低反発マットレスを徹底解説
低反発マットレスと言えば、「無重力のような寝心地」と評され、一世を風靡しました。
しかし、最近では「腰痛になる」などのマイナスイメージにより、高反発マットレスに人気を奪われている印象があります。
ですが、必ずしも「低反発=腰に悪い」とは言い切れず、むしろ、高反発マットレスよりも低反発マットレスの方が体に合う人もいます。
この記事では、そんな「誤解されやすい」低反発マットレスについて、正しいメリットやデメリット、そして合いやすい人の特徴・おすすめ商品をご紹介します。
「早くおすすめ商品が知りたい」という人は、下のボタンを押すとその場所へジャンプするのでご参考くださいね。
当サイトではレビュー記事を作成するにあたり、撮影スタジオを作り、セットの中で商品を徹底的に体験・検証しています。一般的な家の雰囲気と異なるのはそのためです。
この記事を書いた人
【公平性について】この記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。ただし、おすすめ商品および掲載位置はメーカーの関与はなく、当サイト独自の評価方法を基に決めているのでご安心ください。
目次
低反発マットレスとは
低反発マットレスとは、押して離すとゆっくり形状が戻る素材を使ったマットレスのことです。
低反発マットレスの主なメリットは以下の3つです。
- 衝撃吸収性が高い(揺れにくい)
- 体圧分散性が高い
- 寝姿勢安定性が良い
1. 衝撃吸収性が高い(揺れにくい)
低反発フォームの正式名称は「メモリーフォーム(形状記憶素材)」と言います。
メモリーフォームは衝撃吸収性が高く、テンピュール®が1970年にNASAがロケット打ち上げの際に、宇宙飛行士にかかる重力を緩和するために作った素材を起源とします。
以降、この高機能な素材を一般用途向けに発展させ、1991年に製品化し販売を開始しました。
下記はテンピュール®のショールームで撮影した動画です。※音は出ません
(左:普通の低反発、真ん中:テンピュール®、右:ファイバー高反発)この動画を見ればテンピュール®の衝撃吸収性がいかにすごいか分かりますね。(他の低反発素材とも一線を画します)
2. 体圧分散性が高い
体圧分散とは、マットレスから体にかかる圧力を分散することです。
体圧分散性は、基本的に「硬さ」と関係し、単純に言うとやわらかいほど体圧分散性は高いです。
そして、高反発マットレスと比較した場合、同等の硬さ(ニュートン数)では、低反発マットレスの方が体圧分散性は高いです。
低反発フォームは、反発力が低い(衝撃を吸収する)ため、じんわりと沈み込み体にフィットするからです。
一方、高反発マットレスは、体を持ち上げる力があるため、その分、圧力を感じやすいのです。
とはいえ、「体圧分散性の高いほど良いマットレス」というわけではありません。圧力が多少ある方が寝心地が良く感じる場合もあります。
よって、体圧分散性の高さを求めてマットレスを選ぶのはやめましょう。
3. 寝姿勢安定性が良い
低反発マットレスは、衝撃吸収性が高く、フィット感が強いため、寝姿勢をホールド(固定)する力が強いです。
寝転がると吸着するような安定感があり、揺れにくいため、「静かな寝心地」と言えば、低反発マットレスが最も優れているでしょう。
特に不安定な姿勢の「横向き寝」に低反発はおすすめです。
低反発マットレスの注意点・デメリット
一方、低反発マットレスのデメリットは以下の3点です。
- 蒸れやすい
- 寝返りしづらい
- 温度によって硬さが変わる
1. 蒸れやすい
低反発マットレスの最大の弱点は、蒸れやすさです。
これは、じんわりと体に吸着するような高いフィット感が原因です。
特にやわらめの低反発マットレスは、深く沈み込みやすいので一層蒸れを感じます。
2. 寝返りしづらい
反発性が低いため、体の動きをサポートする力が弱いです。
よって、寝返りが簡単にコロコロと打てるようなタイプではありません。
3. 温度によって硬さが変わる
低反発ウレタンフォームは、熱(温度)によって硬さが変わり、寒くなると硬くなるという特徴があります。
よって、寒い時期における入眠直後は仕様以上に硬く感じますが、体温によって寝床内温度が安定してくると適切な硬さになります。
低反発マットレスはこんな人におすすめ
横向き寝が中心の人
衝撃吸収性の高さと、フィット感の強い寝心地は、不安定な寝姿勢である「横向き寝」との相性は抜群です。
なお、横向き寝中心の場合、硬さは「(硬すぎない)やわらかめ~ふつう程度」の寝心地の商品がおすすめです。
包み込まれる寝心地が好きな人
好みの問題ですが、グッと押し上げる寝心地(高反発)よりも、しっかりとフィットする寝心地が好きな人は、低反発が合いやすいです。
体のラインがハッキリした人
低反発は、体にじんわりとフィットするため、腰など、隙間ができる場所にもフィットしやすいです。
要するに、くびれが大きかったり、体型のメリハリがハッキリとしている人に合いやすいです。(日本人というよりも、欧米人体型に合いやすいでしょう)
低反発マットレスの代表メーカーは?
