きしみにくいベッド&マットレスをご紹介
ベッドがきしんでギシギシと音が鳴ると安心して眠れないですよね。
この記事ではきしみにくく安定感がある寝心地の良いベッド&マットレス選びをご紹介します。
「早くおすすめの商品を知りたい」という方は下記ボタンを押せばその場所にジャンプします。

筆者はベッドメーカーに7年間勤め、100台以上のベッドを組み立てたり使ったりした経験があります。
そうした経験のもと、寝心地が良いベッドフレームやマットレスの選び方をご紹介させていただきます。
目次
寝心地が良いベッドの条件とは
結論から言うと、寝心地が良い理想的なベッドの条件は以下の通りです。
寝心地が良いベッドの条件
- 揺れない
- 静か
- 体が痛くならない
そもそもベッドって何?
ベッド(Bed)とは、日本語で言うと「寝台」を意味します。
つまり、体を預ける「マットレス」と、マットレスを乗せる「ベッドフレーム」が合わさった家具のことをベッドと言います。
以下で、ベッドフレームとマットレスの項目にわけて寝心地の良い(きしみにくい)商品の選び方をご紹介します。
寝心地が良いベッドフレームの選び方
複雑な組立が必要なベッドは要注意
ギシギシときしむベッドは複雑な組立が必要な商品が多いです。
激安ベッドは輸送・保管コストを削るためにパーツを細かく分けて最小サイズの梱包にする傾向があり、多くのネジやダボなどを使って組み立てます。

「激安の引き出し収納ベッド」は要注意
特に完全組立品の「引出し収納ベッド」は最もギシギシときしむリスクがあります。
数千円~1万円台くらいで買える格安の引出し収納ベッドは、引出しの一つに至るまで、すべて組み立てる必要がある商品がほとんどです。
つまり、膨大なパーツを使うため、接合部分が多くなり、結果としてきしみや揺れが起きやすいのです。
複雑な組立な商品かどうか、販売ページで詳しくチェックしましょう。
きしみやすいベッドは移動にも弱い
ネジをたくさん使って組み立てるベッドは横揺れに弱く、移動したら壊れる危険もあります。
そのようなベッドは一度組み立てた後にバラしてまた組み立てることを想定していないので、引越し時には買い替えなければなりません。
「BOX構造」の収納付きベッドはきしみにくい
もし、収納付きベッドできしみにくい商品が欲しい人は、「BOX構造」タイプがおすすめ。
BOX構造とは、収納ベッドの引き出し部分の構造のことで、引き出し部分が完成品になっていることが特徴です。
BOX構造は引出し部分が完成品のため少量のネジで組立ができ、構造的に耐久性が優れ、揺れにくくきしみにくいです。
収納ベッドの中でもやや高価格帯の商品に採用されている傾向があります。
「耐荷重が大きい=きしみにくい」ではない
耐荷重とは「どれほどの重さに耐えられるかを表す数値」ですが、ベッドフレームの商品ページには耐荷重を表記・アピールしている商品も多いです。
当然、耐荷重が大きいほど重さには強いですが、基本的に耐荷重は垂直方向にかかる力に対する耐久性です。しかし、ベッドの上では寝返りなどによって横に対する動きも発生します。
さらにベッドフレームで行う耐荷重テストは「静止耐荷重」によるものが多く、寝返りや起き上がりなどの動きを想定していません。
よって、耐荷重が大きいからと言って、そのベッドがきしまないというわけではありません。
ただし、耐荷重は少ないより大きい方がやはり安心感はあるので、あくまで目安にしてお考えいただくことをおすすめします。
きしみにくいベッドフレームの種類

ギシギシときしむリスクが低いベッドフレームの種類をご紹介します。
1. ローベッド(フロアベッド)

ローベッドは高さが低いヘッドのこと。重心が低く、安価な商品でも安定感があります。
できるだけリーズナブルにギシギシしないベッドが欲しいという人におすすめです。
2. チェストベッド(BOX構造)

チェストベッドは引出しが4~6つほど付いた大容量の収納ベッドです。引き出し部分がBOX構造になっている商品が多く、安定感が抜群です。
逆にBOX構造でなく、完全組立のチェストベッドは揺れやきしみやすいのでご注意ください。
3. 跳ね上げ式ベッド

床板を跳ね上げて収納スペースを使うベッド。ガス圧式のダンパーが付いているので開け閉めは女性でも軽々できます。
パーツが少なく、ひとつひとつが大きく重たいので安定感があります。
きしみにくいベッドフレーム 7選
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寝心地が良いマットレスの選び方
・マットレスのきしむ原因はコイル同士がすれる音
・特に激安のボンネルコイルはきしみやすい
マットレスはベッドフレーム以上に寝心地に影響を与えます。
マットレスには様々な種類があります。
スプリングを使ったボンネルコイル・ポケットコイル・高密度連続スプリングや、ウレタンなどを使った低反発タイプ・高反発タイプ、ポリエチレンなどを使ったファイバータイプなど多岐にわたります。
揺れときしみを感じやすいのはボンネルコイルマットレスです。

