレスの選び方

といった点を詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね。

この記事を書いた人

椚大輔椚 大輔(くぬぎ だいすけ)
ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、レビューしたベッド&マットレスは100商品を超える。2020年に株式会社悠デザインを設立し、ベッド関連に特化したサービスを展開。ベッド・マットレスの専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。

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すのこベッドとは?

すのこベッド

すのこベッドとは、床板が「すのこ状(隙間がある格子構造)」になっているベッドのことです。押し入れなどの湿気予防に「すのこ」は使われてきました。

すのこ
すのこ

すのこは寝ている時にかく汗や水蒸気を上手に発散してくれるので、ベッドフレームにも適した構造です。

椚大輔椚大輔

すのこベッドの特徴や選び方は以下の記事で詳しくご紹介しています。

安いすのこベッドの特徴や注意点

1. ヘッドレス(ヘッドボードなし)が多い

すのこベッド「バノン」

基本的にベッドフレームは安くなるほどパーツが少なくなるため、ヘッドボードがなくなる(ヘッドレスになる)ことが多いです。特にすのこベッドという種類においては、その傾向が顕著です。

ヘッドボードあり ヘッドボードなし(ヘッドレス)
ミライカスタムベッドフレームの使用イメージ

ヘッドレスはすっきりとした見た目が魅力ですが、棚やコンセントなどの機能性がなく、デザイン性も簡素な印象になります。

2. 高級な木材は選べない

低価格帯のすのこベッドは、高級な素材(木材)が使われることが少ないです。

ベッドで使われる高級木材といえば、ウォールナットやオークやチェリーなどがありますが、それらは、どんなに安くても3万円以上することがほとんどです。

ウォールナット
ウォールナット材

一方、2万円台以下で買えるすのこベッドでは、パイン材が使われることが多いです。

パイン
パイン材

パイン材が良くないというわけではありませんが、木の美しさや性能(耐久性や調湿性など)は、やはり高級木材よりも見劣りしてしまうでしょう。

とはいえ「美しさ」などは主観的なものですし、ベッドの構造によって耐久性は大きく変わるので、あまり気にしないで良いかもしれませんね。

なお、低価格帯のベッドには天然木ではない「プリント紙化粧繊維板」という素材が使われることもあります。

プリント紙化粧繊維板
プリント紙化粧繊維板

プリント紙なので、木ならではの素材感や性能はほとんど味わえませんが、加工性に優れているため、たとえば複雑な組み立てが必要なすのこベッドなどに使われることがあります。

3. 海外製が中心

低価格帯のベッドフレームは、中国かベトナムあたりの東南アジアで製造されることが多いです。

海外製=悪いというわけではありませんが、日本メーカーが海外工場に委託する際、生産上のマネジメントの難易度が高まります。

なお、私の今までの経験上の話ですが、海外製造の場合、意思疎通や生産管理が徹底しにくいため、不良が起きてしまう可能性も高まりやすいです。

失敗しない!安いすのこベッドの選び方

1. 耐久性をチェック

すのこベッドで特に差が出やすいのはすのこの耐久性(頑丈さ)です。

大雑把に言うとすのこは「桟(さん)」という支えの数が多く、太いほど、頑丈な傾向があります。

桟
桟(さん)

桟(さん)はあまり目立たない場所ですが、耐久性にこだわりがあるすのこベッドほど、販売ページなどで構造を詳しく紹介しているので、チェックしてみてくださいね。

なお、耐久性の目安として「耐荷重」というものもありますが、格安のすのこベッドでは、そこまで気にしなくても良いと思います。なぜなら、耐荷重テストは垂直方向のみの荷重試験なので、人が寝返りを打ったりする動きを想定していません。

要するに、耐荷重の数値が高くても、それは見かけだけで、実際の使用環境では十分な耐久性を発揮できないこともあり、格安のすのこベッドでは特にその傾向が高まります(あくまで私の経験上の話です)。

よって、耐荷重は参考程度に、すのこの構造(桟の太さや多さなど)に注目すると、きしみにくく長持ちするベッドが選べると思いますよ。

2. 組み立てがシンプルか

安いベッドほど、組み立てが複雑な傾向があります。

ZESTOのパーツ(セミダブル)
安価なベッドのパーツ例

なぜなら、価格を安くするためには梱包を小さくし、運送費や保管費を抑える必要があるため、結果的にパーツを細かく分けることになるからです。また、パーツの接合数が多いというだけでも、耐久性としてはマイナスです。

