コイル・ノンコイル

マットレスで使われているクッション材の違いを徹底解説

マットレスを探していると「ポケットコイルマットレス」や「ウレタンマットレス」といった名称を耳にすることが多いですよね。

ポケットコイルやウレタンとはマットレスのクッション素材のことです。

この記事ではマットレスのクッション層で使われるスプリングやフォーム素材の違いから、それぞれのマットレスの特徴をご説明します。

クッション層
スプリングマットレスのクッション層

クッション材は寝心地を決める重要な部分で、メーカー毎に特徴が色濃く出るところです。覚えておくとマットレス選びに役立つと思います。

この記事を書いた人

管理人当サイトの管理人。ベッドメーカーに7年ほど勤めた後、ベッド専門情報サイト(当サイト)を運営。国内・海外メーカーへの取材を重ね、レビューしたベッド&マットレスは100商品を超える。

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マットレスの種類について

マットレス

マットレス種類はクッション材の違いで、「スプリングタイプ」か「ノンスプリングタイプ」にわかれます。

※「コイル」「ノンコイル」とも言われます。

スプリングマットレス(コイルマットレス)とは?

スプリングタイプ

クッション材にバネ(硬鋼線等)を用いたマットレスのこと。

スプリングタイプは荷重分散性に優れていることが特徴。荷重分散とはマットレスにかかる体の重さを分散させることです。つまり、荷重分散性が高い=耐久性が高いと言えます。

スプリングマットレスの代表的な種類は「ボンネルコイル」「ポケットコイル」「高密度連続スプリング」です。

以下、3つのスプリングタイプをご説明します。

ボンネルコイル

ボンネルコイル
ボンネルコイル

低価格のエントリー仕様

コイル(バネ)が連結している構造。体を面で支えるため、布団のような寝心地が特徴です。最もバネ感が強いタイプで、「バイーンバイーン」と跳ねるような動きがあります。

耐久性が比較的高いのに、低価格で作れることがメリットです。日本では特に低価格なマットレスに採用されている傾向があります。

しかし、振動が伝わりやすく二人で寝るのには向いていません。

また、激安価格のボンネルコイルマットレスは劣化しギシギシと音が鳴ることもあり、寝心地はあまりよくありません。

ボンネルコイルの代表メーカーシーリー

ポケットコイル

ポケットコイル
ポケットコイル

静かな寝心地で日本人好み

コイルがひとつひとつ独立している構造。振動が伝わりづらく二人で寝るのにおすすめです。

体を点で支えるため、包まれるようなフィット感があり、体圧分散性が高いです。静かな寝心地で日本人好みの寝心地と言われます。

部分的な耐久性は低い傾向があり、特に激安のポケットコイルマットレス(コイル数が少ないタイプ)は早々にヘタる可能性が高いです。

ポケットコイルの代表メーカーシモンズサータ日本ベッド

高密度連続スプリング

高密度連続スプリング
高密度連続スプリング

圧倒的な耐久性

1本の硬鋼線を列の端から端までひと繋ぎで作る構造。すべてのマットレスの中で最も耐久性が高いタイプです。見た目はボンネルコイルと似ていますが、全く異なる作りです。

日本ではフランスベッドだけが販売できる権利があるため、高密度連続スプリングはフランスベッド商品に限られます。

寝心地としては硬めな傾向で、特に体格ががっしりとした男性に圧倒的な支持を得ています。※やわからめの寝心地の高密度連続スプリングマットレスもあります

高密度連続スプリングの代表メーカーフランスベッド

管理人管理人

\ここも注意/
数千円で買える激安スプリングマットレスは寝ている時にバネを強く感じることがあります。これを「バネ当たり」と言います。バネ当たりがあるマットレスは寝心地としては良くありません。

ノンスプリング(ノンコイル)マットレスとは?

