ベッドの高さの選び方

ベッドの高さはどう選ぶ?

ベッドを選ぶとき、サイズやデザイン、収納力はよく確認すると思います。しかし、意外と見落としやすいのが「高さ」です。

ベッドの高さは、部屋の見え方だけでなく、立ち座りのしやすさ、収納力、掃除のしやすさにも関係します。

低ければ部屋は広く見えますが、立ち上がりにくいことがあります。反対に、高さがあるベッドは収納力を増やしやすいですが、厚いマットレスを合わせると高くなりすぎることもあります。

つまり、ベッドフレームだけでなく、マットレスの厚さまで考えることが大切です。

この記事では、ベッド業界歴15年以上の私が、ベッドの高さの目安と選び方をご紹介します。目的別のおすすめの組み合わせも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

著者情報 椚大輔 椚 大輔(くぬぎ だいすけ) ベッド・マットレス専門家。ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、100商品以上のレビューを続ける。専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。> プロフィールはこちら
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【まず結論】ベッドの高さはどう決めるか?

ハイスタイル

ベッドの高さで迷ったら、まず「何を優先したいか」を決めましょう。

  • 収納力や部屋の見え方を重視するなら、「ベッドフレーム」から考える
  • 寝心地や扱いやすさを重視するなら、「マットレス」から考える
  • 立ち座りのしやすさが大事なら、「膝裏くらいの高さ」を考える

以上の3つのポイントが大切です。

収納力・部屋の見え方を重視する人は「ベッドフレーム」から

ベッドフレーム

たとえば、収納を増やしたいなら、チェストベッドや跳ね上げ式ベッドなど、高さのあるベッドフレームが候補になります。一方、部屋を広く見せたいなら、ローベッドのような低いフレームが向いています。

高さがあるベッド(機能性重視)
チェストベッド 跳ね上げ式ベッド
高さが低いベッド(デザイン性・空間の広さ重視)
フロアベッド ロースタイルの2台ならべ

寝心地や扱いやすさを重視する人は「マットレス」から考える

マットレス

寝心地を重視するなら、厚さ20〜25cm以上のマットレスがおすすめです。そして、厚めのマットレスの場合は、あまり高すぎないベッドフレームに合わせましょう。

また、扱いやすさを重視するなら、薄型〜標準的な厚さのマットレスも候補になります。その場合、ベッドフレームは幅広い高さから選びやすいです。

ベッドマットレス(厚さ15cm以上) 薄型マットレス(厚さ14cm以下)
ベッドマットレス(厚さ15cm以上) 薄型マットレス(厚さ14cm以下)
寝心地を重視した厚さ 取り扱いやすさを重視した厚さ

「立ち座りのしやすさ」もひとつのポイント

立ち座りのしやすさ

立ち座りのしやすさを重視するなら、床からマットレス上面までが40〜45cm前後になるかを確認しましょう。身長に合わせるなら、膝裏くらいの高さがひとつの目安です。

なお、ベッドの高さはフレーム単体では決まりません。実際に使う高さは「床板高+マットレスの厚さ」です。

椚大輔
椚大輔
何を優先(重視)するかで、選ぶべきベッドの高さは変わります。ざっくりした目安は次の表のとおりです。
重視したいこと おすすめの考え方
部屋を広く見せたい 低めのベッドフレーム
収納力・利便性を高めたい 高めのベッドフレーム
寝心地を重視したい 厚めのマットレス+低め〜標準フレーム
扱いやすさを重視したい 薄型〜標準マットレス+すのこベッド
立ち座りしやすくしたい 床からマットレス上面まで膝裏くらい

ベッドフレームの高さによる違い

ベッドフレームの高さによる違い

ベッドフレームは、ざっくりいうと高くなるほど機能性を付けやすくなります。ベッド下に収納を作ったり(収納ベッド)、デスクやソファーを置いたりできる(ロフトベッド)からです。

