120日トライアル付きで4万円台~(安いです)
この記事では「Grand Form グランドエアマットレス」をご紹介します。
実際に体験し、検証した内容をもとに、率直な感想をまとめました。ぜひご参考にしてくださいね。
著者情報
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。
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目次
Grand Form グランドエアマットレスの基本情報
メーカー | CAGUUU |
---|---|
サイズ | セミシングル~キング |
クッション材 | ウレタンフォーム+ポケットコイル |
価格 (シングルサイズ) |
49,490円 |
【まず結論】グランドエアマットレスの評価は?
▼グランドエアマットレスの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.39 |
仰向き寝 | 2.5 |
横向き寝 | 3.0 |
端の沈み込み | 4.0 |
通気性 | 3.5 |
寝返り | 4.0 |
底付き・圧迫のなさ | 3.5 |
バネ当たりのなさ | 4.0 |
耐久性 | 3.0 |
衛生面 | 3.0 |
取り扱いやすさ | 2.5 |
価格 | 3.13 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
(参考)点数の付け方について
【総評】トライアル付きで低価格。硬めの寝心地でベースマットとしてもおすすめです。
グランドエアマットレスは、CAGUUUの中では、エントリーモデル寄りの位置づけで、120日のトライアル付きにも関わらず約4万円台から買える価格の安さが大きな魅力です。
一方、寝心地はかなり硬めに作られていて、人によっては圧力を強めに感じる場合もあるでしょう。
仕様を見ると、体圧分散層が少なく、2層目は立体加工のため1層目よりも先に潰れやすい構造です。そのため、重い部分は沈み込みやすく、軽い部分は突っ張る感覚(圧力)が生じやすくなっています。
こうしたサポート性は、背中やお尻が沈み、腰(腰椎)が浮きやすい寝姿勢になることで、圧迫感や違和感を感じやすい傾向があります。
この圧迫感や違和感を改善するには体圧分散層の追加、つまり、ある程度ソフトタイプのマットレストッパーを用意すると良いです。

おすすめはマニフレックスのVIROBLOCK トッパーです。グランドエアマットレスに不足している体圧分散性や寝姿勢保持性を補ってくれます。
実際にVIROBLOCK トッパーをグランドエアマットレスに装着して試し寝をしましたが、相性が良く、グランドエアマットレスの圧迫感や違和感がやわらぎ、バランスの取れた寝心地にグレードアップしたと感じました。

グランドエアマットレスは、しっかり硬めの寝心地で、敷きパッドやトッパーを重ねることで、柔・硬・柔の理想的なバランス(弾性の三層構造)が作りやすく、ベースマットとしても適しています。
とはいえ、以上はあくまで私の感覚ですので、グランドエアマットレス単体で満足が行く寝心地に感じる人もいると思います。
「120日トライアル付きのマットレスが4万円台から」という条件自体、非常に魅力的なので、気になったら試してみるのがおすすめです。
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グランドエアマットレスの特徴
1. ウレタン+ポケットコイルの「ハイブリッドマットレス」
ハイブリッドマットレスとは、異素材を掛け合わせたマットレスのことです。
グランドエアマットレスでは、ウレタンフォームとポケットコイルをMixさせて独自の寝心地を作っています。
ウレタンフォームならではの衝撃吸収性の高さと、ポケットコイルならではの耐久性や通気性の高さを感じられる寝心地です。
2. お試し期間付きなのに安い
グランドエアマットレスの最大のメリットと言えるのが「120日トライアル付きなのに約4万円から買える」という点です。
【総評】でもお伝えしたとおり、基本的に長期トライアル付きのマットレスは安くても7万円くらいする商品が多いです。
トライアルは、返品後に商品代金が返金される仕組みですが、予算をなるべく少なくしたい人は、できるだけ低価格な方が良いでしょう。
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グランドエアマットレスのデメリットと注意点
1. 返品時に再梱包が必要
グランドエアマットレスのトライアルの条件は、以下の2点です。
- マットレス本体に汚れ・破損等がなく、清潔な状態であること
- お届け時と同様に、適切に再梱包いただけること(破損・汚れを防ぐための簡易的な梱包でOK)
注意すべきは2です。グランドエアマットレスは圧縮梱包で届くため、開封(復元)後には段ボールに戻すことはできません。