ウレタンマットレス

クッション材にウレタンウォーム(石油を発泡させた素材)やポリエチレン等の樹脂を用いたスプリング(コイル)を使わないマットレスのこと。

スプリングタイプに比べて軽量で安価な商品が多いです。

ノンスプリングマットレスは「低反発」「高反発」というくくりで分けられることが多いです。

低反発マットレス

低反発マットレス
低反発マットレス(ウレタン素材)

押すとゆっくりと元に戻るタイプ。低反発の正式名称は「メモリーフォーム(衝撃吸収素材)」と言います。

荷重された形状(体のライン)にぴったり沿うため、体圧分散性が最も高いです。

寝心地としては柔らかく、体へのフィット感が高いため、入眠時に最も気持ちよく感じられるマットレスのタイプです。

しかし、フィット感が強いがあまり、寝て続けているうちに蒸れやすく、寝返りが打ちづらいことがデメリット。

左:低反発フォーム、右:中反発フォーム

しっかり沈み込むので、ボリューミーな体型の人や、横向き寝の人におすすめです。

低反発マットレスの代表シリーズテンピュールトゥルースリーパー

高反発マットレス

高反発マットレス
高反発マットレス(ファイバー素材)

押すと勢いよく元に戻るタイプ。高い反発力で寝返りがしやすいことが特長です。

低反発マットレスのデメリットを改善するかたちで登場した比較的新しいタイプのクッション素材で、某女子フィギュアスケート選手のCMで話題になったエアウィーヴもこの位置づけです。

ただし、高反発素材だけでできているマットレスはフィット感に欠けることもあり、合う合わないが出やすいでしょう。

詰め物層で低~中反発フォームと組み合わせて寝心地を調節している商品も多いです(コアラマットレスフレアベルなど)。

モットンの高反発フォーム(170N)

一般的な日本人体型の人や、仰向き寝が中心の人に合いやすいです。

低反発マットレスの代表シリーズマニフレックスエアウィーヴモットンコアラマットレス など

スプリングとノンスプリング、どっちがおすすめ?

ホテルイメージ

失敗したくない人は、スプリングタイプが無難です。

予算が許すなら大手マットレスメーカーのポケットコイルや高密度連続スプリングのマットレスを選ぶと失敗は少ないと思います。

その理由の一つは、ホテルへの納入実績です。

高級ホテルの多くは有名マットレスメーカーを採用

ホテルや旅館などの宿泊施設にとって、寝心地は顧客満足度につながる重要なポイントなので、マットレス選びにとても神経を使います。高級ホテルならなおさらです。

そして、ホテルへの納入実績はやはり有名ベッドメーカー(シモンズやサータ、日本ベッド、フランスベッドなど)が多いですが、それらのマットレスで使われているクッション材の種類はほとんどがスプリングタイプです。

逆にノンコイルタイプのマットレスを導入している高級ホテルはあまり耳にしません。
ウレタンフォームやポリエチレン等で出来たファイバー素材は、比較的劣化が早い(ヘタりやすい)傾向があるので、安定的に良い寝心地をキープしたい高級ホテルにとってはやや物足りないのではないでしょうか。

管理人管理人

ホテルへの納入実績は、耐久性や寝心地の面ではスプリングタイプの方が優れているという客観的な事例だと思います。

迷ったら「ポケットコイル」か「高密度連続スプリング」がおすすめ

ポケットコイルと高密度連続スプリング

スプリングタイプの中でも「ポケットコイル」と「高密度連続スプリング」が特におすすめです。

有名マットレスブランドのサータは、日本人にはポケットコイルが圧倒的な人気(寝心地が好まれる傾向)があったため、今では日本市場向けの商品はほとんどポケットコイルにしています。

高密度連続スプリングは、最も耐久性が高いタイプなので、頑丈なマットレスが欲しい人には特におすすめです。
「硬い」という評価を聞くことがありますが、最終的な寝心地は詰め物などで調整するため、高密度連続スプリング=硬いというわけではなく、柔らかい寝心地のモデルもあります。(もちろん硬いモデルもあります)

ポケットコイルがおすすめの人は?

女性

ポケットコイルマットレスは標準体型で、特に女性におすすめです。

女性は男性に比べて体のラインがはっきりしている傾向があり、ポケットコイルによって正しい寝姿勢をキープしやすいからです。

ポケットコイルはコイルが独立しているため、部分的な荷重を適度に分散します。振動が伝わりづらく、二人で寝るのにも適しています。

高密度連続スプリングがおすすめの人は?