一方で、高くなるほど圧迫感は出やすくなります。低いベッドは部屋を広く見せやすいですが、立ち座りや収納では不利です。高さは見た目と機能性のバランスで選びましょう。

低いベッドの特徴

ローベッド(フロアベッド) すのこマット
フロアベッド すのこマット

低いベッドは、床からマットレス上面まで20〜30cm前後が目安です。ローベッド(フロアベッド)、すのこマットなどがこの高さに近いタイプです。

最大のメリットは、部屋が広く見えることです。ベッドの重心が低くなるため、天井までの空間が広がり、狭い部屋でも圧迫感が出にくくなります。

一方で、立ち座りはしにくいです。腰を深く落として座るため、立ち上がるときに膝や腰へ負担を感じることがあります。また、収納など機能性は不足しがちです。

標準的な高さのベッドの特徴

すのこベッド(脚付きベッド) 一般的な収納付きベッド
すのこベッド 収納ベッド

標準的な高さは、床からマットレス上面まで35〜45cm前後です。すのこベッド(脚付きベッド)、一般的な収納付きベッドなどに多い高さです。

この高さは、立ち座りのしやすさと見た目のバランスが良いです。腰掛けたときに足裏が床につきやすく、ベッドへの出入りもスムーズです。

ベッド下を収納スペースとしても使えるため、低いベッドよりも使い勝手が広がります。

特に強いこだわりがなければ、この高さがいちばん選びやすいです。寝る、座る、掃除する、収納するという日常の使いやすさを取りやすい高さです。

高いベッドの特徴

チェストベッド 跳ね上げ式ベッド
チェストベッド 跳ね上げ式ベッド

高いベッドは、床からマットレス上面まで50〜60cm前後が目安です。チェストベッドや跳ね上げ式ベッドに多い高さです。

最大のメリットは、収納力です。ベッド下に大量の荷物が収納できるため、部屋の収納が少ない人にはかなり便利です。

ただし、安全性や開閉機構の関係で、専用の薄型マットレスが推奨されることも多く、寝心地を追求したい人には物足りなく感じるでしょう。

かなり高いベッドの特徴

ロフトベッド 二段ベッド
ロフトベッド 二段ベッド

かなり高いベッドは、床から寝床まで90cm以上になることが多いです。ロフトベッドや二段ベッド(上段)などが該当します。

メリットは、床面積を有効に使えることです。ロフトベッドでは、ベッド下にデスク、収納棚、ソファーなどを置きやすく、二段ベッドは1台分の面積にベッドが2台置けます。

一方で、毎日の上り下りは手間です。夜中にトイレへ行くとき、シーツを替えるときなど、普通のベッドより面倒に感じやすいです。

また、安全性の理由で、厚さ10cm以下の薄型マットレスが推奨されることが多いので、寝心地を最優先したい人は、選べるマットレスが限られる点に注意しましょう。

マットレスの厚さによる違い

マットレスの厚さの選び方を徹底解説

ベッドの高さを考えるときは、マットレスの厚さも必ず確認しましょう。

同じフレームでも、厚さ10cmと25cmのマットレスでは、実際の寝床の高さが15cm変わります。

寝心地を重視するなら、厚いマットレスが候補になります。厚みがある方が底付き感が出にくく、クッション性にも余裕が出やすいです。

一方で、扱いやすさを重視するなら薄型マットレスも候補です。移動しやすく、処分もしやすいです。ただし、腰掛けたときの高さや寝心地にも影響するため、フレームとの相性を見ましょう。

厚めのマットレスの特徴

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厚いマットレスは、25cm以上がひとつの目安です。寝心地に奥行きが出やすく、詰め物やクッション層にも余裕があるため、上質な寝心地を作りやすい厚さです。

ただし、ベッド全体の高さは上がります。収納付きベッドやすのこベッド(脚付きベッド)に合わせると高くなりすぎることがあるため、床板高との合計を必ず確認しましょう。

標準的な厚さのマットレスの特徴

腰サポ+

標準的な厚さは、15〜24cm前後が目安です。15cm~20cm程度の厚さは比較的シンプルな寝心地が多く、低価格帯の商品も選びやすいです。また、厚さ23cm前後くらいになると、寝心地の良さを体感しやすい商品も多くなります。

厚すぎず・薄すぎずの中間的な厚さのため、標準的な高さ以下のベッドフレームであれば、見た目や使用感のバランスが取りやすいことも魅力です。

薄いマットレスの特徴

薄いマットレス

薄いマットレスは、14cm以下が目安です。薄型マットレスや折りたたみマットレスに多く、移動しやすい、扱いやすい、処分しやすいというメリットがあります。

一方で、寝心地はシンプルになりやすいです。特に8〜10cm前後はしっかり硬めの商品が多く、厚いマットレスのような奥行きのある寝心地は出にくいです。

椚大輔
椚大輔
マットレスの厚さによる寝心地の違いは以下の記事で詳しくまとめています。

ベッドの高さの考え方(代表的な組み合わせ例)

椚大輔
椚大輔
ここからは、ニーズ別におすすめの組み合わせをご紹介します。ベッドの高さは「何cmが正解」と決めるより、目的に合わせて選ぶ方が失敗しにくいです。

寝心地重視は「低め〜標準的なベッドフレーム」+「厚さ25cm以上のマットレス」

「低め〜標準的なベッドフレーム」+「厚さ25cm以上のマットレス」

寝心地を重視するなら、厚さ25cm以上のマットレスを選びやすいフレームがおすすめです。低め〜標準的な高さのベッドなら、厚いマットレスを乗せても高くなりすぎにくいです。

たとえば、床板高15〜20cm前後のローベッドに、厚さ25cm前後のマットレスを合わせると、全体の高さは40〜45cm前後に収まりやすいです。寝心地と立ち座りのバランスも取りやすいです。

