「親子で寝るベッドってどれが良いんだろう?」
そうお考えの方に、ベッドメーカーに勤めていた筆者が親子ベッドについてご紹介します。
一言で「親子ベッド」と言っても様々なタイプがあるのをご存知でしょうか?
この記事の前半では、親子ベッドの種類・選びのコツをお伝えし、後半でおすすめ商品をご紹介しています。
「早くおすすめ商品が知りたい」という人は、下のボタンを押すとその場所へジャンプするのでご参考くださいね。
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目次
親子ベッドとは
親子ベッドとは、名前の通り「親子で使うことを想定して作られたベッドフレーム」のことを指します。
親子ベッドの3タイプ
親子ベッドは大きく以下の3つのタイプに分かれます。利用目的によってご検討ください。
スライドタイプ | 二段タイプ | 連結タイプ |
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それでは以下より、タイプ毎の特徴をご紹介します。
スライドタイプの特徴
スライドタイプの親子ベッドは、上下段にベッドフレームがあり、下段を引き出して(スライドさせて)使います。
一般的に「親子ベッド」と言えばスライドタイプを指すことが多いです。
スライドタイプのメリット
狭い部屋でも置きやすい
スライドタイプの親子ベッドはコンパクトな二段ベッドのようなベッドフレームです。
「二段ベッドを置くと部屋が狭く見えて嫌だ」
と思っている人でも、スライドタイプの親子ベッドなら二段ベッドに比べて上の空間がひらくため、圧迫感なく置くことができます。
レイアウトが自由
下段はキャスターが付いているため、部屋の好きな位置に移動できます。
また、下段フレームを日頃は収納用の引き出しとして使って、ゲストが来た時に簡易ベッドとして別部屋に移動して使うというアレンジも可能です。
スライドタイプのデメリット
下段がショートサイズのことが多い
上段フレームの下に入れる構造なので、下段は床面の縦幅が狭い「ショートサイズ」のことが多いです。
つまり、上段は通常丈(195cm)のマットレスが置けますが、下段では180cmのショート丈のマットレスを置くことになります。
ショートサイズのマットレスは小柄な人なら快適に眠ることができますが、身長160cm以上になると窮屈に感じます。
ショートサイズのベッド&マットレスについては以下の記事で詳しくご紹介しています。
布団を入れたまま収納できない
上段と下段のすき間が短いため、下段では掛け布団や枕を置いたまま収納できないことが多いです。
つまり、下段を収納する際に、上段や押し入れなどに掛け布団や枕を移動する必要があります。
しかし、商品によっては上段との空間が適度にひらいていて、掛け布団などを置いたまま収納できるベッドもあります。高さはよく調べましょう。
厚みがあるマットレスが置けない
上段と下段のすき間が狭く、下段は厚さがあるマットレスが置きにくいため、薄型マットレスを使うことが基本です。
一般的には、厚みがあるマットレスの方が底付きを感じにくく、クッション性も優れ、寝心地が良い傾向があります。
薄型マットレスは商品数が少なく探すのにやや苦労しますが、この記事の下でおすすめ商品をピックアップしましたので、ご安心ください。
スライドタイプはこんな人におすすめ
- 狭い部屋で親子で寝たい
- 使わないときはコンパクトにしたい
- 自由にレイアウトしたい
二段タイプの特徴
二段ベッドは主に兄弟・姉妹で使うことが多いですが、親子でも使えます。
二段ベッドにはいろいろな商品がありますが、この記事では特に親子で使うことを想定した「親子向けの二段ベッド」の特徴についてご紹介します。
親子向け二段ベッドのメリット
下段がセミダブル
親子向けの二段ベッドは下段がセミダブル、上段がシングルサイズで作られていることが多いです。
通常の二段ベッドは上下段ともシングルサイズですが、大人が寝るにはシングルサイズでは窮屈に感じやすいです。
そこで、下段のみシングルサイズよりも一回り大きいセミダブルサイズのベッドフレームを組み合わせ、上段で子供・下段で大人が寝やすい工夫をしています。
特に体格が大きい親が使う場合におすすめです。
親子向け二段ベッドのデメリット
分割できない
通常の二段ベッドは分割できる商品が中心ですが、親子向け二段ベッドは上がシングル、下がセミダブルという特殊な構造をしているため、分割して使えないことがほとんどです。つまり、レイアウトの自由が低いとも言えます。
布団の上げ下げがたいへん
上段が高い位置にあるため、布団の上げ下げがたいへんです。
