マットレス選びの最重要ポイントと言えるのが硬さです。
硬さが合わないと、どんなに高級なマットレスでも寝心地にストレスを感じます。
この記事ではマットレスの硬さ選びのコツをご紹介するので、ぜひご参考にしてくださいね。
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目次
マットレスの硬さ選びのコツ
マットレスの硬さ選びは、以下の4つの条件をチェックしましょう。
- 寝姿勢(仰向き・横向き など)
- 体重(重め・軽め)
- 体のライン(男性的・女性的)
- 体質(暑がり・寒がり)
それぞれの条件に合う「硬さ(かため・やわらかめ)」と、「影響度」は以下のとおりです。※傾向です
条件 | 硬めが合う | やわらかめが合う | 影響度 |
---|---|---|---|
1. 寝姿勢 | 仰向き・うつぶせ | 横向き | 強 |
2. 体重 | 重め | 軽め | 中 |
3. 性別 | 男性 | 女性 | 中 |
4. 体質 | 暑がり | 寒がり | 低 |

自分が当てはまる方が多い寝心地(硬め・やわらかめ)を選ぶと失敗は少ないでしょう。
以下より、詳しくご紹介します。
1. 寝姿勢(仰向き・横向き など)
まず、寝姿勢による合う硬さです。
寝姿勢 | 仰向き・うつぶせ | 横向き |
---|---|---|
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合う硬さ | 硬め | やわらかめ |
ポイントは「沈み込みの深さ」と「圧迫感」です。
- 上半身(骨盤以上)が沈み込むことで、寝姿勢が崩れやすくなる
- よって、ある程度の硬さが必要
- 肩が深く沈み込み、圧迫感を感じやすい
- よって、やわらかめの寝心地が合いやすい
2. 体重
体重によっても合う硬さが変わります。
体重 | 重め | 軽め |
---|---|---|
特徴 | 沈み込みやすい | 沈み込みにくい |
合う硬さ | 硬め | やわらかめ |
ポイントは、「沈み込みやすさ」です。
- 沈み込みやすく、寝姿勢が崩れやすい
- 寝姿勢をキープするには硬さが必要
- 沈み込みにくく、硬めのマットレスでは体圧分散が不十分になる
- 圧力を軽減するには、沈み込みやすさ(やわらかさ)が必要
3. 体のライン(体型)
体のラインに対して、どの程度フィット感が必要かによって、適した硬さが変わります。
なお、性別(男性・女性)的な体型の特徴も影響します。※ジェンダーに関する表現について
体型 | 男性的な体型 | 女性的な体型 |
---|---|---|
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体のライン | 平坦 | ハッキリ |
合う硬さ | 硬め | やわらかめ |
一般的に、男性の方が体のラインが平坦で、女性の方がハッキリとしています。
よって、体のラインにフィットすることを考えると、男性は硬め、女性はやわらかめが合いやすいです。
4. 体質(暑がり・寒がり)
体質 | 暑がり | 寒がり |
---|---|---|
合う硬さ | 硬め | やわらかめ |
蒸れが気になる人や、暑がりな人は、深く沈み込まない硬めのマットレスが合いやすいです。
一方、寒がりな人は、適度に沈み込んだ方がフィット感を得られるので、やわらかめのマットレスが合いやすいです。
とはいえ、こうした温度調節はシーツや掛け布団などでも可能なので、マットレスの硬さ選びとしては、そこまで優先順位が高い条件ではありません。
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「好み」や「慣れ」も重要
硬さ選びには自分自身の「好み」や「慣れ」も重要です。

要するに、今まで使ってきた寝具の寝心地が好きであれば、似た傾向の硬さを選ぶと失敗が少ないです。
「寝姿勢測定機」を試すのもおすすめ
フランスベッドやシモンズ(一部)のショールームでは、年齢や性別、体型(身長・体重)や、体のラインなどを計測し、自分の体型に合った硬さが分かる「寝姿勢測定機」が導入されているので、試してみるのもおすすめです。
上でご紹介した「好み」や「慣れ」の問題もあるので、寝姿勢測定機は万能ではありませんが、自分の体型を知るうえで参考になるでしょう。
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迷ったら「少し硬め」のマットレスがおすすめ
マットレスの硬さ選びに不安がある人は「少し硬め」くらいの寝心地がおすすめです。
理由は、あとから調節しやすいからです。
もし買ったあとに『自分には硬すぎるなぁ』と思ったら、敷きパッドやマットレストッパーなどで、やわらかく調整すれば良いのです。