ボンネルコイルはコイル同士が連結している作りのため、振動が伝わりやすいです。バイーンバイーンとした感触で、バネ感が最も強く出ます。
特に安価なボンネルコイルは使っていくうちに劣化しコイルがすれてギシギシと音が鳴るようになることもしばしばです。
揺れにくく、きしみにくいマットレスの種類

揺れにくくきしむリスクが低いマットレスの種類をご紹介します。
1. ポケットコイルマットレス

ポケットコイルはコイルがひとつひとつ独立している構造のため、振動が伝わりづらいことが特長です。二人で寝る場合におすすめです。
コイル同士が金具で連結されていないので、ギシギシときしみにくい構造をしています。
体にフィットするような静かな感触で、日本人はポケットコイルの寝心地が好きな傾向があります。
2. ウレタンマットレス

ウレタンフォームは石油を発砲させた素材のこと。軽量で安価で作りやすいことが特長です。
ウレタンマットレスは色々な作り方ができるので一概には言えませんが、高密度で作られたウレタンマットレスは衝撃吸収性に優れています。コアラマットレスがその代表です。
コアラマットレスは振動が伝わりづらい「ゼロ・ディスターバンス技術」を採用しています。
↑コアラマットレスのワインチャレンジ(音あり)体が痛くなりにくいマットレスの選び方

基本的に自分の体型や寝姿勢に合わないマットレスは体が痛くなります。
体の痛みはマットレスの種類というより、品質や硬さに原因があることが多いです。
・基本的に1万円以下で買える激安商品は避ける
・「少し硬め」の寝心地は日本人体型に合いやすい
品質が良いマットレスはどれ?
最も無難なのは有名マットレスメーカーのスタンダードモデルを選ぶことです。
筆者が今まで試してきた経験上、寝心地の好みの差はありますが、有名マットレスメーカー製のスタンダードモデルはどれも満足できる寝心地でした。
特に日本ベッドのシルキーポケットは多くの人におすすめできる品質です。

シルキーポケットの価格はシングルサイズで16万円ほどですが、お金をかけられる人は後悔しないと思います。
通販などのノーブランドなら高密度のポケットコイルマットレスがおすすめ。
最近はベッドフレームとセットで選べるマットレスの種類の幅が広くなり、高品質な商品をリーズナブルに買えます。ただし、一番安いマットレスは避けた方が無難です。

最安値モデルは「〇〇円から!」という最安の価格表記をするために作られることが多く、寝心地を重視して作られていないことが多いです。
おすすめの硬さは?
結論から言うとふつう~少し硬めを選ぶことをおすすめします。
日本人の体型にはやや硬めが合いやすいです。
もし硬いと感じたら後からベッドパッドやマットレストッパーなどを上に敷けばやわらかく調整できることもメリット。
逆に初めからやわらかすぎるマットレスは後から調整することが困難です。
【比較表】各マットレスの特徴
タイプ | 種類 | 揺れない | きしまない | 耐久性 |
---|---|---|---|---|
コイル | ボンネル | × | △ | 〇 |
ポケット | ◎ | 〇 | △ | |
高密度連続 | △ | 〇 | ◎ | |
ノンコイル | ウレタン | 〇 | 〇 | △ |
ファイバー | △ | 〇 | △ |
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【厳選】きしみにくいおすすめのベッドフレーム 7選