よって、マットレス本体を包んでいたビニール袋を保管しておきましょう。
なお、他のメーカーなどでは、トライアル返品時は再梱包が必要ない場合も多いです。
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【体験レビュー】グランドエアマットレスを実際に試してみた

お届け時の様子や、仕様などをレビューします。
開梱・設置
こちらはシングルです。
マットレスはロール状に圧縮されています。
専用のカッターが付いています。
内容物(マットレス本体と品質保証書)です。
シングルサイズで約22kgなので、比較的重いタイプのマットレスです。二人で運ぶのが安全です。
マットレス本体の梱包ビニールには「ここからお切りください」という印があるので、専用のカッターを使って開封していきます。
この時、マットレス本体に傷がつかないように注意しましょう。
開封の様子は以下の動画をご参考にしてください。(音声なし4倍速)
外観
開封直後のグランドエアマットレスです。
すぐにでも使えるくらい復元されています。
1日経過した後の様子との比較は以下のとおりです。
このとおり、1日経つと、完全に元の状態に復元されました。
マットレスの厚さはこれくらいです。
公表値どおり約23cmの厚さが確認できました。
外観をチェックしていきます。
カバーの生地はポリエステル97%・スパンデックス3%を使用しています。
スパンデックス(ポリウレタンの一種)をわずかに配合することで、伸縮性を高めています。
生地のアップはこんな感じです。
立体感があるキルトデザインなので、体に密着しすぎず、蒸れにくいです。
フット(脚位置)には、CAGUUUのロゴが刺繍されています。
側面カバーも表面と同じくポリエステル97%・スパンデックス3%の素材を使用しています。
グランドエアマットレスは表面でのみ寝られる「片面仕様」です。
表面 | 裏面 |
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裏面には滑り止めが付いています。
ベッドフレームに置いた時に滑りにくかったです。
カバー裏面に品質表示ラベルが付いています。
品質表示ラベルは以下のとおりです。(2枚あります)
1枚目は以下です。
2枚目は以下です。
カバーはファスナーで閉じられています。
内部構造
ファスナーを開けて中身を見ていきましょう。
カバーは、表裏で分離する仕様です。
カバーは洗濯できるので、たとえば「汚れやすい上面カバーだけをこまめに洗濯する」といったことができます。
マットレスの芯材はこちらです。
芯材の保護カバーもファスナーで閉じられていました。
中身を確認するために保護カバーを外します。
芯材の中身を取り出しました。
ウレタンフォームの品質は、角のきれいさ(復元性の高さ)にも現れますが、やや大きめ歪みが見られます。
この程度の復元性(歪み)は、おそらく密度がそこまで高くない(推定28~32Dくらいの)ウレタンフォームを使っていると思われます。
グランドエアマットレスは、ポケットコイルをウレタンフォームで囲うような構造をしています。
下層のウレタンフォーム(黄色)は、かなり硬めの仕様なので、端部分が落ち込みにくいエッジサポートとして機能しています。
ウレタンフォームの仕様は以下のとおりです。
層 | 厚さ | 仕様 |
---|---|---|
1層目 | 3cm | 高反発 |
2層目 | 3cm | 立体構造 |
3層目(外周) | 16cm | ハード |
裏面にはしっかりしたフェルトが張られていて、ポケットコイルの耐久性を高めています。
ポケットコイルの仕様(参考までに)
前提として、仕様を分解して比較してもあまり意味はありません。(寝心地は総合的なバランスで作るものです)
しかし、メーカーの販売ページなどでは、仕様をアピールしていることが多いので、参考程度にグランドエアマットレスの仕様をまとめておきます。
▼ グランドエアマットレスの仕様 | 意味合い | |
---|---|---|
線材 | 不明 | – |
密度 | 約450個/S相当 | バネの動きを感じやすい |
配列 | 並行配列 | |
線径 | 2.2mm | 太い(しっかりした寝心地) |
巻き数 | 6巻き | ふつう(適度なクッション) |
コイル高 | 約180mm | やや高め(ふんわり感あり) |
圧縮率 | 約15% | 低め(圧迫感が少ない) |
特筆すべきは「線径2.2mm」と、かなり太めのバネが使われていることです。