純粋な低反発(メモリーフォーム)のマットレスメーカーと言えば、この記事でも多く紹介している「テンピュール®」です。
他のメーカーではラインアップのひとつとして低反発マットレスがありますが、テンピュール®のマットレスは、ほぼすべてテンピュール®素材(メモリーフォーム)を使用しています。
1. TEMPUR® (テンピュール® )
参照:テンピュール®
NASA公認の高品質な低反発マットレス
テンピュール® はNASA(米国航空宇宙局)がロケット打ち上げ時に、宇宙飛行士にかかる重力を緩和するための衝撃吸収素材として開発されました。
そして、その高機能な素材(テンピュール®)をマットレスに応用させ、「無重力のような寝心地」と言われ、入眠時に感じる心地よさが人気を呼び、瞬く間にヒットしました。
ファンも多く、元メジャーリーガーの松井秀喜さんは、テンピュール®とアンバサダー契約する以前よりテンピュール®を愛用していたことも有名です。
低反発と高反発の違いは?
低反発マットレスの反対に位置するのが「高反発マットレス」です。
高反発マットレスとは、文字通り「高い反発性があるマットレス」のこと。
わかりやすく言うと、跳ね返す力が強いマットレスです。
下の動画は高反発フォーム(左)と低反発フォーム(右)との反発力の違いです。※音は出ません
上の動画のとおり、
- 高反発(左)は「跳ね返す力」
- 低反発(右)は「吸収する力」
が強いのです。
なお「反発弾性率(はんぱつだんせいりつ)」によって低反発(15%未満)と高反発(50%以上)に分けられます。
素材が持つ反発性を測る数値。反発弾性率を調べる方法として、JISが定めるテスト方法(JIS K 6400-3)があり、簡単に言うと「高さ50cmから鉄球を落として、反発した高さと割ったのが反発弾性率」ということです。
分類 | 低反発 | 高反発 |
---|---|---|
画像 | ||
反発弾性率 | 15%未満 | 50%以上 |
特長 | 衝撃吸収性が高く、静かな寝心地が実現でき、体にフィットし安定感がある | 寝姿勢保持性が良く、体の動きに対する反発力があり、寝返りをサポートする |
合いやすい人 | 横向き寝 欧米人体型 | 仰向き寝 日本人体型 |
高反発マットレスの特徴・メリットは?
高反発マットレスの主なメリットは以下の2点です。
- 寝姿勢保持性が良い
- 寝返りしやすい
高反発は、荷重に対してグッと押し返す力があるため、体が沈み込みにくく、人間が立っている時と同じような姿勢をキープしてくれます。
このことを「寝姿勢保持」と言います。
腰が沈み込みすぎると背骨のカーブ(生理湾曲)が変わろうとし、周囲の筋肉も緊張したままのため、起きたら体が痛くなることもあります。
これは特に低反発マットレスで寝た時に感じやすいデメリットです。
一方、高反発マットレスは沈み込みにくいため、「その人がもっている生理湾曲を維持しやすい寝姿勢になる」ことが大きなメリットなのです。
また、高い反発性があるため、体の動きをサポートする力が強く、「寝返りしやすい」というメリットもあります。
高反発マットレスの代表メーカーは?