ただし、厚いマットレスは重量も出やすいです。ベッドフレーム側の耐荷重が低いと不安が残ります。寝心地重視で選ぶなら、床板の強度や耐荷重も必ず確認しましょう。

扱いやすさ重視は「すのこベッド」+「薄型〜標準タイプのマットレス」

「すのこベッド」+「薄型〜標準タイプのマットレス」

扱いやすさを重視するなら、すのこベッドと薄型〜標準タイプのマットレスの組み合わせがおすすめです。構造がシンプルな商品が多く、組み立ても比較的わかりやすいです。

薄型〜標準タイプのマットレスは、厚いマットレスより移動しやすいです。模様替え、引っ越し、掃除のときも扱いやすく、ひとり暮らしにも合わせやすい組み合わせです。

また、処分のしやすさもポイントです。厚く重いマットレスは動かすだけでも大変ですが、薄型なら負担を抑えやすいです。寝心地よりも管理のしやすさを重視する人に向いています。

立ち座りしやすさ重視は「標準的な高さのベッド」+「標準的な厚さのマットレス」

「標準的な高さのベッド」+「標準的な厚さのマットレス」

立ち座りのしやすさを重視するなら、床からマットレス上面までが「膝裏くらいの高さ」になるかを確認しましょう。高すぎても低すぎても、毎日の動作で負担を感じやすいです。

目安としては、身長の4分の1前後です。身長160cmなら約40cm、170cmなら約42.5cm、180cmなら約45cmです。あくまで目安ですが、かなり使いやすい判断基準です。

この条件に合わせやすいのは、標準的な高さのベッドと標準的な厚さのマットレスです。床板高20〜25cm前後に、厚さ15〜20cm前後を合わせると調整しやすいです。

圧迫感を軽減したい人は「標準程度の厚さのマットレス」+「ローベッド」

「標準程度の厚さのマットレス」+「ローベッド」

部屋の圧迫感を軽減したい人には、ローベッドがおすすめです。ベッド自体の高さを抑えられるため、天井までの余白が広く見え、部屋全体がすっきりした印象になります。

合わせるマットレスは、薄型よりも標準程度の厚さがおすすめです。ローベッドに薄すぎるマットレスを合わせると、フレームだけが目立ち、見た目がアンバランスになることがあります。

厚さ15〜25cm前後のマットレスなら、低さを残しつつ、寝心地も確保しやすいです。見た目の低さと、寝心地のバランスを取りたい人に向いた組み合わせです。

収納力を求める人は「チェストベッド、跳ね上げ式ベッド」+「薄型マットレス(専用)」

「チェストベッド、跳ね上げ式ベッド」+「薄型マットレス(専用)」

収納力を求めるなら、チェストベッドや跳ね上げ式ベッドがおすすめです。ベッド下を大きな収納スペースとして使えるため、部屋の収納家具を減らしやすいです。

ただし、フレーム自体に高さがあるため、厚いマットレスを合わせると高くなりすぎます。立ち座りしにくくなったり、見た目の圧迫感が強くなったりすることがあります。

特に跳ね上げ式ベッドは、マットレスの重さが開閉機構に影響します。専用の薄型マットレス、またはメーカーが推奨する厚さ・重量のマットレスを合わせる方が無難です。

部屋のスペースを有効活用したい人は「ロフトベッド、二段ベッド」+「薄型マットレス」

ロフトベッド

部屋のスペースを最大限使いたい人には、ロフトベッドや二段ベッドが候補になります。寝床を上に持ち上げることで、下の空間をデスクや収納として使えます。

ただし、ロフトベッドや二段ベッドには、マットレスの厚さ制限があることが多いです。安全柵との関係があるため、厚いマットレスを自由に選べるわけではありません。

基本的には、厚さ10cm以下の薄型マットレスが推奨されることが多いです。必ずベッドフレーム側の指定を確認し、安全性を優先して選びましょう。

まとめ

ステイシーのステージ

以上、ベッドの高さの選び方をご紹介しました。

ベッドの高さは、フレーム単体ではなく、マットレスを乗せた後の高さで考えましょう。実際に使う高さは、床板高にマットレスの厚さを足した高さです。

迷ったら、床からマットレス上面まで40〜45cm前後がおすすめです。腰掛けやすく、立ち上がりもしやすいため、多くの人にとって使いやすい高さです。

部屋を広く見せたいなら低め、収納力を求めるなら高め、スペースを有効活用したいならロフトベッドが候補です。目的によって、選ぶべき高さは変わります。

最後に、マットレスの厚さもセットで確認してください。寝心地重視なら厚め、扱いやすさ重視なら薄型も候補です。フレームとマットレスの組み合わせで、使いやすい高さを選びましょう。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。