中密度タイプのポケットコイルマットレスの場合、2.0mmくらいが使われることが多いです。
こうしたポケットコイルの仕様も、グランドエアマットレスの「しっかり硬め」の寝心地に影響しています。
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【詳細解説】グランドエアマットレスの評価について
記事の冒頭で評価した以下のポイントを詳しくご紹介します。
▼グランドエアマットレスの評価 | |
---|---|
総合評価 | 3.39 |
仰向き寝 | 2.5 |
横向き寝 | 3.0 |
端の沈み込み | 4.0 |
通気性 | 3.5 |
寝返り | 4.0 |
底付き・圧迫のなさ | 3.5 |
バネ当たりのなさ | 4.0 |
耐久性 | 3.0 |
衛生面 | 3.0 |
取り扱いやすさ | 2.5 |
価格 | 3.13 |
※目安は「3.50」以上が高評価です
(参考)点数の付け方について
(参考)スプリングコイルマットレスの評価方法
寝心地の感じ方には好みや習慣、体型などによって多少変わる点はご了承ください。なお、筆者は男性で身長171cm・体重59kg±1kg程度です。
1. 仰向き寝は?(底付き・バネ当たりもチェック)
評価は「2.5」。
体の中で重いブロックである背中(胸部)とお尻(臀部)がピンポイントで沈み、腰が浮くような姿勢になることで、腰に少し緊張感があります。
ウレタンフォームが硬く厚いことで、バネ当たりは感じませんが、逆に言うとポケットコイルならではのしなやかなクッション性も感じません。

硬めの寝心地が好きな人なら合うかもしれませんが、やはり体圧分散層を増強するために、厚手のパッドやマットレストッパーを使うのが良いと思います。
【総評】でもお伝えしましたが、マニフレックスのVIROBLOCK トッパーを敷くと、総合的な寝心地のバランスがグッと高まったので、ベースマットとして使いやすい商品と言えると思います。
2. 横向き寝は?(底付き・バネ当たりもチェック)
評価は「3.0」。
2層目がスリット構造のため、硬いわりに深く沈み込む肩部分の圧力は感じません。局所的な沈み込みには圧力が強すぎないレベルで体圧分散できる性能があります。
とはいえ、基本的な寝心地は硬めなので、肩が深めに沈み込む分、脇腹(あばら)あたりの圧迫は少し強めに感じます。
やはり、横向きでも体圧分散層の補強のため、敷きパッドやトッパーを使った方が良いでしょう。

とはいえ、この程度では、敷きパッドなどでも調節しやすいですし、寝姿勢も崩れにくく安定感もあるので、総合して満足感のある寝心地と言えると思います。
3. 寝返りのしやすさは?
評価は「4.0」。
硬めの寝心地で沈み込みが過ぎず、高めの反発性があるウレタンフォームを使っていることもあり、ストレスなく寝返りが打てます。
4. 端の沈み込みは?
評価は「4.0」。
外周がかなり硬めのウレタンフォームで覆われているので、端ギリギリで寝ても沈み込みが少ないです。