高反発マットレスと言えば、
- 世界的には「マニフレックス」
- 日本市場では「エアウィーヴ」
が有名です。
マニフレックスは、イタリアの世界最大の寝具ブランドで、世界で初めて「高反発マットレス」を開発し、高反発のパイオニアと言える存在です。
参照:マニフレックス
エアウィーヴは、釣り糸の製造技術を応用したポリエチレンファイバー素材を使った寝具を開発し、有名スケート選手などを起用した広告で一気に認知度を高め、ベッド市場全体の客単価を高めたと言われます。
参照:エアウィーヴ
高反発マットレスが合いやすい人は?
結論から言うと、以下のとおりです。
- 仰向き寝が中心の人
- 寝苦しく感じている人
- 一般的な日本人体型の人
1. 仰向き寝が中心の人
高反発マットレスならではの寝姿勢保持のコンセプトは、基本的に仰向き寝を前提としています。
別の言い方をすると、高反発のメリットを最大限享受できるのは仰向きの寝姿勢です。※横向きの寝姿勢では、どんなマットレスでも背骨のカーブ(生理湾曲)を保持しにくいです
2. 寝苦しく感じている人
今使っている寝具(敷き布団・マットレス)で、思うように寝返りが打てずに、寝苦しく感じている人は高反発マットレスがおすすめです。
高い反発性によってストレスなく寝返りが打てることで、温度や蒸れの調節がスムーズになり、快適な睡眠に繋がります。
3. 一般的な日本人体型の人
日本人は仰向き寝が多く、平坦な体つきをしている傾向があるため、低反発のような「体にフィットする寝心地」よりも「寝姿勢をしっかり支える寝心地」が合いやすいでしょう。
【要注意】低反発マットレスに関する5つの誤解
1. 「低反発=やわからい」ではない
「低反発=やわらかい」と思っている人も多いと思いますが、低反発マットレスは、やわらかいだけでなく、硬めの寝心地のものもあります。
たしかに、低反発フォームの特徴である「無重力のような寝心地」はやわらかさと相性が良いので、ソフトタイプのマットレスに低反発フォームを採用する場合も多いです。
ですが、硬さと反発性は別の話なので、混合しないようご注意ください。
2. 「低反発=良くない」と言われる理由
近年、「高反発マットレスが売れる!」と思った企業(メーカー)がこぞって高反発マットレス作りに乗り出しました。
そこで繰り広げられたのは低反発を陥れる「比較」を用いたセールスアピールです。
比較に用いられるのは「低品質な」低反発マットレス(や低反発フォームそのもの)が多いため、高反発マットレスへのメリットを感じやすく、その結果「低反発=良くない」という印象が生まれてしまったのだと思います。
【こんな戦いも】エアウィーヴvsテンピュール®
有名スケート選手のCMで一躍有名になったエアウィーヴ(高反発マットレス)は、テンピュール®製品を引き合いに出して「どちらが深部体温をスムーズに下げられるか」というテストを行いました。
そして、「エアウィーヴの方が深部体温をスムーズに下げることができ、深い睡眠量が増加した」という研究結果を公表しています。(論文はこちら)
たしかに、この図を見るだけならエアウィーヴの方が熟睡できそうな印象を持ちますが、入眠のしやすさや心地よさなどは「慣れ」や「好み」も関係するので、この研究結果だけでは一概にエアウィーヴ(高反発マットレス)が優れていると断言はできません。
なお、論文の結論には「サンプル数の少なさ・属性の偏り」「テスト時の室温の範囲の狭さ」など、研究の限界がある旨が指摘さています。
ようするに、万人に最適なマットレスなどないのに、わかりやすい二者の善悪構造を持ち出すことによって、あたかも「高反発マットレスが正義」というアピールをしていることも少なくないのです。
3. 寝返りが打ちづらいから「腰痛になる」って本当?