また、上段は子供が寝る場合が多いので、あまり高すぎる二段ベッドだと子どもの様子が見づらいでしょう。
親子向け二段ベッドはこんな人におすすめ
- 狭い部屋に置きたい
- 掛け布団などをいちいち移動したくない
- 子どものプライバシーを考えたい
通常の二段ベッドの選び方については以下の記事で詳しくご紹介しています。
連結タイプの特徴
連結ベッドとは、2台のベッドを並列にくっつけて、ひとつの大きいベッドとして使うベッドフレームです。
ベッド同士が金具やベルトなどの連結用パーツによって固定されているので、ズレにくくなっています。
※商品によっては連結パーツで固定せずに、2台を隙間なく並べられるデザインをした連結ベッドもあります
連結ベッドのメリット
広々眠れる
連結ベッドはセミシングル~ダブルサイズの2台のベッドを組み合わせられるので、最大280cm(ダブル×2)の広大なベッドを選ぶことができます。
一般的な大人体型の場合、シングルサイズでは窮屈に感じやすく、快適に眠るためにはできれば一人あたりセミダブルサイズは欲しいところです。
小さいお子様と寝る場合は、大人がセミダブル、子供がセミシングルなどの組み合わせも良いでしょう。
分割できる
「子どものベッドはすぐ要らなくなったり、買い替えなければいけない」
という悩みをお持ちの方も多いと思います。
連結ベッドは分割して使えるので、将来子どもが一人で寝るようになっても使い続けられることが大きなメリットです。
厚いマットレスが置ける
二段ベッドやスライドタイプの親子ベッドと違って、マットレスの厚さの制約がありません。厚めのマットレスも置けるため、寝心地を追求したい人におすすめです。
連結ベッドのデメリット
狭い部屋には置きにくい
ベッドを並列につなげて使う連結ベッドは、広い設置スペースが必要です。サイズにもよりますが、6畳未満の部屋では置きにくいでしょう。
連結ベッドはこんな人におすすめ
- 広々眠りたい
- 子どもの隣で寝たい
- 将来子ども部屋を作ることを考えている
連結ベッドについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事をご参考ください。
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おすすめのスライド式親子ベッド 5選
1. ネルコ「北欧天然木の親子ベッド Nest」
転落しにくいサイドガード付き
北欧産のパイン材をふんだんに使った親子ベッド。可動式サイドガードが付いているので、転落リスクも少なく、マットレスのズレも防いでくれます。ヘッドボードは使いやすい仕切りがある棚とコンセント付き。シンプルなデザインなのでお子様が成長した時に一人でも使い続けやすいです。子ベッドには通常サイズのマットレスが置けます。
2. ネルコ「ルシール」「ロセッタ」「ワンダ」
ヘッドボード違いの親子ベッドシリーズ
ベッド専門店「ネルコ」のオリジナル親子ベッドシリーズ。ヘッドボードの違いによって3つの商品があります。シンプルタイプから機能性が豊富なタイプがあり、用途に応じて選べます。子ベッドには通常サイズのマットレスが置けます。
ルシール | ロセッタ | ワンダ |
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パネルタイプ | 棚・コンセント・照明 | オープンラック・棚・コンセント(USB付き) |
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3. BED STYLE「お部屋の圧迫感なく、子供たちにそれぞれにベッドを。 親子ベッド 」
布団を置いたまま収納できる
シンプルデザインの親子ベッド。ヘッドレスタイプなので圧迫感がなく狭い部屋にも置きやすいです。下段の子ベッドはショートサイズですが、専用のマットレスが選べる点が良いところです。専用マットレスは薄型タイプなので、使わないときに布団を置いたまま収納できる点も魅力。
4. わくわくランド「With」
マットレスがズレにくい
おしゃれな木目調のデザインが素敵な親子ベッド。上段・下段ともドロップマットタイプのフレームが特徴です。ドロップマットとはベッドフレームの中にマットレスを落とし込む構造のことで、マットレスがズレにくいことがメリットです。ドロップマット構造のため、下段はマットレスを置かないときに大容量の引き出し収納としても使いやすいです。なお、下段の子ベッドはショートサイズです。
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おすすめの二段タイプの親子ベッド 3選
