【徹底解説】モダンデコ 三つ折り高反発(厚さ10cm・25D) 体験レビュー

楽天市場で大人気の三つ折りマットレス

この記事ではモダンデコの「高反発マットレス(三つ折り・厚さ10cm)」をご紹介します。

モダンデコ「高反発マットレス(三つ折り・10cm)」
この記事でレビューするマットレス

レビューのために、自費購入しました。

実際の体験・検証・調査を踏まえて、良いところだけでなく、悪いと思ったところも素直に書いているので、ご参考くださいね。

こんな環境で作っています

体験・検証用の撮影スタジオ当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。

この記事を書いた人

管理人の椚大輔椚 大輔(ベッド・マットレス専門家)
ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、レビューしたベッド&マットレスは100商品を超える。2020年に株式会社悠デザインを設立し、ベッド関連に特化したサービスを展開。ベッド・マットレスの専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。

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目次

メーカーの「モダンデコ」とは

モダンデコ

モダンデコは、株式会社De-Dreamが運営するインターネット限定のインテリアショップです。

マットレスの他にも、ベッドフレームやソファーなどの家具類、さらに生活雑貨や家電など、インテリア総合を取り扱っています。

インテリアのインターネット通販としては比較的大手なので、はじめてオンラインショッピングをする人にもおすすめです。

モダンデコ「高反発マットレス(三つ折り・10cm)」の基本情報

モダンデコ「高反発マットレス(三つ折り・10cm)」

メーカーモダンデコ
サイズシングル~ダブル
クッション材ウレタンフォーム(レギュラーフォーム)
硬さ硬め(190N)
価格6,999円~

楽天市場で見る

【まず結論】モダンデコ「高反発マットレス(三つ折り・10cm)」の評価は?

モダンデコ「高反発マットレス(三つ折り・10cm)」の体験

当記事では以下のような項目をチェックし、商品を評価しております。

  • 寝姿勢による寝心地は?(仰向き・横向き)
  • 寝返りのしやすさは?
  • 通気性が良いか?(ムレを感じないか)
  • クッション材の品質はどうか?
  • 詰め物の質感・ボリュームはどうか?
  • バネあたりや底付きがないか?
  • 価格相応の寝心地と言えるか?(総合評価)

体験を通じ本商品を以下のように評価しました。

▼ このマットレスの評価
総合評価3.32
仰向き寝2.5
横向き寝2.0
端の沈み込み3.0
通気性3.0
寝返り3.0
底付きのなさ3.0
素材の品質1.5
耐久性1.0
衛生面3.5
取り扱いやすさ5.0
価格5.00

※目安は「3.50」以上が高評価です

>>>点数の付け方について

【総評】「激安三つ折りマットレス」というジャンルにおいては最もおすすめ

モダンデコ「高反発マットレス(三つ折り・10cm)」の使用イメージ

『とにかく安いマットレスがいい』と考えて探していると、必ずと言っていいほど、激安の三つ折りマットレスにたどり着くと思います。

そして、このジャンル(激安の三つ折り)はすごく人気なため、似た商品がとても多いです。

なので『同じような商品が多いけど、どれがいいのかな?』と悩む方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、当サイトが検証・調査した中では、このモダンデコの三つ折りマットレスは、似たような商品の中でも、特に満足できる寝心地、かつ、失敗する可能性が低いと評価します。

モダンデコ「高反発マットレス(三つ折り・10cm)」の体験
Sサイズ約7,000円でこの寝心地なら、満足感は高いと思います

低密度タイプなので耐久性が低く復元性も悪いですが、最低限満足できる寝心地に仕上げている印象を受けました。

また、楽天市場でのレビューの評価分布をみる限り、似た商品の中で最も満足度が高い(星2以下の割合が少ない)のがモダンデコでした。

▼ 激安 三つ折りマットレスの比較
ショップレビュー総数星2以下件数不満足度(星2以下)
タンスのゲン16,4056924.2%
モダンデコ(本商品)7,6271562.0%
GARAGE COLLECTION469316.6%
収納宅配館2,44424710.1%
リコメン堂5,7131723.0%
NERUS896444.9%

※2024年4月7日 10時集計(楽天市場)

以上のとおり、モダンデコは不満足度が少ない(満足度が高い)傾向があります。

よって、数千円で買えるマットレスを探している人は、まずはモダンデコをご検討されるのが良いでしょう。

楽天市場で見る

専門家専門家

ただし、激安モデルは寝心地や耐久性、品質面などのデメリットも多いので、どんなに安くても1万円以上、安心できるレベルとして最低3万円以上の予算をマットレスにかけてほしいというのが本音です。

本当におすすめできるマットレスと選び方は以下の記事でご紹介しているので、ご参考くださいね。

モダンデコ「高反発マットレス(三つ折り)」の特徴・メリットは?