『低反発マットレスは寝返りが打ちづらく、同じ箇所に負担がかかり、腰痛や肩こりにつながる』と紹介されていることがあります。
たしかに、低反発マットレスは高反発マットレスに比べて寝返りは打ちづらいです。
ですが、そもそも低反発マットレスは、不要な寝返りを減らすことで体に負担をかけないという狙いで作られているので、寝返りに対するコンセプトがまるで逆です。
そして、高反発マットレスのセールスポイントである「寝返りの打ちやすさ」とは、裏を返すと寝返りを繰り返さないと体が痛くなるマットレスとも言えます。
どちらのコンセプトが正しいというのはありません。あくまで自分の体にどちらがあっているか考えることが大切です。
4. 姿勢が悪い人に合わないって本当?
『低反発マットレスは、その人の姿勢に合わせた寝姿勢を維持するため、普段の姿勢が悪い人は腰痛になる』と紹介されていることがありますが、これも間違いです。
人間の体は寝ると筋肉がゆるみ、普段とは異なる姿勢になります。つまり、普段の姿勢が良い・悪いは寝姿勢においては関係ありません。
5. 体重が重い人には向かないって本当?
『体重が重い人が、やわらかい低反発マットレスで寝ると体が沈み込んでしまい寝返りがスムーズにできず、腰痛になる』と紹介されていることがあります。
まず、快適な寝心地を実現するには、体重だけでなく、自分の体のラインや横向き寝・仰向き寝などを考えなければなりません。
たとえば、ボリューミーな体型や横向き寝が多い人は、体のラインがハッキリとしているため、低反発ならではのフィット感・ホールド感が高い寝心地が合いやすいです。(特にやわらかめの低反発が合いやすいです)
つまり、体重が重いからと言って、やわらかいマットレスや、低反発マットレスが不向きというわけではありません。
むしろ体重が重い人が本当に注意した方が良いのは耐久性です。耐久性においては低反発であろうが、高反発であろうが低品質(低密度)なマットレスは早々にヘタります。
低反発フォームはあくまでマットレスの一部
実は、低反発フォームだけのマットレスは、ほとんどありません。
低反発フォームの特長である衝撃吸収性や体圧分散性は、表層(体の近く)にあることで真価を発揮します。
そして、バランスの良い寝心地のマットレスは、表層でしっかり体圧分散され、沈み込んだらしっかりと寝姿勢を整え、グッと押し返す(要するに高反発的な特徴)という、異なった特徴を持つ素材の多層構造になっていることが多いです。
このような構造は「弾性の三層構造」という人間工学の考え方で、フランスベッドなどの老舗マットレスメーカーはこのようなコンセプトでマットレスを作っています。
つまり、低反発フォームは、表層(A層)としては優れた素材ですが、B・C層にはあまり適していません。
よって、低反発のパイオニアメーカー「テンピュール®」のマットレスシリーズにおいても、基本的に低反発フォームは上層で、下層は高耐久ベース(高反発フォーム)という層構造を採用しているのです。
ちなみに低反発フォームだけで出来たマットレスは基本的に「トッパー」とお考えください。
トッパーとは、マットレスの上に敷いて寝心地を調節するものです。単体利用はできません。
低反発マットレスの寿命は?