1. LOWYA「下段がセミダブルの二段ベッド」
ロータイプで子供の寝顔が見やすい
スマートなデザインの二段親子ベッド。高さが143cmのため、上段で寝ているお子様の寝顔が見やすく、布団の上げ下ろしもしやすいです。グレーやホワイトなどのカラーバリエーションがおしゃれです。
2. わくわくランド「Quam」
丸みがあるやさしいデザイン
天然木パイン材を贅沢につかった二段親子ベッド。カントリー調の部屋にぴったりです。面取り(角を丸くする)加工を施しているので、小さいお子様でも安心して使えます。
3. BED STYLE「お子様の成長に合わせて 頑丈設計ロータイプ収納式3段ベッド」
最大3人で眠れる
二段ベッドと子ベッドが合体した三段親子ベッド。下段は大容量の引き出し収納としても使えます。3人でも使えますし、「今は子供がひとりだけど、二人目も考えている」というご家庭にもおすすめです。さらに分割できるので将来別々の子供部屋でも使えます。
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おすすめの連結タイプの親子ベッド 3選
1. RASIK「照明&棚付きの連結ローベッド Famite ファミーテ」
おしゃれで分割しても使いやすい
最大幅が280cmまで選べる最大級の連結ベッド。高さが低いローベッドタイプのため子どもが転落して怪我をする心配が少ないです。シンプルで高級感がある見た目のため、将来分割して使いやすいデザインも魅力。
2. BED STYLE「モダンデザイン連結式レザーローベッド」
オールレザーで子どもに安心
フェイクレザー(合皮)を使用した連結ベッド。クッション性がある合皮のヘッドボードに加え、フットボードやサイドフレームも合皮でできているため、小さいお子様に安心です。高さが低いので落下時のケガの心配も少ないです。
3. 国産檜すのこローベッド キング(シングル×2)
お子様に安心のサイドガード付き
国産のひのき材を贅沢に使った連結ベッド。ひのきは耐久性が高く、建築材としても人気な木材です。虫や菌にも強く、良い匂いを発するのでリラックス効果もあります。寝返りが多いお子様に安心のサイドガード付き(取り外し可能)です。
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【スライド・二段タイプ向け】おすすめの薄型マットレス 5選(ショートサイズあり)
スライドタイプ | 二段タイプ |
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スライド・二段親子ベッドは薄型マットレスを推奨していることが多いので、以下でおすすめの薄型マットレスをご紹介します。
1. ネルコ「オリジナル薄型ポケットコイルマットレス」
ショートサイズも選べる
線径1.9mmのバネを使用した、しなやかな弾力性を持つ薄型ポケットコイルマットレス。全周メッシュ構造なので通気性に優れています。お届け時にはロール状の圧縮梱包で配送されるので、通路が狭い家でも安心です。ショートサイズも選べるので子ベッド用にもおすすめです。
2. 快眠タイムズ「エコラテエリート 10cm三つ折りマットレス」
安いのに高品質
寝具メーカーの篠原化学(愛知県)が運営する「快眠タイムズ」のオリジナル折りたたみマットレス。
凹凸構造のウレタンフォームによって、体当たりはふんわりとしつつ、沈み込んだらグッと押し返す反発性も兼ね備えています。
密度32D&復元率98%という仕様なので、1万円台で買える格安モデルとしては耐久性はかなり優れていると言え、さらに60日のトライアル付きなので気軽に試せることもうれしいポイントです。
3. リフレーションジャパン「ソムレスタ」
フルスペックの薄型マットレス
寝具・インテリア業界に20年ほど精通したプロが満を持して立ち上げた高品質ウレタンマットレスブランド。超高密度なウレタンフォームを使用し、従来の3倍(240,000回)の圧縮テストでも復元率99.6%を誇る抜群の耐久性が特長。高い反発性があるので寝返りもしやすいです。
カバーは抗菌活性値5.9(強い効果が認められるレベル)の抗菌性がある生地を使用。取り外して洗えるので、汗をかきやすい人にもおすすめです。薄型タイプのため、ロフトベッド・二段ベッドにもぴったり。使わないときには折りたたみも可能という、寝心地・使い勝手・衛生面の三拍子揃ったまさにフルスペックの薄型マットレスと言える仕様です。
4. Ease Space「薄型ポケットコイルマットレス」
折りたたみできる
