
きしみにくいベッド選びのコツは?
私はベッドメーカーに約7年間勤め、100台以上のベッドを組み立てたり使ったりした経験があります。そうした経験のもと、この記事ではきしみにくいベッドの選び方をご紹介します。
きしみ音の原因は、主にベッドフレームの揺れ・接合部のゆるみ・マットレス内部のコイルのこすれです。以下がポイントです。
なお、「絶対にきしまないベッド」はありません。設置環境・組み立て精度・使用年数によって音が出ることもあります。本記事では、あくまできしみにくい傾向がある選び方として参考にしてくださいね。
椚 大輔(くぬぎ だいすけ) ベッド・マットレス専門家。ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、100商品以上のレビューを続ける。専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。> プロフィールはこちらきしみにくいベッドを選ぶポイント

きしみにくいベッドを選ぶには、ベッドフレームとマットレス、それぞれに分けて考えることが大切です。
- ベッドフレーム:揺れにくい構造かどうか
- マットレス:内部で音が出にくい構造かどうか
きしみにくいベッドフレームの選び方

ベッドフレームは、以下の5つのポイントを押さえると失敗しにくいです。
- 木製
- 高さが低い
- パーツが少ない構造
- 収納付きベッドなら「BOX構造」
- 「耐荷重が大きい=きしみにくい」ではない
1. 木製ベッドを選ぶ
きしみにくさを重視するなら、基本的には木製ベッドがおすすめです。
スチール製ベッドは金属同士の接合部が多く、振動が伝わりやすい傾向があります。使用しているうちに、金属がこすれてギシギシ音が出ることもあります。
| 木製ベッド (きしみにくい) |
スチール製ベッド (きしみやすい) |
|---|---|
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一方、木製ベッドは振動が伝わりにくく、構造がしっかりした商品を選べば、比較的静かに使いやすいです。
2. 高さが低いベッドを選ぶ

ベッドは高さがあるほど、揺れを感じやすくなります。
たとえば、ロフトベッドや二段ベッドの上段は、構造上どうしても揺れやすく、きしみ音も出やすい傾向があります。
きしみにくさを重視するなら、ローベッド(フロアベッド)など、重心が低いタイプがおすすめです。
3. パーツが少ない構造を選ぶ
ベッドフレームは、パーツやネジが多いほど接合部が増えます。
接合部が多いと、組み立て時のズレや使用中のゆるみによって、きしみ音が出る可能性が高くなります。
| パーツが少ないベッド (きしみにくい) |
パーツが多いベッド (きしみやすい) |
|---|---|
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特に、低価格帯の収納付きベッドは、梱包サイズを小さくするためにパーツ数が多い商品もあります。商品ページで「組立時間」「パーツ数」「組立説明書」などが確認できる場合は、事前にチェックしましょう。
引っ越しが多い人は、分解・再組立のしやすさも大切です。ネジやダボを多く使うベッドは、再組立によって強度が落ちる場合もあります。
4. 収納付きベッドなら「BOX構造」がおすすめ
収納付きベッドを選ぶ場合は、BOX構造の商品がおすすめです。

BOX構造(BOXタイプ)
BOX構造とは、引き出し部分が完成品に近い状態で作られている構造のことで、チェストベッド(大容量タイプ)に多い仕様です。
一般的な収納付きベッドに比べて、組み立てるパーツが少なく、構造も安定しやすい傾向があります。そのため、収納付きベッドの中ではきしみにくいタイプと言えます。
ただし、BOX構造の商品は、一般的な組み立てタイプより価格が高めになることがあります。収納力・安定感・組み立てやすさを重視する人におすすめです。
5. 「耐荷重が大きい=きしみにくい」ではない

耐荷重とは、ベッドフレームが何kgの荷重まで耐えられるかの数値です。
当然、耐荷重が大きいほど重さには強いですが、基本的に耐荷重は垂直方向にかかる力に対する耐久性です。しかし、ベッドの上では寝返りなどによって横方向の動きも発生します。
よって、耐荷重が大きい=きしみにくいとは言いにくいのです。(きしみは横方向の力も影響するため)
基本的には耐荷重の範囲内で使用することが前提ですが、寝返りや立ち座りなどの動きによって負荷がかかることもあるため、余裕を持った耐荷重がある商品を選ぶことがおすすめです。
きしみにくいマットレスの選び方