体格ががっしりした男性

高密度連続スプリングマットレスはがっしりとした体格の男性に人気があります。スプリングのタイプの中では最も耐久性に優れていてヘタりにくいです。

マットレスの支持面(体に当たる面)が自由に作れ、いろいろな方向に動くので荷重分散性に優れています。

【クッション材別】おすすめのマットレス 5選

各クッション材別の代表的なマットレスをご紹介します。

スプリングマットレス 3選

おすすめの高密度連続スプリングマットレス

フランスベッド「ライフトリートメント LT750CN AS」


フランスベッドの基幹的ブランド。選びやすいラインナップでフランスベッドでマットレスを探している場合、まず見てほしいのがこのシリーズ。このモデルはライフトリートメントシリーズの中で最も売れ筋で、防ダニや抗菌防臭、端が落ち込みづらいプロウォール仕様など、フランスベッドの良いところを詰め込んだ仕様が魅力です。

おすすめのポケットコイルマットレス

日本ベッド「シルキーポケット レギュラー」


日本ベッドの代名詞ともいえるのが「シルキーポケットシリーズ」。高級ホテルからの評価も高いです。ポケットコイルが高密度で敷き詰められていて、ひとつひとつのバネの強度も高く、選んでまず失敗はしないマットレスシリーズです。硬さがソフト・レギュラー・ハードの3種類から選べますが、高密度のため硬めの寝心地が基本なので、レギュラータイプがやや硬めで最もおすすめです。

おすすめのボンネルコイルマットレス

シーリー「レスポンス エッセンシャルPT(ピロートップ)」


シーリーのスタンダードシリーズ。体圧に合わせて反発力が変化するポスチャーテックコイルと厚みがある詰め物(ピロートップ)を採用した程よい硬さと柔らかさを実現したモデルです。

シーリー(日本)はクッション材より詰め物にこだわりが強く、シリーズによっては非常に凝った作りをしています。ただし詰め物で使われているフォーム素材などはスプリングに比べてヘタリ易い傾向があるので、注意が必要です。

ノンスプリングマットレス 2選

“腰痛改善”と訴求しているタイプが多いですが、腰痛の原因は千差万別であり、口コミなどを見ても腰痛が改善された人もいれば悪化したという人もいるので、注意が必要です。

おすすめの高反発マットレス

モットン

モットン

「腰痛対策マットレス」として作られた商品。体重によって硬さが3種類から選べます。厚さが薄いですが底付き感はなく、しっかりとした寝心地です。90日間の返金保証があるので、気軽に試せることがうれしいポイント。

モットン公式はこちら

おすすめの低反発マットレス

テンピュール「オリジナル エリート25」
テンピュール® マットレスオリジナル

テンピュール®の原点とも呼べるスタンダードモデル。NASAが認めた衝撃吸収素材(メモリーフォーム)であるテンピュール®素材の特徴が最も表現されていて、まるで宙に浮いたような寝心地です。テンピュール®層と高耐久ベースの厚みがあり、体をしっかりサポートしてくれます。テンピュール®の中では価格とのバランスが良く、最もコストパフォーマンスが優れていると思います。寝心地としては柔らかめなので、横向き寝や体のラインがはっきりしている人に特に合うでしょう。

最後に

マットレスの硬さの選び方

マットレスを選ぶ上で注意したいのは硬さです。

自分の好きな硬さがわかっていればその硬さで良いと思いますが、自分が本当に快眠できる硬さを知っている人はかなり稀です。

店舗で試し寝をしたところで、実際の睡眠環境や時間が異なるため寝心地の体験はあくまで参考程度と捉えた方が良いでしょう。

迷ったら「少し硬め」がおすすめ

硬さに迷ったときにおすすめなのが、少し硬めを選ぶことです。

何故なら、もし硬すぎた場合にベッドパッドなどで柔らかく調整できるからです。

逆に初めから柔らかすぎるマットレスは、それ以上硬い寝心地には調節できません。

また、日本人は体格的にも欧米人に比べて、やせ型で平たい体型をしているため、硬めの方が好まれる傾向があります。

いかがでしたでしょうか。

マットレスの構造の違い(スプリング・ノンスプリング)についてご紹介させていただきました。

もっとベッドやマットレスの選び方を知りたい

と思った方は当サイトのトップページ『専門家がおすすめのベッド選びをご提案!』をご参考いただけると幸いです。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。