1. 安い

モダンデコ「高反発マットレス(三つ折り・10cm)」の使用イメージ

このマットレスの最大のメリットは「安さ」に尽きると思います。

シングルサイズで約7,000円は、1枚で寝られるマットレスとしては最安値レベルです。

当然、寝心地や耐久性も価格相応ですが、何よりも価格が最優先!という人にはベストな選択肢のひとつと言えるでしょう。

2. 収納・移動に便利な「三つ折りタイプ」

三つ折りマットレス

本商品は、芯材が3つに分割されている「折りたたみマットレス」です。

三つ折りのアニメーション

折りたたみマットレスは使わないときに折りたたんで収納したり、移動しやすいことがメリットです。

また、手軽にマットレスを換気できることでカビが発生しづらく、掃除などもしやすいです。

専門家専門家

コンパクトに折りたためるため、来客用にもおすすめです。

3. 低ホルムアルデヒド&消臭加工

モダンデコ「高反発マットレス(三つ折り・10cm)」の体験

本商品は、低ホルムアルデヒド仕様で、同価格帯最高クラスの安全性が実証されています。

また、ウレタンフォーム特有の鼻を刺すようなニオイを感じにくいように、ウレタンを3回ローラーに通す消臭加工を施しています。

専門家専門家

実際のニオイも、一般的なウレタンマットレスより刺激臭が少ないように感じました。

ただし、

4. 捨てやすい

カバーと芯材

マットレスの中で「薄型のウレタンマットレス」が最も捨てやすいです。

なぜなら、芯材のウレタンフォームは手で細かくちぎりやすく、家庭ごみとして捨てられるからです。(大体45リットルのゴミ袋5個くらいに収まります)

ウレタンフォームをちぎる
ウレタンフォームは手でちぎれる※画像は別商品

一方、スプリングコイルマットレスの場合、粗大ごみでも回収してくれない自治体もあるので注意が必要です。

専門家専門家

マットレスを買うときに「捨てやすさ」は見逃しがちなポイントです。特に長期で使う予定がない人(学生や新社会人など)は、捨てやすさをチェックしましょう。

モダンデコ「高反発マットレス(三つ折り・10cm)」のデメリット・注意点

1. 本当の「高反発」ではない

販売ページ上では「高反発マットレス」と表示されていますが、実際は本物の高反発マットレスではありません。

高反発
↑「高反発」とあるが実際は「ふつう」のウレタン

反発性は「反発弾性率」の数値で分類されますが、本商品の反発弾性率は35%程度でした。※当サイトの計測値

反発弾性率分類(JIS規格)
15%未満低反発
15~49%一般(レギュラー)★本商品はコレ
50%以上高反発(高弾性)

以上のとおり、JISの分類において、反発弾性率「35%」は低反発でも高反発でもない、ふつうのウレタン(一般ウレタン)です。※以下の動画は本商品の反発弾性率テストです(当サイトの独自方法)

また、一般ウレタンと高反発ウレタンでは原料も製法も異なり、素材としては別物で、寝心地もまったく違います。

よって、高反発ならではの豊かな反発力・体を持ち上げる力は、本商品では味わえません。

本物の高反発ウレタンマットレスが欲しい人は、反発弾性率50%以上が確認できる商品を選びましょう。

専門家専門家

本物の高反発ウレタンマットレス(反発弾性率50%以上)は、どんなに安くても3~4万円くらいはするので、本商品のように数千円で買えるマットレスに高反発の寝心地を期待するのはハードルが高すぎるとも言えます。

2. 長期使用は期待できない(復元率も不適切)