逆に、やわらかいマットレスは硬く調整することが困難です。また、硬すぎても調整しきれない場合もあります。
よって、「迷ったら少し硬め」がマットレス選びの鉄則です。

なお、マットレスは使い続けるとやわらかくなっていきます。これは経年変化で素材の硬さが低下するためです。
この意味でも、迷ったら自分が思うよりも硬めのマットレスを選んだ方が失敗は少ないでしょう。
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マットレスの種類別の硬さの見極め方
スプリングコイル | ウレタンフォーム | ファイバー |
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参考までに、代表的なマットレスの素材(スプリングコイル、ウレタンフォーム、ファイバー)における硬さの考え方をご紹介します。
スプリングコイルマットレスの硬さ
スプリングコイルマットレスは、硬さの判断が複雑です。詰め物やスプリングの仕様から硬さを読み解くのが難しいからです。
詳しい人(寝具業界の人)なら、スプリングの線種や密度、配列、巻き数、圧縮率といった情報からある程度の硬さは判断できますが、一般の方はわかりにくいと思います。
よって、基本的にはメーカーが公表している硬さの情報(「硬め」「ふつう」「やわらかめ」など)を参考に選びましょう。
ウレタンマットレスの硬さ
ウレタンマットレスの硬さはN(ニュートン)という数値によって表されるので、判断がシンプルです。以下のようなイメージです。
N数 | かたさ |
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200N以上 | 硬め |
150N前後 | やや硬め |
120N前後 | ふつう |
80N前後 | やや柔らかめ |
50N以下 | 柔らかめ |
なお、複数のウレタンを重ねた多層構造やハイブリッドタイプなどは、それぞれの厚さなども影響してくるので判断は難しいですが、表層10cmまでくらいで硬さは決まります。
ファイバーマットレスの硬さ
ファイバーマットレスは基本的に「硬め」です。ファイバーの密度(編み方や太さ)で硬さを作るので、やわらかくしすぎてしまうと低密度になり、ヘタリやすくなってしまうからです。
なお、トッパーや詰め物に使われるファイバーはソフトなものもあるので、よく商品の構造を確認しましょう。
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【硬さ別】代表的なおすすめマットレス
【やわらかめのおすすめ】エアリゾーム「HOLLOW」
格安のピロートップマットレス
インテリアショップ「エアリゾーム」のオリジナルピロートップマットレス。ピロートップとはマットレスの上にクッションがついている仕様のことで、マットレスの体圧分散性を向上させます。
左右一列のスプリングの線径を太くして端部分を強化しているため、沈み込みにくく、寝返りなどでも落下しにくい仕様となっています。

高級ホテルにもピロートップタイプのマットレスは採用されていることも多いです。
メーカー | エアリゾーム |
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サイズ | シングル~クイーン |
芯材 | ポケットコイル |
価格 (Sサイズ) |
19,990円 |
【ふつうの硬さのおすすめ】ネルコンシェルジュ neruco「バリューポケットコイル」
1万円台とは思えない豊かなクッション性
ベッド専門店「ネルコンシェルジュ neruco」のオリジナルマットレス。クッション性が豊かなふんわりとした寝心地が特徴のポケットコイルマットレスです。側面はすべてメッシュ構造になっているので通気性も高いです。
この寝心地で「シングルサイズで約1万円」は利益が取れているか心配になるほどのコストパフォーマンスの高さを感じました。

サイズバリエーションが豊富で、ショート・ロングサイズが選べることもメリットです。
メーカー | ネルコンシェルジュ neruco |
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サイズ | セミシングル~キング ※ショート・ロングあり |
芯材 | ポケットコイル |
価格 (Sサイズ) |
12,990円 |
【やや硬めのおすすめ】源ベッド「夜香ハイグレード2 レギュラー」
「コスパ抜群」という言葉がぴったり
広島県のs老舗ベッドメーカー「源ベッド」のオリジナルマットレス。ポケットコイルは最高クラスの硬鋼線を使用し、バネから国内の自社工場で作り上げるという徹底ぶりです。
さらに、詰め物に「防ダニ・抗菌防臭わた」、端が落ち込みにくい「エッジハード」、裏面でも寝られる「両面仕様」という隙がないハイスペックにもかかわらず3万円台から買えるのは驚きです。

硬さがソフト・レギュラー・ハードの3種類から選べますが、レギュラーで「やや硬め」くらいの寝心地です。
メーカー | 源ベッド |
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サイズ | セミシングル~キング ※ショート・ロングあり |
芯材 | ポケットコイル |
価格 (Sサイズ) |
31,990円 |
【硬めのおすすめ】マニフレックス「モデル246」
硬め好きにおすすめのロングセラーモデル
高反発マットレスのパイオニア「マニフレックス」の中で、硬め好きの方から熱狂的な支持を受け、多くのリピーターから長く愛され続けているロングセラーモデルです。
芯材をすべてエリオセル®(硬めの高反発フォーム)で仕上げた厚さ16cmのベッドマットレスで、硬めの寝心地と反発性の高さから寝返りしやすく、仰向き寝を中心に寝る人にもおすすめです。

有名ブランドにもかかわらず約5万円(シングルサイズ)という手に届きやすい価格も魅力です。
サイズ | シングル~クイーン |
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硬さ | 硬め(170N) |
クッション材 | エリオセル®(高反発フォーム) |
価格 (Sサイズ) |
50,600円 |
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まとめ
マットレスの硬さ選びをご紹介しました。
マットレスを選ぶときに硬さはしっかりと考えましょう。
硬さが合わないとどんな高級マットレスでも寝心地が悪く感じてしまうので、マットレス選びの最重要ポイントといっても過言ではありません。
いろいろと書きましたが、一番シンプルな方法は「自分が思うよりも少し硬めくらいの寝心地を選んで、違和感があったら敷きパッドやトッパーなどを使って調整していく」ことです。
また、経験上、やわらかすぎるよりも硬すぎる方が許容できる人が多い印象もあります。(上に何か敷いて調整しやすいので)
なので、迷ったら「自分が思うよりも少し硬め」という意識を持ってマットレスを選ぶのが最も失敗が少ないと思いますよ。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。