折りたたみもできる薄型ポケットコイルマットレス。上げ下げしやすいので便利です。厚さが10cm以下なので、スライド親子ベッドの子ベッド用にも置きやすいです。価格も安く口コミ評価が高い人気商品。
5. フランスベッド「FOLD AIR™」
耐久性が抜群
老舗のマットレスメーカー「フランスベッド」の折りたたみマットレス。フランスベッドの特徴である「高密度連続スプリング」を使用していて、耐久性に優れ、しっかりした寝心地が好きな人におすすめの逸品です。仰向き寝の人に合いやすいです。スプリングコイルマットレスなのに三つ折り可能なので、上げ下げもしやすく便利です。
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【連結タイプ向け】通常サイズのおすすめマットレス 4選
厚みがあるマットレスが置ける連結親子ベッド向けにおすすめのマットレスをご紹介します。
1. neruco「バリューポケットコイルマットレス」
1万円台で選ぶならコレ
ベッド専門店「neruco(ネルコ)」のオリジナルマットレス。格安価格帯では珍しい高密度コイル(512個/S)仕様です。
しっかりとした詰め物が施されているのでバネ当たりがなく、豊かなクッション性が魅力。マットレスの側面はすべてメッシュ構造になっているので通気性も抜群です。
実際に寝てみた感想としては、ふんわりと支えられる感じで、どちらかというとソフトな寝心地のため特に女性に合いやすいですが、男性の筆者も心地よく感じました。
この優れた寝心地でシングルサイズで1万円台は利益が取れているか心配になるほどのコストパフォーマンスの良さを感じた逸品です。
2. 源ベッド「日本製ポケットコイルマットレス 夜香ハイグレード2」【イチオシ】
高品質な日本製、なのに格安
広島県のベッドメーカー「源ベッド」のオリジナルマットレス。同社内の数あるマットレスの中で最も売れ筋の人気商品です。
ポケットコイルは最高クラスの硬鋼線を使用。バネから国内の自社工場で作り上げるという徹底ぶりです。
さらに、詰め物に「防ダニ・抗菌防臭わた」、端が落ち込みにくい「エッジハード」、裏面でも寝れる「両面仕様」という隙がないハイスペックにもかかわらず3万円台から買えるのは驚きです。ここまでコストパフォーマンスが優れたマットレスは見つからないと思います。
寝心地がソフト・レギュラー・ハードの3種類から選べる点もメリットです。実際にすべての硬さを体験をしましたが、特にレギュラーはこれぞスタンダードな寝心地!という印象で、幅広い人に合いやすいと思います。まさに「格安ポケットコイルマットレスの決定版」と言える商品です。
より寝心地にこだわりたい人は「咲夜レアルマットレス」がおすすめです。
高級ホテルに採用される、巻き数の多い「8.5巻き(6.7インチ)のスプリング」が搭載し、なめれらかなストロークによる極上の寝心地が得られます。
5万円以下からこの寝心地が手に入るのは、並外れたコストパフォーマンスの高さです(当サイトNo.1の高評価です)。
3. フランスベッド×インテリアオフィスワン「最高に硬いマットレス(IFM-002)」
硬めの寝心地が好きな人に!
フランスベッドとベッド専門店ネルコなどを運営するインテリアオフィスワンが「普通の硬さじゃ満足できない人」に向けて共同開発した超硬めマットレス。
単に硬いだけでなく、詰め物とクッションによる柔・硬・軟のバランスが絶妙で多くの人に受け入れられやすい寝心地です。フランスベッドの高密度連続スプリングだから実現できた逸品です。
外周に2列の通気孔が設けられ、オープンコイル構造と相まって通気性が抜群。さらに両面仕様で抗菌防臭・防ダニと満足感が高い仕様も魅力です。
4. 日本ベッド「シルキーポケット レギュラー」
バネに直接寝れる高品質
日本ベッドはコイルの仕立ての良さに評判があります。このシルキーポケットは日本ベッドの基幹ブランド。とろけるような寝心地で「バネに直接眠れるマットレス」というコンセプトで生まれました。日本のもの作りの精神が具現化されたマットレスで、有名ホテルへの納入実績も豊富。睡眠の質にこだわりたい人には間違いなくおすすめの逸品です。
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まとめ
いかがでしたか。
親子ベッドの種類・選び方・おすすめ商品をご紹介させていただきました。
日本の住環境は寝室が狭いことが多いですよね。限られた部屋の広さを有効に使ためにも、ベッド選びを慎重にしたいところ。
この記事があなた(そしてお子様)にとって、最適なベッド選びに少しでもヒントになったのならうれしいです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。