組み立てが得意な人なら、あまり気にしないでもいいかもしれませんが、組み立て工程を事前に確認しておくと良いと思います。

3. 「すのこマット」なら千円台もある

『安ければなんでもいい』という人は、いっそベッドフレームではなく、すのこマットだけでも良いでしょう。

すのこマット
すのこマット

すのこマットなら数千円で買えますし、軽いので移動しやすく、掃除もしやすいです。見た目(デザイン性)にこだわらなければ有効な選択肢だと思います。

4. マットレスは妥協しない

どんなに安さにこだわっても妥協してはいけないもの。それがマットレスです。マットレスは睡眠の質に直結するので、できるだけ予算を割きましょう。

マットレス
マットレスは大事ですよ

どれくらいの価格のマットレスがおすすめかというと、ざっくり最低でも3万円安心できるレベルで5万円以上とお考えください。※シングルサイズの場合

数千円で買えるような激安マットレスに手を出さない方が無難ですし、セットで選べるマットレスもしっかりと吟味しましょう。

なお、セットで複数のマットレスを選べる場合は、一番安いモデルを避けることがおすすめです。なぜなら寝心地よりも価格を優先させた仕様であることがほとんどだからです。

椚大輔椚大輔

マットレスの選び方と種類は以下の記事で詳しくご紹介しているので、参考にしてくださいね。

迷ったらコレ!本当におすすめの格安すのこベッド 6選

椚大輔椚大輔

シングルサイズで3万円台以下のおすすめのすのこベッドです。

1. ネルコンシェルジュ neruco「北欧風シンプルすのこベッド Banon」

ネルコ「北欧風シンプルすのこベッド Banon」

安心の頑丈設計

ベッド通販専門店「ネルコンシェルジュ neruco」のオリジナルすのこベッド。極太の桟(さん)に支えられ耐荷重700kgの試験をクリアした強靭な耐久性が特徴で、きしみや揺れの心配がなく、安心して寝られます。

シンプルな見た目でどんな部屋にも合わせやすく、4段階の高さ調節ができるので使い勝手も抜群です。

さらに、ショート丈・ロング丈も選べるなどサイズバリエーションが豊富なことも魅力。コストパフォーマンスに優れた逸品です。

メーカー ネルコンシェルジュ (neruco)
サイズ セミシングル~キング
(ロング・ショート丈あり)
カラー ナチュラル、ブラウン、ホワイト
価格
(Sサイズ)
16,990円

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2. LOWYA「天然木でつくるロースタイルベッド」

LOWYA「スーパー・ロースタイルすのこベッド」

とにかく安いすのこベッドならコレ

ベッドというよりも「すのこマット」に近い構造で、パーツが少ないため、1万円以下で買える超低価格が魅力です。

低価格ながら天然木パイン材を使用し、素材感にこだわりがある人にもおすすめです。また、片面ずつ余白(ステージ)があり、小物なども置けておしゃれです。

メーカー LOWYA
サイズ シングルのみ
カラー ナチュラル(パイン)
価格 8,990円

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3. ベルメゾン「5分で組み立てられるタモ材のすのこベッド」

5分で組み立てられる木製すのこベッド

組み立てが苦手な人におすすめ

老舗カタログ通販「ベルメゾン」の売れ筋ベッド。パーツが少なく組み立てがとても簡単で、初めてベッドを買う人にも安心です。

組み立てが簡単なベッドは、引越し時の買い替えにもおすすめです。新居ではたくさんの荷物を整理する必要があるため、ベッドの組み立てに時間を取られるのはもったいないですよね。

そんな『なるべく手軽にベッドを買いたい』という人にぴったりの逸品です。

メーカー ベルメゾン
サイズ シングルのみ
カラー ナチュラル、ダークブラウン
価格 19,900円

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4. RASIK「パイン材すのこベッド Aerus アエラス」

RASIK「パイン材すのこベッド Aerus アエラス」

多機能×ハイコスパ

棚・コンセント付のすのこベッドです。さらにサイドシェルフ(本棚)付き&2段階の高さ調節が可能で1万円台というコストパフォーマンスの良さが光ります。

見た目もおしゃれなので、手軽に雰囲気が良い部屋を作れるでしょう。

サイズ セミシングル~ワイドキング
カラー ブラック/ホワイト/ナチュラル/ブラウン
価格 18,980円

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5. LOWYA「すのこベッド ロータイプ 木目調」

LOWYA「北欧テイストに包まれるローベッド」

「低価格×おしゃれ」ならコレ

飽きの来ない北欧デザインをコンセプトに仕上げたローベッド。ステージタイプにもかかわらず2万円台から買えるコストパフォーマンスが素晴らしく、気軽におしゃれな部屋にできることが魅力です。

メーカー LOWYA
サイズ シングル~ダブル
カラー シャビーナチュラル・ウォルナット・ダークグレー
価格 28,990円

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6. ネルコンシェルジュneruco「シンプルデザインの国産総ひのきすのこベッド」

シンプルデザインの国産総ひのきすのこベッド

低価格なのに国産ひのき材(高級木材)

国産の檜(ひのき)を全面に使った仕様にも関わらず、価格が2万円台という抜群のコストパフォーマンスが魅力です。

さらに無塗装なので、ひのき本来の木のぬくもりや香りを感じやすいこともメリットです。シンプルなデザインなので、どんな部屋にも違和感なく合わせやすいと思います。

メーカー neruco
サイズ セミシングル~ダブル
カラー ナチュラル
価格帯 27,990円

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3万円台以下!おすすめの安いマットレス

椚大輔椚大輔

結論からいうと、一番おすすめしたいのは源ベッド「夜香ハイグレード2」です。この価格にしてこの寝心地は非常にコストパフォーマンスが良いです。シングルサイズで3万円台なので、激安というわけではありませんが、ぜひこのレベルのマットレスで寝ていただきたいと思います。

