ダブルサイズのマットレスのイメージ

ダブルサイズのマットレス選びを徹底解説

この記事ではダブルサイズのマットレスの選び方とおすすめ商品をご紹介します。ぜひご参考にしてくださいね。

著者情報 椚大輔 椚 大輔(くぬぎ だいすけ) ベッド・マットレス専門家。ベッドメーカーに勤務後、当サイトを開設。国内・海外メーカーへの取材を重ね、100商品以上のレビューを続ける。専門家としてTBS「ラヴィット!」、ビジネス誌「プレジデント」、楽天市場「マットレスの選び方」などの出演・監修も行う。> プロフィールはこちら
【公平性について】この記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。ただし、おすすめ商品および掲載位置はメーカーの関与はなく、当サイト独自の評価方法を基に決めています。

ダブルサイズの大きさ

ダブルサイズ

ダブルサイズの大きさは、横幅140cm×縦幅195cmです。

サイズ 寸法(幅×丈) シーン(人数)
セミシングル 80cm×195cm 小柄な人向け
シングル 97cm×195cm 1人でジャスト
セミダブル 120cm×195cm 1人でゆったり
ダブル ★コレ 140cm×195cm 2人でジャスト
クイーン 160cm×195cm 2人でゆったり
キング 180cm×195cm 2人でもっとゆったり

各サイズの大きさのイメージは以下のアニメーションをご参考にしてください。(2秒ごとにサイズが変化します)

各サイズの大きさ

なお、ダブルサイズの「ダブル」の由来は、寝台列車に関係します。

寝台列車の乗せるベッドの規格を決めるために「熟睡できる限界の狭さ」を調べる実験が行われ、最低幅は70cmという結論が導き出されました。

そして70cm×2人分=140cmの大きさを「ダブルサイズ」と呼ぶようになったのです。

椚大輔
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ちなみに、シングルサイズ(97cm)は、「ひとりで快適に寝られる最低限の広さ」といった意味合いなので、「ひとりが熟睡できる限界の狭さ(70cm)」よりも広めの規格になっています。

ダブルサイズ以外のサイズも検討しよう

快眠ポケットコイルマットレスの寝心地

サイズ選びは重要です。

ダブルサイズで探している人は、まずは「ダブルサイズ以外の選択肢がないか?」を検討することをおすすめします。

ここがポイント
  • 二人で寝るなら「ワイドダブル」「クイーン」も検討
  • 一人で寝るなら「セミダブル」も検討
  • 2台並べも検討する

二人で寝るなら「ワイドダブル」「クイーン」も検討

ダブルとワイドダブルとクイーン

「熟睡できる限界の幅(70cm)×2人分」という理由で「ダブル」と名付けられていることから、ダブルサイズは2人で寝るには少し狭く感じやすい大きさです。

平均的な体格なら2人でも快適に寝られると思いますが、ゆったり寝たい人は、ダブルよりも大きい「ワイドダブル(幅150~155cm)」や「クイーン(幅160cm)」もご検討ください。

ダブル(140cm) ワイドダブル(150cm) クイーン(160cm)
ダブル(140cm) ワイドダブル(150cm) クイーン(160cm)
椚大輔
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ワイドダブルは一般的なサイズではないので、かなり数が少ないです(メーカーによって幅も異なります)。

また、サイズが大きくなるほど価格も高くなるので、予算と部屋の広さをよく考えて選びましょう。

一人で寝るなら「セミダブル」も検討

セミダブル(一人)

基本的にベッドは大きい(広い)ほど快適に寝られますが、部屋の広さや予算などの条件が合わない場合、一人で寝るならワンサイズ小さい「セミダブル」もご検討ください。

セミダブル(120cm) ダブル(140cm)
セミダブル(120cm) ダブル(140cm)

寝返りを打つ幅は「肩幅(平均約40cm)の約2.5~3倍」と言われています。よって、体格が大きい人でなければ、セミダブルサイズ(幅120cm)でも大きさは足りるでしょう。

椚大輔
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セミダブルは「ダブル」という名前が付いていますが、二人で使うにはかなり窮屈なので、基本的に「一人用でゆったり寝る用のサイズ」とお考えください。