マットレスのきしみはコイルの劣化、および、主にコイルがこすれることで起こります。
特に、安価なボンネルコイルマットレスは、コイル同士が連結しているため、振動が伝わりやすく、バネ感やきしみ音を感じやすい傾向があります。
きしみにくさを重視するなら、以下の2タイプがおすすめです。
- ポケットコイルマットレスを選ぶ
- ウレタンマットレスを選ぶ
- きしみにくさ以外にも注目しよう
1. ポケットコイルマットレスを選ぶ

ポケットコイルは、コイルがひとつひとつ袋に包まれて独立している構造です。コイル同士が直接連結されていないため、振動が伝わりにくく、きしみ音も出にくい傾向があります。
点で支える構造によって、荷重に対して沈み込みが変化するため、「多くの人に合いやすい寝心地」と言えるでしょう。
2. ウレタンマットレスを選ぶ

ウレタンマットレスは、芯材にコイルを使わないノンコイルタイプです。コイルのこすれによるギシギシ音が発生しないため、静かに使いやすい点がメリットです。
また、ウレタンフォームは、マットレスの芯材の中では特に衝撃吸収性が高いので、「二人で寝る」といったシーンにもおすすめのマットレスです。
3. きしみにくさ以外にも注目しよう

きしみにくさだけではなく、マットレス選びでは、
- 硬さ
- 反発性
- 体圧分散性
- 寝返りのしやすさ
- 耐久性
などが、自分の体型や条件に合うことが非常に大切です。
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きしみにくいベッドフレームのおすすめ4つ
1. neruco「北欧風シンプルすのこベッド Banon」
コスパで選ぶならコレ
シンプルなヘッドレスタイプのすのこベッド。フレームに極太の板を補強し、低価格帯のすのこベッドと比べて、きしみや揺れを感じにくい設計です。
さらに4段階の高さ調節が可能なので、ベッド下を収納スペースにしたり、ローベッドタイプにしたり使い方の幅が広がります。サイズバリエーションも豊富で、ロング・ショートなども選べるため、自分にぴったりな大きさが見つけやすいこともメリットです。
| メーカー | ネルコンシェルジュ(neruco) |
|---|---|
| サイズ | セミシングル~キング ※ショート丈・ロング丈あり |
| 価格 (Sサイズ) |
16,990円 |
2. RASIK「ローベッド 『Famite ファミーテ』」
連結ベッドにも使いやすいローベッド
フレームに桟(さん)が多く、安定感がある構造が特徴のローベッド。ヘッドボードには棚・コンセントに加えLED照明が付き、使い勝手も良好です。
さらに連結してファミリーベッドとしても使いやすく、家族で寝る人にもおすすめです。
| メーカー | RASIK(ラシク) |
|---|---|
| サイズ | シングル~ワイドキング |
| 価格 (Sサイズ) |
21,980円 |
3. 源ベッド「国産ひのきすのこベッド TCB234」

国産ひのき、なのに低価格
国産ベッドメーカー「源(みなもと)ベッド」のすのこベッド。国産ひのき材を贅沢に使用し、かつ、国内生産品にもかかわらず4万円台で買えるコストパフォーマンスの良さが魅力の商品です。
ヘッドボードには棚とコンセントがあるため、使い勝手が良いことも魅力です。
また、源ベッドと言えばマットレスが素晴らしく、セットで選べる「咲夜レアルマットレス」は当サイトでイチオシのマットレスです。
| メーカー | 源(みなもと)ベッド |
|---|---|
| サイズ | シングル~ダブル |
| 価格 (Sサイズ) |
44,990円 |
4. RASIK(ラシク)「日本製 引き出し5杯大容量ベッド」