結論、本商品の耐用年数は3年前後と想定します。

ウレタンマットレスの耐久性を知るうえで重要なのが、「復元率」と「密度」で、本商品の仕様は以下のとおりです。

復元率密度
最大98.5%25D

復元率は高めですが、気になるのは密度25Dという仕様です。

復元率は経年劣化を想定しない80,000回の圧縮試験で導き出す数値です。

しかし、ウレタンフォームは湿気や紫外線、酸化などによって経年劣化し、低密度であるほどそのスピードは速まります。

専門家専門家

ちなみに、家庭用品品質表示法(消費者庁)によると【復元率の表示値は、製品のバラツキ及び測定誤差を見込んで控えめにした「それ以下の数値」を出すことになっている。「復元率96%」のように記載し、「復元率95%以上」のような表示は適切ではない。(引用)】とあるとおり、「最大98.5%の復元率」は不適切な表示です。

要するに、表示できる復元率はもっと低い数値だとお考え下さい。

>>>参考:消費者庁

3. 品質表示が不適切

品質表示

すぐ上の復元率の件で「家庭用品品質基準法」に触れましたが、実はモダンデコの販売ページには『消費者庁準拠 安心の品質表示』とアピールしていたりします。

ただし、実際の品質表示は上の写真のとおり「復元率」の記載がなく、この時点で安心の品質表示とは言えません。(復元率は耐久性を知るうえで最も重要な項目です)

とはいえ、まじめに品質表示をしているマットレスの方がむしろ少ないくらいなので、(本当は良くありませんが)モダンデコならではのデメリットではありません。

しかしながら、販売ページであえて『安心の品質表示』とアピールしている手前、注意点としてご紹介しました。

4. 折りたたみタイプならではのデメリット(耐久性・寝心地)

基本的に折りたたみマットレスは、一般的なベッドマットレス(1枚モノ)よりも耐久性が低いです。

これは、芯材が分割されているからです。

芯材は「それ以上、荷重が分散できない」という理由で、辺(端)部分が最もヘタリやすくなりますが、三つ折り(3分割)マットレスの場合は、1枚モノよりも辺の数が多くなることで、耐久性にマイナスの影響が生じます。

三つ折り(3分割)一枚モノ
三つ折り(3分割)一枚モノ

また、分割部分の寝心地が悪くなりがちなこともデメリットです。

【備考】激安マットレスの注意点と選ぶコツ

ウレタンフォーム

激安マットレスとは、ざっくり価格が1万円以下の商品のことを言います。

激安マットレスは、価格的な魅力はありますが、基本的に品質は良くありません。(当然です)

そして、品質が悪いと生産が安定せず、不良品が多くなる可能性も高まります。

さらに、あきらかな不良品以外にも、なんか寝心地悪い?といったグレーな不良品も多く出回りやすいです。

低品質のウレタンフォーム
筆者が経験した中では、荷重を支えられないレベルの商品もありました

要するに、同じ商品でも、届けれられる個体によって品質のバラつきがあるため、レビューの見方にも注意が必要なのです。

そこでおすすめの判断方法のひとつは、口コミの統計的な傾向を見ること。

なぜなら、不満足(低評価レビュー)の割合が多いほど、不良品に当たっている可能性が高いとも考えらるからです。

明らかに不満があるラインとして、星2以下(5点満点中)がどれだけあるかを見るのが良いと思います。

以上の考えがあり、【総評】のところで以下の「不満足度の表」をご紹介しました。

▼ 激安 三つ折りマットレスの比較
ショップレビュー総数星2以下件数不満足度(星2以下)
タンスのゲン16,4056924.2%
モダンデコ(本商品)7,6271562.0%
GARAGE COLLECTION469316.6%
収納宅配館2,44424710.1%
リコメン堂5,7131723.0%
NERUS896444.9%

※2024年4月7日 10時集計(楽天市場)

以上のとおり、似た商品の中ではモダンデコ(本商品)の不満足度は低めなので、不良にあたる可能性も低いとも考えられます。

専門家専門家

なお、統計的な傾向は、あくまで特徴が非常に似た商品が多い場合に役に立ちます。なぜなら、選ぶ際の条件がほぼ同じ(たとえば、「激安マットレスを探している」という条件が同じ)ためです。

逆に、特徴が異なるマットレス同士を比較する際には、そもそも選ぶ条件がバラバラの可能性が高く、満足・不満足の判断にもバラつきが出るため、統計的な傾向はそこまで参考になりません。