ウレタンマットレス(ウレタンフォーム)の耐久性は密度の高さで決まります。
密度とは、簡単に言うと「体積当たりの重さ」で、D(DensityのD)という単位で表されます。
低反発ウレタンフォームにおけるD数と耐久性の目安は以下の通りです。
密度 | 耐久性(寿命) |
---|---|
40D未満 | 1~5年 |
40~50D | 5~8年 |
55D前後 | 8年以上 |
70D以上 | 10年以上 |
なお、低反発ウレタンフォームの「生産可能な最低密度」は40Dです。
よって、40D未満の低反発ウレタンフォームは、安定性や耐久性がかなり低い可能性があるのでご注意ください。
なお、高反発ウレタンのD数と同等の耐久性を低反発ウレタンで作る場合、+10~20Dほどの密度が必要です。(低反発ウレタンの品質を安定させるためには、高密度で作る必要があるからです。)
【4つのポイント】失敗しない!低反発マットレスの選び方
1. 通気性に工夫があるか
高品質(高級)な低反発マットレスでは、蒸れにくい仕様になっていることが多いです。
これは、低反発マットレスの最大の弱点である「蒸れやすさ」を解消するための工夫です。
たとえば、温度の自動調節(PCMマイクロカプセル)や、接触冷感(ジェル)、熱伝導(グラファイト)などの工夫がある低反発マットレスなら、蒸れにくく快適に寝やすいでしょう。
2. 厚さと硬さ
低反発マットレスは、2層以上の多層構造になっている場合がほとんどです。
チェックすべきは、低反発層(表層)の「厚さ・硬さ」です。
低反発には、「蒸れやすい・寝返りしづらい」というデメリットがあります。
しかし、低反発フォーム自体が厚すぎず、硬さがしっかりしている(または、下層がハードウレタン)の場合、蒸れや寝返りにそこまでストレスは感じにくいです。
ざっくりとした目安ですが、低反発層の厚さが3cm未満で、硬さが80N以上(または、下層が150N以上)であれば、そこまで寝返りに苦労しないと思います。
3. カバーの洗いやすさ
低反発マットレスは蒸れやすく、人によっては汗をかきやすいです。
表面のカバーには汗や汚れが溜まりやすいので、気軽に脱着でき、家庭洗濯が可能かどうかもご確認ください。
なお、大量に汗をかく人は、マットレスの上にパッドなどを敷くことをおすすめします。
ただし、あまり厚手のパッドを敷いてしまうとせっかくの低反発の寝心地が感じにくくなるので、寝心地を重視したい人は薄手のパッドを選びましょう。
4. お試し期間の有無
マットレスこそ長い時間試してみないと、自分の体に合うかどうか分からないものです。
特に、低反発マットレスは、好き嫌いが分かれやすい寝心地のため、できるだけお試し期間付きのマットレスを選ぶことをおすすめします。
なお、骨格や感覚が新しいマットレスに馴染むまで2週間~1か月ほどかかるため、最低2週間は試しましょう。
・
・
・
迷ったらコレ!本当におすすめの低反発マットレス 8選
当サイトで特におすすめしたい低反発マットレスはこちら!
1. テンピュール®「プロ プラス」
テンピュール®の定番・人気モデル
テンピュール®の原点とも呼べるスタンダードモデル。テンピュール®素材の特徴が最も表現されていて、まるで宙に浮いたような寝心地です。
マットレスの上層にはテンピュール®層、下層には高耐久ベースがあり、体をしっかりサポートしてくれます。テンピュール®のマットレスの中では最も価格とのバランスが良く、コストパフォーマンスが優れていると思います。
サイズ | シングル~クイーン |
---|---|
硬さ | ふつう |
保証期間 | 10年 |
価格 | 264,000円~ |
その他 | 100日間の返品・交換プログラムあり ※実施店舗はこちら |
2. コアラスリープ「オリジナルコアラマットレス」
ウレタンマットレスの傑作
SNSやTVなどのメディアで話題のオーストラリア発のコアラマットレスの初代(厳密には2代目)マットレス。2021年8月よりNEWモデルが登場したことにより廃盤になりましたが、その寝心地の良さを惜しむ声が多く、異例の再販が決まったという逸話がある傑作モデルです。
コアラマットレスシリーズ中、衝撃吸収性も最も高い「振動が伝わらない寝心地」が最大の特徴。表層のウレタンフォームは反発弾性率16%ほど(当サイト計測)なので、純粋な低反発ではありませんが、一般的な低反発よりも振動を吸着するような力が強いです。