もし、どうしても予算が足りない場合は、neruco「バリューポケットコイル」が1万円台のベストバイでしょう(とはいえ、夜香ハイグレード2に比べると寝心地や品質は劣ります)。

また、やわらかめの寝心地が好きならエアリゾーム「HOLLOW」がおすすめです。約2万円でピロートップ仕様はコストパフォーマンスがとても高いと思います。

1. 源ベッド「夜香ハイグレード2(日本製ポケットコイルマットレス)」

源ベッド「日本製ポケットコイルマットレス(夜香ハイグレード2)」

格安マットレスの決定版

広島県のベッドメーカー「源ベッド」のオリジナルマットレス。同社内の数あるマットレスの中で売れ筋の人気商品です。

ポケットコイルは最高クラスの硬鋼線を使用。バネから国内の自社工場で作り上げるという徹底ぶりです。

さらに、詰め物に「防ダニ・抗菌防臭わた」、端が落ち込みにくい「エッジハード」、裏面でも寝れる「両面仕様」という隙がないハイスペックにもかかわらず3万円台から買えるのは驚きです。

寝心地がソフト・レギュラー・ハードの3種類から選べる点もメリットです。実際にすべての硬さを体験をしましたが、特にレギュラーはこれぞスタンダードな寝心地という印象で、幅広い人に合いやすいと思います。まさに「格安ポケットコイルマットレスの決定版」と言える商品です。

メーカー 源ベッド
サイズ セミシングル~クイーン
※ショート丈あり
厚さ 23cm
硬さ ソフト・レギュラー・ハード
※選べる(レギュラーでやや硬め)
価格 31,990円

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椚大輔椚大輔

より寝心地にこだわりたい人は「咲夜レアルマットレス」がおすすめです。

高級ホテルに採用される、巻き数の多い「8.5巻き(6.7インチ)のスプリング」が搭載し、なめれらかなストロークによる極上の寝心地が得られます。

5万円以下からこの寝心地が手に入るのは、並外れたコストパフォーマンスの高さです(当サイトNo.1の高評価です)。

2. neruco「バリューポケットコイルマットレス」

neruco「バリューポケットコイルマットレス」

1万円台のベストバイ

ベッド専門店「ネルコンシェルジュ (neruco)」のオリジナルマットレス。高密度仕様で豊かなクッション性が魅力のポケットコイルタイプです。マットレスの側面はすべてメッシュ構造になっているので通気性も抜群。

どちらかというとソフトな寝心地で特に女性におすすめですが、男性の筆者も心地よく感じた逸品。この優れた寝心地でシングルサイズ1万円台は利益が取れているか心配になるほどのコストパフォーマンスの良さを感じました。

なお、このマットレスはnerucoのベッドフレームには基本的にセットで付けられます。※商品名が「厚さ20cmポケットコイルマットレス」となっている場合もあります

メーカー neruco
サイズ セミシングル~キング
※ショート丈・ロングあり
厚さ 20cm
硬さ ふつう
価格 12,990円

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3. エアリゾーム「HOLLOW」

エアリゾーム「HOLLOW」(ピロートップ)

やわらかめが好きな人におすすめ

インテリアショップ「エアリゾーム」のオリジナルピロートップマットレス。

ピロートップとはマットレスの上にクッションがついている仕様のことで、マットレスの体圧分散性を向上させます。高級ホテルにもピロートップタイプのマットレスは採用されていることも多く、本商品(HOLLOW)はピロートップとしては格安です。

左右一列のスプリングの線径を太くして端部分を強化しているため、沈み込みにくく、寝返りなどでも落下しにくい仕様となっています。寝心地はやわらかいのでどちらかというと女性的な体型の人や、横向き寝が中心の人におすすめです。

メーカー エアリゾーム
サイズ シングル~クイーン
厚さ 23cm
硬さ やわらかめ
価格 19,990円

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まとめ

いかがでしたか。

「シングルサイズ3万円以下」で買える格安すのこベッドの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。

格安すのこベッドの特徴(ヘッドレスタイプが多い・高級な木材は選べない・海外生産が中心 など)をしっかりと理解したうえでベッドを選ぶとミスマッチは少ないと思います。

また限られた予算でベッドフレームとマットレスを揃える場合、マットレスの方に予算を多くかけた方が、睡眠の質的には向上するはずです。

もちろん、インテリア性やデザイン性を大事にしたい人は、ベッドフレーム重視でも良いと思いますが、可能な限りマットレスを犠牲にしない方が後悔は少ないと思います。

たとえば、ベッドフレームとマットレスで計5万円の予算がある場合、私だったら咲夜レアルマットレス(約45,000円/シングル)と、低価格のすのこマット(5,000円くらい)を選ぶと思います。それくらいマットレスは大事です。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。