国産チェストベッドで特にコスパが優れたモデル
豊富な引出しと長物収納スペースがある大容量収納チェストベッド。荷物が多い人におすすめです。国内の老舗ベッド工場で製造され、細かなディテールまで丁寧に作られています。
国産×組立設置付きで6万円台から買えるチェストベッドは他にはなかなか見つけられないでしょう。さらに薄型タイプのヘッドボードには棚・コンセントが付き使い勝手も良好。チェストベッドで悩んでいる人はまずはこの商品をご検討いただきたいです。
| メーカー | RASIK(ラシク) |
|---|---|
| サイズ | セミシングル~ダブル |
| 価格 (Sサイズ) |
66,980円 |
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きしみにくいマットレスのおすすめ4つ
1. neruco「バリューポケットコイルマットレス」
1万円台で選ぶならコレ
ベッド専門店「neruco(ネルコ)」のふんわりとした寝心地が特徴のポケットコイルマットレスです。側面はメッシュ仕様なので通気性も高いです。
このクッション性の豊かさで「シングルサイズで約1万円」は非常に優れたコストパフォーマンスと言えるでしょう。上でご紹介したベッドフレームのBanonと合わせるのがおすすめです。
| メーカー | ネルコンシェルジュ(neruco) |
|---|---|
| サイズ | セミシングル~キング ※ショート丈・ロング丈あり |
| 価格 (Sサイズ) |
12,990円 |
2. 源ベッド「咲夜レアルマットレス」
コスパが優れた、特にイチオシのモデル
咲夜(さくや)レアルマットレスは、広島県の老舗ベッドメーカー「源ベッド(チヨダコーポレーション)」の新しいポケットコイルマットレスです。
同社人気モデル「夜香ハイグレード2」を超えるマットレスとして開発され、高級ホテルにも採用される、巻き数の多い「8.5巻き(6.7インチ)のスプリング」が搭載されました。にもかかわらず、価格が4万円台からという非常に素晴らしいコストパフォーマンスです。
とにかくスプリングの性能が良いので、幅広い体型や好みにも合いやすいと思います。マットレス選びに迷っていたら、ぜひ一度チェックして欲しい私のイチオシモデルです。
| メーカー | 源(みなもと)ベッド |
|---|---|
| サイズ | シングル~クイーン |
| 価格 (Sサイズ) |
46,990円 |
この商品の特徴はコチラ
3. コアラ「オリジナルコアラマットレス」

振動が伝わりにくい
SNSやTVなどのメディアで話題のオーストラリア発のコアラマットレスの初代(厳密には2代目)マットレス。NEWモデルが登場したことにより廃盤になりましたが、その寝心地の良さを惜しむ声が多く、異例の再販が決まったという逸話がある傑作モデルです。
コアラマットレスシリーズ中、衝撃吸収性も最も高い「振動が伝わらない寝心地」が最大の特徴。なお、このオリジナルコアラマットレスが大ヒットして以降、似たような3層ウレタンフォームを使ったマットレスが他社から多く販売されるようになりました。まさに代表的なウレタンマットレスのひとつと言えるでしょう。
120日のトライアル付きなので気軽に試せる点もメリットです。
| メーカー | コアラ® |
|---|---|
| サイズ | シングル~クイーン |
| 価格 (Sサイズ) |
69,000円 |
4. 快眠タイムズ マットレス3.0

バランスの良い寝心地
株式会社篠原化学(愛知県)が展開する寝具ブランド「快眠タイムズ」の基幹マットレス。高反発フォームと特殊なゾーニングの組み合わせによって、幅広い寝姿勢に合いやすいことが特徴です。
ウレタンマットレスの中では通気性も高く、抗菌防臭・防ダニ加工やカバーが洗濯できることなど、衛生面も優れています。なお、100日お試し期間付きです。
幅広い人に合いやすい中庸的な寝心地と、実用的で過不足ない機能性が魅力です。
| メーカー | 快眠タイムズ(篠原化学) |
|---|---|
| サイズ | シングル~クイーン |
| 価格 (Sサイズ) |
55,000円 |
この商品の特徴はこちら
まとめ

きしみにくいベッドを選ぶなら、まずはベッドフレームの安定感を確認しましょう。
ベッドフレームは、木製・低め・パーツが少ない構造がおすすめです。収納付きベッドなら、引き出し部分が完成品に近いBOX構造も検討しやすいです。
マットレスは、ボンネルコイルよりも、ポケットコイルやウレタンマットレスの方が、振動やきしみを感じにくい傾向があります。
ただし、きしみにくさだけで選ぶと寝心地が合わないこともあります。硬さ・耐久性・寝返りのしやすさも確認し、自分の体に合った商品を選びましょう。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。