【体験レビュー】モダンデコ「高反発マットレス(三つ折り・10cm)」を実際に試してみた

モダンデコ「高反発マットレス(三つ折り・10cm)」の使用イメージ

専門家専門家

実際のお届け時の様子や具体的な使用感をレビューします。

開梱・設置

こちらはシングルです。

梱包状態(シングル)

マットレスはロール状に圧縮し、梱包されています。

圧縮梱包

中身はマットレス本体と取扱説明書です。

段ボールとマットレス本体

ロール状に圧縮することで、搬入経路が狭い家でも安心して運べます。

圧縮梱包時のマットレスの持ち運び

ビニールをハサミで切って開封していきます。

ビニールにハサミを入れる

開封の様子は以下の動画をご参考ください。(音声なし・4倍速)

上の動画のとおり、ビニールにハサミを入れると膨張が始まります。

外観のチェック

開封直後のマットレスの状態は以下のとおりです。

開封直後の高反発マットレス

開封直後の歪みはかなり大きいです(当サイトで検証したマットレスで最も歪んていました)。

なお、取扱説明書によると開封から2~3日で完全に復元するとのことでしたので、3日経過した状態を比較したアニメーションを作りました。

開封直後と3日経過

このとおり、ウレタンフォームのボリュームが復元されました。

厚さはこのくらいです。

マットレスの厚さ

公表値どおり、約10cmの厚さが確認できました。

厚さの計測

続いて、カバーの特徴を見ていきましょう。

マットレスの外観

本商品は、カバーが「パイル生地」か「メッシュ生地」を選べますが、今回はパイル生地を購入しました。

パイル生地はタオルのような素材感で、吸水性が高く、優しい肌触りが魅力です。

カバーの触り心地

原料はポリエステル100%を使用。

伸縮性があり、フィット感寝返りサポート性が高まります。

伸縮性のチェック

生地のアップはこんな感じです。

生地のアップ

タオルのような細かいループがある生地です。

三つ折りマットレスは分割部分が沈み込みやすいため、カバーなどに工夫(厚さ・素材など)があることが好ましいです。

分割部分のチェック

本商品は、薄くやわらかいカバーなので、端部分に集中した荷重がかかると、沈み込みやすかったです。

カバー裏面はメッシュ生地になっています。

カバー裏面

メッシュはすべての生地の中で最も通気性が高く、蒸れにくいです。

メッシュ生地

なお、本商品は「オールメッシュ(両面ともメッシュ生地)」のタイプもあります。

カバーはファスナーで閉じられています。

ファスナー

ファスナーを開けて芯材が取り出せる仕様です。

それでは、カバーを取って内部構造をチェックしていきます。

内部構造

内部構造のチェック

裏面にファスナーがあり、3ブロックを以下の画像のように「コ」の字に開ける仕様です(これは開けやすい仕様です)。

ファスナーの構造

芯材とカバーはこちら。

芯材とカバー

カバーは洗濯可能です。

取扱表示
取扱表示

こちらが芯材のウレタンフォームです。

芯材のウレタンフォーム

密度25Dという低密度な仕様のため、歪みが大きい場所が多かったです。

ウレタンフォームの歪み

一部は、きれいに復元されています。

復元されている箇所(ウレタンフォーム)

しかし、全体的にはかなり歪みが大きいです。

サイド面

専門家専門家

歪みの大きさは寝心地にもマイナス影響があります。

ベッドフレームでも使える?

本商品は床置きでベッドフレームでも使えます

床置きOKベッドフレームOK
床置ベッドフレーム使用

どちらの場合でも定期的にマットレスを立てかけて、底面にたまった湿気を換気しましょう。

マットレスを立てかけて換気
マットレスを立てかけて換気

パイル生地とメッシュ生地、どっちがおすすめ?

パイル生地メッシュ生地
パイル生地メッシュ生地

本商品は、カバーが「パイル&メッシュ」か「オールメッシュ生地」の2パターンから選べます。

それぞれの特徴をまとめると以下のとおりです。

パイル生地メッシュ生地
しっとりとやわらかな感触が特徴シャリっとした感触と、通気性の良さが特徴

感触が良いのはパイル生地ですが、通気性の高さはメッシュ生地の方がすぐ入れています。

以上のことから、

  • しなやかな寝心地が欲しいなら、パイル生地
  • 蒸れにくさを重視したいなら、メッシュ生地

といった感じで選ぶのが良いと思います。

【詳細解説】モダンデコ「高反発マットレス(三つ折り・10cm)」の評価について

モダンデコ「高反発マットレス(三つ折り・10cm)」の使用イメージ

この記事の冒頭で評価した以下のポイントを詳しくご紹介します。

▼ このマットレスの評価
総合評価3.32
仰向き寝2.5
横向き寝2.0
端の沈み込み3.0
通気性3.0
寝返り3.0
底付きのなさ3.0
素材の品質1.5
耐久性1.0
衛生面3.5
取り扱いやすさ5.0
価格5.00

※目安は「3.50」以上が高評価です

1. 仰向き寝は?