ギシギシせず寝心地が良いおすすめのベッドフレームをご紹介します。
1. 一枚板ヘッドボードのフロアベッド
最安値レベルのローベッド
無駄なものをそぎ落としたシンプルデザインのローベッド。ウォルナット柄がおしゃれです。ヘッドボードにコンセントなどがなく機能性はほとんどありませんが、パーツがかなり少ないため組立が簡単です。
床に直接すのこを敷くタイプのため、フレームが寝心地に影響せず、低価格ながらきしみにくく安定感が高いです。
2. 北欧風シンプルすのこベッド「Banon」
コスパで選ぶならコレ
ベッド専門ショップ「ネルコ」のオリジナルすのこベッド。フレームに極太の板を補強し、強靭な耐久性があるベッドです。激安のすのこベッドにありがちなきしみや揺れの心配がなく、安心して眠ることができます。
すのこ床板は通気性が高く、汗をかきやすい人や蒸れが気になる人にもおすすめ。さらに4段階の高さ調節が可能なので、ベッド下を収納スペースにしたり、ローベッドタイプにしたり使い方の幅が広がります。高機能なのに1万円台から買える特にコストパフォーマンスに優れたおすすめの逸品。
3. BOXタイプ収納ベッド「Lester」
格安のBOXタイプ収納ベッド
照明・棚・コンセント付きの充実したヘッドボードが特長の収納ベッド。引き出しがBOX構造タイプなので、組み立てが簡単で耐久性が高く、頑丈設計です。安心してベッドを使いたい人におすすめの逸品。3万円台から買える低価格も魅力です。
4. 充実したヘッドボード付き収納ベッド「Modellus」(BOX構造)
ヘッドボードの機能性が豊富
照明・棚・コンセント・収納が付きの充実したヘッドボードが特徴の収納ベッド。ウレタン塗装による光沢感が高級な雰囲気を醸し出しています。BOX構造タイプの引き出しは3杯タイプなので、細かく収納物を整頓したい人にぴったりです。圧迫感を抑えながら収納力も欲しいという人におすすめ。
5. 安心の日本製チェストベッド「STE」
安心の国産チェストベッド
豊富な引出しと長物収納スペースがある大容量収納チェストベッド。荷物が多い人におすすめです。群馬県の老舗ベッド工場で製造され、細かなディテールまで丁寧に作られています。
BOXタイプの引き出しを採用し安定感が抜群です。セットで「薄型マットレス」がたくさんの種類から選べることも特長で、床から寝る場所までの高さを抑えたい人におすすめです。
6. 耐荷重600kg!頑丈設計の跳ね上げ式ベッド「BERG」
耐荷重600kg、布団派も使える
頑丈設計が売りの跳ね上げ式ベッド。耐荷重が600kgもあり、大人10人くらい乗っても大丈夫なほどの頑丈さがあります。ヘッドボードは直線的なデザインでモダンですっきりとした雰囲気が魅力。跳ね上げベッドにしては珍しいすのこタイプなので、布団でも使える仕様です。
7. コアラベッドフレーム
シンプル構造で耐久性◎
コアラマットレス公式のベッドフレーム。ネジやドライバーを一切使わずにパネルをはめ込むように組み立てるので、組立が苦手な人にもおすすめです。総耐荷重は300kg。ナチュラルでラフな雰囲気が素敵で、置いただけで部屋がおしゃれになるでしょう。
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【厳選】静かな寝心地のおすすめマットレス 4選

衝撃吸収性が高いタイプや、高品質な素材を使っていて安心して体を預けられるおすすめのマットレスをご紹介します。
1. neruco「バリューポケットコイルマットレス」
コスパで選ぶならコレ
ベッド専門店「neruco(ネルコ)」のオリジナルマットレス。高密度仕様のポケットコイルタイプのためフィット感が高く、振動が伝わりづらいので二人で寝るのにもおすすめです。
シングルサイズでおよそ1万円で買える格安価格ですが、線径が太く耐久性もあります。どちらかというとソフトな寝心地で特に女性におすすめですが、男性の筆者も心地よく感じた逸品。(詳しくは取材・体験記事でご紹介しています)
2. コアラマットレス
振動に強く、カップルに人気
コアラマットレスは2015年にオーストラリアで創業・販売開始し、あっという間に最高評価を得るまでに成長し、2017年10月に日本市場へ参入しました。今ではじわじわと認知度が高まってきています。
「ゼロ・ディスターバンス」という振動が伝わりにくい技術を採用。ウレタンマットレスですが耐久性・通気性も高い工夫をしています。120日間の無料お試し期間があるので、ぜひ寝心地を体験してみてほしいです。
3. 日本ベッド「シルキーポケット」
最高品質なポケットコイル
日本ベッドは1926年に創業した日本屈指の伝統があるマットレスメーカー。その日本ベッドの主力シリーズがこのシルキーポケットです。シルキーポケットはコイルに直接寝れるマットレスを作ろうというコンセプトで開発されました。
まったくバネ当たりを感じないとろけるような寝心地から「シルキーポケット」と名前が付けられた逸品。価格は高いですが間違いなくおすすめのマットレスです。
4. サータ「i series ノーマルBOXトップ」
全米No1のマットレス
サータは全米売上No1を8年連続獲得した有名マットレスメーカーです。そのサータを全米No1に押し上げたと言われているのがこちらの「i series(アイシリーズ)」です。
詰め物にジェルメモリーフォームという低反発素材を使っていて、優れた反発性・温度調節性が備わっています。またサータは「ファイヤーブロッカー」という燃えにくい素材を入れていることも特徴です。防災意識がある人にもおすすめです。
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いかがでしたでしょうか。
きしみにくいベッドのご紹介とおすすめ商品をご紹介させていただきました。
お気に入りのベッドやマットレスに巡り会えたのならうれしい限りです。
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と思った人は当サイトのトップページ『専門家がおすすめのベッドをご提案』をご参考いただけますと幸いです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。