二台並べも検討する

ミライカスタムベッドフレームの2台ならべイメージ

二人で寝る場合、部屋の広さと予算に余裕があるなら、ベッドの二台並べもおすすめです。

なぜなら、お互いの好きな寝心地(硬さ反発性)や、必要な大きさ(サイズ)も選べるため、それぞれにとって寝心地が良い環境を作りやすいからです。

また、マットレスが分かれていることで、振動が伝わりにくくなり、睡眠を妨げることも少なくなるでしょう。

椚大輔
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二台並べて大きなベッドを作る際には、マットレスの「厚さ」を揃えましょう

たとえば日本ベッドのシルキーポケットのように、同じモデルの中で寝心地(硬さ)を選べる商品で合わせるのがおすすめです。

ダブルサイズのマットレスは「揺れにくい」タイプがおすすめ

開封直後のシルキーシフォン

ダブルサイズのマットレスを「一人で使う」場合には、自分にとって、予算と寝心地が合うマットレスを選ぶことをおすすめします。

一方、「二人で使う」場合、最も大切なポイントは「振動の伝わりにくさ」です。

例えば、夜中トイレに立ち上がったり、寝るタイミングが違った時など、相手を起こしてしまう心配をしたことはありませんか?

振動が伝わりにくいマットレスを選ぶことで、大切なパートナーの眠りを妨げにくいです。

そして、おすすめの「揺れにくいマットレス」の種類は以下のとおりです。

揺れにくいマットレス

  1. ポケットコイルマットレス
  2. ウレタンマットレス(ウレタンフォーム)

1. ポケットコイルマットレス

交互配列

ポケットコイルは、バネをひとつずつ不織布(ポケット)で包んで繋げた構造です。コイルが独立しているため、振動が伝わりにくく、二人で寝るのに最もおすすめのスプリングコイルマットレスです。

ポケットコイル

ポケットコイルは衝撃が周辺に伝わりにくい(揺れにくい)

点で体を支えるため、フィット感・体圧分散性が高く、耐久性や通気性も含め、総合的にバランスが良いのがポケットコイルです。

一方、コイル(鋼線)を使っているため、重量が重く、気軽に持ち運んだり移動はしにくい傾向があります。

2. ウレタンマットレス(ウレタンフォーム)

ウレタンフォーム(エルゴ・クラウド™)

芯材に「ウレタンフォーム」を使ったマットレスがウレタンマットレスです。ウレタンマットレスは衝撃吸収性が高く、すべてのマットレスの中でも特に静かな寝心地です。

テンピュール®アドバンス素材

特に「低反発ウレタンフォーム」は衝撃吸収性が高く、揺れにくい

スプリングコイル(ポケットコイルなど)に比べて蒸れやすい耐久性が低いといった傾向がありますが、軽量で芯材が手で細かくちぎれるので、家庭ごみとして捨てることもでき、取り扱いやすい点がメリットです。※ごみ捨てはお住いの自治体のルールに従ってください

ダブルサイズのマットレスを選ぶときの注意点

1. 重量

快眠ポケットコイルマットレスを持ち上げる

ダブルサイズのマットレスは重いです。

私は撮影の仕事の際に、何度もダブルサイズのマットレスを一人で運んでいましたが、「ギリギリ持てる」くらいでした。

しかも、商品によってコイルを多く使っていたりすると、一人では持てないほどの重さになることもあります。

たとえば、当サイトでおすすめしている「咲夜レアルマットレス(源ベッド)」の場合、ダブルサイズで最大で約48kgにもなります。※硬さ「キープ」の場合

ベッドフレームに設置したり、ローテーションするのも苦労する場合があるので、二人以上で持ち運ぶのがおすすめです。

2. 配送

ダブルサイズのマットレスの梱包イメージ(非圧縮)

ダブルサイズのマットレスは大きいです。マットレスそのままの形(非圧縮)で届く場合、縦が約200cm、横が約140cmもの大きさになるので、搬入経路にご注意ください。

なお、最近ではコンパクトに梱包できる「圧縮ロールパッケージ(ベッド・イン・ボックス)」も多いので、搬入経路が狭い家に住んでいる人にはおすすめです。

3. ベッドフレームとの相性

コアラプラス

ベッドフレームは商品によって、マットレスの種類が指定されている場合があります。

たとえば、スプリングコイルマットレスの使用を前提にしている場合は、ウレタンマットレスなどで使って、万が一、故障や事故があった際に保証の対象外になってしまう可能性もあります。

使いたいベッドフレームがマットレスに適合しているか、事前に確認しましょう。

椚大輔
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この点、ベッドフレームとマットレスの「セット購入」は安心です。