仰向き寝

ココをチェック

仰向き寝は沈み込みが少なく接触面積が広いという特徴があるので、満遍なく荷重を受け止め、体圧を分散させることが重要です。

なお、日本人の約60%が仰向き寝と言われているので、最もオーソドックスな寝姿勢と言えます。

評価は「星2.5」。

硬めのウレタンフォーム(190N)をダイレクトに感じる寝心地です。

良く言えば背骨がまっすぐ伸びる感じですが、フィット感がなく少し腰が浮きます。

しかしながら、底付きなどはなく、この価格にしてしなやかさもあり、硬めの寝心地が好きな人には違和感・ストレスなく寝られるでしょう。

味気ない寝心地ですが、価格を考えると満足できると思います。

2. 横向き寝は?

横向き寝

ココをチェック

横向きの寝姿勢は肩や臀部の沈み込みが深くなることと、接触面積が少なく、荷重が集中しやすいため、底付きなどを感じやすいという特徴があります。

つまり、深く沈み込んでも無理のない寝姿勢になることと、荷重による圧迫・底付きを感じないようなクッション性が大切です。また、不安定な寝姿勢でもあるので、揺れ過ぎないような衝撃吸収性もポイントです。

評価は「星2.0」。

硬く薄いウレタンマットレスのため、圧迫感を感じやすく、基本的に横向き寝には合いにくいです。

圧迫感が気になる人は厚手のパッドなどを敷きましょう。

3. 端の沈み込みは?

端の沈み込み

ココをチェック

一般的にマットレスの端部分はそれ以上荷重を分散できないので落ち込みやすいです。端部分の落ち込みが少ないマットレスは全面を目いっぱいに使えるので、それだけで使用感が良いものになります。

なお、高級モデルなどでは落ち込みを解消するように端部分にワイヤーを入れたり、コイルを硬めにしたりすることもあります。

評価は「星3.0」。

硬めの薄型マットレスのため、端部分の歪みは少なく、寝返りで落ちそうになることはありませんでした。

ただし、座ると底付きを感じます。

座ると底付きを感じる
座ると底付きを感じる

4. 寝返りのしやすさは?

寝返り

ココをチェック

クッション材や詰め物で使われている反発性によって、体の動きやすさが変わってきます。少ない力で寝返りを打てた方がストレスは感じにくいですが、寝返りがしやすい=良い寝心地とは限りません。

寝返りの大変さにストレスを感じている人は高反発タイプなどの寝返りしやすいマットレスが良いですが、寝返りが多すぎることで中途覚醒が多い人は、逆に寝返りの回数を抑えるような低反発タイプを選ぶと良いでしょう。

評価は「星3.0」。

本商品は、高反発ではないため、体を押し返すような豊かな弾力はありません。

しかし、ほどほどの反発性と硬さがあるため、体の中心線がまっすぐになりやすく、寝返りにストレスは感じませんでした。

5. 通気性は?

メッシュ生地

ココをチェック

睡眠中は汗や体温を放出するので、蒸れやすいマットレスはストレスを感じることも。メッシュ生地や、側面から排気できる構造など、通気性に工夫があるかどうかをチェックします。

評価は「星3.0」。

カバーは吸湿性が高めのパイル生地(タオル生地)仕様のため、寝ていて特に蒸れにストレスは感じませんでした。

なお、蒸れに敏感な人は、メッシュ生地(オールメッシュ)タイプがおすすめです。

6. 耐久性は?