なお、このオリジナルコアラマットレスが大ヒットして以降、似たような3層ウレタンフォームを使ったマットレスが他社から多く販売されるようになりました。いわばカリスマ的な商品です。
サイズ | シングル~キング |
---|---|
硬さ | ふつう |
保証期間 | 10年 |
価格 | 69,000円~ |
その他 | 120日トライアル |
3. エマ・スリープ「エマ・マットレス プレミアム」
グラファイト入りで蒸れにくい
世界で600万人以上が愛用しているドイツ発の寝具ブランド「エマ・スリープ」の最高級モデル。グラファイト入りの低反発ウレタンフォームを使用し、蒸れにくく快適な寝心地が実現されています。
芯材はポケットコイルを使っているハイブリッドタイプで、低反発ならではのフィット感・ホールド感が高い寝心地に加えて、ポケットコイル(スプリングコイル)ならではの豊かなクッション性と通気性の良さの両方が体感できる寝心地でした。
手数料がかからない100日のお試し期間があり、気軽に試せる点も魅力です。
サイズ | シングル~キング |
---|---|
硬さ | ややソフト |
保証期間 | 10年 |
価格 | 176,400円~ |
その他 | 100日間のトライアル |
4. 快眠タイムズ マットレス
コスパで選ぶならコレ
株式会社篠原化学(愛知県)が展開する寝具ブランド「快眠タイムズ」の基幹マットレス。寝具のプロによって計算されつくされた3層構造のウレタンフォーム+機能カバーによる寝心地・使用感は多くの人に合いやすいでしょう。
芯材のウレタンフォームは低反発+高反発(反発弾性率60%)仕様。沈み込んだらグッと押し返し、滑らかな寝返りが打てます。通気性も抜群なので、睡眠時の蒸れが気になる人にもおすすめ。さらに60日のお試し期間付きです。この仕様で5万円台~はコスパが優秀です。
サイズ | シングル~クイーン |
---|---|
硬さ | やや柔らかめ |
保証期間 | 5年 |
価格 | 50,000円~ |
その他 | 60日のトライアル |
5. ZINUS「Green Tea 低反発マットレス」
学生・新社会人におすすめ
韓国の寝具ブランド「ZINUS(ジヌス)」のエントリーモデル。約1万円から買える格安価格にも関わらず、3層のウレタンフォームを使った本格的な寝心地が味わえます。
デメリットは復元率95%という耐久性の低さですが、3年程度は問題なく使えるのではないか思います。
寝心地はとても良いので、あまり長期間使う予定がない学生や新社会人におすすめしたいマットレスです。
サイズ | シングル~ダブル |
---|---|
硬さ | ふつう |
保証期間 | なし |
価格 | 10,990円~ |
その他 | – |
6. エコサ・マットレス
品質が高く、欧米らしい寝心地
エコサはオーストラリア発のマットレスメーカー。基本的な寝心地は「やわかめの低反発」ですが、芯材が上下2つにセパレートされていて、それらを裏返すことで硬さを変えられる仕様となっています。
また、他の似た海外ブランドよりも高品質(高密度)にもかかわらず、価格が半額程度なので、コストパフォーマンスとしては非常に優秀です。
さらに15年保証・100日のお試し付きと、サービスも素晴らしいです。
サイズ | シングル~クイーン |
---|---|
硬さ | 基本は「やわらかめ」 |
保証期間 | 15年 |
価格 | 42,000円~ |
その他 | 硬さ調節可能、100日のお試し付き |
7. フランスベッド「キュリエスAg-PW-MS02」
衛生面にこだわりたいならコレ
フランスベッドと東洋紡が共同開発した除菌機能糸「アグリーザ®」と、通気性に優れた「高密度連続スプリング®」を組み合わせた、高衛生マットレスシリーズ。アグリーザ®糸の「除菌」とは高い抗菌性をもつレベルで、一般的な抗菌防臭加工の商品よりも2倍以上の優れた抗菌性があります。
このモデルは上層に低反発フォーム、下層に高密度連続スプリング®を搭載しています。高密度連続スプリング®は日本においてフランスベッドでしか製造できない超高密度に編み込まれたスプリングのことで、耐久性が抜群なことが特長です。体ががっしりした人に特におすすめです。
サイズ | シングル~クイーン |
---|---|
硬さ | ふつう |
保証期間 | 2年 |
価格 | 181,500円~ |