4. 硬さ選び

マットレスの硬さの選び方

マットレス選びで最も大切とも言えるのが「硬さ」です。硬さが合わないと、どんな高級マットレスでも快適に寝られないでしょう。

一人で寝る場合は、自分の好みの硬さを選びやすいです。

しかし、二人で寝る場合は、それぞれの好みが同じでない限り、どちらかが合わない硬さで寝ることになります。

おすすめの考え方は「迷ったら自分が思うよりも少し硬めを選ぶこと」です。基本的にマットレスは経年変化でやわらかくなっていきますし、硬い場合は、敷パッドやトッパーなどでやわらかく調整もしやすいです。

椚大輔
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ただし、硬さの好みが大きく異なる場合は、シングル×2など、別々のマットレスを使う「二台並べ」もご検討ください。

5. マットレスとベッドフレームの「予算配分」は?

ベッドフレームとマットレス

寝心地の中心を決めるのはベッドフレームではなくマットレスです。よって、予算をかけるべきはマットレスです。

ざっくりした予算と買う場所(高級・一般・格安ブランド)の参考は以下のとおりです。

ベッドフレーム マットレス 買う場所(ブランド)
15万円以上 20万円以上 高級ブランド
3~10万円前後 5~15万円前後 一般ブランド
1~3万円前後 1~5万円前後 格安ブランド

上記はシングルサイズの場合です。サイズが大きくなるほど価格は高くなります。

たとえば、合計30万円の場合は「マットレスは高級ブランド、ベッドフレームは一般ブランド」といった感じで、マットレスを優先し、予算を配分するのがおすすめです。

【二人で寝やすい】ダブルサイズのおすすめマットレス 6選

椚大輔
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二人で快適に寝られるように「振動が伝わりにくいマットレス」を厳選しました。

1. neruco「バリューポケットコイル」

neruco「バリューポケットコイル」

格安タイプで選ぶならコレ

ベッド専門店「neruco(ネルコ)」のふんわりとした寝心地が特徴のポケットコイルマットレスです。側面はメッシュ仕様なので通気性も高いです。

このクッション性の豊かさで「シングルサイズで約1万円」は利益が取れているか心配になるほどのコストパフォーマンスの高さを感じました。

椚大輔
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サイズバリエーションが豊富で、かなり珍しいダブルロング(140cm×210cm)も選べるため、身長が大きい人にもおすすめです。
メーカー neruco
タイプ ポケットコイル(圧縮梱包)
サイズ セミシングル~キング
※ショート・ロングあり
硬さ ふつう
重量
(ダブルサイズ)
約26.5kg
価格
(ダブルサイズ)
18,490円

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2. 源ベッド「咲夜レアルマットレス」

咲夜レアルマットレス

これ以上のコスパの高さは、たぶんない。

咲夜(さくや)レアルは、広島県の老舗メーカー「源ベッド」の国産ポケットコイルマットレスです。

同社人気モデルの夜香ハイグレード2を超えるマットレスとして開発され、高級ホテルにも採用される巻き数の多い「8.5巻き(6.7インチ)のスプリング」が搭載されました。

高級仕様にも関わらず、シングルサイズで4万円台からというとてつもないコストパフォーマンスで、実際に寝た瞬間に「本当にこの価格で買えるの?」と驚きを隠せませんでした。

椚大輔
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とにかくスプリングの性能が良いので、幅広い体型や好みにも合いやすいと思います。マットレス選びに迷っていたら、ぜひ一度チェックしてほしいイチオシモデルです。
メーカー 源ベッド
タイプ ポケットコイル(圧縮梱包)
サイズ シングル~クイーン
硬さ フィット・ジャスト・キープ ※選べる
重量
(ダブルサイズ)
フィット:約39kg
ジャスト:約41kg
キープ:約48kg
価格
(ダブルサイズ)
66,990円

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3. コアラスリープ「オリジナルコアラマットレス」

オリジナルコアラマットレス

ウレタンマットレスの傑作

SNSやTVなどのメディアで話題のオーストラリア発のコアラマットレスの初代マットレス。2021年8月よりNEWモデルが登場したことにより廃盤になりましたが、その寝心地の良さを惜しむ声が多く、異例の再販が決まったという逸話がある傑作モデルです。