耐久性(マットレスを手で押す)

ココをチェック

密度や耐久試験(復元率)をベースにチェックします。また両面仕様で表裏のローテーションが可能な商品は加点します。

評価は「星1.0」。

結論から言うと、耐用年数は数か月~3年くらいだと思います。

復元率は「最大98.5%」と販売ページにありますが、品質表示ルール上の「製品のバラツキ及び測定誤差を見込んで控えめにした」数値ではないので、あくまで参考値です。

密度は25Dという低密度仕様のため、経年劣化が早く訪れると想定されます。

また、基本的に激安マットレスは品質が不安定なため、届いた個体によっては、数週間~数か月でヘタってしまう可能性もあります。

よって、耐久性には過度な期待はせずに、運が良ければ3年くらい使える程度に考えておいた方が良いでしょう。

7. 素材の品質は?

ウレタンフォーム

ココをチェック

ここでは工場レベルの品質管理レベルをチェック。いくら素材のスペックが良いからと言って作りが粗雑だと良質な寝心地・使用感を得られません。

ウレタンフォームの品質の良し悪しは「形成のきれいさ」に現れます。歪みが大きいと(素材が持つ本来の性能が発揮されにくいという点で)寝心地やヘタリにも影響があるので、歪みがなく、ピシッときれいな形状が望ましいです。

評価は「1.5」。

低密度仕様(25D)のため、復元性が悪く、歪みが大きいです。

特に角の歪みが大きいため、分割部分の寝心地の悪さに繋がります。

ヘッド・フット面サイド面
ヘッド・フット面サイド面

とはいえ、肝心の(全体的な)寝心地は、最低限のレベルがしっかりと実現されているので、価格を考えれば妥当かそれ以上の品質だと思います。

8. 衛生面は?

カバー

ココをチェック

抗菌防臭や防ダニなどの加工の有無やそのレベルなど、衛生面に工夫があるかどうかをチェックします。

評価は「3.5」。

生地や素材に衛生加工(抗菌防臭や防ダニ等)はされていませんが、カバーは洗濯可能です。

また、シックハウス原因物質(ホルムアルデヒドなど)に対しての安全基準をクリアしています。

9. 取り扱いやすさは?

持ち運び(三つ折り)

ココをチェック

持ち運びしやすいか、市販のボックスシーツ(多いのは30cmマチ)が入るサイズ感か、お届け時の梱包状態はどうか、捨てやすいかなどをチェックします。

特に力の弱い人は、厚すぎるマットレスを選んでしまうと移動するときに苦労することも多いです。

評価は「星5.0」。

重量はシングルサイズで約5.5kgと、力が弱い人でも取り扱いやすい重さです。

お届け時も圧縮ロールパッケージのため、狭い部屋でも搬入しやすいです。

廃棄については、ウレタンマットレスは手でちぎれるため、細かくすれば家庭ごみとして簡単に捨てられます。

10. 価格は?

マットレスの使用イメージ

ココをチェック

絶対的な価格と、マットレス市場の全体的な相場からチェックします。価格に応じた寝心地が実現されているかも大切なポイントで、総合評価へつながります。

評価は「星5.00」。

シングルサイズで6,999円は、マットレス市場においては最安レベルです。

もちろん、耐久性や寝心地を求めるには難しい仕様ですが、『短期間』『来客用』『最低限の使用感』といった条件で探している人には、ぴったりなモデルと言えるでしょう。

11. 硬さは?

硬さのチェック

ココをチェック

ウレタンフォームのN(ニュートン)数、綿のボリューム感、ポケットコイルの線径・巻き数等の仕様から客観的な硬さと、実際に寝たときに感じた主観的な硬さをお伝えします。

本商品は「硬め」の寝心地です。

ウレタンフォームの硬さはN(ニュートン)という単位で表示され、数値が大きくなるほど硬くなります。

本商品の「190N」というのは「かなり硬め」の数値です。

ただし、硬さ(圧力の感じ方)は反発力にも多少影響されます。

基本的に反発性が高いほど、体が持ち上げられるため、圧力の影響で硬く感じやすいです。

本商品は(いわゆる高反発ではなく)一般ウレタンフォームレベルの反発性なので、そこまで硬さを感じません。

主観的な硬さの評価としては10段階中(10が最も硬いとして)、7.5くらいの硬さだと感じました。

似ている商品との比較

モダンデコ「高反発マットレス(三つ折り・10cm)」の使用イメージ

本商品の特徴「厚さ10cmの三つ折りタイプの高反発マットレス」という条件で、似た商品と比較します。

メーカー・商品①モダンデコ「高反発10cm」②タンスのゲン「純高反発」③マニフレックス「サステナブルウイング」
画像モダンデコ「高反発10cm」タンスのゲン「純高反発マットレス」マニフレックス「サステナブルウイング」
芯材ウレタンフォームエリオセル®(特殊ウレタン)
厚さ10cm
重量5.47kg約6kg約6.5kg
密度25D31D
硬さ190N170N
復元率98%98.7%非公表
反発弾性率約35%40%前後非公表
エコテックス®×
※パイルカバーのみ