端が沈み込みにくいマットレスはワンサイズ上の使用感が得られますし、2台くっつけて使うときにも中央部分の寝心地を損ないにくいです。
5. 通気性は?
評価は「3.5」。
ウレタンフォームは蒸れやすい素材ですが、1層目は穴あき(ピンホール)加工、2層目はキューブ型(凹凸加工)をしているため、空気の流れが良いです。
下層はスプリングコイル(ポケットコイル)ということもあり、蒸れ感は少ない寝心地でした。
6. 耐久性は?
評価は「3.0」。
結論から言うと、グランドエアマットレスは5年前後の耐久性が期待できます。
グランドエアマットレスのようなハイブリッドタイプのマットレスの場合、上層のウレタンフォームのヘタリ=寿命と考えて良いです。
その寝心地の中心を作るウレタンフォームの密度は推定30D前後で、使用環境にもよりますが、だいたい3~5年程度でヘタリ(形状の劣化)が感じられるでしょう。
7. 衛生面は?
評価は「3.0」。
抗菌防臭などの衛生加工は施されていません。ただし、衛生加工がないマットレスも多く、評価はふつう(3.0)です。
8. 取り扱いやすさは?
評価は「2.5」。
グランドエアマットレスの重量はシングルサイズで約22kgで、私の力では「やや重いが、移動はそこまで苦労しない」レベルです。
お届けは圧縮梱包なので、搬入経路が狭い家でも安心です。
捨てやすさについては、スプリングコイルを使用しているため、基本的には粗大ゴミとなるため、捨てにくいです。
9. 価格は?
評価は「3.13」。
グランドエアマットレスは、シングルサイズで49,490円です。これはマットレス市場全体から考えると「標準的な価格」と言えるでしょう。
ただし、120日のトライアル付きとしては安く、寝心地が合えばコストパフォーマンスにご満足いただけると思います。
10. 硬さは?
グランドエアマットレスの硬さは10段階中(10が最も硬いとして)「8.5くらい」の硬さだと感じました。
中間層のキューブカットのウレタンフォームによって強い圧力は感じませんが、全体的に硬い素材を使っているので、マットレス全体としてかなり硬めに仕上がっています。
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Grand Form(グランドフォーム)の選び方
「Grand Form(グランドフォーム)」とは、CAGUUUのオリジナルマットレスシリーズのことです。
Grand Formで展開されているマットレスは、以下の10種類です。(詳しくは公式サイトをご参考にしてください)
この記事でご紹介している「グランドエアマットレス」は、CAGUUU公式によると人気ランキングNo.1モデルとのことで、迷ったらまずチェックすべきモデルと言えます。
なお、グランドエアマットレスは、「ベーシックモデル」という位置付けです。物足りない場合は、より上位モデルを検討しましょう。
上位グレードになると、ファイバー素材を使っていることもあり、マットレスの形そのままで届く非圧縮梱包の商品が中心です。※ファイバー素材は基本的に圧縮できません
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似ている商品との比較(他メーカー製の2モデル)
「長期トライアル付きの低価格なマットレス」という条件で比較します。
商品 | ①グランドエアマットレス | ②エマ・ハイブリッドV2 | ③快眠タイムズマットレス 3.0 |
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画像 | ![]() |
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ブランド | CAGUUU | エマ・スリープ | 快眠タイムズ |
硬さ | 硬め | ふつう | やや硬め |
タイプ | ウレタン+ポケットコイル(ハイブリッド) | ウレタン | |
厚さ | 23cm | 25cm | 20cm |
トライアル | 120日 | 100日 | |
価格 (Sサイズ) |
49,490円 | 57,850円 | 55,000円 |
リンク | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
比較商品②エマ・スリープ「エマ・ハイブリッドV2」
多層構造による「ストロークが豊かな寝心地」
エマ・スリープはドイツ発の海外マットレスブランド。2015年に欧州で発売以降、数々のアワード(表彰)を獲得していて、シリーズ全体で累計600万に愛用されるほど世界的な高評価を得ています。
エマ・ハイブリッドV2は、3層ウレタン×ポケットコイルのハイブリッド仕様で、ストロークが豊かな高級マットレスのような寝心地がリーズナブルに味わえる点が魅力です。


グランドエアマットレスよりも、ふんわりした寝心地が特徴です。ウレタンフォームの弾力やスプリングのしなやかさが感じられる寝心地です。
比較商品③ 快眠タイムズマットレス3.0
抜群のバランス感!失敗しにくい寝心地
株式会社篠原化学(愛知県)が展開する寝具ブランド「快眠タイムズ」の基幹マットレス。高反発フォームと特殊なゾーニングの組み合わせによって、幅広い寝姿勢に合いやすいことが特徴です。
ウレタンマットレスの中では通気性も高く、抗菌防臭・防ダニ加工やカバーが洗濯できることなど、衛生面も優れています。

すべてウレタンフォームで出来たウレタンマットレスなので、取扱いやすさ(軽量・捨てやすいこと)も魅力です。

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グランドエアマットレスはどこで買える?
グランドエアマットレスは、CAGUUU公式と楽天市場店で購入できます。
その時のキャンペーンなどで条件が変わるかもしれないので、念のため両方ともチェックすることがおすすめです。
どちらも同じ条件の場合、基本的に公式サイトの方がおすすめです。なぜなら、サポートなどがスムーズな傾向があるからです。
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まとめ
CAGUUUの「グランドエアマットレス」をご紹介しました。
120日トライアル付きで4万円台から買える低価格さが魅力で、ハードウレタン×ポケットコイルのハイブリッド仕様による「しっかり硬め」の寝心地が特徴です。
一方、単体利用では、やや体圧分散の不足を感じることと、荷重が重い場所が沈み込みやすい構造のため、寝姿勢保持に少しストレスを感じたことが懸念点です。
なので、私としてはグランドエアマットレスは、ベースマットとして使い、上に敷きパッドやトッパーなどを使って寝心地を高めていくことが適していると感じました。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。