振動が伝わりにくい「ゼロディスターバンス技術」がコアラマットレスの特徴ですが、実際に体験したところ、このオリジナルコアラはシリーズ中、衝撃吸収性も最も高い寝心地に感じました。

椚大輔
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オリジナルコアラマットレスが大ヒットして以降、似たような3層ウレタンフォームを使ったマットレスが他社から多く販売されるようになりました。いわばカリスマ的な商品です。120日のお試し期間付きもうれしいポイント。
メーカー コアラ®
タイプ ウレタンマットレス(圧縮梱包)
サイズ シングル~キング
硬さ ふつう
重量
(ダブルサイズ)
約22.8kg
価格
(ダブルサイズ)
89,900円

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4. NELLマットレス

NELLマットレス

超高密度コイル×お試し期間付き

NELLマットレスは、日本のベンチャー企業「株式会社Morght」が福岡県の老舗マットレス設計会社と共同開発したマットレスです。

シングルサイズあたり約1,200個のポケットコイルを搭載し、腰部分と端を強化したゾーニング仕様が特徴です。なお、120日のお試し期間が付いています。

椚大輔
椚大輔
この価格で超高密度コイルならではの寝心地がしっかりと実現されているのが素晴らしいポイントです。
メーカー NELL
タイプ ポケットコイルマットレス(圧縮梱包)
サイズ シングル~キング
硬さ ふつう
重量
(ダブルサイズ)
約31.2kg
価格
(ダブルサイズ)
109,900円

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👉当サイト特別クーポンあり(使い方)

5. 日本ベッド「シルキーポケット」

シルキーポケットレギュラー(ウール入り)

絹のようなきめ細かな寝心地

仕立ての良さの評判が高い老舗メーカー「日本ベッド」が展開するシルキーポケットのスタンダードモデル。

芯材のシルキーポケットコイルは「フレックスアセンブリ」という、接着剤を使わずに職人さんがコイルを配列する方法を採用しています(こんな配列方法はどこにもありません)。結果、コイルの動きが非常に良く、まさに唯一無二なポケットコイルマットレスと言えるでしょう。

椚大輔
椚大輔
日本ベッドのマットレスは、迎賓館赤坂離宮や、帝国ホテル・星野リゾートなど有名ホテル・旅館への納入実績も豊富です。
メーカー 日本ベッド
タイプ ポケットコイルマットレス(非圧縮)
サイズ シングル~キング
硬さ やや硬め
重量
(ダブルサイズ)
非公表
価格
(ダブルサイズ)
231,000円

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6. テンピュール®「プロ プラス」

テンピュール®「プロ プラス」

低反発マットレスの原点、そして最高峰

低反発マットレスのパイオニア「テンピュール®」の中心的なモデル。従来から20%も体圧分散性を向上させた「テンピュール®アドバンスト素材」を使い、圧力を感じさせないまるで無重力な寝心地が得られます。

テンピュール®アドバンスト素材は、温度によって形状が変化し、寝ころんだ瞬間からウレタンが溶けるように体にフィットすることが特徴。そうした寝心地を当サイトでは「入眠時の心地よさは、すべてのマットレスの中でトップレベル」と評価しています。

椚大輔
椚大輔
高級マットレスですが、公式サイトや対象店舗で100日のお試しプログラムが利用できます。
メーカー テンピュール®
タイプ 低反発ウレタンマットレス(非圧縮)
サイズ シングル~キング
硬さ 4つ(やわらかめ・ふつう・ややかため・かため)
重量
(ダブルサイズ)
やわらかめ:41.5kg
ふつう:42.6kg
ややかため:49.4kg
かため:42.6kg
価格
(ダブルサイズ)
363,000円

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まとめ

エッジハード

以上、ダブルサイズのマットレスの選び方、おすすめ商品をご紹介しました。

二人で寝る場合、「揺れにくいタイプのマットレス」がおすすめです。

具体的には、ポケットコイルマットレスウレタンマットレス振動が伝わりにくく、二人で寝るのに適しています

また、ダブルサイズのマットレスを探している人は、「ダブルサイズ以外の選択肢がないか」もよく考えましょう。

サイズ選びはとても大切なので、一人で寝る場合はセミダブル、二人で寝る場合はワイドダブルやクイーンを検討し、自分の利用シーンにあったサイズを決めてください。

なお、ダブルサイズ以上のマットレスは大きく重いので、搬入経路や持ち運びには注意してくださいね。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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