その他 | 優れた抗菌性能 |
8. サータ「ライトブリーズ 5.8(#09)」
サータと言えばコレ
サータを8年連続全米No.1に押し上げた「i series(アイシリーズ)ノーマルボックストップ」の後継モデル。人間の体の中で一番荷重がかかる腰臀部に少し太めの線径2.0mmコイルを配置し補強することでバランスの良い荷重分散と耐久性アップを実現。
ボックストップ(詰め物)内にはブレスフォートという低反発素材を搭載し、体をやさしく包みながら底付き感のない安定した寝姿勢を保ちます。
サータのマットレスは「ファイヤーブロッカー」という難燃素材(燃えにくい素材)が入っているので、防災意識が高い人にもおすすめです。
サイズ | シングル~キング |
---|---|
硬さ | やや硬め |
保証期間 | – |
価格 | 203,500円~ |
その他 | 難燃素材(ファイヤーブロッカー) |
・
・
・
手軽に寝心地UP!おすすめの低反発トッパー 2選
今使っているマットレスや敷き布団の上に敷いて使うオーバーレイタイプのおすすめ低反発トッパーをご紹介します。
1. ショップジャパン「トゥルースリーパープレミアリッチ」
大ヒット商品のリニューアルモデル
ショップジャパンはテレビCMなどのプロモーションを積極的に行っているので「低反発マットレスと言えば、トゥルースリーパー」と真っ先に思いつく人も多いのではないでしょうか。トゥルースリーパーシリーズの中にはいくつか種類がありますが、この「プレミアリッチ」は、大ヒット商品「プレミアケア」のリニューアルモデルです。
プレミアリッチは低反発+高反発の2層構造にすることで、従来モデルのプレミアケアの「蒸れやすい・沈み込みすぎる」というデメリットが改善され、体当たりはソフトながら沈み込んだらしっかりと押し返す理想的な寝心地が実現されています。衛生面も優れていて本体は抗菌・防カビ・防ダニ仕様です。
サイズ | シングル~クイーン |
---|---|
硬さ | ややソフト |
保証期間 | 1年 |
価格 | 27,800円~ |
その他 | 60日の返品保証あり |
2. テンピュール®「トッパー7」
テンピュール®の寝心地をお手軽に
低反発マットレスのパイオニアであるテンピュール®製のマットレストッパー。素材の異なるカバーを両面に使用していて、季節による使い分けができます。
テンピュール®素材を贅沢に使用し、お手持ちのマットレス・敷き布団の上に敷くだけで寝心地のグレードがアップします。硬さはマットレス・敷き布団によって変わります(硬いマットレスなら硬めの寝心地になります)。保証期間15年はかなり長期間で、自信の表れと言えるでしょう。
サイズ | シングル~クイーン |
---|---|
硬さ | ふつう |
保証期間 | 15年 |
価格 | 99,000円~ |
その他 | 両面仕様 |
・
・
・
まとめ
いかがでしたか。
低反発マットレスの選び方やおすすめ商品をご紹介させていただきました。
低反発ウレタンフォームの正式名称は「メモリーフォーム」と言い、NASAの宇宙船の椅子の衝撃吸収材のために作られたテンピュール®素材を起源とした素材です。
そのため、衝撃吸収性は抜群に高く、全マットレスの中で「最も揺れにくいタイプ」と言えます。
一方、デメリットは、体にフィットするがあまりの蒸れやすさですが、ハイグレードな低反発マットレスでは、蒸れを改善する素材(グラファイトやPCMマイクロカプセル など)を混ぜて作られていたりするので、チェックしてみてくださいね。
寝心地の特徴的に、横向きの寝姿勢や、体のラインにメリハリがある人に合いやすいでしょう。
また、低反発マットレスは、好き嫌いが分かれやすい寝心地だと思いますので、初めて低反発マットレスにチャレンジする人は、以下のお試し期間付きのマットレスを選ぶのもおすすめです。
メーカー | お試し期間 | 手数料 |
---|---|---|
コアラスリープ | 120日 | なし(一部あり) |
エマ・スリープ | 100日 | なし |
快眠タイムズ | 60日 | あり |
エコサ | 100日 | なし |
テンピュール® | 100日 | あり |
※ご利用の際は、各メーカーの返品規定を必ずご確認ください
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。