「簡単に捨てられるマットレスを選びたい」
そうお考えの方に、この記事では捨てやすいマットレスの選び方と捨て方をご紹介させていただきます。
マットレスを買うときに捨てることを考える人は少ないかもしれませんが、用途やシーンによって「捨てやすさ」は大切なポイントです。
数あるマットレスの種類の中でどれが捨てやすいかや、廃棄する方法などを詳しくご紹介します。ご参考いただけますと幸いです。
この記事を書いた人
※この記事にはアフィリエイトリンクが含まれ、発生した広告収入をサイトの運営費に充てています
目次
捨てやすいマットレスとは?
結論から言います。捨てやすいマットレスとは、ずばり「薄型のウレタンマットレス」です。
薄型のウレタンマットレスは、自分で分解すれば家庭ゴミ(主に燃やせないゴミ)として捨てることができます。
捨てやすいマットレスの種類とは?
まずは、代表的なマットレスの種類と、どのタイプが捨てやすいかをご紹介します。
一般的なマットレスの構造は上から
- 側地(ガワジ)
- 詰め物
- クッション層
と続きます。※呼び方はメーカーで異なります
マットレスの違いは「クッション層」に現れ、素材ごとに大きく3つに分けることができます。
代表的なマットレスの種類
- スプリングコイルマットレス
- ウレタンマットレス
- ファイバーマットレス
1. スプリングコイルマットレスの特徴・捨てやすさは?
硬鋼線(こうこうせん)やピアノ線で出来たバネタイプのクッション材を使用したマットレス。復元率・弾性率が高く、要するに耐久性が高い傾向があります。
シモンズ・サータ・シーリーなど大手マットレスメーカーは基本的にスプリングコイルマットレスです。そして高級ホテルなどにはこれら有名メーカー製のスプリングコイルマットレスが採用されることが多いです。
廃棄時には鉄製なので、細かく分解するのは難しいため、基本的には粗大ごみ扱いになります。
さらに重量が重いのでゴミ捨て場に持っていくのも苦労するため、捨てにくいマットレスです。
なお、スプリングコイルの種類には「ボンネルコイル」「ポケットコイル」「高密度連続スプリング®」の3種類があります。
2. ウレタンマットレスの特徴・捨てやすさは?
ポリウレタンを発泡させて作ったクッション材。衝撃吸収性に優れ、軽量で比較的安価な点が特長です。通気性や耐久性が低いことがデメリットですが、安すぎる商品でなければ基本的に8~10年くらい使えます。
ウレタンフォームは要するにスポンジなので、簡単に切ったりちぎったりできるため、細かく分解して家庭ごみでも捨てやすいです。
さらに、他のクッション材に比べて、比較的軽量なため、ごみ置き場にも持っていきやすいです。
3. ファイバーマットレスの特徴・捨てやすさは?
ポリエステルやポリエチレンの細い繊維を網目状に固めたクッション材。通気性が良く、様々な方向に反発するので寝返りがしやすい点がメリットですが、耐久性は低めです。
ファイバー素材は手ではちぎりにくいですが、ハサミで切れるので、細かくして家庭ごみとして捨てることができます。
ただし、ウレタンマットレスよりも分解に苦労するので、「家庭ごみとしても捨てられるけど、かなり大変」というレベルです。
なお、重量は重めですが、最近のファイバーマットレスは3分割タイプが主流になってきているので、粗大ごみの場合でも1ブロックずつなら力が弱い人でも移動もしやすいでしょう。
捨てやすいマットレス 3つ条件
1. ちぎりやすい・切りやすい素材
マットレスを家庭ごみとして捨てるには、細かく切ってごみ袋に詰める必要があります。
カバーは折りたためばごみ袋に入りますが、問題はクッション材です。
上でご紹介したとおり、スプリングコイルマットレスは分解が難しいですが、ウレタンやファイバーなら分解(裁断)は可能です。
クッション材 | 分解(裁断) |
---|---|
スプリングコイル | × |
ウレタン | 〇 |
ファイバー(樹脂) | △(少し大変) |
2. 厚みがない
家庭ごみとして捨てる場合の話ですが、ウレタンやファイバーを使ったマットレスでも厚みがあると切ったりちぎったりするのが大変になります。