※本体すべて
サイズS~D
価格
(Sサイズ)
6,999円38,500円
リンク販売ページ販売ページ販売ページ

② タンスのゲン「純高反発」

タンスのゲン「純高反発マットレス」

カバー以外はモダンデコとほぼ同じ

激安の三つ折りマットレスでは、モダンデコと双璧と言える存在がこのマットレスです。

仕様は、ほとんどモダンデコと同じです。

反発弾性率は約40%と公表されているため、モダンデコ(当サイト計測値で約35%)よりも高い反発性があります。とはいえ、体感としてはほとんどかわりません。

1点、大きな違いはカバーがエコテックス®スタンダード100(世界基準の安全性)の認証があることです。※タンスのゲンはパイルカバーのみ認証

エコテックス®認証のカバーに価値があるかといった点をご検討いただければと思います。

>>>このマットレスを見てみる

③ マニフレックス「サステナブルウイング」

マニフレックス「サステナブルウイング」

高反発の三つ折りマットレスと言えばコレ

マニフレックスはイタリア発の世界最大級の寝具ブランドです。

日本で高反発という言葉を初めて使ったのはマニフレックスで、さらに、メッシュウイングという商品で「三つ折りタイプの高反発マットレス」というジャンルを切り開いたのもマニフレックスです。

この「サステナブルウイング」は、メッシュウイングの後継的な位置づけで、メッシュウイングより厚さを1cm薄く(10cm)し、寝心地をキープしつつ、価格を抑えることに成功。

さらに、梱包材に段ボールを使わず、ビニールの量を減らすなど、環境に意識したプロダクトに仕上げています。

他の2商品(モダンデコとタンスのゲン)との大きな違いは、芯材です。マニフレックスの芯材はエリオセル®という特許素材の高反発フォームで作られています。

一般的なウレタンフォームはフロンガスで発泡しますが、エリオセル®は水で発泡するため、耐久性が高く、廃棄時にも有害物質を出しません※フロンガスは安全性の点で使用制限がありますが、水は制限なく使えるので、大量に発泡でき耐久性が高くなるのです

価格は高くなりますが、寝心地・耐久性・環境面を大切に考えている人はぜひご検討ください。

>>>このマットレスを見る

モダンデコ「高反発マットレス(三つ折り・10cm)」はどこで買うのがお得?

モダンデコ「高反発マットレス(三つ折り・10cm)」の使用イメージ

モダンデコは公式サイトか、楽天市場店AmazonYahoo!ショッピングなどのモール店舗での購入が可能です。

販売価格や保証内容に差がないので、どこで買っても同じだと思います。

ただし、時期によって異なるキャンペーンを行っている場合もあるので、お得に買いたい人は、念のためすべて確認するのがおすすめです。

まとめ

モダンデコ「高反発マットレス(三つ折り・10cm)」の使用イメージ

いかがでしたか。

モダンデコの「高反発マットレス(三つ折り・厚さ10cm)」をご紹介しました。

楽天市場で口コミ7,000件を超える(2024年4月時点)ロングセラーの売れ筋マットレスです。

激安の三つ折りマットレス自体、非常に人気が高く、メーカーからすると市場競争が激しいジャンルのため、似たような仕様の商品が多数存在します。

その中でも、特にモダンデコ製は寝心地が良く、口コミの満足度が高い(不満足度が低い)ので、失敗しにくい商品だと思います。

ただし、やはり密度25Dレベルの仕様は、品質にバラつきが出やすく、不良品に当たるリスクが高い可能性があることも念頭にご検討いただいた方がよいでしょう。

また、「安かろう悪かろう」まではいかずとも、寝心地は安さなりです。

とはいえ、この価格に寝心地の良さを求めるのはハードルが高すぎますし、価格を考えると不満に思わないくらいの寝心地に仕上がっていると思います。

とにかく安くマットレスを買いたい!という人に、最有力のモデルだと思います。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

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