あくまで目安ですがクッション材が厚さ10cm程度までなら、切ったりちぎったりするのに苦労はしません。
3. 軽量
粗大ごみで捨てる場合、マットレスをごみ置き場に持っていくのは重労働です。
シングル~セミダブルなら何とか一人でも持っていけますが、ダブルサイズ以上になると二人は必要です。
なるべく移動の負担を少なくしたい場合、「重量の軽さ」にも注目しましょう。ただし、体積に対して軽すぎるマットレスは、低密度なため耐久性が低い傾向があるのでご注意ください(特にウレタンマットレスの場合)。
よって、ごみ置き場に移動するのが不安な人は、薄型タイプや分割タイプ(3分割などの折りたたみマットレス)がおすすめです。
薄型マットレスの注意点
トッパータイプは単体利用NG
薄すぎるマットレスはそもそもマットレスではなく「トッパー」として使う前提の商品も多いです。
トッパーはあくまで寝心地を調節するものなので、単体で使うと底付きを感じやすく寝心地としては良くありません。
目安としてクッション材の厚さが5cm以下の場合は、ほぼトッパーと考えて良いでしょう。
薄型マットレスを探している人は、必ず商品ページで単体でも使えるかご確認ください。
底付きを感じやすい
単体で使える薄型マットレスでも、通常の厚さのマットレスに比べると底付きを感じやすいです。
普通に寝ている分には気にならない程度ですが、部分的・集中的に荷重がかかるときは床の存在を感じることもあります。
目安としては厚さ10cm以上を選ぶと底付きを感じにくいでしょう(もちろん、素材の品質等によります)。
なお、特に体重が重い(目安として80kg以上)の人は、薄型マットレスはあまりおすすめできません。耐久性としておすすめできるのはフランスベッドの「高密度連続スプリング®」を使ったマットレスです。
細かくちぎって「家庭ごみ」として捨てる方法
薄型ウレタンマットレスを細かくちぎって家庭ごみとして捨てる方法をご紹介します。
まず、カバーとウレタンフォームを分けます。
そして、ウレタンフォームをひたすらちぎります。
商品によりますが、シングルサイズで15分くらいあれば細かくちぎることができます。
この商品はカバーと合わせて45Lのゴミ袋4つで収まりました。
基本的にウレタンは「燃やせないゴミ」で、カバー類は「燃やせるゴミ」で捨てられます。
ただし、お住いの地域のよってゴミ出しのルールは異なるので、必ず各自治体のホームページなどをご確認ください。
「粗大ごみ」の費用は?大変なの?
マットレスを細かくちぎって家庭ごみで捨てることが面倒だと思う人は、粗大ごみを利用することになります。
神奈川県横浜市の場合、マットレスの粗大ごみの廃棄手数料(費用)は以下の通りです。
マットレスの廃棄費用
- スプリングあり:2,200円
- スプリングなし:1,000円
参考までに、当サイトではマットレスをレビューした後で、廃棄をしていますが、やはり粗大ごみの方が手間だと感じています。
申し込みをして、コンビニなどで粗大ごみシールを購入し、それを貼り、指定日を忘れずに待って捨てるというのがなかなかハードルが高いです。
そして、何よりごみ捨て場まで持っていくの大変で、特にスプリングコイルマットレスにおいては、シングルサイズで20kg以上の商品も多く、力の弱い人はかなり苦労されると思います。
よって、ごみ捨て場までマットレスを持っていく自信がない人も、薄型のウレタンマットレスがおすすめです。
家庭ごみ・粗大ごみのそれぞれのメリット(〇)・デメリット(×)をまとめると以下の通りです。
家庭ごみ | 粗大ごみ |
---|---|
|
|
・
・
・
捨てやすい!おすすめの薄型ウレタンマットレス 4選(すべて体験済み)
当サイトではいくつものマットレスをレビューしております。その中で特に捨てやすく、寝心地も満足いくと思ったマットレスをご紹介します。
1. リフレーションジャパン「SOMRESTAマットレスPREMIUM」
フルスペックの薄型マットレス
寝具・インテリア業界に20年ほど精通したプロが満を持して立ち上げた高品質ウレタンマットレスブランド。超高密度なウレタンフォームを使用し、従来の3倍(240,000回)の圧縮テストでも復元率99.6%を誇る抜群の耐久性が特長。高い反発性があるので寝返りもしやすいです。
カバーは抗菌活性値5.9(強い効果が認められるレベル)の抗菌性がある生地を使用。取り外して洗えるので、汗をかきやすい人にもおすすめです。薄型タイプのため、ロフトベッド・二段ベッドにもぴったり。使わないときには折りたたみも可能という、寝心地・使い勝手・衛生面の三拍子が揃ったまさにフルスペックの薄型マットレスと言える仕様です。
サイズ | シングル~ワイドダブル |
---|---|
硬さ | やや硬め |
クッション材 | ウレタンフォーム |
価格 | 49,800円~ |
その他 | 両面仕様、高反発、高密度、抗菌防臭・防ダニ |
2. 快眠タイムズ「エコラテエリート 10cm三つ折りマットレス」
1万円台で選ぶならコレ
寝具メーカーの篠原化学(愛知県)が運営する「快眠タイムズ」のオリジナル折りたたみマットレス。
凹凸構造のウレタンフォームによって、体当たりはふんわりとしつつ、沈み込んだらグッと押し返す反発性も兼ね備えています。
密度32D&復元率98%という仕様なので、1万円台で買える格安モデルとしては耐久性はかなり優れていると言え、さらに60日のトライアル付きなので気軽に試せることもうれしいポイントです。
サイズ | シングル~クイーン |
---|---|
硬さ | ふつう |
クッション材 | ウレタンフォーム |
価格 | 19,990円~ |
その他 | 高耐久、お試し期間 |
3. モットン
腰対策マットレス
モットンは株式会社グリボーという日本のベンチャー企業が販売しているマットレス。高い体圧分散性と反発力が特徴で「腰対策」として開発され、販売ページの体験談を見ると腰痛もちの人から支持されているようです。
90日間のお試し期間もあるので、気になった方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
サイズ | シングル~ダブル |
---|---|
硬さ | ふつう |
クッション材 | ウレタンフォーム |
価格 | 39,800円~ |
その他 | 両面仕様、高反発、お試し期間 |
4. 源ベッド「夜香スタンダード」
画期的!スプリングで分解できる
広島県の老舗ベッドメーカー「源ベッド」のオリジナルマットレス。基幹ブランド「夜香(やこう)」の中でエントリーグレードで、特許技術による「簡単分解構造」が特徴です。
ポケットコイルマットレスにもかかわらず、コイルのひとつまで簡単に分解できます。
JIS最高レベルの硬鋼線を使用した国産モデルで、寝心地も素晴らしく、価格が2万円台という驚異的なコストパフォーマンスです。「捨てやすいポケットコイル」と言えばこの商品一択でしょう。
サイズ | シングル~ダブル |
---|---|
硬さ | やや硬め |
クッション材 | ポケットコイル |
価格 | 27,900円~ |
その他 | 片面仕様、耐久性抜群 |
買い替えなら「引き取りサービス」もおすすめ
マットレスを買い替える場合、ショップによっては「購入を条件」に引き取りサービスを実施している場合もあります。
基本的には費用がかかりますが、新しいマットレスをお届けのタイミングで捨てたいマットレスを回収してくれるので、ゴミ捨て場に持っていけない人にとっては、かなりうれしいサービスと言えるでしょう。
引き取りサービスを実施しているおすすめショップは以下の記事でご紹介しているのでご参考くださいね。
・
・
・
まとめ
いかがでしたか。
捨てやすいマットレスの特徴・捨て方・おすすめ商品をご紹介させていただきました。
なお、粗大ごみでマットレスを捨てると1,000~2,200円ほどかかります(横浜市の場合)。
収集費用自体はそれほど大きな金額ではありませんが、粗大ゴミは決められた日時に捨てなければならず、申し込みなども煩雑に感じることも多いと思います。
『なるべく簡単に捨てられるマットレスが良い』とお考えの人に、この記事がご参考になったのなら幸いです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。